つれづれなるままに・・・

日々の思ったことを綴っていきます。

新採点法と2019年世界選手権結果に

最初の4LzのGOEが4.7を超えた数字が表示された時、「羽生は2位だな」と確信した。4.76という数字が出るのは4がずらっと5も幾つか出されなければつかない数字だ。あのジャンプにそんなGOEがついてしまえばSPで出遅れ構成でも劣る羽生に勝ち目はない。

実際出た数字はFSで10点、トータルでは23点も点差が開いたものになった。それを確認したとき「ここまで差がつくのか・・・」とちょっとショックに近い感覚を抱いてしまった。羽生の演技がジャンプで一つミスがあったとはいえここまでの差がつくほどとは思えなかっただけに出された数字が衝撃だったのだろう。

 

GOEが+5~-5の11段階になると聞いた時、喜ばしいと思うより不安の方が強かった。これまで以上にジャッジの思惟が如実に反映される。勝たせたい選手に勝たせる、そんな競技に今まで以上になってしまうのではと危惧したのだ。

その危惧はシーズン始まってすぐに現実化した。これまでより上がったGOEはその要件を満たしているとは思えない要素に簡単に+4+5が並ぶ。一方で下位選手も含め思ったより出ないなぁと感じる選手も現れてくる。特に今シーズンからGOEが要素の基礎点によって準じているので構成の高い選手に(リスクもあるが)より有利になった。

面白いことに転倒を除くGOEのマイナスは先シーズンまでとあまり変わらない。有名選手のお手付きやステップアウトは下手をするとほぼマイナスがない何てこともあったりする。プラスマイナス相殺とはいえマイナスがプラスに比べ小さいのなら綺麗に着氷できなくてもとりあえず飛ぼうという方向に向かうだろう。実際4Lzを飛ぶ選手はどんどん増えてきている。

 

フィギュアスケートがそういう方向に向かうことが望ましいと思っているのならそれはそれで仕方ないだろう。しかし様々におざなりになってしまった部分に目が付く。ネイサンの大差での勝利はそれを上手く覆い隠してしまうかもしれない。

 

2019年世界選手権の勝利者がネイサン・チェンであることに疑いようはない。それでももやもやとした気持ちを抱きながらプロトコルを見た時、私は思っていたのとは違う数字の並びに思わず目を擦ってしまった。

 

羽生結弦は勝てたんだ・・・」

 

ネイサンの点数が表示された時私が絶望的な思いを抱いたのは羽生がどれほどジャンプをまとめてもより高構成のネイサン・チェンがノーミスしたら勝てないと思ってしまったからだ。スケーティングや要素の質がどれほど良くても構成が高い選手には勝てない、フィギュアスケートはそういう競技になってしまったのだと感じた。より高難度化した選手が勝つ、そういう競技になってしまえば羽生結弦のような選手は2度と表れなくなってしまう。それは寧ろ協議を衰退させるのではと思えたのだ。

 

今回の世界選手権の1位と2位の順位はもうSP終了時点で決まってしまった。羽生の4Sが抜けた時点でネイサンのミスなく羽生が勝利する可能性は無くなったからだ。ただ試合を終えた後、プロトコルを見た時に感じたのはもっと違うそれでいて致命的な敗因があったのだということだ。それはここ2年の羽生の怪我による試合数の少なさだ。

 

羽生結弦はスロースターターな選手だと言われる。試合をこなすことで自分の課題や問題を克服しプログラムを完成させてゆく。先シーズンも今シーズンもシーズン半ばで離脱→最も大きな試合で復帰を繰り返した。それでも五輪では勝ち今回は負けた。そのもっとも大きな違いはプログラム熟練度だ。五輪時のプログラムはSPもFSも持ち越しプロだ。1シーズン以上滑り込んだプログラムであったため彼自身に曲やプログラムが浸透されていた。

しかし今シーズンは両方とも新プログラムだ。SPはそこそこシーズン冒頭から滑れていたがFSはまだ消化しきれていない感じだった。特に3戦目のロシアで怪我し急遽構成を変える荒業を駆使するなど「羽生結弦の完成への道」の行程は大幅に変化せざるを得なかった。GPF・全日本・4CCとプログラムを練っていくその過程を全て失った。

勿論練習では何度も通しを行っただろう。しかし試合と練習は違う。羽生の場合は公式練習も見ても試合と練習の感覚の違いがあると感じる。試合の中の自分の感覚がつかみ切れていないなかでの演技はSPで抜けを引き起こし、FS前に点差を跳ね返すためにいつも以上にジャンプ練習を繰り返すといった「不足分を補う」修正を余儀なくされた。しかしそれは正しい判断だったのだろう。確かにFSは今シーズンで最も良い演技にはなった。ただ・・・その演技が勝利には及ばなかったことは明らかだ。

羽生のFSは確かにすごい演技だった。しかし見ながら「もう少し完成した演技が見たかった」と思ってしまったことも事実だ。4Sのミスはともかく最初のステップから明らかに体力とジャンプの兼ね合いかスピードが調整されだした。恐らく復帰戦であるため自分がどこまでこなせるのかの感覚がつかめていなかったのだろう。ステップもSPに比べれば浮いたように滑っているように見えた。レベルが3になった辺り認定されない要素があったのだろう。羽生はFSステップのレベルが4とれないことが多い。これも試合をこなすことで弱点を修正する必要がある要素だ。だがぶっつけ本番になってしまった今回はそこまで気を回すことが出来なかった。

ジャンプも同じだ。今シーズン出た試合でこれまですんなりとジャンプを入れることが出来ていなかった。だから今回はとにかく「すべてのジャンプを確実に飛んで降りる」ことが何より優先されてしまった。4Sのミスでその意識が更に高まったように思われた。そのため調節されたスピードではどうしてもコンビネーション3連発のラストジャンプの着氷が怪しくなってしまう。フリーレッグが落ち腰が引けたような未完成の着氷では「羽生結弦の場合」+4以上は付きにくい。練習でもっと良い着氷を見ているジャッジの目が肥えてしまっているからだ。

 羽生結弦は羽生比で採点される、とよく言われる。他の選手から見れば十分良いジャンプを飛んでいるのに思ったほどよいGOEがつかないというものだ。確かに他の選手の高GOEジャンプと羽生のジャンプのGOEに齟齬がある印象はある。恐らくジャッジの中にこれが羽生結弦の+5というジャンプがありそこから実際のジャンプとの比較でGOEがついているといった側面があるのだろう。

 

今回は怪我後の未完成プログラムというほぼシーズン初戦に近い状態だった羽生にとっては良いジャンプを飛びたいと思ってはいてもそこまでこなしきれないという状況だった。勿論それは怪我をした自身に原因があるため言い訳はできない。ネイサンはSP・FS全てのジャンプを降りて見せたためそれが出来なかった羽生は完敗だった。

 

それでも絶望的な思いで見たプロトコルはそこまで悲惨ではなかった。ネイサンのGOEが+4+5がぞろぞろ並んでいるのに対しここまで付くジャンプだったかなぁと思いはある。でも羽生がそこまで良い着氷じゃないため∔4以上が少ない現状を見ればあと2試合くらい健康な状態で試合ができていればもう少しあのステップがなじんでいただろうし後半のジャンプの質を上げられただろう。とにかく今回の敗因は「怪我による試合不足・プログラムの精錬不足」なのだ。

なにより私が驚いたのは基礎点の差だ。4Lo・4S回転不足・ステップレベル3・4T~3Aシークエンス・Lz無しの羽生に対し4Lz・4Fのネイサンが6点しか差がなかった。2回転がないことは両者同じだがシークエンスで8掛けになるとはいえ3Aを2回入れられることが3T2回のネイサンとの差をかなり埋めていた。その大きさが今季初めて同じ試合に出たことではっきり認識できた。羽生の回転不足とレベルが取れていればこの差は半減する。今シーズンはルール変更の為そこまで注意深く構成差など計算してこなかったが予想以上に小さかったことに驚いた。

20点以上の差が付いたのは4Sの2つのミスがほとんどだ。これが2つともそこそこに入っていればTESは15~17点上積みできるし当然PCSもあと1~2点上がるだろう。もう少しSP差が僅差であればFSのネイサンのGOEの付き方も多少変わったかもしれない。そうなれば順位はわからなかった。

 

ただ羽生は4Sで2回ミスをした。そしてネイサンはそれでは勝てない相手となった。それが明らかになった試合であったことは確かだ。今後はネイサンに勝つためにはこれまでとは違った視点が必要となった。

現在の羽生とネイサンの関係はソチ五輪前後のパトリック・チャン羽生結弦のような状態だ。若く勢いがあり最高難度構成のジャンプを降りれる選手と実績とスケーティングの良さ、まずまずの高構成の選手が戦うガチンコ勝負、こうなるとジャッジは割と甘めに若手を採点しがちだ。実際スケーティングのレベルについては羽生は全くチャンには及ばなかった。しかし入り出の難しさととエレメンツの質の良さでチャンに対抗した。高構成は並び立った時上回るための要素としたのだ。

 

ネイサンの高得点にもやっとしてしまうのはスケーティングやエレメンツの質、プログラムの密度に対し羽生に利がありながら高難度を降りるだけでそれに並び立ち上回ってしまうところだろう。そこがチャン・羽生の関係と多少異なる部分ではある。特にFSは飛んで降りるだけとなる時間も長いうえネイサンのジャンプが+4+5が並ぶほど良い質でないことも確かだ。ただ採点競技である以上ジャッジの思惟を排除することはできない。ある程度の「思惑」は飲み込んだうえで戦略を練て実行する必要が「ベテラン」にはあるのかもしれない。

 

ネイサン・チェンと羽生結弦の競技に対する思いは違う。二人の演技にそれは明らかに表れている。羽生は+5を貰う質の良いエレメンツを実行しながら人々を魅了する演技をしようとしている。一方でネイサンは確実に要素をこなし高得点を得る方式を選択している。+5は最初から求めていない。安定的したジャンプを継続的に降りることで確かな技術をジャッジに印象付ける。普通の質であるが+3以上を1度でもつけてしまえばそれ以降下げることはできなくなる。前より少しでも良いと感じれば+4+5を付けざるを得ないという方式を取っている。ネイサンの着氷は前傾し多少力の入ったものが多いがフリーレッグを上げる意識が高く後ろで何もしないため4回転の場合勢いで嫌でも流れる。これでおそらく+3が付いてしまうのだろう。今回も4Fはつまって決して良いジャンプではなかったが∔2に近い数字が出たことからもこの辺りは明らかだ。直前の羽生がフリーレッグがすぐ着くジャンプが多かったから余計意識されたのかもしれない。

ネイサンのジャンプが羽生より安定しているのは体型の違いも大きいだろう。身長が高すぎず極端に痩せていない。ジャンプも高さも幅もそこそことある意味コントロールしやすい形であることも強みだ。ボーヤンのかっとんだ4Lzやコリャダーの高さのような見栄えはないが強みがない分こだわりがなく着実な着氷を選択できるのかもしれない。過去の転倒を見ても羽生のような派手な倒れ方をしない分怪我のリスクも減らせる。

羽生結弦のジャンプは最高のタイミングで飛べば高さも幅もでてこの上もなく美しいものになる。一方でその踏切のタイミングは非常に微妙なものだと感じるし転倒した場合は派手に飛んでゆき怪我のリスクが高くなる。音楽に合わせようとすれば猶更だ。

しかしネイサンを見ればそこまでのこだわりがない。確実に飛んで降りるそのことにまず重点が置かれているため多少タイミングがずれても抜けや転倒は少なくこらえ着氷の度合いで調節できている。これが成功率の高さに結びついている。着氷も足を上げるため前傾で流れる姿勢に慣れている。見る者としてはあまり美しくないがGOEの付き方の検証をした場合この方が彼には良いと判断したのだろう。高構成ではあるが難度を上げすぎない、これがネイサン・チェンの戦略だ。完成度の及ばない経験の少ない今回の羽生結弦ではこの作戦に勝てなかったのだ。

 

一部のスポーツ紙では羽生がネイサンに勝つには構成を上げるしか無い的な論調が目立つ。確かに現在の採点のやり方ではそれが出来れば良いと思える部分がある。

しかし今回のプロトコルを見るとむしろその必要はないんじゃないかと思えてしまう。ネイサンは高構成の上かなりのGOEを獲得した。FSの点差はGOE差がかなり大きい。それでもこの構成ではネイサンがこれ以上の点数を得るのはかなり難しいとむしろ思える。あげられるのは4Fとラストの3連続のGOEくらいだ。4Sと4Loも過去飛んでいるがエッジジャンプがあまり得意でないことは構成を見ても明らかだ。勉学に忙しくなる今後を思えば構成を上げる必要をそこまで感じないかもしれない。

だとしたら羽生が4Lzや4Fを入れる必要はない。4Aは飛びたいと言っているがこれも勝つための戦略としては微妙だと思う。ロマンを求める気持ちで行うならネイサン並みに確実な着氷を求めてからにした方がいい。入り出の凝りも負担にならない程度に抑えてまず確実に降りるプログラムにした方がいい。

 

私自身靭帯をひどく痛めた経験がある。伸ばしてしまった靭帯は元には戻らない。私は1度の靭帯損傷により正座することが出来なくなってしまった。

羽生結弦はおそらく私以上に靭帯を痛めている。それに対してはもう負担をかけすぎないでしか処置はできないだろう。そして羽生結弦の体型は美しさは映えるが一方でひょろ長い分歪みやすい。少しの力加減の誤りが足首や膝の負担となりやすい。力業による強引な着氷を防ぎ弱い部分の負荷を減らす必要がある。自身の理想と体の現実に向き合い最も効率的に効果的に点数を重ねる方法を羽生は再検討する必要がある。ネイサンは今回のジャンプで多くの+4+5を獲得した。つまりネイサンはあの程度のジャンプで今後高GOEを得られる実績を作った。これまで羽生がネイサンに対し持っていたアドバンテージはかなり減らされたと言える。PCSもネイサンが今後もエレメンツを着実にこなせばほぼ変わらない数字が出ることになる。

 

理想の4Aはともかく4Lzと4Fは必要ないと私個人的には思っている。ただし3Lzは入れるべきだろう。3Loを外し3LzにすればFSの構成差はもう少し縮められるし6種を入れることで仮に4Loが抜けて3Loになっても後ろの構成を変える必要がなくなる。ジャンプ7回に減り6種入れる必要を以前ほど感じなくなったがそれでも6種飛べるという事をジャッジに意識させることは悪くないはずだ。

 

来季ネイサンが出場するかはわからない。出場するしないに関わらず羽生が来シーズン必要なのは抜けの根絶だ。特にSPは常にパーフェクトに降りる必要がある。構成を変える必要はないが氷の環境は場所によりかなり異なりエッジジャンプはその影響を受けやすい。トゥジャンプはそこまで影響がないようなのでネイサンはミスらない前提で自分の演技を作る必要がある。

 

悔しい結果ではあるがあの演技を見てむしろこれからの羽生が楽しみになった。まだ未完成感の強い羽生のFSを持ち越してほしいがどういう選択をするだろう?新しいプログラムにするにせよ羽生が良い演技をするためにはある程度試合をこなす必要を今回感じた。来季はぜひ怪我がない試合にでれる体調を維持するシーズンにして欲しい。より良く完成されてゆくプログラムを是非見せて欲しい。

 

ネイサンにとっては最高の羽生にとってはかなり悔しいシーズンが終わる。この結果が来季以降そして次の五輪にどう影響を与えるのか今から非常に楽しみだ。他の選手も多くが悔しく得る者の多い大会だったと思う。ぜひ皆元気な体で来季も大会に出場して欲しい。

 

選手の皆様2018-19シーズンお疲れ様でした。来季も良演技が見られることを期待しています。

ただいま冬眠中―――羽生結弦初戦ざっと感想

コメント頂いたりご心配おかけしているようで申し訳ありません。

kamiyannは今のところ大丈夫、ここ2年は入院するような事態はないですしまずまずな体調です。

問題はPCでして・・・今回のオータムも結局dailymotionライストは映りませんでした。変えた方がいいのは確かなんですが個人使用でないのでなかなか・・・おかげで最近はスマホでネットを見ることが多くなりました。それでも画面が小さいので試合は見たくないですね・・・

オータムの羽生は恒例の初戦といった点数でした。例年から見るとスピンがかなり劣った出来でした。それでもここ数年使っていた組み合わせをガラッと変えてきているのでおそらくまだ滑り込みやランスルー不足なのでしょう。むしろ今後の見どころが増えたとスピン好きとしては思っています。

公式練習は見ていなかったので何とも言い難いですがSPのジャンプが羽生にしてはスパッとしない踏切だったなぁと。4Sはフェルナンデスと同じ入りだったのでかなりまどろっこしく見えました。こちらもまだランスルー不足かな?でもステップは今までになく楽しみですね。完成形を見るのを非常に期待しています。衣装は背中側は凝っていて綺麗だと思うのですが表側が・・・なんかちょっと中途半端なベビードールみたいと思ってしまいました。悪いのは色かデザインかそれとも質感か・・・色目的には綺麗ですけど腰のあたりをもう少し改良していただきたい。

一方FSの衣装は・・・魔王でした。きっと黒が来るだろうとは予想していましたが予想以上の黒金、特に金割合が高かったです。凝ってはいますがごちゃごちゃしていると感じるのは見慣れないからでしょうか?ただ何にせよ受ける印象は魔王でした。黒羽なら黒鳥とか思い浮かべてもいいだろうにそんな可愛らしさや繊細さが全くない魔王。これはこれでありかもしれません。

そしてプログラム。個人的なことを言うと私はプルシェンコニジンスキーに捧ぐのアートオンアイスなどの曲を聴くと胸が痛むというか泣き出しそうになってしまいます。プルシェンコの代表作といえば必ず上がってくるプログラム、特にロシアの国内戦での演技は素晴らしかった。ただそれ以上にこの曲を滑っていたころは苦難の多かった時期でした。痛々しいプルシェンコの姿を見ることが多かった苦しい思い出があります。この曲を聴くとそんなプルシェンコのスケート人生の光と影を思い起こさせる。長年フィギュアを見ていると時々滑る人が居るのですがなんとなく複雑な気持ちになってしまうものです。

羽生のFSがこの曲と知ったときはさすがプルオタ!と思うと同時にやはりそういった感情も湧きました。ただそれだけにできればプルシェンコと同じように引退した後も語り継がれるような演技を残してほしいという願望もあります。

FSが4分になってどの選手もまだしっくり来ていないようです。比較的助走の短い羽生ですら(滑り込み不足もあるのでしょうが)曲に追われてしまっています。ただあの音楽を聴くと思い起させる悲壮感のようなものは見られなかった。ぎちぎちすぎて息付く暇もない苦しい出来でした。曲の中で飛ぶジャンプの練習も良くできていない未完成感の強い演技でした。しかし五輪以降試合には出ていませんのでそういった感覚を掴めたことは良かったと思います。4分のシビアさも実感したことでしょう。

相変わらず後半の4回転とコンボ消化にひやひやすることになりそうですがとにかく体調よくシーズンを過ごして欲しい。ジョニーとプルシェンコという羽生の2大アイドルたちを念頭に置いたプログラムを数多く滑り残してほしい、そう感じる曲とプログラムだったと思います。特にSPの前半3ジャンプには驚きましたがFSも今後FやLzも入ってくるかもしれない。リハビリ期間も長く振り付けも遅かった分今後課題が山積みなシーズンになりそうなのがかなり心配です。怪我には特に気を付けて完成した演技を追及していくことを願っています。

次はGPS初のフィンランド大会、羽生にとって縁起の良い土地でこの2作品の進化がどれほど見られるか。非常に待ち遠しいです。そしてシーズンがおわるまでの間に完成したこの2プログラムがどんな真価を発揮するのか・・・

 

羽生を見ているとフィギュアスケートってすごいんだな、面白いんだなと久々の試合にあらためて強く実感します。今シーズン大きなルール改正がありましたがその運用がそういった楽しみや期待を打ち消すことがないものであることを願っています。

選手が自分の演技の向上に打ち込むようにナショナルバイアスやライバル選手下げといったジャッジの都合による心情的採点を排除する努力をジャッジサイドも十分に行ってほしいです。

雑記―――アイスショー発券

4月14日 羽生凱旋ショー アリーナS席

5月26日 FaOI幕張 プレミア席

5月27日 FaOI幕張 SS席

 

今季は上記の3公演に参加となります。3年ぶりのアイスショーが3公演とは予想外ですがこんな機会は今後当分ないだろうと素直に幸運を喜んでいます。

今回の先行販売は3公演ともローソンチケットでの当選でした。昨年まではぴあとイープラスで取ってましたのでセブンイレブンで発券していたのですが今回はローソン。初体験です。残念ながら近所にないので本日買い物に行くついでに発券してきました。

 

結論から言って一番良さげなお席は羽生の凱旋ショーでした。たぶん端っこの方だと思うのですがリンクには一番近そうです。プログラムの表裏の関係もあると思いますがジャンプは見やすいのではと期待しています。

次に良いと思われるのは27日のSS席の方でした。2階スタンドのSS席の中では後ろだと思うのですがリンクの中央付近のお席だと思うので演技全体は見やすそうです。

期待していたプレミア席は・・・うーん、という感じですね。ステージから遠いしプレミアの中では後ろのお席でした。3年前の静岡公演のSS席の方が良かったかもしれない。ただ2日目とは向きが違うようなので色々な方角から公演を見ることができるのは良かったなと思います。

千葉にホテルも取ったしあとは武蔵野の森に無事にたどり着けるかどうかだけですね、心配なのは・・・羽生結弦展も行けたら行きたい気持ちもありますがたぶん混雑するでしょうし迷って会場にたどり着かないもの困るしで悩んでいます。写真やグッズは興味ないけどメダルや衣装は見たいんだよね・・・せっかく昨年Suicaも作ったから行ってみようかな・・・など色々考えております。

ひとり身の気軽な旅なので気分次第でふらふら歩いていそうな気がします。

 

そして本日羽生以外の出演者が発表になりました。プルシェンコ・ジョニー・バトル・シェイ=リーンは予想通りでした。引退した無良と佐野氏は予想外でしたが、佐野氏は滑るんでしょうか?指導で滑って見せるという話は聞いたことがあるのでそれはそれですごく楽しみ。でも羽生と喋り捲るという予感もありますね。通常のアイスショーとは違う楽しみがあるのではと期待しています。

個人的には川スミINに喜んでいます。ショーで見たのはもうかなり前なので物凄く久しぶりなんです。演技を見れないまま引退してしまったのでこうしてもう一度見る機会があるとは思いもしなかったです。ラストと思って目に焼き付けたいです。

 

勝ち方を知った男―――ネイサン・チェン

五輪金メダルを予想したときネイサン・チェンという選択肢は私には無かった。シーズン全勝できていたからあるいは銅メダルの可能性はあるかもしれないその程度だった。

そういう予想になったの多少ジンクスの影響もあった。
こんな事を書くとそんなもの信じているの?と思われる方もいるかもしれない。曖昧で根拠も法則も無いもの、ジンクスとは得てしてそういうものだから。
ただ私はジンクスは信じる信じないとか当たる当たらないとかいうものではないと思っている。いくつかの結果が積み重なった上で言われるものならなぜそうなるのか検討したり該当するためにはどうすべきか考えたり利用したりするものだと思っている。
ソチ後から平昌五輪直前までのシーズンの結果や様々な条件を色々考察した結果、ネイサンが金メダルになることはほぼ無いだろうという結論になった。そう考えたのは主に2つの理由からだった。

 

1つ目の理由はネイサンには「経験」が足りない、と言う点。シニア2年目であるから単純な試合経験も少ない。ただそれ以上に不足した経験が彼にはあると思ったのだ。それは「大舞台で会心の演技で勝つまたは順位を上げた」と言う経験だ。


ペトレンコ以降の五輪金メダリストは10代でワールドのメダルを持っている。一方で女子とは違い男子シングルがはいきなり若手が上位に来ることは難しい種目だ。新採点になって若手の不利は旧採点より軽減されたがそれでも10代選手がワールドで上位に食い込むのはなかなか困難だ。シーズン一番の大舞台で並み居る表彰台候補より際立った演技を見せなければ表彰台に乗ることができない。ニースの羽生や2016年2017年のボーヤンがそうやってFSで順位を上げてメダリストの一角に連なった。それによってジンクスの一つの該当者となったわけだ。
ところがネイサンは優勝候補筆頭だったジュニアワールドは怪我で欠場してしまう。不幸なことではあったが結果的に勝つ機会を失ったことになる。その後シニアに上がり4CCで羽生に勝ち金メダル候補の一角として参加したヘルシンキは6位のまま順位を上げられなかった。同じく優勝候補でSPでミスをして同じくらいの得点に甘んじていた羽生が世界記録を出して逆転したことからみればネイサンにはその力がなかったと言える。シニアに上がって勝率は非常にいい選手だが自分の力で勝ちきった勝利と言う経験は五輪前にはできていなかった。「全力を出し勝ちきって勝つ」この経験がネイサンには絶対的に不足している、私にはそう思えたわけだ。それでは五輪というワールド以上の大舞台に勝つことはできないだろうとなったわけだ。

 

2つ目はネイサン自身やその周囲がそう言ったネイサンの弱点に気付いていないあるいはその重要性を理解していないと思えたことだった。
4CC・ロステレと2回羽生に勝ったこともあるかもしれないがとにかく高構成を安定して着氷できるということに重点を置きすぎて、五輪と言う特別な大会に挑む心構えや対応を理解できていないと感じた。結果的に五輪シーズンに勝ち続けてしまい周囲のメダル期待が高まりすぎてしまったこともそう言った部分をおざなりにしてしまったのかもしれない。「勝つ」という結果のみに意識が行き過ぎ「どう勝つのか」と言うことに目がいっていない、それでは特別な舞台で勝つということは難しいだろうと私には思えたのだ。

 

そしてネイサンは予想通り五輪の表彰台から漏れることになった。シニアに上がって以降最も悪い演技が団体SP・個人SPと出てしまいメダル候補から自ら脱落してしまった。スポンサーもたくさんついていたし母国の期待も大きかったからさぞかしショックだったろう。


それでも1夜明けたFSで1位になったことは彼にとって大きな事だったと思う。ミスもあったがあの演技はこれまで出来ていなかった「会心の演技」に近いものだった。メダル候補から脱落してしまった状況下だったからできたのかもしれないが一度できたということは又できる可能性も大きくなる。大事な舞台で高構成をやりきりそれに見合う高得点を得たことは今後につながる自信になるだろう。
実際ワールドで上位が総崩れする中、五輪FS並にまとめた演技を再び見せることが出来初タイトルを得た。得点もPBでは2位になる数字だ。約50点差の勝利は自分の力を自分自身にも見せつけることが出来たと言えるだろう。今後はもっと手ごわい選手になっていくかもしれない。


USクラシック     総合1位 275.04 SP1位 91.80 FS1位 183.24
ロステレコム  総合1位 293.79 SP1位 100.54  FS2位 193.25
Sアメリカ   総合1位 275.88 SP1位 104.12  FS2位 171.76
G P F   総合1位 286.51 SP1位 103.32  FS2位 183.19
五輪団体             (SP4位 80.61) 
平昌五輪個人  総合5位 297.35 SP17位 82.27 FS1位 215.08 
世界選手権   総合1位 321.40 SP1位 101.94  FS1位 219.46
平均       総合  291.662  SP平均 97.332  FS平均 194.33

五輪以外出場した試合全て1位となったシーズンだった。と言うか五輪だけは勝てなかったシーズンと言うべきか。本当はそれ以外に負けても一番欲しかったのが五輪の金メダルであったろう。過去の発言を聞いていてもネイサンにとってのフィギュアスケートは一種の手段なのだと思う。ここで素晴らしいキャリアを持ち更なる道に進む糧とする。その考えが悪いとは思わない。だが一方で危険だなとも感じる。自分の望むキャリアが得られなかったらどうするのか多少不安も感じる部分もある。
4CC・GPFそしてワールドと五輪以外のタイトルは全て得たことになったわけで五輪の金を求めるためだけに4年頑張り続けることが出来るのか。フィギュアスケートに対する思いがどのくらいあるのか、来季以降を見守りたい。

 

数字で見るとSPについては本当に五輪だけが悪かったことがわかる。ただそれによって最も大きな夢は潰えてしまった。五輪と言う場はネイサンの想定とは全く異なるものだったのかもしれない。
ただFSも含めて結局のところすべての要素を綺麗にそろえたことは一度もないシーズンだった。五輪・ワールドとPBは出したがそれは単純に高難度構成をやりきったという点で出された数字だ。4種6クワドを降りるということは確かにすごいことではあるが、一方でただジャンプを飛んで降りただけと言う印象も持たれてしまう演技でもあった。今後はミスをなくすこともそうだがそのジャンプをそこで飛ぶ意味があるのかを含めた「ネイサンでなければできない演技」をもう少し求めていって欲しいと願う。



<ジャンプ>
SP  4Lz+3T // 4F 3A = 40.78
         
         基礎点      GOE  減点    合計
USクラシック     30.06    1.24  0   31.30  
ロステレコム  40.78   -0.32  0   40.46
Sアメリカ   40.78    1.57  0   42.35
G P F   40.78    0.13  0   40.91
五輪団体    22.95   -3.17 -1   18.78
平昌五輪個人  34.28   -9.63 -1   23.65
世界選手権   40.78   -0.17  0   40.61
平均     35.773  -1.479 -0.285 34.009 

当初は後半2クワドでスタートしたもののすぐに降りる確率の高い構成に変えた。こういう判断は素晴らしいと思う。
そして五輪2戦の基礎点とGOEの悲しさが目立つ。GPS以降、五輪以外は基礎点をしっかり取っているからなおさら悲しくなってくる。
ただ一方で五輪を除いてもGOEはかなり少ない。基礎点が高いので折りさえすれば確実の上位に来れるということのみを求めたシーズンだったと言える。
着氷姿勢が前傾になりやすく単独のステップは薄いため現時点では高GOEは望めない。来季以降GOE幅が拡大するがこのまま基礎点のみ得える方策で行くかそれとも質を上げてGOEを求める方針に変えるのか、ワールドチャンプである以上できれば後者であってほしいと願っている。

FS 
        
         基礎点     GOE  減点    合計
USクラシック     66.66   8.40  0   75.06 
ロステレコム  82.17   4.37  0   86.54
Sアメリカ   70.44  -3.76 -2   64.68  
G P F   77.37  -1.23 -1   75.14
平昌五輪個人  99.01   7.67  0  106.68
世界選手権   99.01   7.63  0  106.64
平均     82.443  3.847 -0.5   85.79

五輪まではFSは決して良いシーズンとは言えなかった。4Loも降りて見せたが結果的にプログラムに入れることはなかった。
それにしても最も高難度の構成で五輪・ワールドを実行したことは本当にすごいと思う。TESの最高点が出たことも十分うなづける基礎点の高さだ。
現時点でここまでの高難度を安定して飛びきる選手がいない為わりとGOEをジャッジは奮発してくれる。ただそう言った選手は今後何人も出てくるだろう。GOEの幅も上がるからそうなった時ネイサンはどう対抗していくのか非常に気がかりではある。

 

<スピン>
SP
        基礎点   GOE    合計
USクラシック    9.3  2.20  11.50  レベル4 2回 レベル3 1回
ロステレコム  9.3  2.21  11.51  レベル4 2回 レベル3 1回
Sアメリカ   9.3  2.21  11.51  レベル4 2回 レベル3 1回
G P F   9.3  1.93  11.23  レベル4 2回 レベル3 1回
五輪団体    9.7  2.35  12.05  ALLレベル4
平昌五輪個人  9.3  2.14  11.44  レベル4 2回 レベル3 1回
世界選手権   9.3  2.00  11.30  レベル4 2回 レベル3 1回
平均    9.114 1.864 10.978

SPについてはキャメルでレベルを落とすことが多かった。ただある程度ネイサンのスピンに関して言えば安定して得点を確保できていると言える。
そこまで上手いとは言えないしポジションが甘いと感じることも多いのでまだまだ伸ばせる要素であると言える。シットポジションは割と腰高なのでもう少し姿勢を低くできるといいと思う。


FS
        基礎点   GOE    合計
USクラシック   10.2  2.70  12.90  ALLレベル4
ロステレコム  8.4  2.21  10.61  レベル4 2回 レベル1V 1回
Sアメリカ  10.2  2.57  12.77  ALLレベル4
G P F  10.2  1.85  12.05  ALLレベル4
平昌五輪個人 10.2  2.36  12.56  ALLレベル4
世界選手権  10.2  2.28  12.48  ALLレベル4
平均     9.90 2.328 12.228

FSの方がレベルが取れている結果に。SPで落としたので気をつけているということか。
GOEはついている方の数字だ。個人的にはレベル認定が甘目かなと思うこともある。それでも勢いを失わず廻るという点でGOEがもらえているのかなとは感じる。ただネイサンのスピンに曲は全く感じないのは残念だ。

<ステップ>
SP
        基礎点   GOE   合計
USクラシック     3.3  1.30  4.60  レベル3
ロステレコム  3.9  1.70  5.60  レベル4
Sアメリカ   3.9  1.80  5.70  レベル4
G P F   3.9  2.10  6.00  レベル4
五輪団体    3.9  2.00  5.90  レベル4
平昌五輪個人  3.9  1.40  5.30  レベル4
世界選手権   3.9  1.70  5.60  レベル4
      3.814 1.714 5.528

今季のSPの振付は非常に格好よくネイサンに似合っている。失敗した五輪では全く動けていなかったがそれ以外では良かったエレメンツだったと思う。
あとはもう少しスケーティングを磨き多少バタついて見えるところを無くしたいところ。


FS
        基礎点   GOE   合計
USクラシック     5.3  1.98  7.28  レベル3
ロステレコム  5.3  2.40  7.70  レベル3 
Sアメリカ   5.3  1.93  7.23  レベル3
G P F   5.3  2.26  7.56  レベル3
平昌五輪個人  5.9  2.50  8.40  レベル4
世界選手権   5.9  2.60  8.50  レベル4
平均    5.457 1.979 7.436

FSのステップについては今季はあまり印象に残らないものだった。最初に止まってポーズする処くらいかな?
曲もそれほど盛り上がるものでなく動きや滑りを見せるものでない為割と淡々と過ぎて行ってしまう感じ。ロングイーグルは本当に長くてイーグル好きには楽しめるが体力温存的に感じてしまう辺りがまだもう少し魅せる力が足りないかなと感じる。
極めて高難度をこなしているのでなかなかジャンプ以外に力を入れきれない部分もあるのだろう。しかしワールドチャンプになったことからもそれ以外の要素も少しずつ向上させてほしい。



<TES計>
SP  
        基礎点   GOE  減点    合計
USクラシック    42.66  4.74  0   47.40 
ロステレコム 53.98  3.59  0   57.57
Sアメリカ  53.98  5.58  0   59.56
G P F  53.98  4.16  0   58.14
五輪団体   36.55  1.18 -1   36.73
平昌五輪個人 47.48 -6.09 -1   40.39
世界選手権  53.98  3.53  0   57.51
平均    48.944 2.384 -0.285 51.043

合計数を見て割と普通と感じてしまうのが恐ろしい。ただSP100点超えが当たり前になってくるとTES50を超えるのは何ら不思議がない。
ただ一方で基礎点を見るとさすがに高いなぁと感じる。五輪で基礎点を落としているので平均50を割ってしまっているが、PCSが50点満点である以上基礎点でそれを上回ることは本来自然ではない。
そういう意味では結果的に合計点が基礎点を下回ってしまったことはSPについてそこまで良い演技がなかったというシーズンであったことがわかる。
ネメシスが良いプログラムだった分会心の演技がなかったことは多少残念に感じる。


FS
         基礎点    GOE  減点     合計
USクラシック     82.16 13.08  0    95.24
ロステレコム  95.87  8.98  0   104.85  
Sアメリカ   85.94  0.74 -2    84.68
G P F   92.87  2.88 -1    94.75
平昌五輪個人 115.11 12.53  0   127.64
世界選手権  115.11 12.51  0   127.62
平均     97.843 8.453 -0.5  105.796 

基礎点も凄いし合計点も凄い数字だ。ただ五輪まではばたばたした演技であったし、五輪後のまとめた物もひたすらジャンプのイメージしか残らなかったことが惜しく感じる。ただやはり高難度を着氷するということが勝利への近道であることを実感する数字になっている。
地元で行われたUSクラシックはともかく五輪とワールドでGOEが+10を超えた。係数×1のジャンプが7つあるということが大きいが高難度でもミスが少ないという点はやはり評価が高いといえる。
現在ジャッジは成功4回転については割とGOEを出す傾向にある。若手有利採点と言われその益を享受した形だといえる。ただジャンプの着氷などあまり良いと思わないものにもついているケースがあるのでそのあたりもう少し見栄え良くできるよう改善を期待したい。

 

<PCS>
SP
        SS  TR  PE  CC  IN  合計
USクラシック     8.85  8.80  8.85  8.95  8.95  44.40
ロステレコム  8.61  8.39  8.61  8.57  8.79  42.97
Sアメリカ   8.89  8.64  9.07  9.00  8.96  44.56
G P F   9.00  8.79  9.11  9.07  9.21  45.18
五輪団体    8.89  8.75  8.46  8.96  8.82  43.88
平昌五輪個人  8.46  8.32  8.14  8.57  8.39  41.88
世界選手権   8.82  8.75  8.93  8.89  9.04  44.43
平均       8.788  8.634   8.738    8.86     8.88     43.90

昨季に比べ平均がかなり上がった。正直これは良い出来というSPはないのにPCSが当初上がり続けたことが非常に疑問に感じた。確かにプログラムは似合った素敵なものだったのでそう言った効果も影響したかもしれない。それでも基礎力と言う点では昨季から格段に向上した印象がない分違和感を抱くケースが多かった。
ただ羽生や・チャン・フェルナンデスと言ったネイサン以上のSS巧者が出る試合だとミスもあったが低い傾向にある。そういう意味ではPCSの絶対評価と言うものに疑問を抱きたくなる。
あの滑らない五輪個人SPで42近く出るというのは妥当な数字なのか、他の試合より下がっているから良いというのだとしたら言い訳がましいと感じる。何を持ってこの数字を出すのかその基準を今一度きちんと定めてほしいと願う。


FS
        SS  TR  PE  CC  IN  合計
USクラシック     8.75  8.45  8.80  9.05  8.95  88.00 
ロステレコム  8.96  8.57  8.89  8.89  8.89  88.40
Sアメリカ   8.82  8.50  8.57  8.86  8.79  87.08
G P F   8.96  8.61  8.86  8.93  8.86  88.44
平昌五輪個人  8.82  8.32  9.04  8.79  8.75  87.44
世界選手権   9.32  8.96  9.25  9.25  9.14  91.84
平均       8.938  8.568   8.902     8.962      8.897   88.534

五輪よりTESは微妙に下がったのにワールドのFS得点が上がったのはPCSが4点以上も上がったから・・・ってありなのか?わずか1ヶ月で4.4点、各項目ほぼ0.5上がったことになる。プログラムの密度が上がったわけでもスケーティングが向上したわけでもないのに・・・
そういうことを書くとむしろ五輪が出番が早かったからPCSが低めだったというかもしれない。確かに今シーズンをこうして並べるとグダグダのGPFより低いのはおかしいかなと言う気がする。ワールドについてはあのボロボロ3転倒の宇野に88も出したから仕方ないとも思える。
ただ結局のところPCSがどういった基準でつけられているのか明確でない為これってどうなの?と思ってしまうのだ。実際この6試合だけ見てもこれで正しい採点なのかな?と疑問しか残らない。それでもシーズンラストに平均9点代に乗った。来季はワールドチャンプとしての演技を求められる。ぜひそれにふさわしい技術を示してさすがと思わせて欲しい。

 

<来季に向けて>
五輪以外の主要タイトルは全て得た。そして五輪は4年と言う時間の先にある。ネイサンはその4年をどう過ごすのか非常に気になってくる。
4Aを飛ぶ的なことをラファが言っているが、3Aの成功率もそこそこのネイサンが安定してプログラムに入れてくるとは想像しにくい。4Loのように一度だけ飛べるんだよ的に決めることもあるかもしれないが・・・それでネイサンのモチベーションは維持できるのだろうか?
来季からジャンプが1つ減り時間も短くなる。構成的にはネイサンはほぼ天井だ。基礎点も下がれば最高点の更新も難しい。その中でネイサンは何を目指しどう4年過ごすのだろう?今の所その姿が描きにくい状況だ。
個人的にはジャンプの着氷と前方に滑る際に前のめりになりやすい所を改善してほしいのだが時間はかかるだろうし点数に影響があるのか微妙なので手を付けないかもしれない。ネイサン自身がなりたい自分になるために努力し磨き上げていってくれれば全く構わないのではあるができれば息の長い魅せるスケーターとなるために基礎力を上げてほしいと願っている。

2017-18シーズン終了―――世界選手権FS感想

第2グループのブレジナ・アーロンで感極まりアリエフの頑張りに喜び、第3グループのマヨロフ.友野.フェンツ・ミーシャ・ラトデニ・ビチェンコさんというそれぞれの持ち味を出した演技に歓喜しこれは良い大会になると非常に満足していた。
よもや怒濤の魔物大暴れ劇になるとは思いもしなかった・・・

 

最終グループは確かに五輪に全員出場していた。色々忙しかっただろうし調整も難しかったろう。それでも・・・ソチ後の埼玉ワールドを思えば今後の男子シングルは本当にこれで良いのか?と考えさせられる結果となった。
SPでも感じたが羽生・チャン・フェルナンデスがいないとここまでジャンプ以外見るべき処の無い競技になってしまっていた事が残念だった。そしてそのジャンプがこうまで崩れると・・・・・・

 

ラストにネイサンがそこそこ纏めたため大会としては救われた形になったが最終グループに関しては史上最低の大会と言われてしまっても仕方ない出来になってしまった。


1位 ネイサン・チェン
4種6クワド構成を最後まで滑りきる事が出来ると言う事は凄いことだと思う。またSPよりも4回転の質は良かったと感じた。ジャンプが上手くいったので気持ちに余裕があるのかスピンをとても丁寧に回っていたのも興味深い。それはある意味でネイサンの作戦は女子のザギトワに近いのだな感じる瞬間だった。冒頭の3クワドが成功すれば体力の消耗も少ないし気持ちに余裕が出来る。後半のエレメンツにしっかり気を配ることが出来るのだろう。ミスが出たザギトワが今回崩れたことから見てもDEAD OR ALIVE的な作戦だといえる。ただザギトワは高BV以外にも高GOEを求めた事に対してネイサンは現時点でBVだけだといえる。それだけ4回転の基礎点に旨みが多いということなのだが今後はそれでいいのかわからない。ルール改正次第では不利になるケースも考えられる。その場合どうするか取るべき手段があるかが次の五輪の金メダル候補となる条件となるだろう。
個人的に今のアメリカ選手に不満があるとしたら悪いとは言わないがロングイーグルで時間を稼ぐ以外に滑りが伸びる部分を見せられる場所がないということ。ロングイーグルは盛り上がるがホクスタインもヴィンセントもネイサンも同じだとまた?って感じになるし個人のカラーを表現していると言えない。またイーグルは結局両足でポジションを維持できるのでロングーで実行すると体力温存的な手段に(特に後半にやると)見えるのでもう少し考えて効果的に使ってほしい。それ以外にもこれがネイサン・チェンだと競技プロでもジャンプ以外で魅せられるようになるといいのではと思う。
それでも大自爆大会を最後に締めてくれたことは良かった。そしてこれで五輪以外の主要タイトルを獲得したことになる。今後ワールドチャンプとしてこの競技をどう進化させていこうとするのか、今後を見守りたい。


2位 宇野昌磨
足を怪我しているということでグダグダしてしまったのは仕方なかったのかもしれない。それでも後半にコンボをすべて決めたことが土俵際で表彰台に踏みとどまったのかもしれない。
しかし取られた4F・4T以外にも回転不足と思われるジャンプがいくつかある。着氷したときの体の向きとエッジの位置が合わない場合が多い。たまにそうなることは仕方ないがそちらの方が多いというのはトップ選手としては褒められることではない。今後4年かけてもう少し技術のお手本になれるような選手に成長して欲しいと思う。


3位 ミハイル・コリャダー
ネイサン以外上位総崩れということで3位に残ったコリャダー。それでもガチンスキー以来の表彰台であるし3枠獲得したわけだから結果的に良かったといえる。
今の上位選手内では滑りもエレメンツの質も良いので後はジャンプの確実性を上げたいところ。コリャダーの4Lzを見ていると羽生の成功率の低かったころの4Sやハン・ヤンの3Aを思い出す。ハンヤンの3Aは幅がありすぎて振り回されるところがあった。羽生の4Sは軸が持ち上がってズレていく失敗が多かった。コリャダーの場合高さがありすぎることとそれによって後ろに軸がずれていくとこが着氷を難しくしている感じだ。4Lzにはもちろん高さは必要だが必要以上に上がる必要はない。自分にとって適度な高さと幅を見つけその中で軸を細く維持できる空中姿勢を確立していく必要があるだろう。
もう一つはミスが複数になると演技の中にモチベーションが下がったような部分が見えてくることを改善したい。採点競技なのでミスが出てもだから何?ここから巻き返すよという姿勢が見える方が絶対にジャッジの心証が良いはずだ。あっさり今日は自分の日じゃなかったなどと思わないでやり切ることが今後の飛躍につながると思う。
初ワールドメダルおめでとう。来季はバシッと演技をまとめた演技を是非見せて欲しい。


4位 アレクセイ・ビチェンコ
五輪・ワールドと4T+3Tと4Tがクリーンに入ったことが素晴らしい。というかもう3Aの方を先にした方がいいんじゃない?と思ってしまう。それでもREPを絶対に食らわないぞという姿勢は素晴らしい。若手より超ベテランのビチェンコさんがそういう姿勢を見せることが大きいかも。
そして今回はスピンが2つレベル4を獲得しました!そのかわり?にステップがレベル2に・・・どっちが良かったんだろうと考えてしまいますがレベル取りまで意識が持てたということは凄いことかもしれない。
自己最高の4位に入り来季GPSのシード権を獲得したわけだが今後どうするのだろうか?サモヒンがまだまだ不安定なので続けられる環境があるならぜひ来季も続けて欲しいと思う。
30代になってもPBを連発しベテランの底力を見せてくれる、フィギュア強豪国でないからこそできることだがその存在の意義は大きいと感じる。

 

5位 友野一希
羽生の代役というものすごいプレッシャーを跳ねのけて素晴らしい演技を見せてくれた。SPの6連ではミスばかりで心配だったが本番ではバシッと決めた。この結果は今後に生きてくると思う。
友野の良さはシャープであること。滑りもジャンプも非常に無駄がない。若干その細さが今後大人の体型になったときに心配にはなるが現時点では非常に演技に効果的に魅せていると思う。
大観衆の視線に物おじしない笑顔を向けられるという部分は表現にも生きてくる。曲やストーリーも等身大で非常に共感性が高い。また課題もわかりやすい選手であるので今後の伸びを非常に期待できる。
ワールド前はGPS枠も足りていなかったが何とシード権を獲得してしまった。来季はシーズンを通して結果を出してくれるだろうと非常に楽しみである。

 

6位 デニス・ヴァシリエフス
頑張った本人より応援する師匠の方が注目を浴びてしまうという。ちょっとだけ不憫だ。
上位が自爆ったため4回転無しで6位入賞してしまった。2015年のミーシャみたいな感じかもしれない。
これ以上点数を伸ばすためには4回転を入れる必要がある。今回3Tになってしまったのでセカンドの構成も下がってしまった。わりとジャンプの軸が太い選手なので安定して飛ぶのはまだ時間がかかりそうな印象はあるが是非身に着けて欲しいと思う。

 


4回転に!がついたのはヴィンセントが初かな?ボロボロのボロなヴィンセントのプロトコル。転倒だらけですが基本回転はほぼすべてのジャンプで足りていません。SPからそれは変わりません。転倒したから容赦なく刺したのでしょうが妙な甘採点は選手のためにならないということ。メダルがちらつかなければここまで崩れなかったかもしれません。アーロンが頑張ったので3枠確保できましたが下手をしたら2枠になるところでした。ヴィンセントはシーズン当初ボロボロで全米からジャンプの着氷できるようになりここまで来ましたがもともとそこまで技術が高くない。もう一度最初から見直した方がいいです。手っ取り早く上位に名を連ねたかったという意図は理解できますが明らかに色々な部分で見劣りします。テンプレートな印象のアメリカ的上半身の魅せ方はヴィンセントにはあまり向かないと思います。もう少し年齢に合った振付をした方がいいかと思います。

 

ボーヤンの崩れ方は非常に怖かったです。おそらくSPの壁に近づきすぎて回転不足を取られたジャンプを意識したのでしょう。それでもまた近づいてしまったので踏切が合わなくなったかと。当初冒頭のジャンプで膝を痛めたのかと思いましたが怪我ではないということで少しだけ安心しました。スケーティングが良くなってきているので今までのタイミングだと壁に近くなってしまう。近づきすぎないところで確実に踏み切るためにはどう助走したらいいのかオフシーズン対策が必要です。シニアに上がって3シーズンほぼ同じ位置でジャンプしていますので変えるというのはなかなか難しそうですが転倒→壁激突というのは怪我のリスクを上げますし体力的にも厳しい。長く競技を続けてくために解決しなければいけない課題だと思いますのでぜひ頑張って欲しいです。できれば来季はローリー以外の振付師で。男性の振付師と一度組んで欲しいと願っています。


1位ネイサンの得点は昨年の羽生とほとんど変わりません。
しかし2位の270点代では昨季では7位と大幅に下がります。昨季がたまたま高かったと言われればそれまでですが正直観客としてはこんな最終グループは見たくなかったといいたくなります。五輪後で難しかったと言えばそれまでですが、ソチ後の埼玉でも今回の2位の得点では表彰台に乗れません。とりえあえず4回転を飛べという風潮が招いた(ジャッジが招かせた)弊害の結果かもしれません。
4回転は確かに高難度ですがそれは基礎点で評価されます。GOEについてはやはり3回転までと同等に見るべきでそこで質の差を示すべきだった。しかし4回転を飛んで降りればそれだけで∔1を簡単につけてしまう。確かに4回転は幅や高さが出やすいから評価に当てはまりやすいが着氷姿勢が3回転までより劣っても引かれないというのは問題かと。結果的に質良く飛ぶ選手とそう大きな差にならないためとりあえず飛んでしまうのでしょう。
来季以降はGOE幅がさらに拡大します。その場合のジャッジのそういった恣意的な感覚をどう制限するのかしっかりと定めないとこういった自爆大会が続き競技の魅力を失わせてしまうことになります。4回転だろうとマイナスはしっかり減点するそういう姿勢をジャッジは強くアピールする必要があるでしょう。チャンが引退しフェルナンデスもユーロ以外の主要大会は出ないという。唯一残ったホールパッケージプレーヤーである羽生もこれまでと同様には試合には出なくなる可能性がある。そういう環境下で男子シングルを今以上に進化させていくためにはどうしたらいいのか。何を評価しどういった演技を求めていくのか、はっきりとした指針をISUは示す必要があると感じたワールドになった。

 

それでも長い五輪シーズンを戦った選手の皆様お疲れさまでした。良い結果を得た選手もそうでなかった選手もこれでみな一区切りです。怪我や痛みのある選手はしっかりと直してそうでない選手はより良い自分になるために有意義にオフシーズンを過ごしていただきたい。

今シーズンもたくさん楽しませていただきました。お疲れ様でした、そしてありがとうございました!

世界選手権SPざっと感想

時間がないので簡単に

 

ビチェンコさんのわきわき、正面から映せ―――!!!

 

カメラワーク悪すぎ―(怒)

 

ボーヤン、一人厳しい採点だったけどFS頑張れ。

ジャッジにマイナスさせる口実を与えない、その強さを今以上に身に着けよう。君には未来がある!

 

ネイサン そこそこにまとめられてほっとした。五輪の悪夢は払しょくできたかな?

ただ今回は良いけどこれでワールドチャンプになったらどんな形でも高難度を降りて得るBV前提演技はやめよう。君にはもっと力がある。4年後の自分の理想の演技を描いて一歩一歩成長していこう。

 

ヴィンセント 五輪の演技が自信になったかな。ネイサンよりは落ち着いた演技だった。ただ回転はまだ怪しい。滑りもそこそこなので頑張った以上の感想が抱きにくい。自分らしいカラーというか何を見せたいのかもう少し焦点のあるプログラムにしたい。

 

コリャダー 今回の心の癒し。1クワド100点超えの世界へようこそ。上半身の魅せ方は本当にきれいだ。滑りもエレメンツの質も今回の顔ぶれの中では際立っています。本当にコリャダーがいてくれてよかったと心の底から感じました!SPはこの構成で良いので魅せる方に今後も力を入れていこう。というかこの演技を団体SPでやったら金メダル獲得のヒーローになれたんじゃない?と思わずにいられません。

 

選手は頑張っていたがジャッジが水を差した印象。五輪年の普段より注目を浴びるワールドでこういう採点で良いのか一考願いたい。これだから採点競技は・・・なんて感想を新規さんに抱かせるのは最低だと思う・・・

フィギュアスケートの未来をつぶすような採点はあってはならないと1フィギュアスケートファンは思うんですが、杞憂でしょうか?

 

そういえば羽生の凱旋ショー、土曜日アリーナS席当たってました。(日曜は外れ)

五輪の凱旋ショーなんて初めてなのでお財布は厳しいですがやはりうれしいです。プルシェンコ・ジョニー・ランビエールは当確としてあと誰が出るのかな?非常に期待しています。

 

 

 

 

雑記ーーーぜいたくな悩み

ワールド放送、土曜日はあった。取り合えずよかった・・・

 

羽生の凱旋ショー、今日から先行開始ということで正午過ぎに土曜日と日曜日公演を第1希望S、第2希望Aで申し込みました。重くて開かない~~~なんて事態を予想したのですがサクッと入り1分かからず終了。先行だとこんな感じなのかな?人気公演のチケ取りは久々で少し拍子抜けしてしまいました。

まぁたぶん申し込み多数で抽選になって落ちるんだろうなーと予想しています。というか申し込んだ後にある事実が判明しまして現在ではむしろ落ちてくれることを願っていたりします。

 

申し込みが終了した後でメールボックスを見てちゃんと申し込みができていることを確認しました。その後で大量に溜まっているダイレクトメール系の削除を行ったのですがその中に「ローチケ抽選結果のお知らせ」というメールがあったことに気が付きました。そういえばこの間FaOI幕張の先行に申し込んだっけ、と思い出しました。例によって土日公演の第1希望プレミア席、第2希望SS席で申し込んでいたのです。毎年FaOIは行ける日程の公演をこの内容で申し込んでいるのですがソチ以降で当たったのは3年前の静岡1公演SS席だけ。どうせ今回も外れだろうと中を開いたら

 

この度は抽選にお申し込みいただきありがとうございました。
厳正なる抽選を行った結果、お客様はご当選されました。

 

という見慣れない文章が!しかも下を見るとプレミア席の文字が!!

 

うわっ初めて当たった!!と感激したのは一瞬だけ。すぐに頭が冷えたのは同じ題名でもう1件通知があったのを見ていたからだ。恐る恐る開いてみると先ほどと同じ文面が見えた。流石にこちらはSS席での当選だったが両方当たるという考えは全くなかったのでしばし呆然としてしまった。

クレカでの申し込みなので決済済みのためキャンセルはできない。おそらく羽生がまだ加療期間のため出ないだろうと予想した人が多かったのだろう。申込数が少ないから2公演とも当たったのだ。それはそれで喜ばしいと思うべき事象なので前向きに考えようとすぐにホテルを検索した。20数年前海浜幕張近くで行われたイベントにホテル予約せず現地調達しようと思っていったら全くなくて会場に一日中いたことがあるがさすがに40代の今はできない。しかし探して見たら今でもあの近辺にはあまりないらしい。東京に戻るか千葉まで行くか悩みどころである。

いずれにせよ両当たりしたためホテル代などもかかり予想外の大きな出費となった。PCを新しいものに変えるのもまた少し先に伸びそうだ。この上凱旋ショーまで当たってしまったら・・・・・・!

 

いや、私クジ運ないからたぶん大丈夫。きっと当たらない!!

 

そう信じて抽選結果が届くのを待つしかない状況となってなっております。