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つれづれなるままに・・・

日々の思ったことを綴っていきます。

再び頂きに挑む―――パトリック・チャン

昨シーズンまでの結果を見て帰ってきた元王者にとってはハードな1年だっただろう。3種クワドを飛ぶシニア1年生は居るは初戦で勝った相手が構成を上げてノーミスして新記録を作るは、チャンからしたらなんだそれ的に感じるくらい一気にいろいろなものが変わってしまったシーズンだった。

 

 

Sカ ナ ダ   総合1位 271.14 SP2位 80.81   FS1位 190.33
エリックB  (総合5位  76.10 SP5位 76.10)
G P F    総合4位 263.45 SP6位  70.61    FS2位 192.84
四大陸選手権   総合1位 290.21 SP5位  86.22    FS1位 203.99
世界選手権    総合5位 266.75 SP3位 94.84   FS8位 171.91
平均      総合 272.8875   SP  81.716          FS    189.7675
(エリックは総合の平均に含まず)
 
SPが安定せずFSで巻き返すという展開が続いていたが、ラスト世界選手権でようやくSPが形になったと思ったらFSで乱れ表彰台から漏れてしまった。
しかし復帰1年目ではまずまずの成果だったのではないだろうか。FSでは過去最高の構成をノーミスで行うことが出来た。来季がまた楽しみに思えてくる。
色々大変だったが戻ってきてくれてありがとうと言いたいシーズンだった。

 

<ジャンプ>
SP  予定構成 4T+3T 3A // 3Lz  29.70
         
         基礎点    GOE  減点    合計
Sカ ナ ダ   23.10  -2.29 -1   19.81  
エリックB  16.40  -1.16  0  15.24
G P F  12.80  -0.81  0  11.99
四大陸選手権 26.83  -1.95  0  24.88 
世界選手権  29.70   0.37 -1  29.07
平均    21.766    -1.168    -0.4  20.198


SPではジャンプがとにかく揃わなかった。予定構成を飛べたのは世界選手権だけ。転倒も2回あるがそれよりも抜けによるノーカンが大きかった。SPで出遅れてFSで何とかする、そういうシーズンを過ごした。
チャンの場合3つのジャンプ全てにミスが出ているところが弱いところ。苦手のアクセルだけにミスをとどめたいところだ。

 

FS 予定構成 4T+3T 3A 4T // 3Lz+2T 3Lz+2T+2Lo 3Lo 3S 3F  =67.72
        4T+3T 3A 4T // 3A+2T 3Lz+2T+2Lo 3Lo 3S 3F =70.47(四大陸選手権以降)

        基礎点   GOE  減点   合計
ジャパンO  48.61  0.30  0  48.91
Sカ ナ ダ    61.72 11.73  0  73.45      
G P F  61.72 11.91  0  73.63 
四大陸選手権 70.47 13.91  0  84.38 
世界選手権  52.59  4.68  0  57.27
平均    59.022 8.506  0 67.528

 
ジャパンオープンと世界選手権はいまいちだったが比較的FSは安定した良い演技を見せた。ジャンプのタイミングがSPよりもとりやすかったためだろう。
滑りの良さを見せるプログラムだったことが良かったのかもしれない。基礎点は羽生・フェルナンデスよりも低いので抜けなく安定した演技を見せられるようにしたいところだ。


 
<スピン>
SP

           基礎点   GOE   合計
Sカ ナ ダ     9.3  1.92  11.22  レベル3 1回 レベル4 2回
エリックB   9.3  2.57  11.87  レベル3 1回 レベル4 2回
G P F   6.0  1.93   7.93  レベル3 1回 レベル4 1回
四大陸選手権  8.0  2.57  10.57  レベル1 1回 レベル3 1回 レベル4 1回 
世界選手権   9.7  2.86  12.56  ALLレベル4
平均      8.46      2.37   10.83

 
世界選手権でようやくレベルが揃った。とにかく今季はキャメルで足変え後にバランスを崩すことが多くノーカンやレベル落としとなってしまうケースが多かった。
スピンは得意なイメージがあったが1年の休養はこういう部分に出るのかと思わせる結果だ。


FS

         基礎点   GOE   合計
ジャパンO     8.8  2.65  11.45  レベル3 2回  レベル4 1回
Sカ ナ ダ       9.3  2.72  12.02  レベル3 1回  レベル4 2回    
G P F   9.7  3.43  13.13  ALLレベル4
四大陸選手権  9.3  3.57  12.87  レベル3 1回  レベル4 2回
世界選手権   9.3  3.14  12.44  レベル3 1回  レベル4 2回
平均     9.28 3.102 12.382

 

ALLレベル4取れていないと思ったら1度取れてた。ついでにレベル取れないのキャメルじゃなくてシットの方が多かった。記憶違いだった。
GOEは高いのでそれ程痛くはないがそれでも取りこぼしは防ぎたいところだ。

  
<ステップ>
SP

         基礎点   GOE   合計
Sカ ナ ダ     3.9  1.50  5.40  レベル4 
エリックB   3.3  1.29  4.59  レベル3
G P F   3.9  1.90  5.80  レベル4
四大陸選手権  3.9  1.80  5.70  レベル4 
世界選手権   3.9  2.10  6.00  レベル4
平均       3.78  1.718 5.498

 
ジャンプやスピンでもやもやすることが多いSPだったがステップは本領発揮GOEも申し分なく付いた。滑りの気持ちよさを存分に見せる振付がはまっていたと思う。

 
FS

        基礎点   GOE   合計
ジャパンO   5.9  3.30  9.20  レベル4
Sカ ナ ダ     5.9  3.80  9.70  レベル4      
G P F   5.9  4.10 10.00  レベル4
四大陸選手権  5.9  3.70  9.60  レベル4 
世界選手権   5.9  3.70  9.60  レベル4
平均         5.9  3.72  9.62 

 
ステップで取りこぼす人が多かったシーズンでALLレベル4は素晴らしい。GPFではコレオも併せて満点がつきました!
実際素晴らしい滑りなので当然だがステップだけではなかなか差が付かないのが現行ルールでチャンのきついところだ。

 

<TES計>
SP  

        基礎点   GOE  減点    合計
Sカ ナ ダ    36.30  1.13 -1   36.43  
エリックB  29.00  2.70  0   31.70
G P F  22.70  3.02  0   25.72
四大陸選手権 38.73  2.42  0   41.15
世界選手権  43.30  5.33 -1   47.63
平均    34.006  2.92 -0.4   36.526
 
シーズン前半のノーカンの基礎点減が響いている。SPで出遅れたことがよくわかる結果だ。
羽生やフェルナンデスが100超える時代なので構成が低いからには抜けだけは絶対避けたいところだ。

 
FS

        基礎点    GOE  減点    合計
ジャパンO  63.31   6.25  0   69.56
Sカ ナ ダ    76.92  18.25  0   95.17     
G P F  77.32  19.44  0   96.76
四大陸選手権 85.67  21.18  0  106.85 
世界選手権  67.79  11.52  0   79.31
平均    74.202 15.328  0   89.53


FSでは転倒なし。でも抜けた場合の基礎点の損失が痛い。しかしGOEマイナスは少なくなるので基礎点を超えることは出来てます。決まったエレメンツにはGOEがたくさん付くから。
来季は別の四回転を入れると言っているがどうなるだろう?とりあえず抜けを無くすことがチャンが表彰台に立つための大前提になりそうだ。

 
<PCS>
SP

       SS  TR  PE  CC  IN   合計
Sカ ナ ダ    8.96       8.82       8.50       9.14        8.96      44.38
エリックB  9.04       8.86       8.61       8.96        8.93      44.40
G P F  9.14       8.89       8.75       9.00        9.11      44.89
四大陸選手権 9.14       8.93       8.86       9.00        9.14      45.07
世界選手権  9.57       9.32       9.32       9.50        9.50      47.21
平均       9.17     8.964      8.808       9.12      9.128      45.19

 

羽生のNHK杯以降ジャッジが10点満点を付けることに抵抗がなくなった印象だ。
しかしノーミスのなかったSPで10点が出るのはどうかなと考えさせられるシーズンだった。PCSの意味合いをもう一度考えた方が良いのではと言う気がする。


FS

       SS  TR  PE  CC  IN   合計
ジャパンO  9.04       8.82        8.75        9.11       9.07     89.58
Sカ ナ ダ      9.57       9.29        9.61        9.50       9.61     95.16 
G P F  9.61       9.36        9.64        9.68       9.75     96.08  
四大陸選手権 9.75       9.50        9.89        9.68       9.75     97.14
世界選手権  9.36       9.18        9.04        9.36       9.36     92.60
平均     9.466       9.23       9.386      9.466     9.508   94.112

 
チャンも羽生と同じく5項目が比較的近い数字に落ち着く、ショパンというクラッシック曲に滑りの良さが生きていたと言うことでINが高いのかなと言う気がする結果だ。
フェルナンデスとTRはあまり変わりないがSSはかなり高い。この辺りの評価が面白い。

  
<来季に向けて>
四回転をもう1種と言っているがプログラムに入れられるほどの成功率か今のところ未知数だ。
現時点ではスピンの取りこぼしを防ぎ3Aの確率を上げることが第一かな。案外ラストの3Fに抜けが起こるのも気になるところだ。
後は荒れた氷への対応かな?出来れば良い環境で試合して欲しいけどなかなか一定というのは難しいので・・・
それでもチャンという素晴らしいスケーティングの持ち主が居るから面白くなっている。是非色々クリアして笑顔で表彰台に立ってくれることを期待している。