つれづれなるままに・・・

日々の思ったことを綴っていきます。

王者は去り戦いは続く―――NHK杯SPざっと感想

誰が勝っても初タイトルとなることが確定したGPF。そこへの出場権を獲得するための試合が続きます。
とりあえず今回のNHK杯は羽生・チャンと優勝候補がいなくなってしまったため誰が表彰台に上るのか読めない戦いとなりました。

 

そしてやはり帰宅が間に合わず途中からの観戦です。

見たのは1位となったヴォロノフから。衣装は何をイメージしているのか全く理解できませんがとりあえず衣装だとわかるから良しとしましょう。
そして久々にジャンプを揃えた良いヴォロノフをみました。それにしてもSPから3Lzを入れてくるとは!30歳になっても構成を上げてくるというアスリートの姿勢を見せてくれました。
スピンもしっかりレベルを揃えましたし、ベテランらしい観客を意識した演技を見せてくれました。若手がぽんぽん高難度を飛んで点数を稼ぐ戦いが増えてきた中でこうしてベテランが違う魅力を見せて対抗してくれるのはうれしいです。
しかしヴォロノフのここ数年の課題はFSを纏めること。是非明日も頑張って表彰台に乗って欲しいです。

 

2位はビチェンコ。ジャンプは見た中では一番良かった気がします。そしてビチェンコも構成を上げコンボが3Fから3Lzになりました。年を取るにつれて演技が安定してくる不思議な選手です。
ただJOのときは揃ったスピンが今回は駄目でした。スピンは弱いのでレベルはしっかり取っておきたいところ。
そしてステップはJOの時よりもずっと良かったです。表情や目線の使い方など流石に元ロシアンと言う感じ。FSも頑張って是非表彰台に乗って下さい。

 

3位はブラウン。3AのSOとコンボが2Tになったことで点数を取りこぼしました。しかしPCSは非常に高く平均9点台間近に。
衣装も曲に合っていますし無理の無いジャンプ構成ですのではらはらしながら見なくて良い良さを感じる演技です。足を真上に上げた状態で体を止められる体幹の強さとバランス感覚が素晴らしい。ブラウンを見ていると体ってこうやって動かせることが出来るんだなと勉強になります。
4回転は課題ですがそれをミスっても他を纏めれば逆転1位は見えるはず。笑顔の表彰台が是非みたいです。
そしてキスクラでの羽生への温かいメッセージ、人柄の良さが窺えます。またファンを増やしました。ただ日本語は難しい言語です。ローマ字表記をそのままひらがなにしてしまったようなのでどなたか違いを教えてあげて下さい。


若手が飛躍する大会になるかと思いきや超ベテラン二人がSP1位2位のなるというある意味うれしい裏切りの展開となりました。
ここまでの3戦の4回転だらけの空中戦から一息ついた感じ。ここ3シーズより以前の戦いを見ているような気がします。この位の方が落ち着いてみてられていいかも・・・なんて思ってしまいます。高難度のぶちかまし対戦はワクワクしますがひやひやもするので必要以上に疲労するんですよね。今回のNHK杯SPを見ていると高難度化に歯止めをかけたい意図を感じる採点側の気持ちも少し理解できたりして・・・とりあえずどの選手もケガに気を付けて長いシーズンを過ごしてほしいです。