つれづれなるままに・・・

日々の思ったことを綴っていきます。

新しい世界への扉を目指して―――全日本選手権SP感想

テレビをつけたとき川原の点数が出るところだった。上位が登場するぎりぎりセーフでの帰宅、テレビがどこから中継しているかわからないですがある程度生で楽しむことが出来ました。

とりあえず最後まで見た感想は、やっぱり全日本だなぁ~と全日本なのに甘いなぁというある意味両極端なものでした。
やっぱり全日本だなぁというのは案外ノーミスというか神演技が少ないというもの。甘いというのは採点、昨年のきつきつ採点から見るとずいぶん大盤振る舞いといった印象です。


服部瑛貴 SP13位 61.94

ジャンプはステップアウトとお手つきで残念でしたが一つ一つ丁寧にやっていたという印象。
最後の全日本のようなのでFSは思い切り気持ちよく滑って下さい

 

羽生結弦 SP1位 102.63

ここのところコール前にオーサーと握手して壁から離れていたのでちょっと遅い、ルーティン出来るか?と思っていた。表情もちょっとさえない感じ何となく滑り出しが重い印象。どうかなと思ったら4Sの軸がアウト、今季初の失敗になった。
ただそれで崩れない、むしろ通常に戻った感じになったのはさすが王者と呼ぶべき存在。コンボはGPFより良かった。3Aは着氷が前傾になったが問題なし。シットスピンはNHK杯の方が質が良い感じ。ステップはかなり丁寧に行っていた印象。
やはり連戦の疲れはありそうだがクレバーな選手なのでその辺りは上手くやるだろう。ノーミスの縛りが無くなったことで今年最後の演技を思い切りやって欲しい。

 

磯崎大介 SP19位 57.15

川原の時もフラワーガールが何か拾っているのが見えたが、羽生の時はそれが倍増した模様。かなり待たされてしまったのがかわいそうだった。
ジャンプはあまり高さが無く転倒やこらえた着氷になってしまった。それでもそのほかのエレメンツはきっちり行って居たと思う。
こちらも最後の全日本なので心残りのないFSをして欲しい


宇野昌磨 SP2位 97.94

ジャンプはみんないまいちーと思っていたので点数が出た時には驚いた。4Tの加点はともかくあの3Aに満点が付くか・・・まぁロシアを思えばナショナルだからですむのかもしれない。
スピンもステップも上手い選手ではあると思うが個人的には宇野のシットスピンはあまり評価できない。キャメルはすごく良いけど。
たぶん2位以上は堅いと思うけど世界選手権でこの点数が出るかなぁ・・・コフトゥンみたいながっかりする姿は見たくないのでもう少しジャンプの質と演技構成を磨いて下さい。

 

田中刑事 SP6位 74.19

4Sの抜けは痛かった。でも引きずらないのは良かった。3Aの流れもコンボも十分加点の付くもの。
雰囲気のある選手なのでミスが少ないと演技が締まる。上手く曲を演じていたと思います。明日は是非4Sを決めて上位をキープして下さい。

 

鈴木潤 SP14位 61.82

地元で演技というのはなかなか大変なのかもしれない。ジャンプは安定していませんでした。
ただ演技後笑顔を見せていたので明日はもっと吹っ切れて滑ることが出来そう。

 

小塚崇仁 SP5位 78.19

ジャンプは今できる精一杯といった感じ。ただ最も評価すべきスケーティングが・・・いや、良い滑りなのは確かなんだけど小塚の滑りと言うにはまだまだという感じ。ジャンプはともかく滑りを堪能したいと思っていた気持ちには満たされなかったです。
そしてスピン・・・怪我のためにあまり練習できていない印象。ただある程度は出来たという実感が小塚に見えたのでFSは得意な全日本選手権を十分楽しむ演技をして欲しい

 

村上大介 SP4位 83.49

4Sはクリーンですがステップが相変わらずない。そしてやはりセカンド3Lo入りませんでした。
スピンもそこそこなのでGOEと言う意味でもPCSと言う意味でも伸びない。

村上の綺麗な滑りを堪能するのにはちょっと選曲がいまいちな印象なのでどこが見所か理解しにくいのも点数が伸びない原因かもしれない。

 

無良崇人 SP3位 93.26

見ている中では唯一の神演技、非常に良かったです。今季初めてジャンプが全て予定通り入った気がする。決めれば加点が付くジャンプというのは大きな強み。
無良はジャンプミスが出ると滑りも他のエレメンツも小さくいまいちになりがちなのでとにかくジャンプを回りきっておりることが大事だと言うことが非常によくわかる出来だった。
だいぶ滑りこみも出来てきたようなので今後に期待が持てます。順位を確保できれば四大陸の道が開きそう。FSもまとめて下さい。


本草太 SP11位 62.92

3Aコケ、4T抜けと大技2つミスすると点は出ません。何というか手足が伸びたせいでジャンプのバランスが変わってきているのに自分自身が理解してないといった印象。
まだジュニアですのでここはじっくりとFSの要素をクリアしていくことを考えた方が良い。結果は後から付いてくるもの。
羽生2世とメディアは煽っていますが、滑りを見る限り山本は小塚に近いという印象がある。変な枠にとらわれず自分らしさを追求して欲しい。


現時点ではプロトコルを見ていません。レベル等の厳しさはわかりませんが、昨年ほどでない感じ。
ただ採点はロシアか全米かと言った甘採点、見た目ノーミスの宇野と無良にはかなりの点が出ました。
FSもそういう採点が行われるとしたらまだ結果の予測は付かないのかも。どの選手も自分の演技をまとめて良い年の瀬を迎えて欲しい。