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つれづれなるままに・・・

日々の思ったことを綴っていきます。

Hope & Legagy ~ 現在、そして未来

2016-17 フィギュアスケート 羽生結弦
正直に言えば私は震災以降の羽生の鎮魂歌系のEXが好きではない。
 
花は咲くはまだいいがタイムトラベラーやレクイエムは内心で別のやつに変えてくれないかな~と思いながら見ていた。
 私はつまらない小さい考えの人間で痛みも苦しみもできるだけ遠くにあってほしいと願っている。
でも鎮魂歌系の羽生の演技からは否応なく悲しみの過去・苦しみの現在・未来への祈りを見せつけられる。なんとなく居たたまれない、見てはいけないものを見ている気分になることもあった。
更に衣装が可愛すぎるのも微妙だった。
EXではどの選手も競技とは違う世界や音楽や振付・演技を見たい、出来れば楽しいものが良いという願望を持っていた私には何年も似たようなイメージが続くのも辛かった。
 
そういう理由から9月半ばに羽生の今シーズンの曲が判明した時、かなり複雑な気分になった。
SPのプリンスは昨季までとガラッと変わって面白そうだけどFSは・・・・・・
また祈り系かな?綺麗とか悲しみ・癒し系はもう十分なんだよな。
更には「Hope & Legacy」と言う字面が余計に不安を煽った。
EXだったら一度見て終わりに出来るけど試合は何度も繰り返し見るだろう。苦手なジャンルだときついなぁ、というのが正直な感想だった。
 
そしてACのFSを見た。
簡単な感想は既に書いたが上記の複雑な感情ははっきりいって杞憂だった。
 
羽生自身については明らかに体調が悪そうで痛々しさを伴っていたが、演技からは不思議にそういうものを感じなかった。2転倒2抜けと散々な結果であったが、2016年世界選手権FSのようなボロボロな弱弱しいイメージは沸いてこなかった。
 
むしろ感じたのはこれがきちんとハマったら物凄い作品になるかもしれない、と言う期待感だった。プログラムの難度と羽生の体調と言う現状を見ればそれはかなり険しそうだが、それでも見れたらいいな・いつか見たいなという願望を抱かせた。
久石氏の美しくどこか懐かしさを帯びた旋律が温かみを感じるのか。それとも万全でないなかでも丁寧に滑ろうとする羽生からそう感じるのか。今のところまだわからない。
決して良い演技とは言えない結果ではあるが未来あるいは希望というべき何かが見えた気がした。
 
痛みを抱えながらシーズンは始まっている。スケジュールは決まっている。難度は高く練習は体調を見ながらしかできない。シビアすぎる状態ではあるが羽生自身と彼を支える人々の力でそれを乗り越えてほしい。
そしてこの難関を乗り越えてノーミスのFSでシーズンを終えられたら・・・それはきっと本当に羽生にとって平昌五輪、さらにはその先に続く「 Hope & Legagy」になるに違いない。
笑顔でシーズンを終えられることを願って、よりよく高められていくこの作品を見続けていきたい。