つれづれなるままに・・・

日々の思ったことを綴っていきます。

荒れた全米選手権

新年おめでとうございます。

 

・・・今頃?という感じの2018年初更新となりました。
その間に全米が終わってしまいました。年末時点ではJスポーツをまた契約するか迷っていたのですが、木・金・土と見られないことが確定していたのでは止め。ユーロがやるかわからなかったし・・・

それにしてもいつになく荒れた全米となりました。特に男子は代表選考が今後の遺恨になりそうで気になります。
女子もワグナーが代表落ち。ゴールドは今季最初からリタイアしてしまったのでソチ以降主に活躍してきた選手が二人とも出れないというのは何とも残念です。

 

とか言っていますが女子の表彰台は予想通りでした。私からしたらまさか当たらないだろう的な予想だったので逆にびっくりしてしまいました。
テネルはアメリカ代表としては無名でしたがスケアメでで安定したいい演技をしました。ワグナーやカレンよりは回転不足を取られないジャンプの質を見せていたのでスケアメの演技が出来れば今の全米勝てるんじゃ?と思ったわけです。
あからさまに候補として名前が挙がっていなかった分思い切って演技できたのでしょう。初優勝おめでとう!
ただ個人的には彼女の演技は好みでは無いなぁ。表現として滑りと上半身の動きが合っていないところがとても気になります。四大陸には出ないと言う事なので五輪でどう評価されるのか、おそらく全米のPCSは五輪・ワールドでは出ないと思います。強いロシア娘達と張り合うのはかなり弱い気がします。

 

長洲はソチ選考で全米3位に入りながら落選した経緯があるので今回の全米2位五輪・ワールドの代表は本当に良かったです。
今季は体もかなり絞ってジャンプのキレが良くなりました。3Aはなかなかクリーンに決まりませんがその他のジャンプで以前より回転不足を取られなくなりましたのでチェレンジする意味はあるかと思います。
五輪に出場した経験もありますからいい演技を見せてくれると言う期待があります。是非この好調を維持して欲しいです。

 

カレンはどうしてもセカンド3Tが回転不足になってしまうところが世界で戦うには弱いかな?他のジャンプも足りないことが多いですし・・・ただもう矯正している時間は無いのでとにかく思い切りのいい演技を見せて欲しいです。

 

それにしてもアメリカ女子代表が全員アジア系とは、時代も変わったものです。アメリカは団体表彰台が堅いですからどの選手もメダルを得るチャンスがあるのは良いですね。


そして荒れた男子。SPでネイサン・リッポン・ブラウンになったときはやはりこの3人に行かせたいんだなと感じました。
しかしまさかネイサン以外の二人がFSで崩れるとは思わなかったのだろう。伏兵マイナーが2位に躍進、ぐさぐさ刺さりまくっても基礎点の高さが光ったヴィンセントが3位に入ってしまいました。

女子の時は30分で決まった代表が3時間半にかかったという。それで決まったのはネイサン・リッポン・ヴィンセントの3人。3枠あったその選考で争われたのはヴィンセントとブラウンだったという。確かに五輪・ワールド選考条件は世界選手後に明らかにされていたのだがそれを見るとGPF終了時でほぼネイサン・リッポン・ブラウン・ヴィンセントの4人しか対象にならないものだったことがわかる。他の選手が五輪代表になるには日本と同じように全米チャンピオンになるしかなかったのだろう。ただそういった部分が他の選手に伝わっていたのかな?というあたりが微妙だった気がする。結局2位に入ったもののマイナーは五輪もワールドも代表にならず更に補欠の1位にもなれなかった。

こういう選考を生み出したのも五輪で団体戦が正式種目になったことが大きいのだろう。特にアメリカは団体メダルが見えているのでリスクを負い過ぎたくないという意識もあったと思われる。マイナーは今季国際大会でそれほど高いスコアが出せていなかった。

それでも全米結果を比較的重視してきた風潮があるから一発逆転に書けていた選手も多かっただろう。マイナーがいい演技ができたことを非常に喜んでいたことからもそれが窺える。2位ならいけるだろうと思ってしまっても仕方ない。今回は残念だったが四大陸は得たのでぜひそちらで良い得点を得てマイナーを五輪に派遣すればよかったと思わせてほしい。

四大陸の代表にアーロンが入ったのもかなり意外だ。何しろアーロンは全米9位だったから。5位のホクスタインが補欠というのは日本の選考ではまず起こらないだろう。おそらくホクスタインのGPSが悪すぎアーロンが中国杯で3位に入ったためだとは思うが・・・五輪やワールドでない4大陸でもそちらが優先というのはどうなのかなという気がする。全米の価値を下げる選考の気がするが大丈夫なのかと他国民ながら心配してしまう。

ネイサンは足首を痛めているという情報があり4Lzを抜いてきて3A以外のジャンプはまずまずまとめてきた。GPFから見れば良くなってきているのだろう。ただ滑りという点ではSPですらシーズン冒頭よりも悪くなっている気がする。SPはまだ動きが多いので多少ごまかせる部分はあるがFSは本当に助走して飛ぶだけになってしまっている。この上4Lzを入れてくるとしたら本当にBVを獲得するだけの勝負ということになってしまう。本当にそれでいいのかなという気がする。旧採点下で4S・4Tを飛んでも4Tのみのヤグディンプルシェンコに勝てなかったゲーブルでもここまでただ飛ぶだけのプログラムではなかったことを振り返るとなんとなく残念な気がしてしまう。

それでも怪我の情報もあるし3Aを2本とも失敗していることからまだまだいい状態ではないのだろう。試合数もそれなりにこなしているから体調を整えるのも大変だ。五輪団体まであと1月無いが怪我を直し良い状態でアジアに来てくれることを願っている。

ヴィンセントは表彰台に乗ったことで五輪切符をつかみ取った形だ。それでも4Lz以外のすべての4回転で今回回転不足を取られた。確かに回転が微妙なのでおそらく五輪でも今のままなら減点を受けるだろう。プログラムもはっきり言ってジャンプしか見るところのないものなのでPCSにも期待できない。ジャンプの質をどこまで高められるかが順位を左右することになるだろう。はっきり言えば本命は北京であると思うので今回は今できることを出し切ったものを見せて欲しい。

 

欧州各国、アジア各国のナショナルがおおよそ終了し代表選手が発表になっている。残すは今週のカナダ位か。男子シングルは今シーズンこれは素晴らしいと絶賛出来る演技が少ないのでなんとなく盛り上がりに欠けるのだがそれでも着々と最大のイベントが近づいている。

カナダは1枠がチャンなのはほぼ確定しているが残りがまだまだ読めない状況だ。誰がカナダ上位に入りその切符をつかむのか非常に楽しみだ。

その次はユーロ、そして4大陸がある。フェルナンデスとコリャダーのどちらがタイトルを掴むか。4大陸では日本代表と中国代表がどういう順位付けになるかまずは五輪の前哨戦の結果を見届けたい。

 

新年早々なかなかまとまった時間が取れない状況です。書いたり書かなかったりかなり不定期になると思いますが2018年もどうかよろしくお願いいたします。