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つれづれなるままに・・・

日々の思ったことを綴っていきます。

王者は再び笑う―――ハビエル・フェルナンデス

TCCがまだ残っているが、主要大会が終わったので今季のまとめをしておく。
今回も昨年同様世界選手権をとったフェルナンデスから。
昨年は金メダルだったもののどこか羽生が不調だったから的な印象があったが2連覇したことによってそのような軽視はなくなっただろう。
早くから3クワドという高難度を滑ってきたことがようやく実を結んだ年になった。

 

中 国 杯   総合1位 270.55 SP1位 93.19 FS1位 177.36
ロステレコム  総合1位 271.43 SP1位 86.99 FS1位 184.44
G P F   総合2位 292.95 SP2位  91.52   FS2位 201.43
欧州選手権     総合1位 302.77 SP1位 102.54  FS1位 200.23
世界選手権     総合1位 314.93 SP2位 98.52  FS1位 216.41
平均       総合   290.526  SP  94.552     FS        195.974

 

シーズンが進むにつれて点数が高くなる理想的なシーズンを終えた。世界選手権で300点を超えた初めての選手となり2連覇、その強さを実感させたシーズンだった。いままでどこか羽生・チャンの陰に隠れた感があったがこの数字を見るともうそんなことは言えないだろう。

 

<ジャンプ>
SP  予定構成 4S 3Lz+3T // 3A  30.15
         4T+3T 4S // 3A   34.45(欧州選手権以降)

         基礎点   GOE  減点   合計
中 国 杯  30.15  2.18  0  32.33  
ロステレコム 24.05  1.49  0  25.54
G P F  27.15 -0.85  0  26.30
欧州選手権  34.45  3.57  0  38.02
世界選手権  34.45  1.32 -1  34.77
平均        30.05 1.542 -0.2  31.392


シーズン途中で構成を上げたが、上げた後の方が抜けがなくなるという何とも面白い結果に。
もともと3Lzコンボの方が苦手な印象があったので見ている方も安心したりして・・・1度3Lzは!も付いているのでそういう意味でもこの方が飛びやすいかもしれない。


 
FS 予定構成 4T 4S+3T 3A // 4S 3F+Lo+3S 3T  3Lz+2T 3Lo =74.74
        4T  4S+2T  3A+2T // 4S  3F+Lo+3S  3A  3Lz  3Lo=79.23(欧州選手権以降)

        基礎点   GOE  減点   合計
ジャパンO  66.24  3.25 -1  68.49
中 国 杯  67.45 -0.81 -1  65.64  
ロシア杯   64.62  8.72 -1  72.34
G P F  74.74  9.11  0  83.85 
欧州選手権  79.23  5.79 -1  84.02
世界選手権  79.23 16.35  0  95.58
平均    71.918 7.068 -0.666 78.32

 

FSはジャパンオープンも出ているので一応足しておく。シーズン冒頭はジャンプも安定してなかった。しかし後半に行くにつれて安定していく。
昨年までちょくちょくあった抜けが試合を重ねていく内になくなって最終的に構成を上げたのにノーミスをしてしまうまで安定した。
勝たなければいけない試合で勝てる、それは強い者の証明だろう。

 
<スピン>
SP 

        基礎点   GOE   合計
中 国 杯   9.4  1.99  11.39  ALLレベル4
ロシア杯    9.4  3.20  12.60  ALLレベル4
G P F   9.4  2.86  12.26  ALLレベル4
欧州選手権   9.4  2.64  12.04  ALLレベル4
世界選手権   9.0  2.79  11.79  レベル3 1回 レベル4 2回
平均        9.32 2.696 12.016  

 

最後で一つレベルを落としたが基本的にスピンの心配はなくなったシーズンだった。実際GOEも昨年より高くなっている。進化が見られたシーズンだったと思う。


FS

        基礎点   GOE   合計
ジャパンO  6.6  1.51   8.11  レベル2 2回  レベル3 1回
中 国 杯  9.5  1.60  11.10  レベル3 1回  レベル4 2回
ロシア杯   9.0  1.36  10.36  レベル3 1回  レベル4 2回
G P F  8.6  2.50  11.10  レベル3 2回  レベル4 1回
欧州選手権 10.0  2.35  12.35  ALLレベル4
世界選手権  9.6  3.07  12.67  レベル3 1回  レベル4 2回
平均   8.883 2.065      10.948

 

ALLレベル4は1度だけだったが後半に行くにつれてGOEが高くなっていく。昨年まであったそこまでGOEが付くかなぁ感はなくなった。安定してスピンでも得点が取れる、弱みがなくなったと感じたシーズンだった。

  
<ステップ>
SP 

        基礎点   GOE   合計
中 国 杯   3.3  1.21  4.51  レベル3 
ロシア杯    3.9  1.70  5.60  レベル4
G P F   3.9  2.10  6.00  レベル4
欧州選手権   3.9  2.00  5.90  レベル4
世界選手権   3.9  1.60  5.50  レベル4
平均      3.78  1.722 5.502

 

今シーズンはステップが非常に見応えがあるプログラムだった。そのためGOEが惜しみなく付いた印象だ。
ステップ巧者のチャンと比べても全く遜色がない数字が並んでいる。

 
FS

        基礎点   GOE   合計
ジャパンO   5.9  3.10  9.00  レベル4
中 国 杯   5.9  3.20  9.10  レベル4 
ロシア杯    5.9  3.10  9.00  レベル4
G P F   5.9  3.80  9.70  レベル4
欧州選手権   5.9  3.60  9.50  レベル4
世界選手権   5.9  3.90  9.80  レベル4
平均         5.9    3.45       9.35

 

ステップ巧者の得点だ。確かに今季のプログラムは彼に合った楽しいものだった。
昨年まではつなぎだらけで振り回されている感が強かったが今季はそれ感じさせなかった。
これまでの努力が報われたと言うことだろう。

 

<TES計>
SP   

        基礎点   GOE  減点    合計
中 国 杯  42.85  5.38  0   48.23  
ロシア杯   36.95  5.26  0   42.21
G P F  40.45  4.11  0   44.56
欧州選手権  47.75  8.21  0   55.96
世界選手権  47.35  5.71  -1     52.06
平均     43.07 5.734  -0.2     48.604
 
シーズン冒頭のジャンプが安定しないときが若干下げているが年が明けると強さを発揮する。
一度もノーミスがなくてもGOEがマイナスにならなかったところがオールマイティの強さだ。

 
FS

        基礎点    GOE  減点    合計
ジャパンO  78.74   7.86 -1   85.60
中 国 杯  82.85   3.99 -1   85.84  
ロシア杯   79.52  13.18 -1   91.70
G P F  89.24  15.41  0  104.65
欧州選手権  95.13  11.74 -1  105.87
世界選手権  94.73  23.32  0  118.05
平均    86.701 12.583 -0.666 98.618


高難度のノーミスは本当に大きいことがよくわかる。そしてフェルナンデスはシーズン後半に行くほど良くなっていることがよくわかる。
難度を上げてもノーミスが出来た、これは本当に自信になるだろう。来季も羽生との戦いが楽しみだ。

 
<PCS>
SP 

       SS  TR  PE  CC  IN   合計
中 国 杯  8.71        8.71  9.11       9.18        9.25       44.96
ロステレコム 8.82        8.82       8.89       9.11        9.14  44.78
G P F  9.21        9.21       9.25       9.61        9.68       46.96
欧州選手権  9.11        9.04       9.43       9.36        9.64       46.58
世界選手権  9.14        9.18       9.21       9.50        9.43       46.46
平均     8.998      8.992     9.178      9.352      9.428    45.948

 

ノーミスがシーズン一度もなかったがGPFからPCSの付き方が変わっていることがわかる。それまでは1ミス44点前後だったがGPF以降は46点台になった。NHK杯で羽生がものすごい点を出して以降あまり差を付けない配慮も多少あったかもしれないが、どちらかといえばシニア1年目の宇野とボーヤンのPCSがどんどん上がってしまってきていたのでその上の技術を持つ羽生・フェルナンデス・チャンをもっと高くしなければ相対的におかしくなったと言う印象だ。


FS

       SS  TR  PE  CC  IN   合計
ジャパンO  8.79        9.00        9.21       9.18       9.14       90.64
中 国 杯     8.89        9.11       9.04        9.29       9.43    91.52
ロステレコム 9.04        9.04       9.36        9.43       9.50      92.74
G P F  9.50        9.43       9.75        9.82       9.89      96.78
欧州選手権     9.29        9.18      9.50         9.57       9.64      94.36
世界選手権  9.61        9.61      9.96       10.00     10.00       98.36
平均     9.187    9.228      9.47       9.548       9.60     94.066  

 

高値安定が確定したシーズンだった。ただ前半はミスがあると羽生・チャンより少し下目な印象だった。
しかしFSノーミスで2連覇したからには来季からそういったことはなくなるだろう。FSで10点を出した初めての男子になった。

  
<来季に向けて>
シーズンを進むにつれて抜けがなくなって安定した強さを見せたシーズンだった。
昨年より転倒が増えた気がするが1試合で1度だけならそれほど響かない印象だ。ここまでPCSが出るようになるとやはり抜けの方がもったいない。
羽生は難度を上げる宣言をしているがフェルナンデスはどう出るか。年齢もあるし王者の貫禄で完成度で勝負でも良いかもしれない。
ただ今季は一度もSPノーミスが出来なかったので来季は1度はSPFSを揃えられるようにしたいところだ。