つれづれなるままに・・・

日々の思ったことを綴っていきます。

オータムクラシックまもなく開幕

ネペラ・JGPSでどこ見たら良いの状態。とりあえず女子は見てました。やっぱり女子は衣装が素敵。近年ではフィギュア強豪国では無い選手も見劣りしない物を作ってきます。華やか/かわいい/綺麗は本当に素晴らしい!

 

そして本日からはオータムもスタート。公式ライストも無事に見れると言うことで朝から見ていた方も多かったのでは?kamiyannは平日だったので見てませんでしたが、曲掛けだけは動画で見つけました。


羽生は膝を痛めているということでオーサーコーチから構成を落とすという発言があったと昨日すでに出ていました。右と言うことですから着氷足になるわけで十分なケアをして欲しいですね。


しかしそれでも試合に来るのだからそこまで深刻というわけでは無いのでしょう。実際に曲掛けで飛んだのは3Lz 3Lo (3F飛ばず) 4S+3T 4T+Lo+3S 2T 1A 3Aというものでした。
2Tと1Aは完全な抜けでしたので後半3クワドを試すと言うことが今回の課題なのかなと思いました。一つ一つ課題をクリアして高みを目指してほしいです。

 

一方で3Loについては微妙ですがもし4Loがただ抜けただけだとすると本当に羽生の言う「構成を落とす」というのはどういうことなのかな?と思うわけです。
昨季の構成が87.53だったのに対し3Lz 4Lo 3F //4S+3T 4T+Lo+3S 4T 3A+2T 3Aだと87.76と昨季より上と言うことになります。
もしかしたらオーサーは羽生に対して「膝が完全でないから4Lzを今回は止めよう。それでも昨季よりも高くなるから後退したわけじゃ無いよ」とか言って羽生を説得したのもかもしれません。

 

何にせよ長い五輪シーズンです。無理してさらに悪化するということを避けなければならない。その中でも自分なりの課題を達成していく必要もあります。相反するものではありますが羽生とクリケットスタッフで乗り越えて欲しいものです。

 

村上も久しぶりに元気そうな姿が見えました。4Sも綺麗に飛んでましたね。今のところ宇野以外はまだ抜け出したという数字は出していませんのでぜひここで上位に食い込むいい演技を見せて欲しいです。

 

今夜から明日にかけて眠れない時間になりそう。何とか早く仕事を終えてライスト三昧したいです。

ロンバルディアトロフィーFS感想

眠いです・・・ロンバルディア出場数が多かったから・・・みんなシーズン早めに動いてるんだなぁ。
来週はオータム、こちらも豪華。なんと言ってもここ4シーズンの世界王者が登場しますから。ビチェンコとヴィンセントのWDがすでに出てますがそれでもメンバー的にはおいしいです。来週も楽しみですね。

 

ザギトワは見事な逆転劇でした。樋口も良かったのですが構成差と!でザギトワが上回った形です。改めてドン・キホーテの振り付けの見事さに感心します。つなぎもすごいし全て後半であれだけのジャンプを降りられたらTESで勝つには3Aや4回転が必要になってくるでしょう。
それにしてもザギトワの可愛さ。でも可愛いって感じさせるのはすごいんだ。だってそれを感じさせる余裕を失っていないということだから。いくらドンキだってあまりにもジャンプに必死になっているのを見たら興ざめします。後半ジャンプを詰め込んでも世界観を失わない雰囲気を維持できる強さが素晴らしい。
難を言えば後半になるにつれてリンク使いが小さくなるのとスピードがもう少し欲しいという点。あとは腕の使い方は綺麗なんだけどポーズが流れがちになるところをもう少しきちっとしたいかな。これからもっと良くなってくると思うので非常に期待します。優勝おめでとう!新衣装も綺麗だったよ!

 

樋口はとても彼女にあったプログラムだったと思います。ステップがとにかくカッコいい。勢いもあって強さを感じます。ただ衣装は形とスタイルはいいけれど色味が少し地味かな。赤の差し色がほとんど見えないので遠めだと黒1色になってしまう。少し手を入れた方がいいかもしれません。
ジャンプがポンポンとテンポよく飛べていました。集中している時の彼女は非常に良いと思います。これをいつでもできる安定感をぜひ身に着けてください。
あとは滑りこんでメリハリをさらにつければよいでしょうか。それとスパイラルの足の降ろし方が綺麗になるといいと思います。

 

男子はとにかくブラウンが素晴らしかった。あえて4回転を入れずにプログラムの質の評価を見たかったのでしょう。ピアノレッスンを上回る演技を見せてもらいました。
ブラウンは肉体をコントロールすればこういうものが見れるんだなという感動を目にできる選手だ。そういう意味で非常にありがたく思えます。スパイラルとスピンは絶品です。女子でもなかなかこれを越えられないというものが見れることはうれしいです。あとは4回転を入れて完成度を高められるかということが上に行くためには求められますが・・・このままでもいいじゃない?と思ってしまいます。
シンプルな黒衣装が演技の美しさを引き締めているみたい。こういう効果がある場合は黒一色のシンプル衣装も評価できます。そしてTRはもっと出てもいいのではと感じます。

 

ラトデニ君は大人になって見た目がかなりすっきりしました。格好よくなりましたね、おばさんはうれしいです。
4回転無し・3Aも抜け演技ですが魅せることを重点にした演技ですからプログラムの評価としては上々の出来だったのでは。ランビに滑って欲しい感はだいぶ薄れてきました。似てはいますが彼らしい格好良さが育ってきている気がします。
しかし中盤から突然音量が上がったのは驚いた。これは元からなのか音響のせいなのか。ブラウンと同じくスピンがいい男子というのは見ていてうれしい。師匠のいいところをどんどん吸収してください。
そして師匠、年々若返っていませんか?可愛くなっていますよ。

 

ケリー君も洗練されてすっきりした大人感が出てきました。4Sは抜けましたがジャンプは以前より安定してきたし体力もついてきたと思います。所作も雑な感じがなくなって見たいと思わせる選手に育ったなぁと感慨深いです。スピンも良くはなっていますので後は全体的にスピードがもう少し欲しいかな。衣装は透けてますがたぶん襦袢があるんだよね。音楽も衣装もなかなか無い感じで良かったです。

 

マヨロフはプログラムも衣装も持ち越しです。そして高い4T飛んでました。綺麗でした。なかなか全部はそろわないけどマヨロフがポーンと幅を持って飛べた時っていいなぁと思うんですよね。なんだろう、おおっと目を引くんです。
相変わらずの不思議編曲・不思議振付なんですが不思議に似合っています。怪我からも回復しているようですので楽しい演技と笑顔をたくさん見せて欲しいです。

 

宇野は非常に衣装が豪華だった。っていうかこれをもう少しシンプルにしてSPで使ったら?その方がいいかと思います。慎重なのか緊張なのかわかりませんでしたがスピード感はなかったです。とりあえずジャンプを飛んで降りることを中心に滑っている感じでした。気持ちが悪いですが点が出るなら本人的にいいのでしょう。

 

五輪シーズンのわりにクラシックなどの王道系が少ない感じがします。またこれ?という感じが少ないのは良かったです。今後も新プログラムが続々とみられると思うとワクワクしてきます。来週は羽生とフェルナンデスが登場。羽生の衣装はどうなるかな。SPは青系のシャツ、FSは白を主体とソチシーズンカラーで来るのでしょうか?

フェルナンデスの格好いいラ・マンチャの男も非常に期待しています。その他にも村上大介やミーシャ・ニューエンなども登場します。村上は久々の試合になると思うので是非存在感を見せて欲しいですね。

US Int'l Classic FS感想

ネイサン5種4回転成功おめでとう!本日はこれに尽きるということでしょうか?

3連休でゆっくりフィギュア観戦できると思っていたら家の用事で連れ出され結局リアル観戦できませんでした。帰ってきたらネイサン4Lo成功!とあって5種成功させたの?何点出た?と焦って見たらそこまで4回転は飛んでいなかった。
そういえば試合前に今回はそこまで4回転は入れないって言ってたっけ。それでもしれっと4Loを決めるあたりポテンシャルがすごすぎ。今シーズンがますます面白くなりそうです。そしてもう一つとんだ4Lzもまずまず良かったです。


今回はお試しという感じでそこまで滑りこめていない感じです。曲も初めて聞くものでまだ世界観まではつかめませんでした。中国人バレエダンサーの物語のようですね。少し勉強します。
全体的に流した感じがありましたが終わった後はやはり疲れてました。4回転は2本だけだったのですがシーズン初戦ですし高地だったということもあるかもしれません。曲的にそこまで盛り上がる感じではないので後半ジャンプのあたりが単調に感じそう。ただ高難度を決めますこなしますとならないよう頑張って欲しい。あとは衣装、これじゃないと思うので楽しみにしてます。

 

無良はかなり心配な結果に。抜けまくり元気もない感じ、五輪シーズンはいつもよくないです。
ただ見ていて無良は案外クラシカルな印象の選手だったんだなと思いました。今回の衣装も悪くないけど前のオペラ座の方が良かった気がします。
なんとなく今回は気持ちが定まっていない中出場したところがあるようなのでこの悲惨といっていい今回が今シーズンの底なんだと振り切って欲しい。
何しろがむしゃらに、ただ五輪だけを見てのめり込んで欲しいと思います。失敗したことはシーズンが終わってから振り返りましょう。今は前だけ見てください。

 

アーロンもオペラ座の怪人でした。しかし衣装は駄目駄目です。ちゃんと作りましょう。
演技としてはここ数年で最高だったのではないでしょうか。抜けなくジャンプを降りました。驚いたのはかなりつなぎを入れてきたことです。ブラウンのように自然にとはいかないところは見受けられますが一生懸命頑張ってます感は非常に好感です。ただ助走して飛ぶといったかつてから見るとプログラムを演じているというフィギュアスケートの良さを感じます。頑張ったね、ここ2年の苦難が実になっているよ。
曲はかなりぶつ切りのいろいろ混ざったものでなんとなくまだしっくりこないのですが後半の歌の後に飛ぶ1本目の3Aとか上手く曲に合わせていました。更にブラッシュアップして進化させて下さい。

 

友野は転倒はありましたがまずまず纏めました。無良とは対照的に元気さだけは思い切りみせるという意思を感じました。これは好感。ウエストサイドの音楽にも合っています。ちょっと使用曲が多いけどストーリーとしてわかりやすいかも。個人的にはトニーはあんまり好きじゃ無いけど・・・(←関係ないって)
スピンはかなりいまいちですが非常に良い演技だったと思います。
ただ・・・宇野ほどでは無いけどジャンプはちょっと気になります。飛ぶときも着氷も。もう少しスムーズな着氷が出来ると良いですね。

 

今回の驚きは4位に入ったパニオット君ではないでしょうか。ミスもありましたが大きくてきれいなジャンプでした。すらっとした高身長からスパッと綺麗なジャンプが出ると非常に映えます。欧州はフェルナンデス以外がなかなか飛び出てこない現状がありましたが、こういった選手が出てくるともっと盛り上がります。フィギュア定番の音楽「冬」ですがなかなかいい振付だったと思います。今後が非常に楽しみです。


ネイサンが5種決めたということは3A以外すべて4回転という7クワド構成が現実を帯びてきます。五輪という大舞台でどこまで入れてどこまで成功させることができるのか・・・またいろいろ構成を考えたくなってきます。とりあえず怪我などには気を付けてもっと良いプログラムに進化させていって欲しいです。

CS開幕

いよいよシニアも本格的にスタート。今週はUSクラシックとロンバルディアの2本立て。微妙に時間帯がずれていますので全部見るという強者もいるのかも。kamiyannはそこまではできません。


昨日は女子の半分くらいライブで見ました。とりあえず一言言いたい。
ザギトワ可愛い~~~!!そして何あの鬼ジャンプ。SP3つとも後半なのにただでは飛ばないという凄さ。残念ながらテストスケート同様2Aに失敗しましたが・・・誰が考えたんだシャーロットからカウンター2Aなんて。残念ながら飛ぶ前にスピードがほぼない状態になっているのでその場飛びで2回転半回る能力が必要になる。結果的にジャンプの高さが出ていないであの着氷になってしまうようなのでいかにスピードを落としきらないでつなぎを行うかが鍵となりそう。しかしすごいな、男子まであそこまでやろうとするのいないのに。完璧に決めてきたらTESを一気に伸ばしそう。それにしても衣装がいいなぁ、非常に似合っています。

 

樋口はいいスタートを切りました。持ち味であるスピードがだいぶ戻ってきた感じです。昨季に比べずっとらしいなと感じました。プログラムも個性に合っていると思います。今後も非常に楽しみです。あとはスピンがもう少し、ラストのレイバックはいいのですがあとの2つスピードは悪くないけどあまりきれいに見えない。やはり美しさも魅力の一つの競技なのでポジションがもう少しきれいに魅せられるといいかなと感じます。そしてスピードが出て魅力を取り戻した半面荒さが見えてしまう部分も目につきます。スケーティングスピードが上がっても雑にならないように気を付けて欲しい。FSも頑張って!

 

ここからはロンバル・USごちゃまぜに見た感想を

 

宇野は相変わらずのジャンプでした。直す気がないようですが見ているほうは気持ちのいいものじゃない。プログラムも「冬」と聞いて期待していたのですがあまりぱっとしません。SPなのにとどまる場所があったり全体的にスピード感もなく印象に薄いものでした。何より衣装は変えた方がいい。昨年のFSの赤の色をチェンジしたようなものですがはっきり言って宇野のマイナス面ばかりを強調している。上半身の飾りは非常に凝っていますが宇野の体型の悪さを色目の薄さがかえって強調するつくりになっている。下半身のずんぐりを目立たせない上半身に目線がいくインパクトを持ってきた方がいいと思います。

 

無良はあれ衣装なの?ラフな感じはいいのですがもう少し何とかならないでしょうか?ジャンプはかなり慎重に飛んでいてまだ調整できていない感じ。あともう少し大きく動けないかなと感じました。高地で体力的に厳しいとコメントにありましたがなんとなく縮こまった滑りに見えてしまったのがもったいないです。あとキャメルの基本姿勢でよれるのはもう少し何とかしてください。

 

友野の衣装上と下のつながりがくっきりきっぱり過ぎるのが微妙。4Sは2フット、3AがOTでジャンプはもう少し。体の切れは悪くなさそうで上半身は大きく動かそうという意思は見えるのですがスケートがそこまで伸びない辺りがPCSがいまいちなのかなと感じます。ただラストのポーズの手が綺麗でよかったです。とりあえずキャメルスピンを精力的に練習しましょう。

 

アーロンはレミゼ。フィギュアでレミゼは盛り上がるので割と好きです。アーロンも昨季までよりスピード感が戻った感じがします。やっぱりアーロンにはスピードがないと。でも2季強化に取り組んできた上半身の動きもスムーズになってきた感じがします。大人になったなぁという感じ。あとはジャンプ、相変わらずお手付きになってしまうあたりの改善を。転倒したくないという心理がだいぶ働いている感じがします。

 

サモヒン、相変わらず変衣装。後ろは陰陽っぽいのだが前がホルスタインだし手が怖いし何を伝えたいのかよくわからん。ジャンプはまだ安定しないようです。転倒の仕方がちょっと怖い。足が余っているみたいな感じなので自分の中の軸というか重心がジャンプのそれとかみ合っていない気がします。それにしても毎シーズンこの曲を使う選手がいるな・・・

 

ネイサンは少し背が伸びた?手足が昨季より長くなった気がします。プログラムはこれからが非常に楽しみな印象。ステップが良かったです。ただ衣装の生地は変えた方がいいかな、色目は悪くないけど質感が良くないです。構成は3Aのみ前半という攻めた構成。今回は1クワドですが4Fの着氷がシェイキーでコンボが2Tになりました。ただあの状態でつけられるのはやはりすごいなと思います。個人的にはシットスピンが気になりました。ネイサンも割と腰高なのね、昨季はそんなに気にならなかったけど・・・

 

見た選手の中で一番見せているなと思ったのがブラウン。4回転は相変わらず回転不足ですが滑りは良かったです。滑りながらもポーズがいちいち形になっているのが素晴らしいなと感じます。見る人を意識した表現も曲に非常にあっています。そして衣装も素敵です。似合っているだけではなくブラウンのマイナス面も上手く隠している。動きも相変わらず多彩できっと何度見ても飽きないのだろうなと感じられる振付でした。もふもふのポニーテールすら効果的でした。

 

幸い明日から3連休なのでゆっくり動画探しができます。まだシーズン開始直後ということでどの選手もまだまだという感じですがここからどうなっていくのだろうと予想する楽しさがあります。

それにしても全体的に採点が甘めだ。回転不足もあまりとっていない感じ。CSは割と採点がまちまちになる印象があるけれど何とかならないのかと思います。SBやPBが五輪選考の対象となる場合があるので出た試合で有利不利が起こることはやめてほしいのだけど・・・採点についてはかなり不安な出だしです。

 

五輪後のルール改正について

朝の段階では基礎点の数字しか把握していなかったのだが、GOEの配分についてもあの案の中で提案されていた。
今までのような定められた係数を掛けるのではなくGOEの1段階が基礎点に対し10%になるようだ。つまり獲得する点数は基礎点に対し最小で半分最大で1.5倍と言うことになる。現行のルールだと同じ係数の場合基礎点の低いジャンプの方にメリットが大きくなっているのでこれはある意味でGOEが平等になったと言える。
一方で上下5段階では振れ幅が大きいわけで、高難度がきっちり飛べないなら基礎点の低いジャンプでGOEを獲得した方が得、と言う風潮がまた生まれそうな予感がする。
各ジャンプの点数の変動を下記に纏めてみた。


    -5 -4 -3  -2  -1  0  +1  +2  +3 +4  +5

4T  4.75 5.70 6.54  7.60  8.55   9.50 10.45 11.40 12.35 13.30 14.25
4S  4.85 5.82 6.79  7.76  8.73   9.70 10.67 11.64 12.61 13.58 14.55
4Lo 5.25 6.30 7.35  8.40  9.45 10.50 11.55 12.60 13.65 14.70 15.75
4F  5.50 6.60 7.70  8.80  9.90 11.00 12.10 13.20 14.30 15.30 16.50
4Lz 5.75 6.90 8.05  9.20 10.35   11.50   12.65 13.80 14.95 16.10 17.25
4A  6.25 7.50 8.75   10.00   11.25   12.50 13.75 15.00 16.25 17.50 18.75

3T  2.10 2.52 2.94  3.36  3.78  4.20   4.62   5.04   5.46   5.88    6.30
3S  2.15 2.58 3.01  3.44  3.87  4.30   4.73   5.16   5.59   6.02    6.45
3Lo 2.45 2.94 3.43  3.92  4.41  4.90   5.39   5.88   6.37   6.86    7.35
3F  2.65 3.18 3.71  4.24  4.77  5.30   5.83   6.36   6.89   7.42    7.95
3Lz 2.95 3.54 4.13  4.72  5.31  5.90   6.49   7.08   7.67   8.26    8.85
3A  4.00 4.80 5.60  6.40  7.20  8.00   8.80   9.60 10.40  11.20 12.00

 

ざっと見て感じるのはこの基礎点で決まると4Lzと4Aは飛びにくいなということ。おそらくGOE-5になるのは転倒だと思うが、そうなった場合1回転下のジャンプの基礎点を下回ってしまう。つまり4回転でミスるなら3回転の方が得ということ。
3Aがすごく得な印象がある分4Aはかなりシビアだ。3Aで満点を取ると4Aの基礎点とかわりない点数をもらえてしまう。もちろん4Aで+を受ければ他のどのジャンプより高得点にはなるが、とりあえずチャレンジするにはマイナスの点数が1回転下の基礎点を考えると旨みがない。
転倒すればおそらく減点がつくのは変わりないと思われるので猶更厳しいといえる。

 

そもそも3Fと3Lzの基礎点差が0.6あるのに4回転になると0.5に縮むというのは割に合わないだろう。3Lzと3Aの基礎点差が2.1あるのに4Aが1点しかないのもおかしい。
3Fの得点を変えないでということなら3Lzは5.8以下、3Aはせめて7点以下にするべきだし3回転は変更しないのなら4Lzは12点、4Aは13.5は欲しいだろう。
基礎点を変えるというならジャンプによって不利有利があからさまにならないような配慮は必要だろう。もう少し検討したほうがいい。

 GOEを本当にこの方法で加えるというのなら全体的にもっと基礎点を下げた方がいいと思う。

3T   4.00
3S   4.10
3Lo  4.40
3F   4.70
3Lz  5.20
3A   6.00
4T   8.50
4S   8.70
4Lo  9.20
4F   9.60
4Lz 10.60
4A  12.20

 

こんな感じならばジャンプの基礎点を下げることもジャンプ難度と回転数の齟齬をある程度問題なくできるはずだ。
なるべくなら基礎点の段階で選手にこのジャンプを飛んだ方が点数的に有利とか思わせないようにしてほしい。

 

現在のところスピンとステップの基礎点には触れられていない。こちらも上下5段階にするとコンビネーションスピンレベル4が3.50点なのでGOE+5で5.25点になる。一見以前より最高点が上がるからいいと思うのだがGOE+5が現行の+3並みに出るのだろうか?と疑問に思う。

ステップの場合はどうだろう。コレオステップは基礎点2点だから1.5倍になっても3点にしかならない。それでは現行より下がってしまう。その辺りはどうなるのだろうと非常に気になるところだ。

そして一番に気になるのはPCSだ。アイスダンスも女子も男子もほぼ天井状態になっている。5項目の採点事項をもう少し明確化してはっきりとした理由付けのある採点を行わないと形骸化してしまう。その辺りの改正とジャッジの意志の一本化をきっちり定めてから施行して欲しい。とりあえずルールを決めて運用は実戦で手探り状態などということは絶対にやめて欲しいと思っている。


 

五輪後のルール改正案

基礎点案が上がってきております。

4T  10.3 →  9.5 -0.8

4S  10.5 →  9.7 -0.8

4Lo 12.0 → 10.5 -1.5

4F  12.3 → 11.0 -1.3

4Lz 13.6 → 11.5 -2.1

4A  15.0 → 12.5 -2.5

3T   4.3 →  4.2 -0.1

3S   4.4 →  4.3 -0.1

3Lo  5.1 →  4.9 -0.2

3F   5.3 →  5.3    0

3Lz  6.0 →  5.9 -0.1

3A   8.5 →  8.0 -0.5

 

 凡そ予想通り、ただ前情報にはなかった3回転についても下がるようです。
気になるのは相変わらず3Aは他の3回転に対し優位なのに4Aに全くその素養が見えないこと。結局ルールを決める側は高難度と言うものに対してあまりいい感情を持っていないということでしょう。スポーツの進化と言う意味では残念です。

 

ただ、kamiyann的にはジャンプの基礎点を下げることは必要だと思います。博打だろうと不格好だろうと飛んで降りたら勝ちというのは好ましくない。そういう意味では改正の基礎点は4Aを除いては納得できる範囲だと思います。


ツイッターを見る限りLoとFの差に納得されていない感じの意見が見受けられますが、比較すべきはLoとFではなくLzとFではないかと思うのです。
結局のところLzとFの違いがエッジとなってしまっている現在です。そしてLzが得意な選手はFが、Fが得意な選手はLzがエラーになりやすいという点でLzが得意な選手の方が優位になりすぎないようにと言う配慮だと思うのです。女子の場合は3A以上が無い分Lz2本の方が絶対的にF2本飛ぶ選手より優位です。それを少し埋めようということではないでしょうか?

 

それでも基礎点を下げることには賛成しますが、運営についてはかなり不安を抱いています。+3~-3の現在でさえきちんとGOEが判断されているとは思えない採点が行われています。+5~-5案になった時ジャッジの個人的な思惟がより強く反映されやすくなる。それはまずいと思うのです。
ですのでまずどういったジャンプに+5を付けるという明確な基準を公開してほしい。更にはLzとFのエッジだけではなく各ジャンプの基準も改めて明文化してほしい。少なくとも素人が見ておかしな飛び方のジャンプは評価しない事も必要でしょう。

 

GOE判定の仕方も気になりますが相変わらず芸術と技術という競技を分けるという話があるのが気になります。それこそ何を持って芸術を点数化するのか・・・北京の後と言うことですが形が見えないだけに不安ばかりが先に立ってきます。

テストスケートとJGPS

JGPSにロシアと中国のテストスケートとどこを見たら良いのか悩む週末ですね。睡眠不足の方も多いのでは無いでしょうか?

 

JGPSでは須本と紀平がFSでの逆転表彰台、今シーズンは日本勢厳しそうですが良かったです。紀平も6分間では綺麗な3Aを飛べていました。試合で決めると言うことはもっと別の大変さがあるのでしょう。次は是非決めて下さい。

そして須本、組み合わせの妙という物もJGPSにはあるのでしょう。他の大会でこの点数で優勝できるかわかりません。ただ3A2本降りて演技を纏めたというのは大きな収穫。所作も綺麗な選手ですので今後も非常に楽しみです。あとはもう少しスピードを付けて流れのあるジャンプを跳びたいですね。でもJGPS初優勝おめでとう!

 

それにしてもテストスケートの映像が海外で時間をおかずに見れるというのは非常に恵まれた時代になりました。
とりあえずハン・ヤンの経過も良さそうで試合に出れるようになったというのは朗報です。あとは練習方法を検討して怪我しないよう頑張って下さい。
そして気になるボーヤンの構成は前情報と変わらず昨季と同じでした。定点カメラでの映像なのでなかなかはっきりしませんがジャンプの位置も全く変わっていなさそう。必要以上の冒険はしないというのがボーヤン陣営の戦略のようです。気になる選曲は・・・kamiyann的には今のところはスパイダーマンの方が良かったんじゃ?と言う感じです。ただこれから滑り込んで磨いていくのでしょう。少し大人っぽくなった演技に期待します。それにしても99点超えは凄い、中国スケ連の期待が窺えます。実際には3Aも4Tもつまり着氷なのでこれが試合だったら93~94位かなという感じがします。珍しくフィンランディア杯に出場しますので試合ヴァージョンがどう変わってくるのか楽しみです。

 

そしてロシアのテストスケートの数々。
ラジオノワは持越、滑り慣れている印象はありますが体はまだ切れていない。ジャンプは重そうだしスピンも回転がいまいちです。ジュニアのような軽やかさは今の体型では出せないだけに魅せ方に力を入れている。ただ女子の場合はエレメンツでミスったらアウトなのできっちり飛んで回る力が必要、そうなるともう少し絞る必要がありそうです。
女王メドベデワは相変わらずしっとり選曲。これまでの流れで合っているように感じます。ただStSqが前半だと世界観にまだ浸れない時期なのでもう少し盛り上がりのある曲の方が良いんじゃ無いかと言う気はします。そういうマイナス面はともかく相変わらずの鬼つなぎ、そしてジャンプ全部後半と難度の高い振付です。この時期でももうある程度出来ている感じが素晴らしい。PCSについては纏めたら出さざるを得ない物を作ってきたのでしょう。今の状態からすると今季も強いトップを走りそうな印象です。
kamiyann期待のザギトワは相変わらずかわいらしい。ジャンプは完全では無かったですが出来るという感じはありました。ただメドベの後で見たためかスケーティングはまだ物足りない。もっともPCSで劣ってもジャンプ難度で勝つというのが戦略ですのでこれはこれで良いのかも。海外の競合勢とはタイプがかぶらないのでシニア1年目に盛り上げてくれることを期待します。

 

まもなく本格的にシニアの大会が始まってきます。今シーズンはB級戦から豪華な顔ぶれ。何しろ中国がB級出場を認めたくらいですから。それだけ五輪シーズンは特別。昨季のワールド羽生のFSを見ても滑走順をできるだけ後ろにした方がいいのは明白です。五輪で滑走を後ろにするためにはポイントが大事。若手の選手は特にそうでしょう。そのためいつもの年よりB級に出場する選手が多い感じがします。なかなか初めから飛ばすというのも難しいですがどの選手もケガや体調不良に気を付けて素晴らしいシーズンを送ることを願っています。