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つれづれなるままに・・・

日々の思ったことを綴っていきます。

世界選手権2017年 男子シングル総合データ

2016-17 フィギュアスケート 羽生結弦 宇野昌磨 ハビエル・フェルナンデス パトリック・チャン ネイサン・チェン デニス・テン ジェイソン・ブラウン ボーヤン・ジン マキシム・コフトゥン ミハイル・コリャーダ ミーシャ・ジー

世界選手権でSP5位からの逆転優勝というのは男子シングル史上初めてのことだった。旧採点の時は順位点というものが大きかったからそもそも5位になったら優勝の目はまずなかった。そういう意味では新採点法というものの方がいいなと感じる。SPで7割がた優勝者が絞られてしまうのなら最初からFS一発で決めればいいとも思えてしまうからだ。SPとFSの2プログラムを滑る意味が旧採点の頃よりは現在の方がずっとあるような気がする。

 

<ジャンプ得点上位10人>
           基礎点   GOE    計    減点
 1位 ボーヤン・ジン  125.83  15.08  140.91
  2位 宇野 昌磨   125.29  14.49  139.78
  3位 羽生 結弦   119.38  18.28  137.66
  4位 N・チェン   136.32   -6.16  130.16  -3(実質127.16)
  5位 フェルナンデス 109.94  10.33  120.27  -1(実質119.27)
  6位 P・チャン   101.75  11.12  112.87
  7位 レイノルズ   107.04   -0.14  106.90
  8位 クヴィテラシヴィリ   95.17    7.24  102.41 
  9位 ビチェンコ     97.88    2.08   99.96
10位 M・コリャーダ   92.17    5.59   97.76  -1(実質 96.76)

 

1位も10位も昨季より9点ほど上がっている。基礎点100点超えも昨季は4人だったが7人まで増えて高難度化が進んでいることがわかる。
この部門のトップはボーヤン。考えてみればSPFS通して唯一のノーミス、6クワドを全て決めた素晴らしい結果です。そして驚くのは羽生だろう。SPでコンボ分の基礎点を無くしただけで無くGOEで-4受けたはずなのにGOEトップで3位に入ってしまった。SPノーミスだったら何点になっていただろうかと恐ろしくなってしまう。
それにしても高難度化が進んだ割に転倒は三人だけというのも驚きだ。昨季はこの10位以内に転倒者が6人いたが・・・転倒はやはり見ていて気持ちいいものでは無いので少ない方が良い。今回のワールドで良い演技が多かったという印象はこの辺りにあると感じる。


<スピン得点上位10人>

              基礎点 GOE  合計
  1位 J・ブラウン   19.90  7.28  27.18     
  2位 羽生 結弦    19.70  6.00  25.70 
  3位 ヴァシリエフス  19.90  5.13  25.03
  4位 宇野 昌磨    19.50  5.51  25.01
  5位 M・コリャーダ  19.40  5.14  24.54
  6位 P・チャン    18.50  5.35  23.85
  7位 フェルナンデス  19.40  4.44  23.84  
  8位 N・チェン    19.50  4.07  23.57
  9位 ボーヤン・ジン  19.40  3.78  23.18
10位 ミーシャ・ジー  19.00  3.79  22.79

 

ブラウンが1位なのはわかっていたがこうやって数字を見るとすごさがわかる。実は昨季羽生が1位だったのだがGOEは同じでその上を遙かいったブラウンの質の良さが際立った結果だ。
それにしてもボーヤンとネイサンは本当に近い数字が出る。昨季の10位はボーヤンで0.8点ほどGOEが良くなっている。成長が見られる結果だ。それは3位に入ったヴァシリエフスも同じ昨季7位からジャンプアップしている。さすがスピンの名手の弟子だなと感じる。

 

<ステップ得点上位10人>
               基礎点 GOE  合計
  1位 チャン       9.80  5.70  15.50              
  2位 フェルナンデス   9.80  5.50  15.30    
  3位 J・ブラウン    9.80  5.10  14.90   
  4位 羽生 結弦     9.80  5.00  14.80              
  5位 宇野 昌磨     9.80  4.60  14.40    
  6位 ミーシャ・ジー   9.80  4.30  14.10   
  7位 デニス・テン    9.80  4.00  13.80  
  8位 ヴァシリエフス   9.80  3.90  13.70
  9位 ボーヤン・ジン   9.20  3.30  12.50   
10位 N・チェン     9.20  2.90  12.10  

 

1位と2位4位6位は昨季と同じ、1位と10位は昨季より下がったが全体的には点数が上がっている。SPFS両方レベル4を揃えたのは昨季は4人だったが倍増している。シーズン冒頭はなかなか4取れなかったがラストに来て皆纏めてきた。
レベルさえ取れてしまえば大きな差にはならないエレメンツなので皆対応をしてきているのだろう。そしてここでも並ぶボーヤンとネイサン、君たち本当に数字上似たもの選手だわ。


<TES上位10人>
            ジャンプ   スピン  ステップ   計    減点 
  1位 宇野 昌磨    139.78  25.01  14.40  179.19      
  2位 羽生 結弦    137.66  25.70  14.80  178.16  -1(実質177.16)
  3位 ボーヤン・ジン  140.91  23.18  12.50  176.59
  4位 N・チェン    130.16  23.57  12.10  165.83  -3(実質162.83)
  5位 フェルナンデス  120.27  23.84  15.30  159.41  -1(実質158.41)  
  6位 P・チャン    112.87  23.85  15.50  152.22 
  7位 レイノルズ    106.90  21.87  10.77  139.54   
  8位 J・ブラウン   94.19  27.18  14.90  136.27  -1(実質135.27) 
  9位 クヴィテラシヴィリ   102.41  20.75  10.30  133.46
10位 M・コリャーダ  97.76  24.54  10.96  133.26  -1(実質132.26)  

 

昨季は170超えは一人、2位で150台だったが今季は170点台が3人6位でも150台という高得点化。10位でさえ10点以上上がっている。
それでも1位と10位で45点以上開いてしまう。SPの順位も点差もFSの出来で大きく変わってしまう。ジャンプの高難度化による基礎点アップがFSの意味合いを大きく変えてきていると感じる。


<GOE獲得上位10人>
                ジャンプ  スピン  ステップ   計
  1位 羽生 結弦    18.28  6.00  5.00  29.28
  2位 宇野 昌磨    14.49  5.51  4.60  24.60 
  3位 P・チャン    11.12  5.35  5.70  22.17 
  4位 ボーヤン・ジン  15.08  3.78  3.30  22.16 
  5位 フェルナンデス  10.33  4.44  5.50  20.27 
  6位 J・ブラウン     7.88  7.28  5.10  20.26 
  7位 ヴァシリエフス    4.91  5.13  3.90  13.94
  8位 M・コリャーダ    5.59  5.14  2.36  13.09   
  9位 ミーシャ・ジー    3.55  3.79  4.30  11.64
10位 クヴィテラシヴィリ    7.24  1.85  1.70  10.79 

 

GOEが羽生比で低いなぁなんて思っていたのだがSPで-4食らったのに昨季のフェルナンデスのGOEを超えていた。低い気がしたのは気のせいだったのか・・・なんだかよくわからなくなってくる。
しかしこれは羽生だけでは無く10位まで10点を超えるほどGOEを多く得ている。転倒などの大きなミスが案外少なかったことを物語る結果かも知れない。それだけ見応えのあった試合だったんだなと感慨深い。


<PCSSP・FS平均上位10人>
                SS TR PE CC IN  計
  1位 羽生 結弦    9.59 9.34 9.72 9.63 9.68 47.95
  2位 フェルナンデス  9.43 9.36 9.58 9.66 9.74 47.76
  3位 P・チャン    9.64 9.46 9.50 9.57 9.57 47.74
  4位 宇野 昌磨    9.34 9.09 9.38 9.31 9.36 46.46
  5位 J・ブラウン   8.93 8.84 9.07 8.93 9.09 44.85
  6位 N・チェン    8.59 8.41 8.47 8.66 8.63 42.75
  7位 ボーヤン・ジン  8.48 8.16 8.57 8.36 8.43 42.00
  8位 M・コリャーダ  8.52 8.18 8.41 8.36 8.47 41.93
  9位 デニス・テン   8.43 8.05 8.22 8.34 8.36 41.38
10位 M・コフトゥン  8.31 7.91 8.11 8.16 8.20 40.68

 

PCSを平均することに何の意味も無いけれど毎回やっているのでとりあえず上げておく。PCS3強は昨季までと変わらず。出来によってこの3人の序列が決まっている感じ。高難度FSを纏めた羽生がPEで多少差を付けたくらいで後はそれぞれの特性を生かした数字が付けられている。ただTRで羽生が一番低いのだけは疑問だ。たぶんSPの差が大きかったのだろうが不思議な印象を受ける。
数字を見ると3強に宇野が迫ってきているようだが、現実には羽生のFSが低めだったのでそれに併せて他の二人を評価したら近くなってしまったというのが実情だろう。3強と宇野とは別の尺度で採点されているためこんなことも起こる。(3強は基準となった選手に対しての採点、今回の場合はSPFS共先に滑った羽生が基準。宇野は若手用の採点、以前より良い演技をしたら点が伸びるという現象。ボーヤンやネイサンも同じ)
3強については数字的に昨季とあまり代わり映えしないが、それ以下は全体的に伸びている。昨季も10位だったコフトゥンで2点弱上がっている。テンを除けばそこそこ演技を纏めた選手が多かったと言うことだろう。
それにしてもこのPCS10傑にボーヤンが入っているのがうれしい。今季凄くスケートが伸びるようになったわりにシーズン冒頭は全くPCSが変わらなかったので非常に残念に感じたが、ワールドで良い演技をしたことで昨季の4CCを超えることが出来た。FSで単調になってしまうところはまだあるが魅せる意識は昨季より良くなっているし今後の伸びも非常に楽しみだ。
ネイサンは3転倒で4CCよりだいぶ落としてしまったが、靴の問題や初ワールドの枠取りのかかった緊張の中では十分やれるだけのことはした。スポンサーもついたと言うことで靴の問題などはある程度解消できるだろう。不安のある靴であそこまでやりきったのだから期待しか感じない。腕の使い方や音楽への対応は柔軟なところが見えるのでPCSが伸びそうな印象はある。怪我には気をつけて新しいプログラムで新たな魅力を魅せて欲しい。


まだ国別は残っているがとりあえず今シーズンはほぼ終わり。いよいよ五輪シーズンに突入します。GPSの予定もようやく出てきてもう五輪なんだなぁという実感がわいてきます。アサインは新年にならないとわかりませんがそろそろ五輪への勝負プロが発表されてきています。今後も徐々にいろいろな情報が出てくることでしょう。わくわくと言うより胃がきりきりしそうなのですが五輪本番で良い演技がたくさん見られることを信じて待つことにします。
とりあえずこれでワールドは終わり。個別のシーズン振り返りをぼちぼちやっていけたらと思っています。まずはフェルナンデスからかな。国別でないし毎年最初にやってるから・・・