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つれづれなるままに・・・

日々の思ったことを綴っていきます。

勝者こそが強者―――ロステレコム杯FS感想

女子SPが非常に良かった。スケアメもスケカナも含めてこの時期でも女子はかなり出来ているというか構成に差がないためミスがダイレクトに順位に関わるので自然良い演技が多くなる。
特にこのロステレコムに出場しているロシア娘は3人とも私の好きな選手なのでSPを3人それぞれかなり纏めてきたことがかなりうれしい。特にリプニツカヤの復活の兆しにはほっと胸をなで下ろした。かなり本当に凄く絞ってきた彼女の決意が素晴らしい。FSでも是非良い演技を見せて欲しい。

 

アレクサンドル・マヨロフ 124.34 TES 60.78 PCS 64.56 -1 
ちゃんと衣装来てくれているだけで良かったと思うのは北米試合が悲しかったからか。
4Tは本日も受け止めきれず反転。ジャンプ全体的にどっすんと降りてくるのが膝に悪そう。
転倒で打ったのか鼻を気にするしぐさが多い。それでも抜けてもセカンドサードをしっかり飛ぼうとする。
アクシデントは気の毒だったが最後まで滑り観客から大きな拍手が送られていた。今はこの状態でも中断ができないところが残念と思ってしまう。しっかりケアして次につなげて欲しい。


田中刑事 155.78 TES 83.14 PCS 72.64  
USクラッシックスから衣装変わった?ピンクが鮮やかです。
4SはSO、3S抜けでスタート。コミカルな腕を振り回す振りが多いけどなんかちょっとおしゃれにやってしまっている感がある。
後半のジャンプは安定して入った。最後まで動けていたので後はもう少し表情を。そして抜けたコンボを消化するリカバリ方法を検討してほしい。

 

デニス・ヴァシリエフス 141.37 TES 68.65 PCS 72.72 
本日もリュックしょったコーチから。
フィギュア定番の四季の音楽に乗ってスタート。今日は3A2本しっかり入りました、よかった。
ユーロ選手らしい助走の必要なジャンプだが決まれば流れもあり見ていて気持ちがいい。腕と足が連動しない部分があるが可能性を感じさせる滑り。あとはコーチからスピンの極意を受け取ってください。軸がぶれながら回り続けるのもなんかすごいけど・・・

 

アルトゥール・ドミトリエフ 145.46 TES 75.16 PCS 71.30 -1 
面白い配色の衣装。男子でオレンジって珍しいかも。いかにもロシアンらしいジャンプと着氷で膝が心配。詰まりがちだし軸ブレして降りてくるし・・・
振付もリンクの使い方もいかにもな昔のロシアン風でジャンプ降りてもちょっと点が伸びないなと感じる演技。後半は疲れたかガクッとスピードが落ちジャンプの高さがなくなった。もう少し配分を考えたい。


ゴルシェイ・ゴルシュコフ 150-14 TES 76.70 PCS 73.44
いかにもユーロらしい配色とデザインの衣装。北米の地味系よりはずっといい。
背から腕のラインがとてもきれいな選手。でも3Aはやっぱり軸ブレするロシアン、でも降りるんだよあ・・・
やたらヒステリックに叫ぶ女の声が音割れても響くのがちょっと怖い。
高難度がない分確実に(軸ブレするけど)ジャンプを決めていく。スピンを綺麗に回れるところがすごく好感。

 

マックス・アーロン 161.94 TES 85.18 PCS 76.76 
いきなりフリーズして冒頭が見れないアーロン。カウンター的に4Sが入ったか。変なグンゼ衣装も慣れたけど派手なユーロに入るとやっぱり地味だ。
ステップの音楽と振付にこれはアモとか踊れる選手で見たいなぁと思ってしまう。でも一生懸命踊ろうとしているアーロンに好感。シェイキーなものもあるがきちんとジャンプが入るとアーロンのプログラムとしてまとまる感じだ。
今シーズンでも一番良かったと思う。

 

エラジ・バルデ 149.09 TES 71.67 PCS 77.42
第1グループの鮮やかさから色味の少なくなった第2グループ。北米らしい地味シャツ衣装。首回りが空きすぎて飛びにくくないのかな?
SPでは入れなかった4T着氷、今日は本当に転倒率が少なくていい。3Aも何とかやはりカナダから離れれば呪いは消えるのか?
アーロンからの流れで見ると踊れるっていいなと思う。抜けはあるけどジャンプも降りて久々にいいバルデを見た。コレオのロングイーグルが曲に合っていていい。

 

アレクセイ・ビチェンコ 168.71 TES 88.57 PCS 80.14 
4T-3T、4T2本クリーンに入ったのを初めて見たかも。昨年のユーロよりジャンプがすごくシャープになっている。今シーズン多い道化師だが他の人とは一線引いた感じ、男性ボーカルがベテランらしい味と余裕のある演技に見せている。
あとはもう少しスピンを頑張って。昨日に続き非常にいい演技でした。
それにしてもタラソワうるさい、アナもうるさい。メドベがいなくなったらリーザが映った。

 

シャフィク・ベゼギエ 143.30 TES 70.16 PCS 73.14 
ベゼギエはいかにもな衣装、こういう色味が好きだね。冒頭の4Tが抜け、2本目は入った。ステップのロングツイヅルが気持ちいい。スピンで腹ちらするのは大丈夫か?
ジャンプが抜けるので思ったより点数が伸びない。ザヤりそうでザヤらなかったことは良かった。
昨季に比べてスピード感が出た気がしたのにちょっともったいない演技になってしまった。

 

ミハイル・コリャーダ 155.02 TES 72.04 PCS 83.98 -1 
登場に会場が沸いたコリャーダはギャングの若頭みたいな衣装。4Tは何とか着氷、4Sは抜け、なんだか非常に助走が長かった。昨日に比べジャンプの軸がおかしいため着氷がいまいちだ。
スピンのいまいちなユーロ・ロシアンが多い中コリャーダは非常に安定して見れる。
途中でいきなり転調しSPみたいな音楽になったところで転倒。この編曲は滑りにくいんじゃないか?ただでさえ安定していないジャンプが更に悪くなった。
なんというか似たような曲でコリャーダの魅力が逆にわかりにくくなっている印象だ。
リーザが転倒で凄く痛そうな顔をしていた。気持ちはわかるよね。

 

宇野昌磨 186.48 TES 96.12 PCS 91.36 -1
ジャンプの軸がおかしいのに何とか降りていた前半、後半に入って4T転倒でREPを食らうことに。後半にコンボを固めているのでリカバリもなし。得点の損失が大きいです。
私は宇野のジャンプ好きではないですが点数は出るので本人は良いのかもしれません。

 

ハビエル・フェルナンデス 201.43 TES 105.73 PCS 95.70  
非常にクリーンな4Tでスタート。堅実に最初のジャンプにコンボを付ける作戦、もしかしたらREPがこの試合の明暗を分けるかも。
後半4Sクリーン、正解王者の貫禄と強さを見せる。SPよりもジャンプが飛びやすい印象。乗りやすい曲調に観客が乗る。決して無理をしていない感じが非常に安心して見ていられる。
セカンド3Tが入らないだけのほぼパーフェクトの演技を見せた。素晴らしい、拍手!


<総合順位>

1位 ハビエル・フェルナンデス  292.98
2位 宇野昌磨          285.07
3位 アレクセイ・ビチェンコ   255.52
4位 ミハイル・コリャーダ    245.30
5位 マックス・アーロン     235.58
6位 エラジ・バルデ       225.45
7位 田中刑事          224.91
8位 シャフィク・ビゼギエ    223.98
9位 ゴルシェイ・ゴルシュコフ  223.51
10位 アルトゥール・ドミトリエフ 221.52
11位 デニス・ヴァシリエフス   203.77
12位 アレクサンドル・マヨロフ  192.14

マヨロフの波乱の幕開けでどうなるかと思ったが終わってみればかなり良い演技が多い試合だった。
フェルナンデスは貫禄の滑り。宇野が勝つのに295必要と計算した予想はほぼ当たった。
予想外だったのはビチェンコさんがSPFSとも揃えたこと!コリャーダの3位を阻みロシアンの台乗り記録を途切れさせました。素晴らしい!
フェルナンデスの体が非常に絞り込まれていたので本気でGPFの金メダルを狙っていることを感じていましたが、その成果を早くも見せました。来週は連戦できついですがその後1月空きますので十分ケアできるでしょう。羽生の4連覇、宇野の初優勝には本当に高い壁であることを実感しました。


<プロトコルを見て>
フェルナンデスは3Fに!が付きましたがオール加点。PCSも十分つきました。ただステップは3でしたしラストのスピンはレベル2でしたからまだまだ伸びしろはあります。
宇野は後半の3Aでフリーレッグがかすっているように見えましたが減点はなし。3Lzも!でしたがこちらも減点なしとかなり救われています。大きいのはやはりREPでした。PCSもTR以外は9点台が付きトップ選手であることが認められたようです。ここでの評価が次につながるか今のところわかりませんが、ジャンプの加点は付けるジャッジは付けていますが付けない人も割といるという評価が分かれる代物です。実際着氷はかなり汚いのでここを集中的に改善して欲しいものです。
ビチェンコは2回目の3Aコンボがシークエンス評価になったところで点を失っています。後はスピンとステップをもう少し向上したいところ。スケーティングの伸びが今ひとつなのでPCSが伸びないのか仕方ないか。
FSではステップでレベル4をとった選手はいませんでした。スピンのオールレベル4もドミトリエフとゴルシュコフと田中の3人だけ。まだまだ取りこぼしが多くあります。
やはり今季はステップレベル取りがこれまでとは違うようです。

 

 

田中は7位まで上がりポイントゲットしました。ポイントはとても大切、次につながる道しるべです。FSで順位を上げるというのは昨年のNHK杯と同じ。もう少しSPを安定させたい。
宇野は優勝できませんがGPFは確定です。1月空きますのでジャンプの質を少しでも良くして下さい。
フェルナンデスはこの試合の疲労がどの程度かわかりませんが、来週もたぶん大丈夫と思える仕上がり。非常にGPFが楽しみになります。
ロステレコムはスケアメ・スケカナに比べ転倒が少なく非常に見応えがありました。
こういう中で順位を左右するのはレベルと抜けとREPです。コリャーダが順位を落としたのはレベルと抜けが原因。宇野が落としたのはREPが大きい。
基礎点をしっかり稼ぎその上でGOEを、と言うのが今の戦いのスタンダードだ。SPFSどちらもそれなりに纏める、そうでなければ上位に入られない。FSでクワド3本以上がスタンダードとなっている現在それは非常に難しい仕事だとつくづく感じた男子シングルだった。