つれづれなるままに・・・

日々の思ったことを綴っていきます。

学生たちの競演―――ユニバーシアードSPざっと感想

ユニバーシアードが始まってます。ここ数日見れる範囲で見ていたんですが、SPの単独ジャンプが3回転以上って案外きつい縛りなんだなと感じます。2回転でも認めてくれたら多少の点数が入るのに、というは甘いのかなと女子を見ながら思ってました。女子でも結構えぐい点差が開くものです。

 

本日も帰宅してからの観戦なのでおそらく20時頃から眺めておりました。冬季五輪を招致していた国なので結構いいリンクあるものです。広くて観客席も多い、ついでに結構客も入っていて出場選手たちの拍手や歓声を上げる光景はいいものです。

それにしても大学生(院生含む)の枠って広いもんですな。リギーニが出てきてびっくりしてブレジナやマヨロフと先週ユーロで見た選手が滑っているのを見て結構頭が混乱しています。ていうかあなた方学生だったの???あまりバイオとか見てないのでこの辺りのことが理解できていません。

しかしリギーニはいい演技でした。ユーロでは高難度が失敗続きで結構残念だったんですがものすごくよくなっていました。禁止曲でも気にならないくらい格好良かったです。

ちょろちょろ作業とか片付けとかしながらの横目観戦だったんでリアルで見れない選手も何人かいました。しかしその中でひときわ大きな歓声が響いたときはちょっと笑いました。ああ、いまテンが出てきたんだな、ジャンプ降りたんだな、盛り上がっているな~ということが良くわかりました。演技には間に合わず後で見返しましたが、だいぶ滑りは戻っている感じですね。なんでこうなったのかよくわからない編曲(変曲)を切れ良く滑っていました。(たぶんモロゾフのせいでしょう)ただ気持ちの良いほど何もステップ無い単独ジャンプでした。ある意味コフトゥンと同レベルの潔さです。下手に入れて転倒するくらいならこれはこれでいいということなんでしょう。ジャンプについてはまだそこまで良いという感じではなかったです。ただ自国開催で良い演技が求められるプレッシャーの中綺麗にまとめたと思います。

田中も良い演技でした。2期滑ってきた価値があると感じた演技でした。4Sの着氷率も安定してきました。ステップ不足は仕方ないのでしょう。ただコンボはもう少しいいのが飛べると思います。昨季以降自信がついたのか非常に存在感を持った選手になったなぁと感じます。体も大きくよく動いている感じがとてもよかったです。

日野もNHK杯以降非常に良い方向に変わったと思います。冒頭の3Lzコンボはふわっと軽い非常にいい出来でした。3Aは謎軸でしたが着氷はクリーン。もう少し滑走順が後ろだったらもう少し出たんでは、と思える演技でした。ただスピンについてはポジション不足取られていますし、あまり加点もつかないのでもうちょっとかなと感じます。手が大きく腕も長いのでこれがもう少しきれいに使えると印象がいいと思うのでもう少し頑張れ。

川原はどこか悪いのかなと心配になる演技だった。でも何とかFS進出できたので明日はできる限りの演技を見せて欲しい。

 

それにしてもカザフスタンの客は反応がいいと感じました。日本人の一生懸命に暖かい拍手を送るのとは異なる感じですがこれはこれで非常にみていてよかったです。フィギュアは案外人気競技なのでしょうか?

それにしてもマヨロフの音楽に盛り上がる観客がすごかった。ああいう曲が好きなのか?日本のお茶の間でも案外受けそうな気はしますがそれ以上の歓声の気がします。しかしマヨロフ、4Tと3A決めたのになぜ3Tでミスるんだ、もったいない!

 

しかし男子シングルの見ていた出場者たち、ことごとく単独前にステップがなかった。マイナス上等!降りる方が先決!という気持ちもわかるのですが、そういう傾向に走る一番の原因はステップ無しもしくは薄い選手に対してGOE-3をつけてこなかったという実績があるからだと思います。トップ選手以外の選手の方が多い試合だったからなおさらその罪を感じてしまいました。でもSPはあくまで規定エレメンツをこなすことが第一の競技なのだから要素不足に対してはしっかり引かなければいけない。だからこそFSの自由さに意味が生まれるのだとSPを見ていて強く感じました。

 

後半戦スタート―――欧州選手権FS感想

土曜日が休みだったので男子SPはライブで見れた。そのまま女子FSを見るか悩んだが長丁場なのでやめ。しかしメドベデワのプロトコルは面白い。まさかユーロでもわざとザヤをするとは思わなかったがコンボ4回はREPになるのだと初めて知った。一つ賢くなりましたね。そもそもソチのころからルールが変わりREPのリカバリコンボが許されたためコンボ過多になる事態なくなったからわからなかったんだ。しかしそれでもワールド記録を作るというのはすごい。kamiyann的にはメドベデワのジャンプはそこまで好きではないけど入りが難しく流れがあるというのは評価が高いということが良くわかります。

そして本日、男子FSをライブで見るために20時に寝て万全に準備したのに時間を間違えるという失態を犯しました。てっきり女子と同じ2時からスタートと思っていたら1時50分からでPCつけた瞬間、ウォーカー君がジャンプを降りててびっくりしました。何事も確認が大切です。

 

ステファン・ウォーカー 196.74 FS133.88 TES72.16  PCS 61.7 
ごめん、時間間違えた。いきなり君が滑っているので驚いたけどガッツポーズしていたからいい演技だったのでしょう。第一滑走からTES70超えは素晴らしい!

 

ソンドレ・オドヴォル・ボー 162.85 FS107.61 TES47.47  PCS61.14 -1
昨季よく聞いたレ・ミゼラブル、逆に新鮮だ。前半は非常に良かった。滑りもまずまずで気持ちいい。その分後半の抜けと転倒がもったいなかった。

 

スラビク・ハイラペティアン180.78 FS120.09 TES64.11  PCS55.98
3Aは上手くはないが2本とも豪快に降りた。ジャンプは全て勢いで飛ぶタイプなので技術はないが決まると爽快で楽しいかも。逆回転のスピンが面白いけどスピードが落ちないようになるともっと評価される。抜け以外はいい演技でした。

 

ヴァルター・ヴィルタネン 164.09 FS107.57 TES50.07  PCS58.50 -1
4Tは両足着氷。ルッツは駄目だったが優雅な曲を丁寧に滑る。ただ両腕が常に前にぶる下がっているような状態が長いのがもったいない。後半ジャンプは頑張った。いまいちな着氷もあるけどこけないよう頑張ってました。ただスピンはもっと頑張れ。

 

イジー・ベロラドスキー 181.62 FS120.83 TES62.21  PCS59.42 -1
地元の歓声を受け演技スタート。しかしベートーベンに手拍子ってのもすごいな。難度的に高くはないけど着氷姿勢が良いのとフリーレッグが滑っていて綺麗なんだな、この子。チェコは滑りのいい選手が多いけど何か秘密があるのだろうか?それにしてもジャンプ中の軸が物凄いのは改善を、それでも降りるのはすごいけど。ステップ中にバランスを崩したのはもったいないけどスピードがあるから今後の期待は大きい。ついでにとても可愛い。

 

ダニエル・アルベルト・ナウリツ 176.10 FS120.96 TES61.38  PCS59.58
3A2本降りていいスタート。このクラスだとやはりTES的に3Aは大きい。スピンは早くないけどポジションは綺麗。優雅な曲調が似合う雰囲気と滑り、ただもう少しフリーレッグが綺麗だともっといい。ジャンプは全般的に謎軸なので降りてるけどクリーンに見えないところが惜しい。こういう子がクリケットみたいなメソッドに触れるとよさげだなと感じる。技術を伸ばせる良い指導者に出会ったらすごく伸びそう。

 

グラハム・ニューベリー  198.06 FS130.27 TES67.99  PCS62.28
いきなり戦う系の音楽は男子には熱い。衣装がもうちょっとそれっぽかったら良かったのに。3A-2Tからスタート。3連抜けたけど強引にやり切った。。ジャンプは高さがあまりないのが苦しいところ。どうもラストサムライみたいだけどなぜここを選んだって感じです、掛け声入りとか日本人的には非常に不思議変曲。後半になるとスピードが落ちて姿勢が悪くなるのがもう少し。でもジャンプは頑張ってました。
あれ?タラソワいたの?

 

ケヴィン・エイモズ 199.47 FS128.21 TES62.73  PCS66.48 -1
二人連続北米系の地味衣装、君たちそれは先輩を見習わないと駄目だよ。今年も変衣装率が低くて残念。3A抜けが痛い。しかしルーパーなのかセカンドループコンボ2連続が新鮮。軸が不思議なのもフランス伝統か。しかしフランスなのにおしゃれな選手って少ないな、どっちかっていうとワイルド系が多い。ただ勢いで飛ぶジャンプだと気持ちよくて観客が乗るのも理解できる。情緒感がないのが少し残念だけど頑張っている感は伝わる。笑うと可愛い。

 

ハビエル・ラヤ 195.54 FS128.87 TES63.81  PCS66.06 -1
ぱっと見がフェルナンデスっぽくなったラヤ君、手の使い方とかすごく似ている。滑りが良くなってジャンプも安定してきた。もともと高さはあったからコントロールできるようになった感じ。一蹴りの伸びがこれまでの選手と違う。ただスピンはまだまだ、シット以外はポジションが取れるまでっていう感じが惜しい。ステップはエッジを丁寧に滑っていた。所々着氷がもったいなかった。楽しげな曲調をもう少し生かせるようになるとPCSが良くなりそう。

 

マウリツィオ・ザンドロン 186.40 FS122.61  TES60.39  PCS63.22 -1
カッコいい燕尾服、普通っぽいならここまでやってほしい。3Aが惜しい出来でスタート、高さは良かったんだけど。シットスピンのポジションとスピードがいい。手足が長いのでステップ中の伸ばす振付が非常にかっこいい。ただせっかく燕尾服なのだからもうちょっとおしゃれな感じにしても良かったんじゃない?貧しい少年が夢見ているイメージなのだろうか?ループを飛ぶ姿勢がすごく微妙と思ったら転倒した、苦手なのね。色々もったいなさを感じる演技でした。

 

イヴァン・リギーニ 210.15 FS140.19  TES71.19  PCS71.00 -2
連続イタリア人、赤の差し色が目立ってる。連続転倒でスタート、昨日からジャンプの何かがあってない。高さがあるけど着氷に合わない感じ。タノルッツは決めた。プレスリーメドレーだけど編曲がもう少しいい感じにならなかったのかエレメンツの方を無理に合わせている感じなのが惜しい。転倒以降はジャンプをまとめてきた。タノ大収穫。リギーニは着氷姿勢が整っているのが素晴らしい。4Tと3Aはワールドまでに合わせましょう。ここでようやく1番滑走の点数を超えた。

 

イワン・パブロフ 202.87 FS133.93  TES69.07  PCS64.86
ユーロなのに普段着・・・これはいかん。ジャンプはいいのに衣装が残念すぎて、髪型も板前だし・・・3Aの抜け以外はジャンプはまとめた。一定のリズムでジャンプを飛ぶ能力はいいと思う、助走も短いし。あとは着氷後の流れをつけられればもっと評価が上がりそう。スピンはキャメル姿勢がいまいち、回転はまずまずでした。まずは衣装の改善を!(まだ言ってる)

 

モリス・クヴィテラシヴィリ 238.20 FS161.35  TES89.77  PCS71.58
ふわっと3Aさりげなく4Sという素晴らしいスタート。見かけもいいし滑りも悪くないけど音楽がかなり微妙。きちんと降りるジャンプは余裕を持って降りているのでストレスなく見れる。質がかなり良い。タラソワ大興奮。ガッツポーズが可愛い。暫定90超えは素晴らしい。

 

シャフィク・ベゼギエ 227.59 FS151.40  TES79.28  PCS72.12
地味な変衣装、ベゼギエの衣装らしい衣装って久々かも。4T2本目抜け。軸曲がりはフランス伝統、スピンいまいちも。いまいちあか抜けないのがいつ見ても不思議。でも衣装着てきたから今日はいいや。ユーロはこういう感じの曲が今季はやりなのか、戦う系が多いわ。

 

パウル・フェンツ 225.85 FS153.17  TES82.53  PCS70.64
地味だけど変衣装続く、何のイメージかわからん。滑りは大きいけど4Tはいまいち。キャメルが安定しているのは本日初かも、男子はキャメル苦手が多い。イーグルから3Lo良い。3A-3TOK。後半に来てジャンプが良くなる。ちょっと飛び方は固いけどドイツ人らしいと思えばそうなのかも。最後まで集中したいい演技だった。

 

ミハル・ブレジナ 215.52 FS136.91  TES62.71  PCS76.20 -2
4S頑張った。3Aいまいち、3連転倒。地元のためか非常に気合が入っている感じがする。ただ昨日から3Aがいまいち低い感じ。得意なはずなのにクリーンじゃない。滑りは良かったが気合がジャンプのタイミングを崩してしまった感じ。

 

アレクサンドル・サマリン 230.87 FS153.61  TES83.05  PCS72.56 -2
黒い衣装連続、若者らしく派手衣装求む。4T頑張った。2本目はクリーンコンボ。昨日は残念だったけど今日はいいサマリン来てる。3連幅があって素晴らしい。上背があって手足が長いと氷上で非常に映える。コンボスピンの組み合わせが面白い。後半の転倒と抜けが惜しかった。

 

アレクサンドル・マヨロフ 217.98 FS 139.11 TES65.39  PCS73.72
ローソンの店員衣装で登場。4Tは抜け、スパイラルから3Aコンボ頑張った。なぜこの曲(007)でその衣装か一度ゆっくり誰か聞いて欲しい。重さがある割にジャンプは高いが回転が緩みがちでおっかない着氷になりがち。腕をもうちょっとしっかり締めよう。でも本人が楽しそうに滑っているからいいかな。スピンはまずまずでした。

 

デニス・ヴァシリエフス 235.20 FS155.33  TES76.19  PCS79.14
3A抜け、2本目クリーン。3Aが最高難度なのでこの失点は痛い。どこかでリカバリ来るか。後半コンボ壁近すぎで怖い。ジャンプの着氷は滑らかでいい。ただ滑りはもう少し良くできる感じ。まだジュニアっぽい。冒頭の抜け以外はまとめた。

 

ミハイル・コリャーダ 250.18 FS166.22  TES82.78  PCS84.44 -1
4Lzコケ、着氷まではもう少し時間がかかりそう。それより問題は4Tかな、2種やりだしてから崩れているのが気になる。3Aコンボは今日はOK。コリャーダを見ていると自由自在という言葉が浮かぶ。体の伸びが今日はいい。ただ止まって振付は個人的にマイナス。2本目のアクセルは抜け。しかし2Aに抜けたら後半どうするつもりなんだろ?ロシアはナショナルチャンプになると伸び悩む法則ができつつある気がする。

 

ヨリク・ヘンドリクス 242.56 FS160.06  TES79.48  PCS80.58
今季ユーロは地味な面白衣装が多い。ヘンドリクスは背中が綺麗だなと見ていて思う。ステップ中のツイヅルの回転速度が違うところが面白い。スパイラルの姿勢綺麗。スピードも今日は良い。離氷はちょっと沈むけど着氷姿勢は非常に美しい。高難度はないけどクリーンないい演技でした、素晴らしい!

 

ハビエル・フェルナンデス 294.84 FS190.59  TES98.29  PCS93.30 -1
4Tクリーンでスタート。4Sいまいちでも根性で2T。これ入れないと後大変だからね。滑りは少し重い感じ、いつもほどステップ良くない。2本目4Sこらえたところから転倒、痛そう。全般的にスピードがないスピンもいまいちでライストも切れる。優勝は間違いないけどあまりいい感じではなかった。

 

マキシム・コフトゥン 266.80 FS172.27  TES87.77  PCS84.50
さっき見た誰かによく似た衣装、地味。4S4Tクリーン。ルッツがダブル、3A2本入れた。だいぶ戻してきたかんじはある。上半身が相変わらず雑な感じ。ただコンボ3回入れたし最後までやり切ったところは良かった。3連はやめたのか?PB出して今回のロシア1位にはなりそう。

 

アレクセイ・ビチェンコ 239.24 FS152.56  TES76.26  PCS77.30 1-1
軸がいまいちなのにクリーンな着氷ってすごい。3AREPが痛い。でも直後にセカンド3Tリカバリした。色々取りこぼしてしまったのが残念。でも演技後笑顔を見せるのが大人だなと感じる。

 


フェルナンデスが5連覇達成。コフトゥン連続表彰台&ロシア1位、コリャーダ初ユーロ表彰台おめでとう。
第3グループまでは割といい演技が多かったのですが最終グループは明暗が分かれた感じでした。なかなか神演技は見れないなぁ。

そしてユーロ衣装が今年も不作だったことが悲しい。衣装分野においても北米勢力が侵食しているのか・・・それはかなり残念。ユーロ伝統の変衣装・派手衣装の復活を望む。ユーロ変曲は相変わらずだったけどね・・・なぜそこは改善されないのか不思議。

しかしフェルナンデスはちょっと心配。JO、ロステレと良かったのにFSがだんだん崩れてきている印象です。SPはまずまずでしたが4Sがここのところずっと質が良くない気がします。どの程度ワールドまで改善できるかが順位を決める鍵となりそう。
コフトゥンは2014年ワールド以来のPB更新。ようやく240台の壁を越えました。ただ正直そこまでいいという演技では無かった。ジャンプが入ったというだけで滑り自体はナショナルの方が良かった気がします。ただこの点数は嬉しいでしょうし自信になると思うのでワールドでもう一皮むけた姿を見せて欲しい。
コリャーダは2年目の壁の前に苦労している模様。一番は2種クワドの両立なのですが4Lzよりも4Tの崩れが元凶な感じ。4T二本構成ではだめなのかな。ちょっとこのままではワールドで苦労しそうです。
ビチェンコは残念ながら順位を落としました。一番の問題は後半3A2本でしょうか。ここまでもそろってないので先にコンボと1本ずらす構成を考えてみて欲しい。

今日の中で特に良かったのはモリス・クヴィテラシヴィリとグラハム・ニューベリー、そして半分見れなかったステファン・ウォーカーかな。それほどユーロは高難度ではないので演技という面では幅広いものが見れて面白かったです。

 

プロトコルを見てフェルナンデスの今日の演技に10点をつけるのはどうかと思う。スピンもそこまでいいものには思えなかったけど結構GOEついてます。全体的にGOEPCSが高めだったので妥当なのかもですがどんなにいい選手でもいまいちの場合は思い切ってつけないという姿勢があってもいいのではと思ってしまう。
コフトゥンもあまり着氷が綺麗といえないわりにはマイナスは1つだけでした。良いのかユーロ、甘すぎるぞ!といいたいのですが久々にまずまずSPFS揃えたのでよしとします。ただスピンALLレベル4かぁ・・・うん、回転はしてたかもだな。GOEについてはワールドだともっと渋くなるだろうので質を上げましょう。
PCSがFSではコリャーダよりコフトゥンの方が上になりました。滑りとエレメンツの質、体の動きはコリャーダが上ですが転倒や抜けといった大きなミスがあったので仕方ないです。ただ2種クワド入れて両方失敗するのは印象が悪いのでコリャーダ陣営はもう少し検討する必要はあると思います。ミスは1つが今は原則です。
クヴィテラシヴィリは思った以上にマイナスがついていました。お手付きがほぼ転倒と変わりなくなってしまうあたりGOE評価がまだまだです。しかし冒頭のジャンプ2つは本当に軽やかだったのでそれが全体的にできればもっと評価されそうな印象があります。FS4位、TES2位は素晴らしい。
ヨリヘンもちょろちょろマイナスがついてしまうのが惜しいですね。GOEも1が多い。卵売りよりはいいけどジャンプの質以外に評価が少ないということかな。

 

ユーロが終わり後半シーズンが本格的にスタートします。四大陸にユニバ・アジア大会と今季は大きな大会が多いですね。B級もありますしスケートファンには週末睡眠不足になりそう。体調を整えて乗り切りたいです。

 

 

それぞれの立ち位置、それぞれの意地―――欧州選手権SP感想

男子シングルが最初から見れないのはわかっていた。実際帰宅してPCをつけた時すでに始まっていた。当初どこから自分が見ているのかわからなかったので何人かぼーっと見ていたのだが、しばらくしてラヤがでてきたのでそこから感想を書くことにした。

初めて見る選手やすごく久しぶりすぎて以前が思い出せない選手とかいろいろ考えながら感想を書いていたのだが、コリャーダまで来た時に感想を書いていたメモ帳が突然消えた。えー、何それ!私のこの2時間をどうしてくれるの!と怒っても後の祭り。今後の反省としてまめに保存しましょうと改めて実感しました。そんなわけで感想はコリャーダからです。

 

ミハイル・コリャーダ 83.96 TES41.83  PCS42.07
コリャーダのわりに軸の怪しいコンボでスタート、と思ったら3A抜け。ジャンプが終わったら滑りも魅せ方も良くなったのでかなり緊張していたのかも。
3Aなしのわりに点は出たのでFSで巻き返しを。

シャフィク・ベゼギエ 76.19 TES39.18  PCS37.01
本日もコンボが2T。セカンド3Tは無理なのかな、もったいない。単独は4S両足、まさかの2クワド構成でした。初めて見たよ。持ち越しプロなので動きはかなり良かったです。


ヨリク・ヘンドリクス 82.50 TES43.07  PCS39.43
相変わらず変な髪形にジャージっぽい衣装。去年はおしゃれだったのに・・・
3Aは回りすぎかな。スピンは綺麗なのでもう少し見せて欲しい。後はラストのぶち切れ感が何とも言えない。

 

アレクサンドル・マヨロフ 78.87 TES41.05  PCS37.82
久々4T着氷を見た。ステップなしで減点だけど、まぁいいのかも。コンボはファースト良かったのにセカンドで曲がったのがもったいない。
しかしこの不思議曲に観客がわく、拍手が響くのがすごい。ちょっと太ったように見えるけど体の切れは良かったです。

 

イヴァン・リギーニ 69.96 TES34.45  PCS37.51  -2
4T・3A転倒とちょっとジャンプがあっていない感じ。タノルッツは頑張った。氷面を非常に大きく使っての演技は好感。ジャンプだけが残念な演技だった。

 

マキシム・コフトゥン 94.53 TES52.97  PCS41.56
6分間で滑りが重いと心配していたがコンボクリーンに成功でほっと一息。ナショナル以外で4回転2本入ったの本当に久しぶり。3Aもまずまずで落ち着いて演技が見れる。ただステップのエッジは甘い感じ。滑り自体もやっぱり重い印象を受ける。それでもエレメンツがすべて入って笑顔で終わるのは久しぶりなので本当に良かった。

 

ダニエル・サモヒン 50.33 TES14.93  PCS35.40
荷物ロスで試合開始前から苦労したサモヒン。4回転は2本とも抜けという厳しいスタート。ただスピンはポジションキープし回転もしっかり良い感じ。と思ったら3Aも抜けという最悪の結果に。やはり合わない靴で演技というのは無理があるのだろう。まだ若いのでこれも経験と乗り切ってほしい。そして3A抜けとともに止まるライスト、せめて見せろ。

 

ミハル・ブレジナ 78.61 TES39.11  PCS40.50 -1
端正な滑りが気持ちいい。SPは4回転回避できたのに3A転倒がもったいない。正直今は基礎点+GOEのTESを稼ぐ戦力が有効なのでそういう意味ではちょっと弱いと思える。ただ地元だからいい演技したかったんだよね。滑りはさすがだったのでFS頑張ってください。

 

アレクセイ・ビチェンコ 86.68 TES47.00  PCS39.68
クリーンな3Aでスタート。4TもOKとロステレの良さを思い出させる演技。大人の素敵さをクリーンに演じきった。正直それほどGOEがつくタイプではないがしっかり基礎点を確保する演技をしたと思う。とっても苦手なスピンもすごく頑張っていたと思う。ステップのレベルがせめて3とれたのか後で確認したい。

 

アレクサンドル・サマリン 77.26 TES40.62  PCS37.64 -1
足が長すぎる弊害のような4T転倒、上背があると転倒も派手に見える。3Aは良かったがコンボが非常に怪しい出来。ロシアンの中では滑りも綺麗でスピンの上手い選手だがジャンプを2つミスしてしまうと厳しい。ジャンプの修正が急務。

 

ハビエル・フェルナンデス 104.25 TES56.93  PCS47.32
地元のブレジナを上回る歓声、ユーロのスターですね。着氷の乱れた4Tにコンボをつけたのはすごいとしか言えない。4Sは非常にクリーン。コンボとりあえず成功で落ち着いたか。慎重というか非常に丁寧に滑っている印象。3Aちょっと怖い降り方だけどOK,ジャンプそろえたのは2シーズンで初めて。終わった後の表情が非常に印象的。とりあえずまとめられてほっとしたのでは。なかなかジャンプが揃わないというのは落ち着かないだろうし。ワールドに向けていい出来だったのでは。


プロトコルは見ていませんが、全体的にPCSは高めでしょうか?GOEもいいものにはついてそうな感じです。

個人的に今日の一番はビチェンコさんですね。あとヨリクも良かった・・・そう書くとなんだか昨年を思い出します。この二人昨年もSP良かったんだよね。ビチェンコさんは昨季よりずっとジャンプの質が良くなりました。そしてヴァシリエフスも良かったです。

 

プロトコルを見るとフェルナンデスはマイナス無しのALLレベル4、あのコンボに一つもマイナスはありませんでした。そしてコフトゥンもすべてGOE+とALLレベル4でした。ただし4Tにマイナスつけたジャッジはいますのでワールドではマイナスになると思います。

そしてびっくりのビチェンコさんのステップレベル4!スピンも3以上に揃えました。確かにGPSより丁寧にエレメンツやっていたけどそれでもかなり驚きです。ぜひワールドでもこれ以上のSPを見せて欲しいです。

一方で3Aがノーカンになったコリャーダはステップでレベル落としています。GPSでは取れていたのでこの辺りもったいなかったです。しかしGOEは2や3ばかりで相変わらず質が良いとみなされています。正直今回はそこまで良かったようには思えないのですがユーロの期待がかかっているのかもしれないです。

ラトデニ君もヨリヘンも良かったですが私が今回気に入ったのは10位に入ったジョージアのモリス・クヴィテラシヴィリと20位のイジー・ベロラドスキーです。初めて見た選手なんですが気持ちがいい演技でした。ぜひFSでも頑張ってほしいです。

 

フェルナンデスの5連覇は固いでしょう。注目はコフトゥンが2位を守れるか、コリャーダが巻き返しロシアナショナルチャンプの意地を見せるかでしょう。3位は気楽でいいなどと寝言を言ってないでコフトゥンは今日の笑顔をFS後にも見せて欲しいです。

そしてビチェンコさんには昨年同様ロシアンのトップ選手を脅かす存在でいて欲しい。サモヒンは残念ながらSP落ちしてしまいましたがその分もぜひイスラエルの存在感を見せて欲しいです。

 

欧州選手権 予想

全米の興奮が冷める間もなくユーロが始まっております。こんな週中から始まって客席埋まるのか心配になります。
しかし格式ある参加するだけで名誉ある大会、どの選手も実力を出してほしい。

 

男子シングルについてはハビエル・フェルナンデスの5連覇は固いだろう。しかし2位以下は全く読めない。

昨年は自爆大会となってビチェンコがイスラエル初のメダルを獲得した。今年はどうなるだろうか?

 

ビチェンコはGPSロシアではよかったがNHKではいまいちだった。
サモヒンは今シーズン今一つジャンプが安定しない。
ブレジナも相変わらず4回転が安定しないし、確率的に言えばロシアンたちもあまり変わりない。
4回転ジャンパーがみんな崩れてしまうとヴァシリエフスやリギーニあたりが上がってくることもあるかもしれない。

それでもいい演技を期待したいのでこういう予想にします。

1位 ハビエル・フェルナンデス
2位 ミハイル・コリャーダ
3位 マキシム・コフトゥン
4位 アレクセイ・ビチェンコ
5位 アレクサンドル・サマリン
6位 ダニエル・サモヒン
7位 ミハル・ブレジナ

 

残念ながらリアルタイムでは一部しか見れない時間帯。でもこの歴史ある大会で今年はどんなドラマが演じられるのかドキドキしながら見守っていきたい。

新たな扉を開く―――全米選手権FSざっと感想

本日は4時起きでした。せっかく見る権利を手に入れたのだから可能な限り見ようと言うことでザンボタイムに洗濯干したり6分間にご飯食べたり・・・会社に行くぎりぎりの時間まで見ていました。


朝の内に見れたのは最終グループのホクスタインまで。第1グループから見た感想を言うとアメリカは下位の選手もスケーティングが良いなぁと言うことでしょうか。ジャンプはアレな選手も多いのですが滑りの基礎はみんなしっかりしているので演技としては見ていられるのが良かったです。この辺りは全日本とは違うと感じました。


選手個人としては
アーロン・・・涙
ブラウン・・・頑張った。出来る精一杯やり遂げたね
ホクスタイン・・・何故そこで3Lz飛んだ!って構成からザヤってるやん!
と言うところでしょうか。ロス・マイナーの3Aが抜けた辺りで泣く泣く会社に旅立ちました。

 

ヤフーのトピックスでネイサンが5クワド決めてぶっちぎり優勝したことは知りました。
アメリカがここ数年持っていたジレンマが晴れた大会になったのでしょう。クワドについて否定的な見解が多かったアメリカですがこの優勝で変わってきそうな気がします。

 

帰宅して最終グループを見返し

確かにネイサンはすごかった!あそこで4S来るとは思ってなかった。でも4回転は全て回り切っています。それは本当にすごい能力。個人的には着氷姿勢がもっと良くなると思います。でも最後のスピンまでしっかり集中して演技していたので非常に良かったです。まだ17歳、もっとできると感じられるところが非常に頼もしいです。

 

そして2位を勝ち取ったヴィンセントもジュニア年代選手。4Sも3Aもクリーンに降りていますし、着氷したジャンプはネイサンよりきれいでかなり好みだったりします。衣装のセンスは正直合わないのですが・・・こちらも将来性が◎、アメリカの期待の星の一人です。残念ながらシニアのミニマムが無いようで四大陸・ワールドの代表にはなれなかったようですが世界ジュニアでぜひタイトルを争ってほしいです。

 

全日本を見終わったとき真っ先に感じたのは羽生結弦はすごい存在なんだな~というものだった。勝つことが求められる試合で勝つ強さ、プログラムを美しくクリーンに滑る能力の高さ、そういったものが別次元だなと思った。

そして今回全米を見てネイサンのポテンシャルすげぇ~の後に来たのが羽生って本当にすごいというものでした。ネイサンはSPFS7クワドで318点、羽生は5クワドで330点を出した。それも4回転は最も基礎点の低い4Tと4Sしかない他国での試合だった。基礎点も大事だけど完成度というかGOEとPCSも大事だと改めて感じ入ります。

正直今のネイサンの演技を見て満点を計算したいと思わない。その必要を感じない。でも来年はどうなるのだろうと予想するのは楽しい。その前に来月の四大陸と再来月のワールドでもう一度今回の演技ができるのか、羽生やフェルナンデス・チャンとどういった争いを繰り広げるのか期待に胸躍らせながら見ていきたい。

そして世界へ―――全加FS感想

カナダナショナルは不思議な開催だ。朝PCをつないで色々やっていたら男子FSがやっているのに気がついた。第2グループまで見て製氷に入ったら次はペアが始まった。そのままペア見て後半グループになったらオフラインになってしまって今日も駄目なんだ、と諦めた。
無料だから映らない部分があるのは仕方ないしせっかく休みの日だがら全米見ようとJスポーツに契約して女子シングルを見ていたのだが、その内またカナダライストが映っていることに気がつく。どうやらペアにしろ男子シングルにしろ最終グループだけは映さないと言うことだったらしい。途中に違う競技が入るのも面白い(ジャッジの休憩時間か?)が本当に変な放映方法だ。

 

そのまま全米の女子シングルを見ていて気がついたけど、せっかく契約しても男子シングル見れなくない?明日朝4時から9時半って半分以上見れないじゃん!
しまった、と思っても後の祭り。何事も確認が必要です。もっと早く契約したら昨日のSPが見れたのに・・・まぁ録画を見直してその分は取り戻せるからいいけど。

それにしてもJスポーツってそのままだと勝手に継続するのだろうか?全くわからない見てしまったので今更ながら不安になっております。カップル競技と男子FS見たら解約すれば良いのか・・・女子見た後に色々悩んでおります。

 

パトリック・チャン 205.36 TES 106.88 PCS98.48
冒頭の4Tコンボはたんまり加点付いてますがそこまで良い感じではなかった。3Aは飛んだ時は駄目そうな感じだったのに飛んでいる最中から良くなった感じ。4Sはチャンにしては珍しい半身開いたような着氷だった。
全体的にジャンプはそこまで良くなかったけど、滑りは前半の3ジャンプが終わった後から落ち着いたいつもの良い感じになった。毎年ナショナルは本当に安定してるなと思います。
ただ現時点ジャンプはそこまで感覚が良いようには見えないのでその辺りの修正ができるかが四大陸・ワールドの順位に影響しそう。

 

ケヴィン・レイノルズ 174.01 TES90.75 PCS83.26
4回転2種4回というのはそこまで高得点にならないのだなと思う演技。基本ジャンプ前が長く単調なので空白が大きく見えてしまう。そこまでGOEが付くジャンプではないので仕方ないのかも。それでも以前よりは情感を見せられるようにはなってきている。
カナダも来季3枠を狙っていると思うのでレイノルズの出来が鍵を握るだろう。回転不足を無くすこととスピンのレベルの確保が3枠への課題か。

 

ニコラス・ナドゥー 165.40 TES79.98 PCS86.42 -1
最終グループ外から4位まで順位を上げた。貴重な3A安定のカナディアンジャンパー。4Loは残念ながら両足だったが回転は良さそう。大柄で動きが大きく見えるタイプなので北米受けの良い選手だと思った。
ジャンプの軸を維持し精度を上げれば活躍できる選手になりそう。キャメルスピンはまだまだ練習が必要。ついでにニューエンからザヤ回避の方法とコンボの計算の仕方を学ぶ必要がある。
良いところと悪いところが結構はっきりしている選手なので非常に今後の期待が持てる。観客が沸く理由はよくわかる楽しい演技だった。

 

ナム・ニューエン 164.52 TES86.58 PCS78.94 -1
2年くらい前とはジャンプの飛形が変わっている気がする。高さが以前より出たが幅は減ったため結構ドッスン着氷になっている。流れがないと演技が切れ切れになるし大丈夫かなという心配がよぎってしまうので純粋に演技に入り込めないのが残念。
ただ一時を思えばだいぶ取り戻しているし表情も良くなっているのでまだまだこれからの選手なのだろうと思う。ただスピンは本気で取り組まないと。ナドゥーのPCSで差を付けられている。スケーティングは少し良くなった気がするのでスピンの強化を急ぎたい。


キーガン・メッシング 158.95 TES81.51 PCS78.44 -1
ライストが復活していることに気がついて見たのがキーガンの時だった。やたら豪快にジャンプを飛んで降りているのが凄かった。転倒はあったが、会心の出来ではなかったか。


アメリカもカナダも力を付けてきている若手が割と上背のある足の長い選手が多いですね。日本では山本を除いて若手で身長のある選手が少ないので凄く印象が違うとナショナルを見て感じた。小さい方がジャンプは飛びやすいのだろうけど見栄えは断然背が有る方が良いなぁと思ってしまいました。
ロマンくんとか今回は苦い結果となってますが、基礎はあるのである時かちっとパーツがはまれば一気に伸びそうな気がします。そういった期待感は全日本を見ているときは感じなかったので日本の若手については結構危機感を抱いています。
それにしても自国のナショナルは見れないのに他国のナショナルが見れるって本当に意味わからない。


ナショナルの結果からカナダのワールドは上位2人、四大陸は表彰台のメンバーとなるのでしょう。割と順当かなと思います。
アメリカは2人目に誰が来るか、現時点では全くわからない状況です。わくわくというよりひやひやといった心境のまま明日の結果を待つことにします。

 

代表を決める戦い―――全米・全加SP感想

昨日いきなり土曜日が休みになりましてやった、全米全加見れる~と喜んで朝から全加見ていたのですが、第2グループでライスト終了。TSNでいろいろやってみたのですが映らず断念。全米も有料チャンネルしかないしそもそもPC環境が良くないので最初からあきらめ。女子SPは見せてくれたのに・・・

全米も全加も優勝は予想通りネイサンとチャンになりそうですが2位以下はわかりません。アメリカではワールドや四大陸の代表がポイント制になるとか不穏な情報が出てきましたので結果次第ではもめごとが起きそうな感じ。でもとりあえずみんなFS頑張れ。

 

とりあえず演技を見た人の感想を上げておきます。

パトリック・チャン 91.50 TES45.21 PCS46.29
ジャンプはみな安定していなかった。しかしカナダでは対抗選手が今のところいないのでこれはこれでいいのかも。昨年はナショナルから四大陸でピークが来てしまった感じがあるので。抜けさえなければトップは確実という試合なのでここから調子を上げてきて欲しい。SPはGPFでジャンプをそろえることができているのでそれほど心配はないといった印象。
GPFで崩れたFSがどこまでまとめられるかを明日確認したい。


ケヴィン・レイノルズ 81.76 TES42.41 PCS40.35 -1
4Sは転倒したがコンボと3Aは良かった。あれくらい余裕で着氷ができるくらい回復したんだと昨季までを思うと感慨深い。このプログラムは軽快な音楽に合わせたステップが見ごたえのプログラム。ジャンプがある程度まとまると見ていて非常に楽しい。
後はスピンのポジションがちょっとよれるのと膝下が少し持て余し感があるのが改善されるともう少し点数が伸びそうだと感じる。


エラジ・バルデ 77.45 TES37.56 PCS40.89 -1
全然静かじゃないサウンドオブ・サイレンスの音楽にもようやく慣れてきた。冒頭の3Fはダウングレードで転倒したが後はまずまずまとめた。GPSではジャンプに問題が多くて心配したが改善してきている感じだ。
動きの魅せ方が面白い選手なのでFSもぜひ頑張ってほしい。


ロマン・サドフスキー 72.38 TES35.98 PCS38.40 -2
見るたびにでかくなっている気がするカナダ期待の若手の一人。4Sは決まったが3Aがダメないかにもなカナディアンな出来、ついでにもう一つ転倒でコンボ無しとなってしまった。
滑りは非常にきれいでスピード感があるし、姿勢もいい、タメのある雰囲気といい選手になる条件は持っているのでとにかくジャンプを揃えたい。


ネイサン・チェン 106.39 TES62.07 PCS44.32
結果だけは知っていたのでとにかく映像が見たくて仕方なかった。4Lzコンボは良い着氷ではなかったのでレビューにならないのが不思議だったが後の2つは問題なし。なんだネイサン、3Aおっかない飛び方じゃなくても飛べるじゃん。ささやかなイーグルサンド3Aが見れました。これから3Aはいつもイーグルから飛ぶといいよ。
ジャンプを飛ぶところと滑って見せるところが完全分離している演技なので正直そこまでPCSを出すべきではないと思いますがナショナルなのでこれはこれでいいでしょう。大きな弱点がないというのは今後非常に強みになると思います。あとはもう少しステップの要素と振りをこなしています感がなくなるといいな・・・現状音楽に遅れがちで何とか追いついてますというところが見れるのでジャンプが揃ってきたのでその辺りをもう少し改善して欲しい。
それにしてもTES62というのはすごい。そこまで盛ってなくてもこの数字が出せるのは4Lzと4Fの基礎点のなせる業でしょう。お願いですから雨スケ連にはネイサンを大事に育てて欲しい。

 

ジェイソン・ブラウン 79.23 TES35.80 PCS44.43 -1
怪我の情報は知っていたので4回転回避は予想通り。3Aのダウングレードと3Lzの着氷不良で点数は伸びなかったが怪我の回復期間を考えると仕方ないだろう。
衣装がGPSまでとは変わってグレーになったが私はこの方が衣装っぽくて好きです。それにしてもPCSがネイサンとほとんど変わらないというのが少し微妙。ブラウンのいい時までまだ滑れていない感じはあったけどそれでももう少し上でもいいんじゃない?


ヴィンセント・ジョー 87.85 TES48.53 PCS39.32
パンツの色は黒の方がいいのではと思ってもう何試合見たのだろう。なんか変なおっさん感があるんだよな、この色。そしてこの音楽の聞き覚え感が個人的にはすごく残念。
4Sは全くステップなしなので国際大会ではマイナスになりそう。3Aはマイナスだがそこまで悪い質ではなかったと思う。ただあまり得意そうではないといった感じ。
基礎力の高いいかにもアメリカンな気持ちのいい伸びるスケートが魅力なので来期はもう少し年齢に合ったプログラムにしてほしい。衣装もそういった感じでぜひ!


ニューエンとマイナー、アーロンの映像が見つからない・・・
明日はライスト見れるところあるのかな。せっかくの休みに見れる時間にやっているのでぜひ見たいんだけど・・・Jスポの有料支払ってもいいんだけどうちのPCがそれほどいいわけじゃないから悩む。払ったのに紙芝居とかなりそうな気がするんだよな。ライスト用にPCのいいやつ用意したいけどそれまでのスペースがないし・・・毎年こんなことを悩んでいます。

カナダは昨季までとあまり変わらない感じですがアメリカは生きのいい若手がぐいぐい来ているようです。来年の五輪を挟んで国際大会の顔ぶれがガラッと変わりそうな予感のする全米となっています。五輪後もし羽生・フェルナンデス・チャンが引退したらアメリカが強くなるのかも、そんな雰囲気を持った大会となりました。

若手もどんどん上にきて欲しいしベテランの意地も見たいし、ブラウンなどの中堅の演技も堪能したい・・・今年も非常に見ごたえのある大会、ぜひいい演技をFSでも見たい。そしてぜひ代表はクリーンな選考をしてほしいと願っています。