つれづれなるままに・・・

日々の思ったことを綴っていきます。

戦略の羽生vs戦術のネイサン 2幕目

ロステレコム杯の男子シングルは転倒が多かった。氷が固いと着氷がはねるというしエッジジャンプは柔らかめの方が飛びやすいという。羽生の4LoがSPFSともに失敗しネイサンが回避したことから見てもそれが結果に影響を与えたかもしれない。ただ同条件下での戦いなので理由にはならない。
それでも4回転入りプログラムでFS転倒しなかったネイサンと羽生がトップを争い、クヴィテラシヴィリが順位を上げた。五輪シーズンである今季はやはり転倒などの大きなミスは昨季までに比べより影響を与えそうに感じる。どの選手もその辺り十分理解して試合に向けて準備して欲しい。

 

ネイサンと羽生は四大陸でも僅差の戦いをした。その再現ともいえる結果になったロステレコムの数字をまとめておく。

 

【SP】
ジャンプ予定構成
ネイサン 4Lz+3T // 4F 3A =40.78
羽生   4Lo // 3A 4T+3T =37.41 差3.37

ネイサンの構成が当初聞いていたものよりは下がっていた。最高難度の4回転を後半2本というのはやはりリスクが高かったのだろう。基礎点の差はそんなわけで3.37と少しだけ近くなった。

実際試合で実施した基礎点は下記になる。
<基礎点>  ネイサン     羽生
ジャンプ  40.78   33.81-1
スピン    9.30    9.20
ステップ   3.90    3.90
基礎点計  53.98   46.91(45.91)差7.07(8.07)

基礎点満点からの達成率 
ネイサン 99.26%
羽生   91.96%(転倒減点込90.00%)

ステップは二人ともレベル4でスピンは1つずつレベルを落とした。ネイサンはジャンプの基礎点を確保したが羽生は4LoでURを取られたため基礎点差が7.07と広がった。二人の点差が5.69点だったのでほとんどが基礎点差ということになる。レベル4をそろえるのはトップ選手では当然となってきているのでSPでは抜けと回転不足と転倒はやはりやってはいけない。今回はそのうち2つをしてしまったことが羽生の敗因ということが良くわかる。

 

<GOE>  ネイサン     羽生
ジャンプ  -0.32   -2.60
スピン    2.21    2.93
ステップ   1.70    2.00
基礎点計   3.59    2.33 差1.26

転倒とURと大きなジャンプミスを2つしたためGOEでもネイサンに軍配が上がった。スピンとステップでは羽生が上回っているがSPではネイサンも動けるのでそこまでの差は付かない。要素が少ない分ジャンプミスがいかに大きいかが見て取れる。

 

<TES計> ネイサン     羽生
ジャンプ  40.46   31.21 -1
スピン   11.51   12.13
ステップ   5.60    5.90
基礎点計  57.57   49.24(48.24) 差8.33(9.33)

質の良さで勝負の羽生にとっては大きなミスというのは痛い。SP6点ほどの点差が埋められない結果を2試合体験したのだから安定の大切さが身に染みただろう。4Sにしたらもっと安定すると思うがたぶん挑戦はやめないと思うので今回のようにエッジジャンプが飛びにくい氷でも4Loを確実に飛ぶ&後半コンボを鉄板化する必要がある。

 

<PCS>  ネイサン     羽生
 SS    8.61    9.43 -0.82
 TR    8.39    9.18 -0.79
 PE    8.61    9.21 -0.60
 CO    8.57    9.43 -0.86
 IN    8.79    9.36 -0.57
PCS計  42.97   46.61 -3.64

どちらも完璧ではなかったためそこそこの数字でおさまっている。今回の場合1項目辺り平均0.7強羽生が上回る。プログラムの密度や滑りなどまだ二人の差はあるのでネイサンは常にこの差を念頭に置いていく必要がありそうだ。
ただ羽生にしてもネイサンがあの高難度構成をそこそここなしていけば縮まることは理解しているはずだ。現在は構成差と同じ位なのでノーミス同士でも質の良さで上回れる。この差をジャッジに常に認識させるためにも完璧な演技を継続的に魅せる必要があるといえる。


【FS】
予定構成
ネイサン 4Lz+3T 4F 4S // 4T+2T+2Lo 4T 3A+2T 3A 3Lz =93.50
羽生   4Lz 4Lo 3F // 4S+3T 4T+Lo+3S 4T 3A+2T 3A =95.36

あくまで今回実行しようとした構成で比較ということになると実は羽生の方が高かったという結果に。ネイサンは練習で4Loがいまいちだったことと羽生がそこまで点数を伸ばせなかったからこそ抜くという選択をしたはずだ。今後はもっと構成を上げてくるだろう。
羽生はおそらくこの構成で今シーズンを通すだろうがネイサンは今後も羽生やほかの選手の状態や点数を見て変更してくるはずだ。決めた構成に対し完成度を上げていく羽生の戦略に対しネイサンはその場その場でその時に合った構成を実行する戦術戦を展開している。四大陸とロステレの結果は羽生にミスが多いためネイサンの戦術に軍配が上がっているということかもしれない。

 

実施構成
ネイサン 4Lz+3T 4F 4S // 4T+2T+2Lo 2T 3A 3A+2T* 3Lz=82.17 実行率87.88%
羽生   4Lz 3Lo 3F // 4S 2T 4T+3T 3A+2T 3A=73.17   実行率76.73%

2T抜けは両者同じであるが3連なしと4Lo抜けによって実行率に10%以上、基礎点でも9点差が生まれてしまった。羽生もリカバリを試みた部分はあるが最も点数の高いコンボを入れられなかったという点で十分ではなかったといえる。4回転の基礎点差が大きくものをいう時代にあって基礎点を確保する貪欲さはネイサンの方が上ということ。その辺り羽生はもう少し検討する必要がありそうだ。

 

<基礎点>  ネイサン     羽生
ジャンプ  82.17   73.17
スピン    8.40   10.00
ステップ   5.30    5.30
基礎点計  95.87   88.47 差7.40

基礎点満点からの達成率 
ネイサン 87.47%
羽生   79.52%

ラストがバタバタしたネイサンはスピンの基礎点を落とした。ただジャンプほど大きくなくステップレベルが同じだったためほんの少し縮めただけにとどまった。
FSではどちらも抜けレベル漏れがあるため達成率はそこまで高くない。それでもネイサンが羽生を8%ほど上回る。今回はこの構成での達成率であるが今後はもっと構成差が上回るはずなので羽生には抜け・コンボ取りこぼしはネイサン以上に大きな痛手となるはず。十分気を付けたい。

 

<GOE>  ネイサン     羽生
ジャンプ   4.37    7.11
スピン    2.21    2.57
ステップ   2.40    3.39
基礎点計   8.98   13.07 差-4.09

お互い転倒がなかったためそれほど大きなマイナスはなかった。こういう勝負になるとSP以上に質の差がつきやすいため羽生が有利になる。ただ羽生にしても今回はこらえ着氷が多かったっためGOEが控えめだった。ステップでは羽生が1点近く上回ったがスピンは羽生比で良くなかったためそこまで稼げなかった。結果4点程しか上回れず失った基礎点差を埋められなかった。今回はこれも完成度で勝負しようする羽生の敗因だったといえる。


<TES計> ネイサン     羽生
ジャンプ  86.54   80.28
スピン   10.61   12.57
ステップ   7.70    8.69
基礎点計 104.85  101.54 差3.31

四大陸の時も書いたが結果的にこのTES差の3点が埋まらなかったことが羽生の負けた原因。PCSではまだ勝てるがそれでも今は如何にTESを稼ぐかが大事。特に今回のようにSPで差がある場合PCSだけで埋めるのは至難の業なのだ。SPで上位に立てればトータルで負けない演技をすればいいが5点以上負けているときは貪欲にTESを積み上げていくことがより必要になる。四大陸といいロステレコムといいほぼ同じことを繰り返してしまったことが大きかった。
ジャッジはあまりPCSで勝利する形を好まない傾向が見える。そういう意味でもTESをしっかり稼ぐことが勝利するためには大事だといえる。

 

<PCS>  ネイサン     羽生
 SS    8.96    9.54 -0.58×2
 TR    8.57    9.18 -0.61×2
 PE    8.89    9.43 -0.54×2
 CO    8.89    9.50 -0.61×2
 IN    8.89    9.54 -0.65×2
PCS計  88.40   94.38 -5.98

双方とも完璧ではないが転倒なく演技を終えたので数字はSPより上がっている。しかし上がり幅はネイサンの方が大きい。その為PCSの優位性も薄まっている。
今はこういう採点になりやすい。ジャッジとしては平等に採点しているつもりだろうが上限が見えている上位選手は伸び盛りの選手に比べると上げ幅がどうしても少なくなる。そういう意味でもTESで差をつかられないようにする必要がある。まして今回のようにSPで負けている場合、滑走順が先の場合はTESで負けたということもジャッジの心証的に若手に軍配を上げやすくさせる。あまりごちゃごちゃ演技前に考える必要はないが、傾向としてそういうものがあることはおそらく理解していると思う。今回ネイサンが勝ったという結果がまたそれを助長することになるはずだ。そういうこともあるからTESがより重要になる。五輪で勝ち抜くためには抜けと転倒は絶対にダメ。基礎点を失わなければPCSの優位性もあるから多少の着氷不良でも勝てる可能性が高い。ネイサンの何が何でも基礎点をつかみ取る姿勢に危機感を持たないといけない。

 

数字を見ると難度は変わっても四大陸と同じだなと感じる。今回初4Lz投入というミッションを無事にこなした。結果的にREP回避というリスク管理もできた。今後はもう一段回上がるためにクリアできなかった課題に取り組んでいくことになるだろう。その中にぜひとも「基礎点確保」という項目を優先的に加えて欲しい。少なくともコンボ消化は絶対条件。差が3点だったら3連を入れられたら勝てた可能性は高いのだ。4S4Tと立て続けにミスったことも問題だがそれ以上にコンボ抜けが大きかったと自覚して欲しい。同じ負け方を2度したわけなので3度目が今シーズン中起こらないことを期待する。

どちらも完璧ノーミスをしたら多少構成差があっても戦略をじっくり組んだ羽生の方に軍配が上がるはずだ。戦術というのはその場の対応という部分が大いにに含まれるわけでつなぎやプログラムの密度、質や完成度という部分ではまず上回れない。戦術の流動性に付け入るスキを与えない絶対的な質の演技を五輪でできるように一歩一歩シーズンの階段を上って欲しい。そのための経験としてこの負け方は良かったと思いたい。ぜひ今後に生かしてほしいと願っている。

 

 

 

 

悔しさ風味の収穫をかみしめる―――ロステレコムFS感想

4カテ全て1日で行うとはロシア恐るべし・・・女子シングルの第1グループは眠かったですよ。しかし坂本とコストナーで目が覚めました。日本女子は二人とも良い演技でいいスタートが切れました。順位も3位4位ですのでぜひ頑張って二人とも表彰台に乗って欲しい。樋口は回転不足と!が痛かった。男子の時には感じませんでしたが回転不足とエッジはかなり厳しく取られています。CSでもロステレ以降はそういう採点だったので今季はその辺りをしっかり見ると言う事でしょう。取られても!レベルならまだ良いですが時にeになる選手は考えどころです。一律に厳しければ別にとやかく言うつもりはありません。それがルールですから甘いとか厳しいとは観客が感じること自体問題なのです。今後もしっかり見て欲しいと思います。
ということで男子シングルについてもFSではその辺りの減点を受ける選手が出るでしょう。どういう場合で取られるのかしっかりこの試合で見極めたいです。
メドベデワは公式練習では多少いまいちでしたがそれでも本番はきっちり出来るところが素晴らしい。調子によってタノを入れる入れないを判断しているのでしょうか?自分で考えられる力というものが今トップになる選手には必要要素かもしれません。そしてコストナー、そこまで良いジャンプとは言えませんが揃えてしまうとPCSがものを言います。実績もある選手ですのでジャッジとしても若手と差別化したくなるでしょう。FSを纏めることが出来れば五輪表彰台候補に十分上がる選手、どこまで出来るか注目です。

 

メドベデワを見て即寝したものの6時起床し朝食、その後掃除してPCで情報を確認して8時頃二度寝、10時過ぎに再び起きて期日前投票に行ってきました。明日の台風に備えたのですが同じ考えの人も多かったらしく会場は長蛇の列。20分ほど並んでようやく投票、疲れましたがこれも国民の義務ですのでやり終えてほっとしました。後は台風の影響がそれ程無いことを願います。まだの方は明日気をつけて投票行って下さい。

 

デニス・テン 214.35 145.35 TES 62.99 PCS 83.36 -1
いつ凝っている衣装のテン。黒だけど素敵、飾りも綺麗。4S軸曲がり転倒、4T両足で回転足りてない。スケートも以前の良いときと比べると伸びが無い。背中が丸くかなり苦しそうな処が見受けられる。3回転以下のジャンプはまだ軽く飛べるので大きな怪我と言うより4回転を跳ぶ体が出来ていないという印象。


ダニエル・サモヒン 183.79  121.77 TES 52.39 PCS 72.38 -3
衣装が羽生のバラ1っぽいサモヒン。サモヒンにしては普通。4S、4T、3A豪快にコケ。軸が締め切れていない。吹き飛びすぎて怖い。シットスピンは低くて回転も良い。この選手はどんなにミスしても世界観を自分から壊さない、最後までやりきるという姿勢はとても良い。
3Lzお手つき3Lo抜け2ASOとジャンプはことごとく乱れている。良いジャンプコーチについて1から見直したい。このままだとせっかくの五輪の出場権を失いそう。ただスピンステップは丁寧に行っていた。


クラント・ホクスタイン 206.09 138.53 TES 66.11 PCS 74.42 -2
シックな黒衣装、緑色に光る飾りが素敵。4T転倒3A何とか今日はみんなジャンプに苦戦している。ランジからのスピンは良い。3連は頑張った。
2度目の転倒以降はまずまずな出来、長いイーグルは相変わらず素敵。氷が硬いという情報があったがどの選手も着氷で跳ね返されている感じになっている。


アンドレイ・ラズキン  212.14 133.60 TES 64.40 PCS 71.20 -2 
本日は紳士なラズキン、SPといい狙っているなぁと思わせる衣装。4T転倒の後ようやく本日初4回転成功。手足が長く見栄えがするがなかなか上半身と下半身が連動しない感じ。細身の美しい体躯が生かし切れていないのが惜しい。まだ全体的にジャンプ意識が強く顔が一生懸命すぎて今ひとつ世界に浸れなくなっている。シニアの試合をこなすことでこなれてくると印象が変わってくるかもしれない。

 

モリス・クヴィテラシヴィリ 250.26 169.59 TES 90.95 PCS 78.64
黒ベースだが色目の面白い衣装、チャックがなんか良い。冒頭3Aから3連続成功!相変わらず4Sと4Tの見極めが難しいがここまでミスが多かったので無事に着氷してくれるとほっとする。後半になるにつれ着氷が安定しなくなっているが転倒ではないのでまだいいだろう。若さという勢いをみせることで観客を乗せている。急遽INの選手だが価値のあるデビュー戦になった。


ナム・ニューエン 238.45 157.71 TES 83.43  PCS 75.28 -1
持越のパリのアメリカ人。昨季までを思えばかなりジャンプも戻ってきている。オータムは崩れたが今回はまずまず。抜けのリカバリもしっかりやって後半はきつそうだったが良く頑張った。


ミーシャ・ジー 255.33 170.31 TES 85.39 PCS 84.92 
薄紫が綺麗な衣装。3連成功でスタート。全ての要素を非常に丁寧にみせている、その姿勢が柔らかい曲に相まって良い効果になっている。表現者としての自分を思う存分見せている演技となった。


ミハイル・コリャダー  185.27 TES 100.27 PCS 89.00 -4
4Lz、4S共に軸曲がりで転倒。2種INはやはり危険。ステップのラストの笑顔が可愛い。後半ジャンプ頑張っていたが3Lzで転倒。ジャンプが全体的にばたばたしている。氷のせいかタイミングのせいかは微妙。ただ最後まで今日は滑れてはいたのでCSよりは良かった。抜けが無いのでTES速報値で100超えた。3種INはこういう意味では大きい。


デニス・ヴァシリエフス 227.53 145.09 TES 65.29 PCS 80.80 -1 
このFS黒ベースの黒じゃ無い衣装が割と多い。なかなか格好良い衣装だ。ジャンプが冒頭から高さが足りていない。最初の着氷で足を痛めたかも?高難度がない分連続ミスは痛い。滑りの印象が師匠に本当によく似てきた。滑らかでスピード感があって良い。しかしジャンプは全ていまいち、着氷が合っていない。今日のスピン全て良かった。


ドミトリー・アリエフ 239.61 150.84 TES 73.56 PCS 81.28 -4
腕の長さが際立つ衣装。あまり加点はつきそうに無いが高難度ジャンプを着氷、タラソワ大興奮。後半転倒で体力消耗したか高さが目に見えて落ちてくる。あとアクセル飛ぶとき半身になるのが気になる。シットスピンの腰が低いのは好印象。ラストはきつそうだがまずまず頑張った。


羽生結弦 290.77 195.92 TES 101.54 PCS 94.38  
冒頭4Lz何とか着氷。4Loは3Loに。後半4回転はいずれも完璧とは言えずコンボを1つ入れられなかった。オータムよりはまだ入った分TESは上がったが完成はまだまだという感じ。それでもコレオもスピードを維持してしっかり滑っている印象だったので体つくりはできているのだなと感じた。いまいちな着氷でもOTにとどめSOにしない上手さは健在だけど気力体力は削っていそう。かなり入れ込んだ印象はあるが転倒は無かったしまずは一段階上がった感じで良かったのでは。


ネイサン・チェン 293.79 193.25 TES 104.85 PCS 88.40 
衣装はいかにも北米といったもの。4Loは抜いてきたが冒頭から4Lzコンボ・4F・4Sとしっかり決めてきた。USクラシックから見れば滑り込みはしてきた感じ。単調な曲に単調にジャンプしてしまっている感じはするがこれから深まっていくだろう。しかし構成を自由に変えられる器用さは駆け引きという意味では有効だなと感じる。


FSで羽生が勝ったがSP差でネイサン勝利という四大陸の再現となった。羽生は4Loと4Tの抜けとコンボ1つ欠け、ネイサンは4T抜けと2Tザヤで双方ともに基礎点を失った。それでも羽生が上回れなかったのはより失った基礎点が大きかったということだろう。もしといいたくはないが3A+2Tではなく3連にしていたら・・・もう少し違ったかもしれない。


ネイサンがザヤっても無理やり2Tを飛んだのはREPを食らいたくなかったからだろう。2Tは消え去っても基礎点を失わないことがネイサンには何よりも大事、この意識の勝利というべきかもしれない。


ただ羽生についても結果的にマイナスがついたのは4Sだけ、踏みとどまってもSOにしなかったことは点数的には良かったのかもしれない。一方StSqが今回もレベル3だったのでもう少し振付に手を入れる必要があるかもしれない。ただGPS初戦としては綺麗なプロトコルだしGOE+の4Lzを成功させたことは大きな収穫になったはずだ。その他1つだけだが4Tコンボのリカバリができたことも良かった経験だろう。

ただやはり昨日心配していた後半の4回転が揃わなかったので次はここに重点を置いて欲しい。ここが安定しないと冒頭2つの高難度チャレンジで失敗したとき目も当てられなくなる。今回は4Lzが決まったからよかったがまだ完璧という出来ではないのでまずは4Sと4Tを鉄板化して欲しい。

 

 

それでもプーの雨は降る―――ロステレコムSP感想

全部見られるか微妙という時間に帰宅したものの映るライストが見つからない。やっとこロシアがつながったときはラズキンが終了していた。でもこのまま見れるならいいやと思ったら次のクヴィテラシヴィリでブチブチに、テンが4Tでこけたらブラック化してしまった。
色々いじったが映らないので地上波へ移動。その頃にはニューエンが終わっていた。そのまま見ていたら第2グループの練習前に過去の羽生特集になり6分間を飛ばすのかと思ったら終わった後から選手紹介に・・・やっぱりライブじゃ無いのかと諦めて再びライスト探しに旅立った。
ようやく中国でつながったときネイサンが終わっていた・・・


1位 ネイサン・チェン 100.54 TES 57.57 PCS 42.97
公式練習では全く良くなかったが6分間ではジャンプが跳べていた。その流れのまま良いGPSスタートになった。ジャンプはかなり力業という感じだが抜けない転ばない回転不足を取られないというのは大きい。基礎点を失わなかったからこその100点越え。
ジャンプの後もしっかり動けている、若さって素晴らしい。ステップの加点1.7というのは非常に高い評価だ。パーフェクトでは無いがPCSも非常に良い得点がでた。

 

2位 羽生結弦 94.85 TES 49.24 PCS 46.61 -1
4Loが回転不足のOT、あれだけ体勢を崩してもフリーレッグがつかない体幹が凄い。何となく落ち着かない雰囲気で得意のシットスピンの回転が遅かったのが気になった。
3Aで落ち着いたかと思ったが4Tの着氷が完璧という感じでは無く結果セカンド3Tで転倒した。4TがオータムのFSから多少低い感じがする。多種クワドを完璧に飛ぶというのは大変なのだなという感じ。
ただステップはほぼ満点加点だったし後半の滑りは悪くないのでFSでの巻き返しに期待。ミスった印象が強いがここ2シーズンに比べれば遙かにまし。初戦はとりあえず抜けなきゃ良し!

 

3位 ドミトリー・アリエフ 88.77 TES 48.45 PCS 40.32

冒頭は4Lzだったのかな?軸が曲がって3Lzになったが上手くコンボで流した。単独はしっかりステップ入れて飛んでいた。ロシアンのわりにジャンプは高くないのだけど割と端正で決まると流れがあっていい。腕の振付が多く上手く仮面舞踏会のイメージを作っているが足元は割と単調、振付も腕だけになりがちなところがまだ若いという印象がある。なかなかシニアのプログラムは大変だが一生懸命頑張ってますというところが非常に伝わる演技だった。

 

4位 ミハイル・コリャダー 85.79 TES 42.19 PCS 43.60 -1
4Lzは途中で締めるのを止め回転を止めた感じ。GOEがばらけた辺りにジャッジのの感覚に違いが見える。4Tは転倒でコンボ無し、SPでコレは痛い。ただその他のエレメンツは纏めて本日唯一のオールレベル4。GOEもつくタイプなのでミスしてもネイサンよりPCSが高かった。ただ持ち味というかコリャダーらしい演技だったかというとちょっと微妙。気持ち的にはジャンプ2ミスなのでなんか乗り切れていない印象がある。

 

5位 ミーシャ・ジー 85.02 TES 43.39 PCS 41.63
3Aやコンボなど着氷はちょっと「ん?」と思うところはありますがミスとは言えないのでOK。ただクワドレスなのでGOEをもう少し上積みしたいところ。ただ4回転組とは違う評価を求めている選手なのでこれはこれで良いのかも。
どうしても転倒などの多くなってしまう試合の中でミス無く自分の世界観をみせる選手という意味では今や第一人者かもしれない。ステップ加点1.8は羽生に次ぐ第2位。これは素晴らしい!

 

6位 デニス・ヴァシリエフス 82.44 TES 42.33 PCS 40.11
昨季は背が高くなり手足を多少持て余している感がありましたが今日はそういうところ無く良かった。非常に姿勢が良く衣装含めて端正で見所がある演技。冒頭多少固かったがコンボと3Aを着氷したことで波に乗った感じ。ただ得意のスピンでレベルを落としたことはもったいない。ついでにラストのシットレベルを取りGOEも付いているがあの衣装と振付からしてもっと格好良いポジションにした方が良いのでは。面白いし個性的ではあるけれど曲には合っていない気がする。


羽生のGPS初戦SPはスケアメ以来1位というのは無いのである意味通常運転と言える。ここ2シーズンのスケカナを思えば点数的にもそれ程痛くない。まくりの羽生の真骨頂をみせてくれることを期待する。
ネイサンにしても羽生の後に滑ることは慣れていると思うので明日が非常に楽しみだ。ロシアの氷にもあってきているので期待が持てる。

一方気になるのはテンの状態。クワドは両方とも回転不足。先週の試合を見ても飛んで着氷できる状態ではないと思うのでミーシャやラトデニのように抜いてまとめた方がいいんじゃないか。ステップ以外では棒立ち姿勢が多く全体的に緩い印象が付きまとう。旧採点時代でもここまでだとジャンプが決まっても評価できなかったと思うので一度すべてをリセットしたほうがいいんじゃないかと思ってしまった。

それにしても羽生人気は凄い。演技後のプーの雨を大写しにする公式放送にも驚きです。プーシャワーは今や羽生とともに名物なのかもしれません。明日はぜひ笑顔のプースコールが見れることを期待します。

 

横目でアイスダンス見ながら書いてます。今日はこの後女子もありますのでまだまだ夜が長い。来週はほとんどリアルでは見れないので今週末は頑張ります。皆様も体調にはお気をつけて・・・

はじまりは4Lzで―――ロステレコム杯予想

いよいよGPS開幕。明日の夜には男子シングルが始まってしまう・・・なんかまだ心構えが出来ていない気もしますが明日帰宅時には始まっているわけで流れに乗り遅れないようにしたい。ただ・・・間に合うのかな?せっかくリアルタイムに見れるから見たいんだけど人手不足の影響で残業続きなんですよ・・・

 

82 アンドレイ・ラズキン
41 モリス・クヴィテラシヴィリ
31 デニス・テン
26 ナム・ニューエン
22 グラント・ホクスタイン
21 ミーシャ・ジー
20 デニス・ヴァシリエフス
16 ドミトリー・アリエフ
15 ダニエル・サモヒン
 7 ネイサン・チェン
 6 ミハイル・コリャダー
 1 羽生結弦

 

世界ランキングから明日のSP滑走順はこうなる。案外ランキングが近い選手が多い。と言うことは1試合で順位が変わりやすいわけで五輪を有利に戦うためにも順位は重要になってくる。
それにしてもテンのランキングがここまで下がっているとは・・・先シーズンほとんどポイントを稼げていないことが大きい。怪我などの体調不良が続いているためだろうが先週のニース杯でもジャンプも滑りもあまり良くなかった。せっかくの五輪シーズンなのになかなか大変そうです。五輪までには持ち直せると良いのだけど・・・

 

そしてツイッター上は羽生の4Lzで持ちきりです。練習で綺麗に決まっていたようですしロステレコムのFSで挑戦するようです。
と言っても別に驚かないですよね。オータムの構成が3Lz 3Loで始まったわけで、このまま4Lo変更だけにするとは思わないでしょう。抜けが割りと多そうなのが気になりますが仮に抜けても後を纏めれば4回転3種4本3A2本構成だから200点は軽く超えます。回りきれるならチャレンジする価値はあるでしょう。REPの心配も低いのでそういう意味では安心できます。
ただそれでも後半3クワドコンボ3回はリスクが高いです。今日の曲掛けもまだはまっていない感じがしたので今回は4Lzよりも後半の5ジャンプをある程度纏められる方を頑張って頂きたいです。

 

そして優勝候補の対抗馬ネイサンも今日の練習はあまり良くなかったよう。まだシーズン序盤ですしそこまで完成していないのは当然です。メディアはあまり煽らないでお願いしたい。

 

表彰台予想としては1位羽生、2位ネイサンは固そうかな。3位はコリャダーかなと思うけどCSではジャンプが安定しなかった。なのでアリエフやサモヒンがジャンプを決めてくると表彰台に絡んでくるかもしれない。

GPSはシーズン序盤と言うことで番狂わせが起こりやすい。田中に代わって急きょINしたクヴィテラシヴィリも大変だろうがせっかくのチャンスを生かしてほしい。試合が終わったときさすが五輪シーズンと今後にワクワクできるような結果になっていることに期待しています。

 

とりあえずやってみた―――クリアファイルキャンペーン

またまたやってまいりました、羽生結弦クリアファイルキャンペーン。今回はキシリトールということでしばらくぶりに参加してみようかなと情報を耳にした時思いました。ちょうど先週末これまで溜まっていたキシリトールガムが終了したところだったのです。良い時期だったと言えます。

とはいえ全く焦りませんでした。だって参加した過去2回ファイルあまりまくっていたのだから。フィギュアスケート不毛の地静岡に都会のようなファイル収集熱はありません。唯一心配だったのは・・・キャンペーンそのものをやってくれないかもということ。しかし全国一斉ものですので多分大丈夫でしょう。

今回は以前のような焦りはないので収集は終業後にすることにしました。毎日残業ですがコンビニを数軒回るくらいはできるでしょう。

 

ところが予想以上に帰宅が遅くなりました。本当はローソン→デイリー→サークルK→セブンの順に回るつもりでしたがちょっと無理ということで少し遠いデイリーは後日にすることに。まずは会社に近いローソンへ向かった。

 

・・・・・・・・やってねぇ・・・

 

会社周辺にローソン3件ある中で一番大きな店舗にまず行ったのですがクリアファイルもなければイベント告知の札もない。やはり静岡、色々ぼんやりしている。

多分まだ展示していないだけだ。以前もこういう店舗があって声をかけて出してもらったこともあった。今回も言ってみるか・・・と10秒ほど悩んで店を出ました。なんだろう、以前は言えたことが今回は口に出せなかった。たぶんレジにいたのが明らかなバイトだったことと周囲が暗かったためだ。以前は朝で明るかったから言えたのだろう。そういう意味では終業後に来たのは失敗だった。

次に行ったのはまたまたローソン、先ほどより半分ほどの大きさしかない店舗だ。しかしこちらは大丈夫。店に入ってすぐ羽生とご対面。ファイルが入り口に向けて立っていた。とりあえずイベント告知の文言を確認し棒ガム2本持ってレジへ。ローソン限定ファイルをGETした。

そのまま普通に帰路につきサークルKでファミマ限定ファイルをセブンでセブン限定ファイルをGET。今日のところは限定ファイルのみ購入した。この辺りなら共通ファイルはいつでも手に入るから今日でなくてもいいだろうと思ったのだ。

 

あれ?っと思ったのは家についてからだ。

「私レシートどうしたっけ?」

今回がこれまでと違うのはこのキシリキャンペーンに別のおまけがついていること。キシリガムを1000円以上購入したレシートでGショックキャンペーンに応募できるのだ。たかが200円ほどのレシートも使えるはずなのだ。

ところが、サークルKとセブンはあったもののローソン分がない。普段コンビニで買い物するときレシート入れに入れてきてしまう私は無意識でそうしてしまったのだろう。もったいないことをした・・・

 

しかも5件いったコンビニ(ローソン×2、サークルK、セブン×2)すべてにキシリトールXアソートボトルがなかった。これがないとGショック応募できないんだよね。ボトル自体あまりおいていない店舗が多いってことは他のコンビニにも期待できそうにない。やっぱりイオン行かないといけないのか・・・あることはあるけどかなり大回りしないといけないんだよな。

 

限定3枚GETしてもういいか・・・とも思い始めています。果たしてファイル7種類とキシリトールXアソートボトルを手に入れて無事にGショック応募に参加できるのか。出来ればGPS始まる前には決着をつけたいです。

 

2位じゃダメなんです―――ロシアジュニア女子シングル

トゥルソワ
サモドゥロワ
コストルナヤ
パネンコワ
タカラノワ
紀平梨花

ジュニアグランプリファイナルはこの6人に決まった。7戦終了して痛感したのはロシア女子の強さだろう。ファイナルに出場する6人中5人がロシアンという結果、本当におそロシア、である。


ファイナルに出場決定したロシア5人に共通しているのは第1戦で優勝しているということ。幾人も実力者がいるロシアだからこその厳しさではあるが第1戦で2位以下になってしまうと少なくとも今シーズン2戦目は来なかった。
勝って道を開いたのは5戦目が第1戦となったサモドゥロワと6戦目に初登場だったコストルナヤ。この二人1戦目がこれだけ遅かったことからも2戦目の可能性はそれほど高くなかったはずだ。しかし得ていたワンチャンスに勝利したことで2戦目を獲得した。短期間で体調管理も大変だったろうがそれでも良い順位を獲得しファイナルの切符をつかみ取った。ファイナルの表彰台に立てれば更なる道が開かれるだろう。その可能性を得たことは非常に大きい。

一方で1戦目で2位だったグリャコワ・4戦目で3位だったコンスタンチノワには2戦目は与えられずその時点でファイナルへの道も断たれた。それはつまり出場できる5人に比べ世界に飛びたてる道がかなり厳しくなってしまったということでもある。
ロシア以外の国であれば当然与えられたであろう2戦目が与えられない。それだけレベルが高く世界に出るのは困難な状況だ。他の国なら簡単にトップに立てる実力がありながら出場権さえ得られない。それが今のロシア女子シングルの現状だ。

スポーツだからこそ勝利を目指し勝利をもって更なる道が開かれる。2位じゃダメなんです、それをジュニアの年齢で実感することになる彼女たちはこの悔しさを糧にしていくしかない。そして今回勝利した者も次はその勝った者の中でも勝利していかなければならない。この過酷な状況を乗り越える必要があるからこそミスのない演技ができるのだろう。

ただ一人ロシアン以外で出場する紀平も当然勝利を表彰台を狙っているはずだ。しかし1度でも勝利してきた者たちと勝利できなかった自分との差をしっかりと自覚する必要がある。3Aという特別なジャンプが飛べるということは強みではあるがミスしない選手たちの中にあってはそれほどのアドバンテージにはならない。まして5人のロシアンの中にはそれ以上の高難度を飛べるものもいる。勝利するためにはメダルを得るためには名を上げるためにはまずミスをしないことが何よりも求められる。それを成しえることができるか、真価が問われるファイナルになるだろう

タノジャンプを多発するロシアンに苦言を呈する意見を見ることがある。ボーナス狙いでジャンプを後半にまとめるプログラムにウェルバランスが悪いと言われることがある。しかしルール上考えられる戦略の一つだ。より高い基礎点をより多くのGOEを得るための手段なのだ。0.1点でも多いものが勝利する戦いなのだから有効だと思うのならやってみることは悪くないだろう。良くないというならばルールで制限するしかない。現状問題がないのならば勝つための手段として用いることを責められはしないだろう。

外部から嫌味を言うことは簡単だ。しかし彼女たちは熾烈な戦いを勝ち抜かなければならない以上できることを出し惜しんではいられない。外部の無責任な好みを意識してウェルバランスの取れたプログラムを組んで損をして勝てなければそちらの方が悔やまれるだろう。ルールの設定の問題を選手に転嫁させてはいけない。

2位じゃダメなんです。勝たなければ次の試合は得られないんです。その過酷さこそが現在女子シングルにおいてロシア女子がシニアにおいても上位を占める理由となっている。ジュニアっ子たちの結果を見れば今後もその流れが続くことが予想される。

その一方一時期活躍しても体型変化やけがなどで長くは続かなかったりリタイアする選手が後を絶たない。使い捨てのような状況に置かないで欲しいのだが、そこに気を回す以上に多くの選手が上を目指して競っているためなかなか難しい。せめてロシア国内においてもう少しスポーツ医学の発展や選手ファーストの医療体制を整えて欲しいと願わずにいられない。ファイナルに進む選手たちも今回それができなかった選手たちもぜひサポートを含めて体調管理・怪我対策に十分気を付けて欲しい。

 

それにしても面白いと思うのが選手のカラーだ。エテリ門下はその期間の長さにかかわらずいかにもエテリ門下という印象を与えるし、ミーシン門下のサモドゥロワは動きや体の使い方がリーザを思い起こさせる。得意分野の違う2人のコーチが協力したらどんなすごい選手ができるだろうと想像が膨らむが残念ながらそれはまずないといえる。日本でも幾つか派閥があるようにロシアもモスクワやらサンクトやらいろいろあるみたいだから。ただエテリ門下の基礎技術が高いながら少女潮流で個性が似偏ってしまいがちなところや、ミーシン門下のちょっと古い印象のプログラムながら女性的な魅せ方の巧さを見るともったいないなと思ったりもする。

 

さてJGPSの終了をもって今週末からシニアのGPSが始まる。今回は五輪を占う意味でも重要な大会になる。素晴らしい演技がたくさん見られる大会になることを願っている。

 

フィンランディア・JOざっと感想

日・月と東京を歩こう旅に出ておりました。2日で5万5千歩超え、さすがに疲れました。年に2・3度そういう旅行をするのですが天やとかジョナサンとか静岡にはあまりないチェーン店で食事をすることが多かったです。せっかく東京に行ったのにもったいないと思っていたのですが今回はおいしい食事に出会うことが出来ました。どこでおいしいものを食べたら良いか迷ったらとりあえず大きな百貨店に行くというのが今後の方針になりそうです。

 

旅行前に一応フィンランディアとJOの結果は把握しました。女子は割と出来ている選手が多いですが高難度男子はまだまだという感じですね。ジャンプも揃わないしそれ以上に新プログラムの選手はまだとっちらかってますという印象が強かったです。


そして大会ごとに点数が乱高下するフィギュアおなじみの結果に渋い気持ちになります。CSではロンバルディアが異常に甘くてその後が渋めに一律に落ち込んでいたのでJOの甘さが際立ちます。ただ甘かった割にメドベは割と普通・・・甘くなるとトップ選手にきつくなる風潮はあまり歓迎しません。ただFS変更してそこまで表現が行き届いていたわけでは無いと言う部分もあるので仕方ないのかな。


それにしてもザギトワは可愛い。今回はラストポーズもぴたっと決まりました。ジャンプもコンボが一つ着氷が少しいまいちだっただけできちんと降りています。TESでは今シーズントップを突っ走りそうな印象です。滑りについてはまだまだなところはありますがエレメンツをきちんとこなせるというのは大きな強みだと思います。メドベ1強にしたくないという気持ちがジャッジに働くと追い風になるかも知れません。今のところメドベデワに対してTESではザギトワ、PCS併せた総合としてはオズモンドが対抗馬なのかもしれません。

 

それでは男子シングルの感想をざっと上げておきます

 

ボーヤン・ジン
初戦優勝おめでとう。シニアに上がって初めてのタイトルGETです。しかしここまで回転不足を取られたのは初めてなのでは。ただ2ftぎみなのでとられても仕方ないかと。あと3連の足替えがもともといまいちだったのがかなり流れて反転していたのでマイナスは当然。まだ曲を感じて滑っているよりはジャンプ専念という意識が見えるので道は遠そうです。しかし昨季はシーズン後半には安定してきましたので今のところはこんな感じでいいのかも。

個人的にはローリーの振り付けの幅が狭いことが気になりました。SPもFSも昨季のスパイダーマン的なものがちらほら垣間見えるのがなんか合わないと感じてしまいます。FSのラストのステップは大幅に振付を変更した方がいいのでは。

 

ヴィンセント・ゾー
SPがかなり厳しい判定だったがFSは頑張りました。4種クワドとりあえず着氷は快挙です。ただいくら4回転を決めても3Aを落とすともったいない。カナダといいアメリカといい3Aが安定しないのはなぜなんだろう?
ジャンプとスピンはまずまずなんですがプログラムとして見ていて面白いかとか気持ちいいかというと微妙です。ジャンプに頑張っている感じはすごく伝わるのですがそれだけだとみていてつらくなってきます。滑りこんでバタバタした感じを少なくしていって欲しいと思います。あと北米の選手のわりに猫背気味なのは気になるので肩をもう少し張って欲しい。

 

アダム・リッポン
昨シーズンからの鳥プログラム。リッポンに鳥というイメージはなんとなく似合っています。滑らかさと滑りは持ち越しもあって他の選手よりずっといいです。ただやはりジャンプ前が単調なのでその辺りが間延びした印象になります。姿勢の良さと腕使いが綺麗なのは良いです。あとはジャンプをそろえてベテランの強みを見せて欲しい。


ミハイル・コリャダー
前回崩壊したSPはまずまずまとめたのに今回はFSが駄目でした。今シーズンは3種クワド構成のようですが4Lzが安定しない段階で4Sまでというのは無理があります。ロシアンの選手は割とミスが重なると「今日は自分の日ではなかった」的に演技をあきらめてしまったり投げてしまう傾向が見られます。それは競技者としてどうなのかな。悪い演技なら悪いなりに得るものは多いはず。最後までできる限りをし続ける姿を見せて欲しいです。
そういう演技になってしまったためか曲が完全にBGMてなってしまっている部分が多かったです。面白い振付もありますし表現者として良い課題だと思うので自分なりの世界を作り上げることを願っています。


ハビエル・フェルナンデス
FSだけを滑るJOに何の意味があるのか全く見えないのですが明るい照明下で演技を見れたことだけは良かったです。(オータムは暗かった)
ジャンプは今の時期ですからそこそこという感じ。振付時期は遅めと聞いていましたが割と滑り込みができている感じです。その辺りが2連勝という結果になっているのかも。ただ高難度組は今後調子を上げてくるのでもう少し伸びしろを持っておきたいです。4Loを試すという話もありますがやるなら今やっておいた方が良かったんじゃないかという気がします。
ただ曲と世界観は非常にあっているのでジャンプが綺麗に揃うと点数は出そうな印象です。

 

ネイサン・チェン
相変わらず曲が難しい、ステップが曲調についていけてない感じがします。そして5種クワドでそこに4Sを入れるの?っていう構成です。あまり4Sの成功率は高くないのでせめて4Tより先に飛んだ方がいいのではと思ったりします。
調子がそれほどよく見えないせいか着氷が怖いです。音楽で良くわからないですが大きな音がしているような着氷で膝や腰に負担が大きそうな感じがします。まだ増やす気持ちはあると思うのですがそのためにはもう少し高さが必要でしょう。怪我の防止という意味でも質の向上をもう少し図って欲しいです。あと2Tの繰り返しは以前もやっていますのでその辺りの対策も考える必要がありそうです。

 

宇野昌磨
JOの甘々採点なので175点も出ましたがフィンランディアの判定だったらいくつ回転不足を取られたかなと思う演技でした。4Lo・4S・4F・4T全て危ないです。宇野は回転しながら着氷するのでトゥが刺さった状態で体の回転力でくるっと回ってエッジがつくことが多い気がします。着氷したエッジの角度で回転不足ではないと判定されているのかもしれないですがなんか違うだろうと見ていると感じます。他の選手とは違う着氷をしていて最終の形だけ見ての判断だとするとフェアではないのでは。元々飛び方も奇妙な選手ですのでこの辺りジャッジはしっかり指摘すべきだと思うのですがどうなのでしょう。
2季前と同じ素材のFSですが今のところ見た感じその時よりも内容が薄い印象です。高難度を入れた分助走に掛ける時間が増えたのかもしれません。ジャンプ前だけちょこっと何かを入れてやってますよ感を漂わせるのはジャンプ前は薄いけど合間合間は何とかしようとしているネイサンやヴィンセント・ボーヤンとは違うアプローチなのかもしれません。個人的には宇野的アプローチよりは他の3選手的な方が好感を抱きます。個人的な好みなのでどうでもいいことなんですけど・・・

 

織田信成
一見地味だけど素敵な衣装。そしてJOでは最も綺麗な4回転コンボを見せてくれました。本当にジャンプのクリーンさでは現役選手と遜色なかったです。色々大変なことも多いかと思いますが今後もショーは継続して欲しいなと感じさせる演技だったと思います。
スパイラルからの3連ジャンプなんて引退選手のすることじゃないですよ、本当に!!ただ一つだけ気になったのは背中、もしかしたら痛めているのかな?色々あるでしょうが体調には気を付けて今後も頑張ってください。

 

アレクセイ・ビチェンコ
急遽INが決定したため来日してくれましたが変な転倒で肩を痛めてしまったのかな?どうか大事にしてください。スピンがいつも以上によくなかったのは転倒のためか?たぶん五輪代表にはなれるのであまり無理しないようにしてほしい。

 

今週末にはJGPSが終了します。そしたらいよいよシニアGPS開始です。見たいような怖いような複雑な気持ちでいっぱいです。今回東京で色んな寺院仏閣に立ち寄りましたが選手に怪我やアクシデントが無いようにお願いしてきました。どんな結果になるにせよせめて万全の体調でその日を迎えて欲しいと願っています。