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つれづれなるままに・・・

日々の思ったことを綴っていきます。

羽生・フェルナンデス・チャン 2015-16シーズン最高点比較

フェルナンデスのFSのプロトコルを見ていると羽生のGPFのが見たくなる。でそちらを見るとチャンの四大陸はどうかなと思う。それぞれ眺めていると3人の評価の違いが見れて面白いと思う。
それぞれ違う大会で違うジャッジの評価だから比べても意味がない、と言われるだろうしそれは当然なのだがあえてちょっと比較してみる。
本当はSPでもやってみたかったがフェルナンデスとチャンに今季一度もノーミスが無いのでとりあえずFSだけにする。


<合計点>

         合計     TES   PCS

羽生結弦     219.48  120.92  98.56 (遂行率219.48/225.79=97.20%)PCS比率44.91%
フェルナンデス  216.41  118.05  98.36 (遂行率216.41/225.13=96.13%)PCS比率45.45%
チャン      203.99  106.85  97.14 (遂行率203.99/215.17=94.80%)PCS比率47.62%

3人とも今季200点を超えた。しかし3人とも最高点の演技が完全なノーミスではなかったことが興味深い。羽生がステップ、フェルナンデスがシット、チャンがキャメルでレベルを落としている。5%未満は誤差の範囲と言われるが恐ろしい遂行率の高さだ。
PCS比率は獲得した点数内のPCS割合だが、当然ながらTESが高くなると下がっていく。上位者になってくるとPCSの差などTESで埋められてしまうのでボーヤンがPCSで45(FSで90)超えてくると物凄い追われる感が出てくるのではないかと予想する。


<TES>

         基礎点  GOE   合計   
羽生結弦     95.19   25.73  120.92  (遂行率120.92/125.79=96.13%)GOE比率21.28%
フェルナンデス  94.73   23.32  118.05 (遂行率118.05/125.13=94.34%)GOE比率19.75%
チャン      85.67   21.18  106.85 (遂行率106.85/115.17=92.78%)GOE比率19.82%

3人とも限界を迎えているのはPCSの方が顕著だとわかる。レベルの取りこぼしがあるためTESの方が若干まだ上がる余裕がある。そして満点が取れる可能性はTESの方が高いと思われる。
来季誰でもいいからALLGOE+3と言うのを出してもらえないかな~と高すぎる願望を持っていたりする。


<ジャンプ>
 
        基礎点  GOE  合計
羽生結弦    79.89   18.63  98.52 (遂行率98.52/101.19=97.36%)GOE比率18.91%
フェルナンデス 79.23   16.35  95.58 (遂行率95.58/100.53=95.08%)GOE比率17.11%
チャン     70.47   13.91  84.38 (遂行率84.38/ 90.87=92.86%)GOE比率16.48%

飛んでいるジャンプの種類別の基礎点ではフェルナンデスが一番高いが、トータルでは後半にコンボを固めている羽生の方が高くなっている。といってもほぼ誤差程度の違いなのでミスすれば世界選手権のようにREPで大損することになる。
それにしてもジャンプを飛ぶ回数は同じはずなのに4回転が1本多いだけで基礎点が10点違うというのは大きい。ボーヤンのようにPCSに差があればまだ取り戻せるだろうが、高PCSの羽生・フェルナンデスにノーミスされるともうどうすることもできないことがよくわかる。
予定構成を全員飛んでいるため遂行率の差はそのままGOE獲得率の差になる。羽生のGOE+3率が非常に高いことがよくわかる。一方チャンは二人ほどは+3がつかない。質が悪いと言うよりは入り出の工夫が二人より少ないため+3が付きにくいということだろう。結果的に基礎点の差以上の差がついている。


<スピン>

        基礎点  GOE  合計
羽生結弦    10.00   3.64  13.64 (遂行率13.64/14.50=94.07%)GOE比率26.69%
フェルナンデス  9.60   3.07      12.67 (遂行率12.67/14.50=87.38%)GOE比率24.23%
チャン      9.30        3.57        12.87 (遂行率12.87/14.20=90.63%)GOE比率27.74%

チャンとフェルナンデスはレベルの取りこぼしがある。チャンは今季FSキャメルで4を取ってないためもしかしたら最初から組んでいないのかもしれない。その場合の遂行率は93.26%になるが、構成の劣る現状こういうところはしっかりとっておきたいものだ。
スピンについては羽生が強いがフェルナンデスもレベル4をしっかりとるようになってきているので以前ほど弱いという印象ではなくなっている。
またクリケット組はコンビネーションスピンを2つ入れているので基礎点が高くなっている。
チャンのGOE比率が高く感じるのはスピンはGOEがレベルによって変わらないので得点の内訳に響きやすいということ。現時点で一番高いのは羽生であるのは変わりない。

 

<ステップ>

        基礎点  GOE  合計
羽生結弦    5.30   3.46   8.76 (遂行率8.76/10.10=86.73%)GOE比率39.50%
フェルナンデス 5.90   3.90   9.80 (遂行率9.80/10.10=97.03%)GOE比率39.80%
チャン     5.90   3.70   9.60 (遂行率9.60/10.10=95.05%)GOE比率38.54%

ステップはレベルを落とすとGOEの係数まで落ちてしまうのでどうしても遂行率が低くなってしまう。ただレベル3でもGOEは満点のため比率は高めに出ている。
それにしてもステップのGOEでフェルナンデスがチャンを上回るとは。それ程差のつかない項目ではあるがチャンの強みだった部分で下回るとダイレクトで構成が響いてしまうので痛い。


<PCS>

        SS TR PE CC IN 合計
羽生結弦       9.79    9.64    9.96   9.96    9.93   98.56
フェルナンデス 9.61    9.61    9.96  10.00  10.00   98.36
チャン     9.75    9.50    9.89    9.68    9.75   97.14

TRが3人とも一番低い。それぞれ別の試合であるので比較はあまり意味がないが3人とも素晴らしい高さである。ここまで高いと10点満点が数多いが羽生が24、フェルナンデスが26、チャンが15付けられている。
それぞれほぼノーミスの演技なのでPEが特に高い。羽生とチャンはこれが最高だ。しかしフェルナンデスはそれよりもCCとINが高くなっている。
今回の3人の演技はチャンがクラッシック、フェルナンデスかミュージカル曲、羽生が映画のサントラだった。フェルナンデスのCCとINが高いのはコミュニケーション力というか共感力が高いからだろう。わかりやすい世界観と楽しい振付に共感した観客が音楽と共に盛り上がる、フェルナンデスの人柄に上手く合った演技に惜しみなく点が出た感じだ。
羽生の場合はフェルナンデスのように周囲に働きかけ一緒に盛り上がると言うより自分を見せることで引きつけるタイプの演者なので誰もがわかりやすいと言うわけにはいかないところもある。また和の世界とか陰陽師など想像し辛い題材でもあるのでそれでこの高得点が出せたらほぼ成功したと言えるだろう。シェイ=リーンの振付がフェルナンデスのような演技的なものではなく型から型へと流れるように作ったことが良かったのかもしれない。(初めて見たときはぱらぱら漫画みたいだなと思ったものだが・・・)
チャンの場合は特定の何かではない曲のイメージを滑りで表現しようというものなので共感という意味ではなかなか統一した評価はしにくい部分はあるのかもしれない。そういう意味で振付よりも曲の解釈の方が高く評価されたのかもしれない。
TRについては他の二人に比べて若干チャンの評価は低いかなという感じ。二人にはない8点台が(カットされているが)ついている。

 

はじめに書いているがこの3者の得点は違う試合のものなので単純に比較は出来ない。

ただ傾向としてスピンは羽生が強いがステップは他の二人の方が有利、チャンはジャンプのGOEが他の二人よりは低い傾向があるという程度。ふーんそう程度に眺めて下さい。

来季は是非SPでも比べてみたいので全員それぞれ1回はノーミスして欲しいと願っている。