つれづれなるままに・・・

日々の思ったことを綴っていきます。

今年も荒れた―――スケートカナダSP感想

さて唯一ライブ観戦ができそうなGPSだったのですが、さっそく女子寝過ごしました。ペアからロシアで見ていたんですが、アイスダンスの前に女子の振り返りをやってくれたので助かりました。(アイスダンスは台湾で見てました。男子はロシアの方が早かったのでロシアで見ました)
CSではわりと渋めだったPCSですがスケアメ同様こちらでもいい演技には出す傾向のようです。
高難度化の進んだ男子でどんな結果を描き出すか非常に楽しみです。
それにしてもアイスダンス豪華だな・・・(ここまでは男子開始前)

 

ミーシャ・ジー 72.30 TES 36.52 PCS 36.78 -1
ひげを蓄えておっさん感の増したミーシャ。4Tは転倒、慎重になりすぎたか勢いがありませんでした。しかしきっちりコンボリカバリができたので良かったです。全体的にスピード感がないのでジャンプが詰まり気味になります。

4Tはダウングレード判定3Lzは!でした。女子もそうでしたが回転の判定が厳しいようです。

 

ハン・ヤン 72.86 TES 35.79 PCS 38.07 -1
久々にみるハン・ヤン。4Tは良くやるSOでした。3Aはつぶれて転倒、コンボ何とかというジャンプのそろわないプログラムになってしまった。
相変わらずのローリープロで小芝居がないだけいいかなという感じですが、インパクトもない感じ。ハン・ヤンもコフトゥンと同じく伸び悩みから脱せるかが今期のカギになりそう

 

ミハル・ブレジナ 70.36 TES 31.57 PCS 38.79
持ち越しプロでたぶん衣装も同じ、気持ちよい3Aからスタート。4回転を回避し確実に得点を取る作戦が来たが単独抜けで意味なしに・・・もったいない。
滑り込みはできているのでここは完璧にやりたかった。

3Lz抜けも痛かったがスピンでレベルをとれなかったことがTESの伸びない原因。持ち越しプロでこれはもったいないので何とかしてください。


ダニエル・サモヒン 74.62  TES 37.13 PCS 37.49
CSではジャンプが壊滅したサモヒン。単独4T何とか着氷、4Sコンボもダブルで何とか、3Aも何とかとジャンプの改善の兆しが出てきたが点数的に伸びないのは仕方ない。衣装が地味になったのかよかったのか?
でも演技後ガッツポーズが出たのでほっとしたのだろう。ここからシーズン始まり、頑張ってほしい。

点数が伸びなかったのはスピンがメタメタだったため。シットがノーカン、キャメルが2もう少し頑張ろう。

 

パトリック・チャン 90.56 TES 46.06 PCS 45.50 -1
意味があるのかわからない黒のサスペンダーの衣装。冒頭からスケーティングが気持ちいい。4Tコンボも綺麗、さすが地元と思ったところで3A転倒。ある意味通常運転か。
キャメルはスピードが落ちてしまいいまいち。(ここで拍手が起きたのはラストと勘違いしたか、曲のラストをもう少し変更したいところ)ただサモヒンの後だけに滑りの良さが格段に良くわかる

ステップがレベル3、キャメルは4とったがコンビネーションが3、3LzにほとんどGOEがつかないあたりが90点をやっと超えた点数でとどまった原因のよう。

 

羽生結弦 79.65 TES 35.48 PCS 44.17
スタートの硬い表情、滑り出しのスピードを見て感じた嫌な予感が的中。4Loがダウングレード、4S抜けでコンボならず、ある意味昨年の再来だけどキックアウトにならないだけ点数的にましだった。
GPS初戦が良くないことは通常運転なのでこれはこういうものと切り替えることが必要。3Aが綺麗に入ったので体調はそこまで悪くないだろう。FSで巻き返しを見せて欲しい。


リアム・フィルス 70.09 TES 34.16 PCS 37.93 -2
サスペンダーなカナダ人2人目。3Aは軸ブレで転倒。本当にカナディンンはアクセルが問題だ。
滑り自体はカナダではチャンに次ぐ選手なので綺麗。ただ女性ボーカルの「リルリルラ~」が気になって仕方ない。SPは特にボーカル曲が多くなったと感じる今日この頃。

 

ロス・マイナー 63.92  TES 26.37 PCS 37.55
地味衣装のアメリカン、なんか去年もこういう衣装着ていた気がする。4回転のない選手に3A抜けは痛い。
大人な滑りとスピンの綺麗さはさすがにアメリカンだなと感じ。

 

グラント・ホクスタイン 60.20  TES 25.37 PCS 35.83 -1
今季もう聞きなれてしまったこの曲。CSでは降りていた4Tが転倒、代わって3Aを何とか着氷・・・なかなか両立できないです。コンボも飛べずにTESが悲しい。


アレクサンドル・ペトロフ 71.50 TES 35.78 PCS 35.72
派手な面白衣装、なぜこの曲に?そして今年もだけど黄色が好きなのか?得意の3Aが両足、単独も何とかといった感じ、コンボのみクリーンだった。
曲の速度が後半上がってくるが割と淡々と滑っているのでもう少し振付にメリハリが欲しい。あとあのボンタンみたいなパンツは滑りにくくないのか気になる。

無良崇人 81.24  TES 41.60 PCS 39.64
不思議なフリンジ衣装のフラメンコ。4TがコンボにできずSO、3AとコンボはOKとリカバリ出来た。
ステップは氷面を広く使って良かった。ここまでの演技の中では一番だったかも。


ケヴィン・レイノルズ 80.57 TES 42.64 PCS 37.93
いつもおしゃれなレイノルズ、北米の選手もこのくらいの衣装を着て欲しい。高さはないが4回転2本しっかり降りた。3Aも決めて本日唯一ジャンプをそろえた選手になった。
スピード感はあまりないがふわふわとした感じが軽やかでイメージにはあっていた。昨季までの不調から復活してくれてうれしい演技だった。


スケカナは荒れることは知っていたがここまでとは・・・女子とは大違いなところが悲しい。
プロトコルを見るとレイノルズと羽生だけがステップレベル4、今季はやはりステップのレベル要件が厳しいようだ。無良の4Tの減点の大きさからステップ不足もしっかりとっている。その結果、単独もコンボもステップを入れていた羽生はそれで多少点数が残ったようだ。(コンボが付かなかった場合選手にとってより多く点が残るように判断されるため)

上位がカナダ選手2人日本選手2人に、ラストにアメリカ選手2人という結果になったSP。このままの順位では終わらないだろうと思える展開です。うまくいった選手が少ないだけに気持ちを切り替えて集中できた選手が上がってくる展開になりそう。

羽生は明日2番滑走ですが、苦手を克服しろという神の啓示と思ってやり切ってほしい。無良はジャンプは飛べているので4Sチャレンジを成功させてほしい。