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2014-15シーズンジャンプ成功率―――ハン・ヤン/SP編

それでは最後に羽生と共に今季波乱のシーズンを送ることになった中国の若きエースハン・ヤンのSPジャンプ成功率を見る。


ハン・ヤンの出場試合は中国杯/エリックB/中国選手権/四大陸選手権/世界選手権/国別対抗戦・・・実際は国内戦でもう少し出ているようだがこの6試合で計算する。


予定構成
3A 4T // 3Lz+3T =29.91

 

GOE0以上は中国杯0・エリックB1・中国選手権1・四大陸2・世界選手権2・国別2の8回。

 

功率は8/18=44.44%

 

今季上位の選手の中ではあまり高くない。というか4TがFSと併せて一度も成功していないのでこの分だけでも高くなりようが無い。それでは個別のジャンプで確認する。


・3A 4/6 成功率66.67%

         基礎点    GOE   減点   合計
中 国 杯   8.50  -1.86   0   6.64   (SO) 
エリックB      8.50   2.00   0  10.50  
中国選手権   0.00   0.00   0   0.00   (1Aノーカウント)   
四大陸選手権  8.50   2.43   0  10.93 
世界選手権   8.50   2.43   0  10.93  
国別対抗戦   8.50   2.29   0  10.79   
 平均    7.083  1.215   0   8.298


ハン・ヤンの代名詞とも言われる3A。成功すれば羽生と同じようにGOE2以上が堅いが残念ながら成功率がその域まで行かない。自信のある稼ぎどころなので出来れば100%にしたいところ。平均基礎点に対して出来高117.15%、元の基礎点に対しては97.62%となっている。


・4T 1/6 成功率16.67%

         基礎点    GOE   減点   合計
中 国 杯  10.30  -1.29   0   9.01   (SOお手つき) 
エリックB      4.10  -2.10  -1   1.00   (3T転倒)
中国選手権  10.30   1.00   0  11.30      
四大陸選手権 10.30  -2.57   0   7.73   (SOお手つき) 
世界選手権  10.30  -2.00   0   8.30   (SO)
国別対抗戦  10.30  -2.29   0   8.01   (SOお手つき)
 平均    9.267 -1.542  -0.167 7.558


ナショナルで成功例があったため成功率0%は免れた。衝突後のエリックの抜けはともかくそれ以外のステップアウトがほとんどリプレイのように繰り返されている。回転中に軸が曲がり回転を止められないまま着氷し反転してしまう感じ。ここまで同じ動きならかえって直しやすそうな気がするがなかなか実践できていない。幅を少し抑えて高さを出す飛び方にした方がコントロールしやすい気がするがハン・ヤンらしさが薄れてしまうのか?決まれば加点大なジャンプなだけにもったいないとしかいえない。平均基礎点に対して出来高81.56%、元の基礎点に対して73.38%。せめて8点台は確保したい。


・3Lz+3T 3/3 成功率50%

         基礎点    GOE   減点   合計
中 国 杯   9.90  -1.50   0   8.40   (2ndUR) 
エリックB      8.03  -0.10   0   7.93   (2nd2T)  
中国選手権  11.11  -0.23   0  10.88   (着氷不良)   
四大陸選手権 11.11   1.10   0  12.21 
世界選手権  10.10   0.60   0  10.70    (前半扱い)  
国別対抗戦  11.11   0.80   0  11.91   
 平均   10.227  0.111   0  10.338

 

シーズン後半に来て安定していったジャンプ。世界選手権では前半扱いになって基礎点を損しているのがもったいない。平均基礎点に対して101.09%、元の基礎点に対して93.05%。

 


全てのジャンプで基礎点を確保できなかった。SPで出遅れをなくす為には確実に決められるジャンプを作る必要がある。ハン・ヤンといえば3Aといわれるくらい鮮やかなジャンプを持っているのだから確実に稼ぎたいものだ。

得意なジャンプを先に飛んで気分良くいきたいのはわかるが戦略としては得意なジャンプは後に飛んでより高得点を狙いたいところだ。