つれづれなるままに・・・

日々の思ったことを綴っていきます。

1年先を見据えて―――四大陸選手権SP感想

仕事のため第3グループから。地上波でなくyoutubeのライスト。フジ演出は好みでないので録画して演技のみ後で見るつもり。女子は転倒だらけで点数的には伸びなかったが男子はどうなのだろう。
6分間練習でハン・ヤンが転倒してにこにこしている。なんか新鮮。
ところがさぁ始まるぞ、と思ったところで家族に呼ばれ中座。結局ドッズの途中からしか見れなかった・・・

 

アンドリュー・ドッズ  60.17 TES28.02  PCS32.15
スピンのポジションは面白いがスピードがないのが惜しい。途中からしか見てないが点数が伸びないのでジャンプはいまいちだったのか?
ただステップは丁寧に滑っている。カンガルーがかわいい。


ケヴィン・レイノルズ 76.36 TES39.57   PCS37.79  -1
鮮やかな衣装のかわいいレイノルズ。4S-3Tコンボがクリーン、4Tもステップは怪しいがOK。しかしアクセルはカナディアン、回転も足りない。
緩やかな曲調からテンポが上がってステップになるところが見ていて楽しい。もう少しスピードが欲しいが滑りはまずまず。

ハン・ヤン 84.08 TES44.61   PCS39.47   
ステップ無し4Tこらえ、3Aもこらえ3Lzコンボはまずまず。SPでジャンプをそろえた。やはり四大陸は相性がいいらしい。ただどのジャンプも加点はあまりつきそうでないので点数が伸びない。
あとはスピン、レベルが取れていないものが多いと思う。特にキャメル重点的に練習を。

ここでようやくケリー君を超えた。ケリー君すごいな、後で動画探さないと。

田中刑事  77.55 TES38.90   PCS38.65   
3S抜け、3AはふわっとOK。若干冒頭から音楽と振りがずれているのが気になる。キャメル回転はいいけどスピードがいまいち。コンボ詰まったがセカンドのフリーレッグをきちんとしたのは好印象。
全体的に重そうな感じだったのが残念だった。


ナム・ニューエン 72.99 TES35.38 PCS37.61  
4T-3T何とか、4SOK、2クワド構成できた! 3A軸ゆがみ幅はないが何とか降りた。
スピードはないがステップは非常に丁寧に滑っている。スピンも上手くはないが綺麗にまとめた。

マイケル・C・マルティネス 72.47 TES37.23  PCS35.24   
見違えるほどたくましく成長したマルティネス、別人みたい。髪型は北米系になってしまって悲しい。スパイラルからの3Aなんとか、コンボもまずまず。ただ大きくなってジャンプが怖い。くるくる3Loも何とか。すべてくるっと回る着氷なのでGOEは付きそうにない。
長い腕を大きく使うステップ良し。シットスピンはいまいち。ビールマンまだできるんだ、と思ったけど以前ほど軸が細くないのでスピードがなくなったのが残念。


ネイサン・チェン 103.12 TES59.58  PCS43.54   
アメリカン3連発第1弾。今回の目玉の一人登場。4Lzコンボ見事、4Fもステップ無いけどOK。3Aは何とか。
ネイサンはジャンプが終わると滑りだすところがボーヤンよりいいところ。スピンも加点が取れるタイプなので安心してみていられる。大歓声で100点超えそう。


グラント・ホクスタイン 81.94 TES42.34  PCS39.60  
4T何とか2T、3AはOK。ネイサンの歓声の後しっとりした空気に変えた。吸い付くような滑りが気持ちがいい、軽やかで優しい。スピンも丁寧に回転していた。
見ている人に優しい滑走順だった。

 

・・・この後も書いていたものの保存忘れてデータが飛びました。メモ帳って一定量以上書き込むと固まってしまうのか?もう少しまめに保存しないといかん。

 

ネイサンは事前の予想通り台風の目となりました。ジャンプも安定しているのでFSも全米並みの演技ができる期待があります。

宇野についてはちょっと微妙。何しろ過去2年SP2位スタートじゃなかったっけ?4位以下とはそこそこ点差があるので大丈夫だと思いたいがこの位置にはかなり不安を感じます。

羽生は4Loイーグルサンドを美しく決めたことが収穫でしょう。4Sは6分間の時から軸が外れていたのでそれを気にしすぎたかなという印象。これを失敗するとキャメルのレベルを落としてしまうことがもっと問題。頭バン抜いたほうがいいんじゃないかな?ステップも途中躊躇したような振りが見え?と思ったらレベルを落としていました。何か抜けたか抜いたかしたのでしょう。ズサーがそり切っていなかったので腰が悪いのかも。ジャンプそのものは綺麗に飛べていますしGOEも一人10点以上稼いでいますので集中できれば問題ないかなとは思っています。

ボーヤンは最初の4Lzコンボはほぼ転倒並みの減点になったことが痛かった。スピンとステップもレベルが揃わなかったしGOEもネイサン・宇野に比べて付かないのでなかなか厳しいかなといった感じ。滑りそのものは昨季に比べ格段に良くなっています。ただボーヤンにも曲にもあっているのですが振付にランが多いのは単調に感じます。もう少し変化をつけないと・・・その辺りがTRが非常に低い原因のような気がします。

チャンは冒頭の4Tを豪快に転倒し、コンボリカバリも上手くいかなかったところが伸びなかった。3Aは良かったからもったいない。レベルは確保したが丁寧に滑っているといった印象でいつもの迫力あるスケーティングには物足りなかった。その辺りがPCSで1点以上羽生と差がついた原因かと。

四大陸は毎年好調のハンヤンは今年もいい出だし。ただしスピンは要改善。キャメルはレベルを落としたどころでなくノーカン、シットも2という結果に。これをきちんと押さえればもう1個順位上がったかもしれないのに・・・ただ復活の兆しが見えたことは良かった。

個人的にはホクスタインと減点されまくったがニューエンの演技が良かった。点数的には二人ともそう出るタイプではないので順位は仕方ないが心情的には見ていて楽しかったです。特にホクスタインの癒し感は凄い。ネイサンの生み出した高揚感をすーっと自然に消し去った。一家に一台欲しい空気清浄機的存在かもしれない。

 

さて羽生3位というちょっと予想外の展開です。しかしネイサンと6点、宇野と3点ですのでFSの予定構成基礎点(ネイサンは5クワドで計算)差とPCS差を加味するとネイサンとほぼ同じ、宇野がちょっと下という感じの気がします。ですから基礎点を確実に確保する&GOEをより多く獲得するそれができた選手が勝つというわかりやすい試合展開になりそう。勝負強さでいえば羽生は折り紙付きですしネイサンはその片鱗を見せているので宇野は昨年までの嫌な展開を払しょくできるかが問われそう。

滑走順はボーヤン→チャン→ハン・ヤン→宇野→羽生→ネイサンというなかなか燃える並びになっています。羽生は得意な滑走順になりますので慣れたルーティンでFSに向かえそう。宇野はプレッシャーを感じることなく集中できるかが演技の出来を左右しそう。ボーヤンは思いきり暴れて欲しいし、ネイサンはラスボスでどっしりとした演技を見せて欲しい。チャンとハン・ヤンには四大陸に強い経験と底力を発揮して欲しい。