つれづれなるままに・・・

日々の思ったことを綴っていきます。

カナダナショナル雑感

Jスポもライストも見れないので動画待ち。
結果がわかっての観戦は安心して見れるが気分的には盛り上がりに欠けるのが残念。
でも自国のナショナルは見れない選手が多いのに他国のナショナルは努力すれば見れるってなんか悲しい・・・

 

1位 パトリック・チャン 295.67

SPで全てのジャンプが入った、FSで4Tが2本入った、という情報を知って点数を見ると案外低い?と思ってしまう。しかし動画とプロトコルを見るとこんなものかなと納得する。
SPについては今季初めてジャンプがクリーンに入った。鬼門の3Aも文句なし、こんなにきれいに入ったのはエリック以来?と思ってしまう。オールレベル4、滑りも良かった。
FSは冒頭の4-3はSPよりも良かったがあとはGPFよりは良いかな、と言う感じ。4Tが2本入ったのは良かったと思う一方体力面や滑りの質はまだソチレベルじゃないな~と感じる。2本目の3Aは今の感じでは飛べる印象が無い。2A-2Tだと後半の構成はGPFよりむしろ下がってしまうので4T2本の旨味が正直生かされていない。SPでは良かったキャメルがFSではふらついてレベル3に。以前からキャメルはあまり良くないが構成で劣る現状こういった要素の取りこぼしは痛い。
持ち味のスケーティングも対他選手と考えれば抜群に良いが、正直チャンとして良かったとは言い難い。加点もPCSも出てはいるがパトリック・チャンブランドが国際的にいつまで保っていられるか・・・
4Sは飛べていると言うがプログラムの中にクリーンに入れて持ち味を殺さずにいられるか、4回転2本のプログラムを見てかなり不安に感じた出来だった。

 

2位 リアム・フィルス 237.20

混戦の2位を勝ち取ったのは伏兵のフィルスでした。伏兵と言っては失礼かもしれないスケーティングはカナダの中ではチャンに次ぐ良い選手だから。
ただしTESについてはちょっと…かなり安定感に欠く。FSのTESは6位でした。国際大会でこのPCSが出るか心配です。滑走順も早いだろうし・・・
4Tか3Aどちらかは確実に着氷したい。でなければSP落ちと言うことも考えられる。四大陸・世界選手権の切符を手にしたのでぜひジャンプの安定をがんばってほしい。

 

3位 ケヴィン・レイノルズ 236.18

4回転は成功できなかったが、復帰戦が見れてなかったため元気に演技してくれていることが嬉しかった。
怪我で長期間試合から離れていた割にはジャンプ以外は良い感じがした。特に上半身の姿勢や腕の使い方動き方が以前よりずっと豊かになっていた。どちらかと言えばジャンプ特化の淡白な演技と言う印象があったが雰囲気を持った選手になったなぁと感じいる演技だったと思う。
四大陸への道が開かれたのでジャンプを決めたもっと洗練された演技が見られることを期待している。


4位 ナム・ニューエン 227.69

4回転の失敗はある意味仕方ないと思う。山本もそうだが自分の体とジャンプの感覚が合っていない感じがする。成長期なので我慢の時と地道な基礎練習に徹した方が良い。
今回はスピンのレベルがすべて4取れたことを成長と思おう。GOEは全然つかないけれど成長はしている。あとはスケーティングのスピード。ジャンプはとりあえずおいてスピード感ある滑りを磨くことに専念した方が良い。
個人的には両肩と首が前に出る体勢が気になるので頭の位置が良い姿勢で滑れるようになることを期待したい。

 

 

チャンが60点近い大差で勝利。2番手以降が団子状態のカナダは来季の3枠は難しそうな感じ。
世界選手権も四大陸も順当に順位順の出場となりました。昨年5位のニューエンは残念ですがこの結果は仕方ないと思います。ただTCCには出場可能なので焦らず頑張ってほしい。
チャンは大差の勝利だが4回転2本いれたナショナルでTESが100いかなかったというのはちょっと考えさせられる。Fの抜けとキャメルのいまいち感を加味してもなかなか難しそうな印象。3Aが2本になればもちろん行くでしょうがあの飛び方を見る限り後半コンボは無理があるように思える。本気で考えるなら前半をコンボにした方がまだましな気がする。更に飛べるのだったら3Aよりも4S入れて4Tの1本を後半に回した方が安定しそうな感じがする。
それにしてもどうしてこうカナディアン達は3Aがいまいちなんだろう?ミスター3Aを生んだ国なのに本当に不思議だ。