つれづれなるままに・・・

日々の思ったことを綴っていきます。

ただいま冬眠中―――羽生結弦初戦ざっと感想

コメント頂いたりご心配おかけしているようで申し訳ありません。

kamiyannは今のところ大丈夫、ここ2年は入院するような事態はないですしまずまずな体調です。

問題はPCでして・・・今回のオータムも結局dailymotionライストは映りませんでした。変えた方がいいのは確かなんですが個人使用でないのでなかなか・・・おかげで最近はスマホでネットを見ることが多くなりました。それでも画面が小さいので試合は見たくないですね・・・

オータムの羽生は恒例の初戦といった点数でした。例年から見るとスピンがかなり劣った出来でした。それでもここ数年使っていた組み合わせをガラッと変えてきているのでおそらくまだ滑り込みやランスルー不足なのでしょう。むしろ今後の見どころが増えたとスピン好きとしては思っています。

公式練習は見ていなかったので何とも言い難いですがSPのジャンプが羽生にしてはスパッとしない踏切だったなぁと。4Sはフェルナンデスと同じ入りだったのでかなりまどろっこしく見えました。こちらもまだランスルー不足かな?でもステップは今までになく楽しみですね。完成形を見るのを非常に期待しています。衣装は背中側は凝っていて綺麗だと思うのですが表側が・・・なんかちょっと中途半端なベビードールみたいと思ってしまいました。悪いのは色かデザインかそれとも質感か・・・色目的には綺麗ですけど腰のあたりをもう少し改良していただきたい。

一方FSの衣装は・・・魔王でした。きっと黒が来るだろうとは予想していましたが予想以上の黒金、特に金割合が高かったです。凝ってはいますがごちゃごちゃしていると感じるのは見慣れないからでしょうか?ただ何にせよ受ける印象は魔王でした。黒羽なら黒鳥とか思い浮かべてもいいだろうにそんな可愛らしさや繊細さが全くない魔王。これはこれでありかもしれません。

そしてプログラム。個人的なことを言うと私はプルシェンコニジンスキーに捧ぐのアートオンアイスなどの曲を聴くと胸が痛むというか泣き出しそうになってしまいます。プルシェンコの代表作といえば必ず上がってくるプログラム、特にロシアの国内戦での演技は素晴らしかった。ただそれ以上にこの曲を滑っていたころは苦難の多かった時期でした。痛々しいプルシェンコの姿を見ることが多かった苦しい思い出があります。この曲を聴くとそんなプルシェンコのスケート人生の光と影を思い起こさせる。長年フィギュアを見ていると時々滑る人が居るのですがなんとなく複雑な気持ちになってしまうものです。

羽生のFSがこの曲と知ったときはさすがプルオタ!と思うと同時にやはりそういった感情も湧きました。ただそれだけにできればプルシェンコと同じように引退した後も語り継がれるような演技を残してほしいという願望もあります。

FSが4分になってどの選手もまだしっくり来ていないようです。比較的助走の短い羽生ですら(滑り込み不足もあるのでしょうが)曲に追われてしまっています。ただあの音楽を聴くと思い起させる悲壮感のようなものは見られなかった。ぎちぎちすぎて息付く暇もない苦しい出来でした。曲の中で飛ぶジャンプの練習も良くできていない未完成感の強い演技でした。しかし五輪以降試合には出ていませんのでそういった感覚を掴めたことは良かったと思います。4分のシビアさも実感したことでしょう。

相変わらず後半の4回転とコンボ消化にひやひやすることになりそうですがとにかく体調よくシーズンを過ごして欲しい。ジョニーとプルシェンコという羽生の2大アイドルたちを念頭に置いたプログラムを数多く滑り残してほしい、そう感じる曲とプログラムだったと思います。特にSPの前半3ジャンプには驚きましたがFSも今後FやLzも入ってくるかもしれない。リハビリ期間も長く振り付けも遅かった分今後課題が山積みなシーズンになりそうなのがかなり心配です。怪我には特に気を付けて完成した演技を追及していくことを願っています。

次はGPS初のフィンランド大会、羽生にとって縁起の良い土地でこの2作品の進化がどれほど見られるか。非常に待ち遠しいです。そしてシーズンがおわるまでの間に完成したこの2プログラムがどんな真価を発揮するのか・・・

 

羽生を見ているとフィギュアスケートってすごいんだな、面白いんだなと久々の試合にあらためて強く実感します。今シーズン大きなルール改正がありましたがその運用がそういった楽しみや期待を打ち消すことがないものであることを願っています。

選手が自分の演技の向上に打ち込むようにナショナルバイアスやライバル選手下げといったジャッジの都合による心情的採点を排除する努力をジャッジサイドも十分に行ってほしいです。