つれづれなるままに・・・

日々の思ったことを綴っていきます。

それぞれの挑戦―――フランス杯FS感想

忘年会疲れで体が重い・・・私はアルコールがダメなので食べる専門なのですがさすがに食べ過ぎました。そしてソフトドリンクグラス30杯以上は飲みすぎ以外の何物でもありません・・・

 

1位 ハビエル・フェルナンデス 188.81 TES 97.53 PCS 92.28 -1
連戦という過酷スケジュールの中連続1位おめでとう!。今季もGPS1位抜けになりそうです。
すでに今季のプログラムはしっかり彼の中に形成されています。連戦の疲れからかロステレほどの切れはありませんが危なげなく見ることができました。
これからの課題は4Sの質でしょうか?今回もセカンド3T入りませんでしたし、後半の4Sは前のめりになっていました。3Aの転倒と3Fの抜けについては連戦でなければ多分大丈夫ですのでここを集中的に取り組みたい。
スピンもよれたりレベルを落としたりしているのでGPFまで改善してきそうです。
スピード感がありませんでしたし転倒抜けもあったのでロステレよりも控えめな点数。ただ十分高得点なんだよね・・・なんだか点数感覚が狂ってきています。


2位 アダム・リッポン 182.28 TES 94.64 PCS 87.64
個人的にいえばあまり好みではないプロなのですがジャンプのまとめ感としてはリッポン史上最高の演技だったのではないでしょうか。
4Tの着氷がちょっと微妙に感じたのですがこすってはなかったようです。やはり回転不足の4Lzよりは4Tの方が確実に点数を稼げます。こちらの方が成功率も高そうで変更は妥当だったでしょう。あとは前半のステップをもう少し滑っている感を出してほしい。

アメリカの選手らしく大きなマイナスポイントがないオールマイティさがありますがただ一つ上半身の胴の部分が気になります。腕の使い方はきれいですが胴だけ残っているというのか動いていないように感じる部分が結構あります。その辺がブラウンとの差かなと感じます。


3位 デニス・テン 180.05 TES 92.39 PCS 86.66
復活の兆しのあるテンは昨季より構成を下げてきました。大きなミスなくまとめて総合2位に入りファイナルはどうなるんだというドキドキ感か演出してくれました。
ただ気になるのはすっかすかのつなぎと前時代的な助走、そしてジャンプの軸でしょうか?TRで8点台がついていますがGPSでこれだとチャンピオンシップではもっと低くされそうです。
スピンも昨日よりはよくなっていますが相変わらずシットの足変え後の回転が遅すぎる。これが認められなくてレベル落としているのでは?構成が高くないならレベルの取りこぼしをなくさないと厳しい時代に入っています。
ここから構成を上げるかつなぎを増やして完成度を高めるか、どの方向に行くのかわかりませんがいずれにせよテンのスタイルの見直しというか根本的な考えの変更が必要に感じます。


4位 ネイサン・チェン 171.95 TES 94.59 PCS 79.36 -2
衣装だ、衣装だ。ちょっと孫悟空っぽいけど練習着より良いに決まっています。これだけでもGPSになって良かったなぁ。
そして4種5クワドできました。結果は2転倒、1お手付き(+REP)という2勝3敗という結果。なぜ君は高難度で成功して4T4Sでミスるのか。ついでに4Sと4T2本がほぼ同じコースをたどって同じ場所で飛んでいるのが気になります。3番目に4S飛ぶのが悪いんじゃないかな?4Sはエッジジャンプだからたぶんそこまで得意じゃないのでは?4回転はトゥジャンプだけにした方が良い気がします。
見ていて面白かったのは最初の4本が終わりステップに入ったところで体が伸び始めたこと。それまでは同じ姿勢で飛んで降りるだけだったのにいきなり手足が伸び始めるからゴム人間みたいに感じてしまった。それでまたジャンプに入ると前傾に戻ってステップでまた伸びるという、ある意味わかりやすい演技傾向でした。ジャンプしている間はひたすらジャッジ前を反時計回りに回っているのでこれはPCS出ない演技だと思ったらやはりSPより下がってました。それでも昨季のボーヤンの良かった時並みに出ているので現時点ではいいのかもしれない。
とりあえず今一番しなくてはいけないことは3Aの修正かな?SPFSともに入りませんでした。4回転は調子悪ければ入れないという選択ができる状況ですが3Aは男子には必須項目です。カナディアンアクセルもチャンから伝授されたとは思いませんが3Aがなくなるとクワド入れる旨みが急激に減るので修正を願いたい。


5位 無良崇人 170.04 TES 89.84 PCS 81.20 -1
3Lzの転倒は水たまりにハマったようで不幸だった。しかしそこまでしっかり集中できていたのでPCSはSPより評価されたと思います。4T3A2本ずつきちんと入れたことが大きい。あとステップのレベル4も印象が良かった。加点も無良にしてはしっかりついている。ここ2シーズン掛けた強化が実ってきていると思う。
できれば4Sをいれて3連のラストを3Sにしたいがそれは怪我の状況を見ながらだろう。ただ3連冒頭の3Fでeをまた取られているのでせめて!にとどめるようにしたい。

全体的にはスケートカナダよりしまった演技になったと思う。無良の場合出だしのジャンプの成否が演技を左右することが多いのでとにかく最初のジャンプを成功させることに注意を払ってほしい。

 

6位 ミーシャ・ジー 156.57 TES 77.63 PCS 79.94 -1
決まったジャンプの時手先をくいっと決めて見えを切るのが好きだ。昔の選手は結構やっていたが今はあまり見なくなってしまった。クラシカルな曲に合わせて体のラインを綺麗に魅せる振付、指先まで丁寧で美しい。ただ一つ気になるのは両手が揃った振りが多いこと。そのため見続けているとパターン的に感じてしまう。もう少しヴァリエーションが欲しい。
4Tについては練習しかない。上に行くには必須だから。ただそれよりもまずはコンボのセカンドのURをなくしたい。そしてスピンのレベルをそろえること。4回転が不安定ならこれが大事です。

それでもフィギュアスケートを見ているという楽しさを感じる演技で良かったと思います。

 

<総合順位>

1位 ハビエル・フェルナンデス  285.38
2位 デニス・テン        269.26
3位 アダム・リッポン      267.53
4位 ネイサン・チェン      264.80
5位 無良崇人          248.42
6位 ヨリック・ヘンドリクス   230.47
7位 ミーシャ・ジー       229.06
8位 シャフィク・ベゼギエ    225.02
9位 アルトゥール・ドミトリエフ 218.70
10位 ブレンダン・ケリー     199.40
11位 イヴァン・リギーニ     185.81

 

フェルナンデスがファイナル確定。まだ中国杯のチャンがいますがおそらく1位になると思います。GPFは今季も順位順なのかな?最終滑走には慣れているので1番滑走より良いかもしれません。
テンが2位に入ったことでスケアメ5位のボーヤンにも可能性が出てきました。中国杯とNHK杯の順位が面白くなりそうです。
2位以下は250以下かもなんて予想が大間違い、4位まで260超えしました。これは今季初めてです。本当に失礼な予想して申し訳なかったです。それだけシーズンが進んできたということでしょう。
あとシリーズは2戦、非常に面白くなりそうです。


フランス杯は相変わらず変なことが起こります。まさか解説が演技中に「ハトが飛んでいたので気になったかも」なんてセリフを言うとは。FSでも飛んでいたようですが、締め出すことはできないのでしょうか?尤も氷上に降りてこないだけハトの方も気を使ったのかしれません・・・おフランスの方の施設整備の考えが良くわかりません。

FSでステップのレベル4を取ったのはテンと無良だけでした。GPSでSPFSともに4とったのは今回のテンが初めてなのかな?どこで落としているのかジャッジに教えられてもなかなか修正できない難しさが今季はあるのかもしれません。

次は中国杯、チャンとボーヤンの争いでしょうか?この二人昨季は似たような点数を出していたので非常に興味深い組み合わせでもあります。せっかくのアジアでの大会なのにリアルタイムで見れないことが非常に残念です。