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つれづれなるままに・・・

日々の思ったことを綴っていきます。

忙しすぎるとおかしなことを考え始める―――羽生結弦平昌シーズン構成予想

新年明けましておめでとうございます。

私は正月からばたばたした日々を送っています。まだ10日も経っていないのにかなり色々ありまして2017年は波乱の一年なのかなと少しびくびくしています。
年末にトータルで考えれば良い年だったなと思える年になってくれれば良いんですけど・・・

仕事は毎日21時過ぎだし、法事だなんだと西へ東へ飛び回り正直心身共に疲れ切っているのですが、そういう時って変なことを考えるものです。
まだ2016-17シーズンが半分過ぎたところでこれからチャンピオンシップが始まる佳境だというのにいきなり来シーズンのことが気になってしまったのです。鬼が笑うどころの話ではないのですが何となく落ち着かないのと、旅行が半分つぶれてちょっと時間が空いたので纏めておこうと思いました。

 

単純に言うと羽生の平昌五輪の構成はどうなるか?と言うお話です。以前にもちょっと書いたことがあったけど色々状況が変わってきたので改めて考えてみました。

 

今最も構成が高いのがSPでネイサン、そしてボーヤンの10代コンビ。
ネイサンが4Lz+3T 4F // 3A =39.55
ボーヤンが4Lz+3T 3A // 4T =37.73
この二人については来季も構成は変わらないだろう。と言うよりジャンプ3つのSPでこれ以上上げようがないといった方が良い。

対して羽生は現在4Lo 4S+3T // 3A =36.15となっておりネイサンと3.4、ボーヤンと1.58差となっている。
ボーヤンについてはPCS差がかなりあるし上手く降りたときのGOEの差もあるのでこのくらいなら許容範囲かなとは思いますが、ネイサンの3点以上というのは結構あるなと感じます。またネイサンはボーヤンよりはPCSが出やすい選手なのである意味ソチシーズンの羽生並みに上がる可能性は否定できない。そう考えるともう少し上げられるなら上げておきたいところだろう。
ただSPに新しい4回転を入れるかと考えるとNoだ。今季のオーサーのインタを見ても4Loを入れたのは来季を見据えてのことだからファーストジャンプが4Lo 4S 3Aのエッジジャンプ3種類というのはたぶん変わらない。
この3つのジャンプで更に高構成にするためには後半ジャンプを2つにするしかない。

(1)4Lo // 4S+3T 3A =37.63
(2)4Lo+3T // 4S 3A =37.20

ジャンプの種類を変えなくても後半2ジャンプにするとボーヤンとほとんど変わらない基礎点になる。ネイサンとも1点ほど基礎点の差が詰まることになる。この位ならPCSとGOE及び3Aの得意さで十分余裕が持てる気がする。
ただ基本的には(2)を選んで欲しいなと思っている。理由は2つ有って一つはリスク管理、もう一つはGOEだ。


今季の構成はイーグルサンドで4Loを飛ぶことでGOE+3を目指していると思われる。現状まだ達成出来ていないが仮に成功しても昨季の4Sイーグルサンドのように+3付くかと考えるとちょっと微妙だ。というのは女子選手でもSPの単独ジャンプで3Loを飛ぶ選手が結構居るがGOEが高く付くことがほとんどないからだ。それはLoと言うジャンプがステップからどうしても間が空いてしまうように見えるためだ。昨季の4Sはイーグルからスリー・モホークを挟んで即飛び印象が強かったが今季の4Loは(4回転を跳ぶ割には短いが)そこまで即という感じがしない。だったら4Loの入りを少し簡素にしコンボを付けて後半にイーグルサンド4Sを飛んだ方が(出来るかどうかは不明だが)GOEがつきやすいのではないかと思うのだ。4S+3Tは飛べているので4Loがコンボに出来ないときのリカバリが出来ると言う点も大きい。
リカバリしにくい&GOEが付きにくい構成で基礎点を0.43上げるよりよりGOEがつきやすそうな構成にした方が完成度も見栄えも上がると思う。

ということで羽生結弦の平昌シーズンのSPは4Lo+3T // 4S 3Aだったらある程度落ち着いて見れそうだなと思っております。

 

続いてはFS。まずは今季の10代コンビの構成です。

ボーヤンFS
4Lz 4S 3A+Lo+3S // 4T+2T 4T 3Lz+3T 3A 3F =88.1
ネイサンFS(4種5クワド)
4Lz+3T 4F 4S 4T+2T+2Lo //4T 3A 3F+3T 3Lz =91.94 
ネイサンFS(3種4クワド)
4Lz+3T 4F 4T+2T+2Lo 4T //3A 3Lo 3F+3T 3Lz =86.02 
ボーヤンは昨季と同じネイサンも今季今後はおそらく4クワドで来ると思います。

 

対して羽生の今季の構成が4Lo 4S 3F // 4S+3T 4T 3A+2T 3A+Lo+3S 3Lz =87.53なのでボーヤンから少し劣るネイサンよりは高いという構成となります。ジャンプの種類ではボーヤンやネイサンに負けますが3Aが得意でコンボ後半という辺りでその差を埋めているわけです。
ただ現状後半コンボが全く成功していないので基礎点が取れないのですが四大陸とワールドで成功させるために練習してくるでしょう。そしてFSについてはネイサンもボーヤンも来期は上げてくる可能性が高いため今季の構成が上手くいけば上げるという考えは当然出てくると思います。
しかし羽生の場合今のジャンプ種類のまま基礎点を上げるとなると3Aを減らすことになるので旨味が少ない。そうなると新4回転が必要になってくるわけです。

 

ネイサンが構成を上げるとしたら4種5クワドのバージョンでしょう。もしかしたら4Sの位置が違うかもしれないですがどちらにせよ基礎点は90点を超えることになる。
ボーヤンの場合は4Loが飛べるという話があるので3Aが後半に来ることになりそうです。そうなると4Lz 4Lo 4S // 4T+2T 4T 3A+Lo+3S 3Lz+3T 3A =95.61というスピンステップ入れたら基礎点だけで110超える構成になりそうです。4Loが入らない場合は4Lzを2本にしてくる可能性があるので4Lz+3T 4Lz 4S //4T+Lo+3S 4T 3Lz+2T 3A 3F =93.26という構成も考えられる。いずれも90点を軽く上回るのでどちらも実現したらきっと各動画に「若者の人間離れ」タグが付きまくることでしょう。本当に恐ろしいことです。

 

羽生という選手は基本計画通りに構成を上げてきた選手です。だから平昌シーズンでも上げないという選択肢は少ないと思います。
そして上にも書きましたが現ジャンプ種類では今の構成がほぼ最高難度になります。そのため更に上げるとすると新4回転を入れるしかない。オーサーは嫌がりそうですが、高難度化の流れが急激に来ていますのでよほどのことがない限り上げるとすれば新4回転が加わりそうです。
4種4クワドなのか4種5クワドなのかでまた違いますが、入れるという前提で考えてみたいと思います。
条件は以下の通りです。
1.4Lzを入れる。
2.8ジャンプ最終年のためジャンプ6種全て入れる
3.3Aは後半2回、コンボはできる限り後半

単純に今季の構成に4Lzを入れると
4Lz 4Lo 3F // 4S+3T 4S+2T 4T 3A+Lo+3S 3A =95.58となります。ボーヤンとほとんどわからないのですが3Fにもったいなさを感じます。それ以上に後半4Sコンボ2発というのは今季を見るとかなり怖いなと感じます。ただラストジャンプが単独3Aというのは長年ずっと見たかったものなので良い終わり方だなぁと思ったりもします。
これはこれで決まれば高得点で良い構成なのかもしれませんが面白みも少ないとも感じます。というのはGPFのEX練習で羽生がしていたちょっと面白いコンボを見てしまったからです。


悔しさで終わったGPFのEX練習で羽生は今試合では取り入れていないコンボを幾つか練習していました。
ざっと上げると
2S+Lo+4S
3A+Lo+4S
4S+Lo+4S
3A+3T+3Lo
4T+3T+3Lo
4S+3T+3Lo
等が合ったかと思います。
一番まともそうに飛んでいたのが2S+Lo+4Sでこれは現構成で後半4Sが抜けた場合使えそう&REP対策になると非常に感心してしまいました。なんというかサードジャンプに4回転を付けようと考える辺りが凡人の及ばないところだなと感じます。
この辺りのコンボを取り入れた構成を考えるとするとこんな感じになります。

ⅰ.4Lz 4Lo 3F //4S+Lo+4S 4T 3A+3T 3Lz+2T 3A 
ⅱ.4Lz 4Lo 3F //4S+3T 3A+Lo+4S 4T 3Lz+2T 3A 
ⅲ.4Lz 4Lo 3F //4S+3T 3Lz+Lo+4S 4T 3A+2T 3A 

ⅰ~ⅲ全て基礎点97.34


まずはサード4Sを入れた場合の構成を上げてみる。基礎点97点オーバーという凄まじい構成となります。(ⅰ~ⅲは順番を変えただけなので基礎点は全部同じになる)
ただ上の2つとⅲは一つだけ違うことがあります。と言うよりこの構成では上手くいった場合ⅲが一番得な構成になります。GOE係数が×1のジャンプが一番多いからです。ただ・・・ソチシーズンの3Lzからの3連の成功率を見るとまずないなと思う構成でもあります。
それにしても後半の4S+Lo+4Sの基礎点23.65はえぐい。もし成功させたら間違いなく最高得点獲得エレメンツを更新することになるでしょう。(と言うかこれを超えるエレメンツはほぼないのでは?)
+Lo+4Sの3連を入れられた場合良いと思うことは4Sから始まるコンボを1つに出来ることとREPの可能性が低いこと、更に3Lzコンボを自然に入れられると言うことが上げられる。それは仮に冒頭の4Lzが3Lzに抜けても後半の構成をサードの4Sを3Sにするだけで対応できる(基礎点はかなり下がるが・・・)リカバリしやすいメリットがある。ただ基本サード4Sの場合GOE係数×1ジャンプが一つ減るのでそれはそれでもったいない印象だ。

それでは次に3連を+3T+3Loにしてみる。

ⅳ.4Lz 4Lo 3F //4S+3T+3Lo 4S+2T 4T 3A+2T 3A =97.23

+3T+3Loの3連を入れた場合も97点を超える。2Tが増えることにちょっと違和感有るが4Tが1つなのでザヤの心配はまずないだろう。ファーストを仮に4Tにしても3Aでも基礎点は変わらない。
ただ羽生の場合この構成はしないと考える。というのはおそらくサード3Loの3連を仮に成功させてもGOEがあまり付かないだろうと予想されるからだ。
いままでサード3Loコンボを飛んだ選手としてプルシェンコケヴィン・レイノルズがいるが、彼らの実施を見ても3番目のジャンプはほぼ垂直に飛び真下に降りるジャンプをなっている。羽生が練習で飛んでいるのも同じだ。どちらかと言えば背中が反り気味の回転不足を疑われるような着氷になる。そうなるとGOEのプラスは付きにくくなる。GOE+3を目指す羽生の戦略には対応しないジャンプと言えるだろう。
ではセカンドで3Loを飛べば良いのではと言うかもしれない。

ⅴ.4Lz 4Lo 3F //4S+3Lo 4S+3T+2T 4T 3A+2T 3A =97.23

順番を変えただけなのでこれも基礎点は同じになる。ただこれもないなと感じる。というのは幅跳び型のジャンプの選手にはセカンド3Loは難しいからだ。幅跳び型の選手は距離が出るので後方に流れる勢いが付きやすい。一方で3Loは1本足で上に飛ぶジャンプなので力の方角が違う。サードジャンプでスピードが落ちているならともかく羽生のようにスピードを殺さないままジャンプを飛ぶ選手にはセカンド3Loはコントロールしにくいだろう。

ただし・・・もしもセカンド3Loが出来るのならばこれまで上げた以上に難度を上げることが出来るようになる。

ⅵ.4Lz 4Lo 3F //4S+3Lo 4S+Lo+3S 4T 3A+3T 3A =99.76

・・・ほぼ100という構成になりました。(これでも100超えないのかと逆に思ってしまうところが恐ろしい)
男子の場合セカンドルーパーはほとんど居ないし、セカンド3Tと両立できる選手も思いつかないからまず実現しないだろう。しかしそれが可能な選手がいたらぜひ見てみたかった構成でもある。平昌五輪が終わればジャンプが1つ減るのでそういう意味では残念だなと感じるルール変更だ。

 

現実的に考えて羽生が4種5クワドにした場合は最初に挙げた構成かⅰ.ⅱのどちらかかなと予想する。

4Lz 4Lo 3F // 4S+3T 4S+2T 4T 3A+Lo+3S 3A =95.58

4Lz 4Lo 3F //4S+Lo+4S 4T 3A+3T 3Lz+2T 3A =97.34

4Lz 4Lo 3F //4S+3T 3A+Lo+4S 4T 3Lz+2T 3A =97.34

いずれにせよ仮にボーヤンやネイサンが構成を上げても見劣りすることはない。現状4Lzの成功率がどの程度あるのかわからないが、勝ちたいならこうしてくるかもしれない可能性はある。(個人的には2番目が見たいです)

 

鬼が笑う1年と1か月後の平昌五輪で羽生がどんな演技を見せるのか、若者たちがどんな構成で挑んでくるか、世界王者フェルナンデスがベテランのチャンがどういった戦略で乗り込んでくるのか今から非常に楽しみである。

 

ただ今はその妄想を置いておいて今季の終盤の熱い戦いを見守りたい。GPSでいまいちだったボーヤンがどこまで持ち直すのか、ネイサンの羽生の完成度がどこまで上がるのか、フェルナンデスのピーキングが今季も当たるのか・・・そしてアメリカ・カナダ・ロシアのワールド代表が誰になりどう戦うのか。まずは全米と全加が2週間後に迫っている。なんとか落ち着いて観戦できればと思っています。

 

最後になりましたが2017年もよろしくお願いいたします!