つれづれなるままに・・・

日々の思ったことを綴っていきます。

2015-16シーズン これまでのベスト演技

まもなくユース五輪、そして来週には四大陸が始まる。
ジュニアワールドそしてワールドとシーズン最高の大会が来月に控えているがその前に今季ここまでのkamiyannのベスト演技をあげておく。


1位 羽生結弦 GPF SP バラード1番

ステップレベルは3で4-3とシットスピンの質についてはNHK杯の方が良いと思うが全体としてはこちらの方が出来が良いと思っている。最後の表情も鬼じゃないし・・・
羽生はあまり何かを演じるとかなりきるというタイプではないと思うのでこういった正統派クラッシックは非常に合っていると思う。エレメンツの配置も含めて今季ここまででNo.1演技だと思っている。


2位 Grant HOCHSTEIN NHK杯 FS レミゼラブル

選手の中では結構年齢は高めだが見た目は若い割に漂う哀愁感が非常に世界観に合っている。今季は割とこの曲を使う人がいるんだけど報われないジャン・ヴァルジャンを一番感じさせるのがこの人だ。
ずいぶん昔に見た記憶があるが中国杯で久々に見たときはアメリカ選手の割にスケーティングとスピンがもう少しと思っていたがNHK杯ではこなれた感じで改善されていた。逆回転の高難度ジャンプは見ていて面白い。
何より曲を滑りながら演じる・表現すると言うことを押しつけがましくなく出来るところが素晴らしいと思う。個人的にランジからのキャメルスピンとラストのコレオのイーグルがお気に入り。

 

3位 Alexei BYCHENKO ユーロ FS レミゼラブル

ホクスタインとは逆で見た目はおっさんぽい(失礼ね)ビチェンコだがこちらはジャン・ヴァルジャンではなく貧しき人々を感じされるレミゼラブルだ。革命へと向かううねりや若者の若々しさとエネルギーを感じる。
ビチェンコはどこかいつもせかせかした感じが落ち着かない印象だったがその動きが良く曲に合っていて転倒やコンボの抜けもそれ程気にならない。ビチェンコ自身から品を感じるので雑にならないところが良い印象を作っている。
GPSでは2試合悲壮感しか感じなかったプログラムだったがジャンプが安定してきたことから十分に演じきれるようになってきた。ワールドでのさらなる進化を期待している。

 

4位 田中刑事 NHK杯 FS 椿姫

持ち越しプログラムの良さを魅せた演技だった。2Aに抜けて5点近く損しているがそれでも自己ベストの素晴らしい演技だった。スケーティングも良くエッジエラーもない。スピンステップでレベルを取れる選手なので後は試合でしっかり実績を作ることだろう。
出来としては2位と同じくらい3位より上だったが表現という部分ではもう少しかなとこの順位になった。2年滑っているので型としては出来ているが演技としてはまだ弱い印象。ノーブルな雰囲気は世界観には合っているので魅せると言う部分をもう少し強化したい。四大陸での進化を期待している。

 

5位 Jorik HENDRICKX ユーロ SP You Raise Me Up 

フィギュアでは割とよく使われるので正直あまり好きでは曲ではないのですが男性ボーカルの声に伸びやかなヘンドリクスの動きが非常によく合っていた。ユーロ選手の柔らかさというのが北米選手とは違うということを実感した演技。(例えばブラウンは柔軟性は高いが演技が柔らかいと思ったことはないと言う意味)私はどちらかと言えばがたいの良さから来る力強さよりこういった表現の方が好きなんだ。
後は髪型が違ったものになればもう少し上位だったかも・・・なんでああいう髪型が男性選手に多いのか理解に苦しむ。

 

6位 Javier FERNANDEZ GPF FS ガイズ&ドールズ

高難度化してしまったため余裕がなくなってしまったユーロよりGPFの滑りの方が良かった。わかりやすい世界観でコミュニケーション力のあるフェルナンデスの演技なので客がノリノリ、子供が踊ってしまうのも理解できる。印象は違うけどロロに通じるところを感じる。
ただ良い演技で高得点の割に上位に来ないのはここ数年似たような印象のプログラムが続いているため。良くあるフェルナンデスのプログラムの完成形な感じなので来季は全く違う印象の演目にして欲しい。

 

7位 羽生結弦 NHK杯 FS SEIMEI-陰陽師

ノーミスで世界最高なのにこの位置?と言われてしまいそうだが単純にこれはkamiyannの好みなので。世界観とリズムは羽生には合っていると思うがそれが好きの順には関係ないのだ。
スピンの質とガッツポーズの関係で演技としてはGPFの方が良いのかもしれないがジャンプの質では断然NHK杯の方が良いので好みとしてはこちらが上になる。個人的な要望としては前半のステップが滑っているより動いているといった印象なのでその辺りをもう少し改善して欲しい。

 

本当は今季のプログラムで言えばフェルナンデスの場合SPの方が好きだ。ただ演じきった、と言う出来がないためこのランクには入らなかった。ワールドでの良い演技に期待したい。

この後に続くのはピトキーエフとコリャーダ。コフトゥンは期待していた割に中途半端すぎて判断できない。ペトロフはジャンプは揃えているが印象に弱い。

ボーヤンはSPがもう少し肩の動きに余裕というか余韻が持てたらランクインしそうだけど・・・今は表現より滑りきることにいっぱいいっぱいな印象なのでちょっと難しいか。ハンヤンは・・・まだ良い演技を見れてないなぁ。

少し時間が空いたのでどの選手も格段に印象が上がったプログラムを四大陸やワールドで見れることを期待している。