つれづれなるままに・・・

日々の思ったことを綴っていきます。

GPFざっと感想

女子シングルFSライブで見ていました。SPは非常に見応えがありましたがFSはそこまで良い演技というものが無かったのが残念でした。
FS巻き返しの鬼のザギトワもちょいミスが幾つか&いつも以上に滑ってない感じ。後半のジャンプ音からずれていたりやはりシニア最初の大舞台に緊張があったのかな。それでも大崩れしないところがエテリ組のすごさ。PCSも70乗りましたので五輪表彰台にまた1歩近づいた感じです。SPがそれ以上に滑りこなせていない印象があるのでもっといい演技をナショナルやユーロで見られることを期待します。
ソツコワがFS一番纏めたと思う。ただタノ多発があまり効果的では無い印象。ただまだ若い選手なんですが演技そのものは良い感じに演じられていると思います。ザギトワから感じるジュニアっぽさは彼女にはありません。GPF2位はロシア3枠のアドバンテージになるでしょう。そして変わった衣装もやはり素敵。なかなか難しい色なんですが彼女に似合う良いデザインだと思います。
オズモンドは相変わらずFSが鬼門。転倒と抜けは女子では大きすぎるミスです。それでもこの2つに止めたことが表彰台の確保につながった。ただ・・・FSのプログラムは彼女には合っていないと感じます。濃いメイクも浮きすぎていますしそもそも黒鳥にしては健康的すぎる。動きもバレエというよりエアロビですし・・・なんか色々もったいないなと見ていて感じます。
コストナーはひたすら彼女の良さを見せるプログラムだと思います。ジャンプ構成は弱いし抜けがあったりもしましたがこれはこのままで良いのではないでしょうか。見たいものをいつも見せてくれる、そんな選手になりました。非常に感慨深いです。
宮原は取られると思ったジャンプがしっかり取られていました。正直スケアメの時もジャンプが良いとは思わなかったので仕方ないかと。演技の魅せ方・体のコントロールについては今の日本女子ではNo。1だと思います。ただこのジャンプで五輪やワールドで表彰台に乗れるかと考えればかなり難しい。それでもSAですし五輪代表に選ばれる可能性が高いのかな?全体的に点数がインフレ化しているのでジャンプに見ごたえがない彼女にとっては上位がかなり厳しそうだなと感じます。
樋口は・・・コンボのリカバリは頑張ったと思います。ただ途中に昨季多かった悪い樋口を出してしまったことは良くないと思います。ジャンプにミスしたときに所作というか動きが雑になる投げやりに見えるというのは採点競技では最もやってはいけないこと。ジャッジも人間ですからミスして腐る人よりミスを忘れられるような頑張りを見せた人に良い点数を与えたくなるもの。自分の状態が良くないことがわかっての試合で難しかったのでしょうが誰もがいつも良い状態で出れるわけでは無いはず。良くないときでも良く見せ様とする強さを身につけて欲しい。


さて男子シングルはネイサン・宇野・コリャダーというある意味で予想通りの結果でした。
ただ気分的にはヴォロノフ・コリャダー・ネイサンでした。まぁ基礎点差などもあるでしょうから現実的にはコリャダー・ネイサン・ヴォロノフという順位が妥当だったんじゃ無いかなという気がします。
いずれの順位にせよヴォロノフ以外はファイナルらしい演技では無かったと思います。かなりぐだぐだでした。こういう試合を見せられると4回転の基礎点を下げるべきとか「技術」と「芸術」に分けるという意見が出てくることは理解できます。とにかく上位3選手については多種4回転・複数4回転の弊害ばかりが目につく演技でした。
それでもコリャダーとヴォロノフのロシアン二人はまだ見せる演技をしたと感じます。おそらくそれがロシアンフィギュアスケーターの根本なんでしょう。ブラウンとリッポンはジャンプ以外ではある程度それが出来ますが完全に分離してしまう辺りがもう少しかなという気がします。


ファイナルを見ての感想はただひたすらヴォロノフがロシアの2枠めに入れると良いなぁという全くファイナルに関係ないことだったりして・・・

 

GPFというと6戦を勝ち抜いた者たちのいい演技の競演というイメージがあるのでそういう意味では男子シングルはちょっと残念だったなと感じてしまいました。ただまだシーズン半ばです。今回のミスや失敗、その中でも良かったことなど色々今後に生かして五輪で最高の演技を見せてくれることを期待しています。