つれづれなるままに・・・

日々の思ったことを綴っていきます。

ぜいたくな悩み、その他ワールド雑感

午前中は用事で出かけていたのだが帰宅したらBSで2017年ワールド男子FSが放映されていたので見た。(録画はできないけど見ることはできるのだ)録画に失敗してあのフジカウンターで羽生の点数が上がっていくところが見れなくてがっかりしていたので再放送は非常にありがたかった。

しかし・・・第3グループの途中から見たのだがだんだん私の中の期待感が消滅していく。というか・・・

 

カウンターすげぇ邪魔!

 

と身もふたもない感想になってしまった。

 

公式のTESカウンターがつき始めてもう数年、それを見て一度も感じたことのない思いがフジ高性能カウンターにわいてきたのはひとえに情報量が多すぎる、ということに尽きる。お茶の間の漠然としかフィギュアをご存じない一般視聴者にはありがたいのだろうが基礎点がほぼ頭に入っているファンにはエレメント名も基礎点とGOEをわざわざ分けて表す必要も感じない。むしろカウンターのでかさが無駄なスペースを奪われているみたいだし、認識する文字が多すぎて演技から目がそれていることに気が付いて自分が嫌になってくる。途中から結局カウンターを見ないようにして、このナビと解説なら海外動画で十分だったなと思ってしまった。

もっともこの感想を抱いてしまったのはリアルタイム観戦ではないということが大きかっただろう。そしてカウンターはつけないで欲しいとは絶対に思わない。なければ欲しいと思うしあればあったでわがままな気持ちがわいてくるというものだろう。人間なんて贅沢なものだとつくづく思う。

 

今回のワールドで非常にうれしかったのはイスラエル2枠だ。結果を見て思わず万歳してしまったくらいだった。1枠だとサモヒンとビチェンコが争いサモヒンが代表になったらビチェンコが引退してしまうかもと危惧していたので二人が五輪で見れることがほぼ確定した2枠が非常にうれしかった。演技としてはミスも多かったがそれでもコンボを無駄にしなかったこととREPを食らわない対処をきちんとしたということがこの結果を生み出した。そういえば昨季ユーロで2位になったときも1Tをつけたことが大きくて、今回も結果的にそれが2枠につながった。点数にならないコンボを付ける意味があるのかとも思うが、それ以上点数を失わないため後に負担をかけないために対処しておくというのが大局では意味があるのだなと感じる。

今回のワールドでも案外コンボを無駄にしている選手が多かった。例えば田中とかコリャーダとか、後半リカバリできそうな場合でもしないケースがいくつも見られた。順位にはかかわらなかったかもしれないが今の点数が積み上げられて得点となるルールにおいては無駄にするということはそれだけで勝機を失うということ。ネイサンが2転倒してもきっちりコンボ分の基礎点を得ようとした姿勢がいま世界で戦うためには必要なのだと改めて今日振り返り映像を見て感じた。

構成が横並びの女子に比べて男子選手は基礎点に固執する姿勢が見れない場合が多い。REPやザヤも男子選手の方が多く発生している現状がある。実行さえすれば基礎点は確実に得られる点数なのでも予定構成だけは確保するという姿勢がもう少し見られるとより面白い試合になる気がする。

来季はいよいよ五輪シーズン、勝利にはより完成度が求められるシーズンだ。自分の決めた構成を完遂してより際どいしのぎを削る試合が見られることを期待する。