つれづれなるままに・・・

日々の思ったことを綴っていきます。

世界選手権2015 男子シングルSPデータ

2015年世界選手権のプロトコルデータをまとめてみた。

まずはSPから

 

<ジャンプ点数上位10人>

          基礎点  GOE  計 減点

 1位 フェルナンデス 29.95  2.98 32.93

 2位 羽生結弦    30.76  0.89 31.65

 3位 F.アモディオ 30.11  1.17 31.28

 4位 ハンヤン    28.90  1.03 29.93

 5位 S.ヴォロノフ 29.36  0.01 29.37

 6位 A.ビチェンコ 29.14 -0.30 28.84

 7位 B.ケリー   30.76 -2.51 28.25

 8位 Y.パニオット 29.91 -2.13 27.78

 9位 デニス・テン  29.91 -2.39 27.52 -1(26.52)

10位 J.ブラウン   24.50  2.54 27.04

11位 N.ニューエン  25.44  1.31 26.75

 

減点を入れるとSP3位のテンは10位に入らなかった。SPはジャンプが少ないのでそれほど差がつかない。

それでもやはり4回転持ちが上位を占める。ただ今回は本当にジャンプミスが多かった。転倒は7人だがクリーンに3つのジャンプを入れたのはフェルナンデス・ブラウン・ニューエンくらいか?しかし四回転がないとクリーンに入れても10位に入れるかどうかなので下位の選手ならとりあえず入れたくなる。(ケリーはSP17位、パニオットは20位)

クリーンでなくてもSP4位のヴォロノフとそれほど差が無い訳で力を試したい下位の選手・若い選手は今後も四回転を入れてくる風潮が続くと思われる。

 

<スピン得点上位10人>

          基礎点 GOE  合計

 1位 羽生結弦    9.7  3.07  12.77  

 2位 A.リッポン  9.7  2.50  12.20

 3位 S.ヴォロノフ 9.7  2.29  11.99

 4位 J.ファリス  9.7  2.28  11.98

 5位 J.ブラウン  9.2  2.64  11.84

 6位 デニス・テン  9.7  1.70  11.40

 7位 フェルナンデス 9.4  1.93  11.33

 8位 M.ジー    9.2  1.72  10.92

 9位 ハンヤン    9.3  1.57  10.87

10位 小塚崇彦      8.8  1.71  10.51

 

羽生のGOEがえげつない。一人だけスピン4回やってるようなものだ。基礎点がレベル4でも3点前後のスピンで10位と2点以上差がつくとは、恐るべき。でも確かに今回のスピンはすばらしかった.私が見た羽生のスピンで歴代最高だったと思う。

そしてスピンではやはりアメリカ勢が強い。上位5位までに3人とも入ってる。

スピンは地味にSP上位者がそのまま上位に入っている。(小塚は今回19位だが実績から考えて上位に入ってもおかしくないので割愛。)SP上位者でスピン下位に沈んだのはアモディオだけ(スピン順位27位・・・もう少しがんばろう)

 

<ステップ得点上位10人>

            基礎点  GOE  合計

 1位 羽生結弦      3.90  1.60  5.50

 2位 デニス・テン    3.90  1.50  5.40

 3位 J.ブラウン    3.90  1.40  5.30

 4位 M.コフトゥン   3.90  1.20  5.10

 5位 N.ニューエン   3.90  1.10  5.00

 6位 J.ファリス    3.90  1.00  4.90

 7位 M.ジー      3.90  0.80  4.70

 8位 フェルナンデス   3.30  1.07  4.37

 9位 ハンヤン      3.30  0.86  4.16

10位 小塚崇彦        3.30  0.79  4.09

 

羽生がステップでテンの上に来てる!確かにスケーティングが今期すごく良くなったけどかなりびっくり。肝心なステップは中国の駄目駄目天井カメラで半分くらいよく見えず・・・何とかしてくれあのカメラ!  

レベル4は7人、3は12人、2が11人・・・でもレベル2でも加点が多くて3の人の点をを上回ることがあるのがちょっと驚き。

それにしても小塚ここでも10位・・・ジャンプが・・・せめてコンボが入れば・・・なんてもったいない。

 

<TES上位10人>

           ジャンプ  スピン  ステップ  計

 1位 羽生結弦    31.65  12.77  5.50  49.92

 2位 フェルナンデス 32.93  11.33  4.37  48.63

 3位 ハンヤン    29.93  10.87  4.16  44.96

 4位 S.ヴォロノフ 29.37  11.99  3.10  44.46

 5位 デニス・テン  27.52  11.40  5.40  44.32

 6位 J.ブラウン  27.04  11.84  5.30  44.18

 7位 F.アモディオ 31.28    8.45  4.01  43.74

 8位 N.ニューエン 26.75  10.30  5.00  42.05

 9位 A.ビチェンコ 28.84   8.53   4.01  41.38

10位 M.ジー      25.20  10.92  4.70  40.82

 

だいたいSP上位が入っているがそれでもTESだけで9点以上差がつくという。これで羽生はミスありなんだよなぁ・・・本当に恐るべき。

TESでは小塚21位、無良28位・・・ジャンプが入らないとSPは本当に怖い。

ちなみにTES11位にはSP20位のパニオット、12位にはSP17位のケリーが入っている。ジャンプで稼ぐとここまでこれる。でも他がそろわないとそれ以上には上がれないと言うことでもある。

 

<GOE獲得上位10人>

          ジャンプ  スピン  ステップ   計

 1位 J.ブラウン  2.54   2.64  1.40  6.58

 2位 フェルナンデス 2.98   1.93  1.07  5.98

 3位 羽生結弦    0.89   3.07  1.60  5.56

 4位 M.コフトゥン 1.43   1.64  1.20  4.27

 5位 ハンヤン    1.03   1.57  0.86  3.46

 6位 N.ニューエン 1.31   1.00  1.10  3.41

 7位 M.ジー    0.77   1.72  0.80  3.29

 8位 F.アモディオ 1.17   1.15  0.71  3.03

 9位 S.ヴォロノフ 0.01   2.29     0.50  2.80

10位 J.テン    0.84  1.07  0.43  2.34

 

SP16位のコフトゥンが4位にいるのは2つのジャンプがノーカンになりGOEのマイナスすらつかなかったから。悲しい上位だ・・・

四回転のないブラウンが1位。3Lzを後半に飛んだくらいの加点がついている。

ジャンプ2つミスのデニス・テンは15位。羽生やフェルナンデスと5点近く離れている。かなり大きい。

 

<PCS上位10人>
              SS TR  PE   CC  IN 計
 1位 羽生結弦     9.14  8.86  8.96  9.07  9.25  45.28
 2位 フェルナンデス  8.75  8.64  8.86  8.86  9.00  44.11
 3位 デニス・テン   8.68  8.32  8.29  8.57  8.71  42.57
 4位 S.ヴォロノフ  8.07  7.71  8.18  8.07  8.21  40.24
 5位 M.コフトゥン  8.25  7.79  7.86  8.11  8.14  40.15
 6位 J.ブラウン   7.96  7.93  8.00  8.00  8.25  40.14
 7位 ハンヤン     8.14  7.75  7.75  7.96  7.89  39.49
 8位 A.リッポン   7.82  7.46  7.89  7.68  7.96  38.81
 9位 M.ブレジナ   7.86  7.50  7.64  7.71  7.79  38.50
10位 M.ジー     7.46  7.25  7.71  7.57  7.71  37.70

コフトゥンが案外高い位置に来ていることがわかる。本当にノーカンがもったいない・・・
ヴォロノフも40超えし本当に今年安定した成績出してきた結果が出たなぁと喜んだのだが・・・
今年は波乱だらけで安定しない羽生だがミスも最小に押さえればこのくらい出てしまう。スケーティング・スピン・ステップ強化が生きている。
オールラウンダーこそが強い、今のフィギュアスケートの指針である。