つれづれなるままに・・・

日々の思ったことを綴っていきます。

ソチと平昌の得点を並べてみる SP編

平昌五輪では表彰台の3名がすべて300点を超えた。第1グループから4回転が飛び交うジャンプのレベルがソチに比べて格段に上がったためであるがどのくらい違うのだろう?とちょっと疑問に思ったのでとりあえず並べてみることにした。

 

      ソチ五輪             平昌五輪
    TES PCS  減  計    TES  PCS  減  計
1位 54.84 46.61    101.45     63.18 48.50     111.68
2位 50.34 47.18     97.52   59.79 47.79     107.58  
3位 43.87 43.11     86.98   58.13 46.04     104.17
4位 41.75 44.65     86.40   60.27 43.05     103.32
5位 47.26 38.78     86.04   56.98 42.00     98.98
6位 45.39 40.61     86.00   45.08 45.93 -1   90.01
7位 45.11 40.73     85.84   44.48 43.47     87.95
8位 44.94 40.72     85.66   43.84 43.85 -1   86.69
9位 43.49 41.57 -1   84.06   44.34 40.81     85.15
10位 45.52 38.29       83.81   45.50 40.61 -1   85.11

11位 40.98 42.50     83.48   44.17 40.57     84.74
12位 42.20 39.75     81.95   48.50 36.03     84.53
13位 42.11 39.98 -1   81.09   43.63 40.50     84.13
14位 35.79 39.79     75.58   41.75 42.15     83.90
15位 37.21 37.37 -2   72.58   43.79 39.64     83.43
16位 39.88 32.64     72.52   45.49 37.57     83.06
17位 33.98 36.78 -2   68.76   41.39 41.88 -1   82.27
18位 35.64 32.43     68.07   43.29 38.40 -1   80.69
19位 33.31 31.50     64.81   40.99 40.64 -1   80.63
20位 34.50 29.68     64.18   40.30 40.75 -1   80.05

21位 34.08 28.57     62.65   39.34 41.18 -1   79.52
22位 32.05 31.39 -1   62.44   40.88 36.68 -1   76.56
23位 34.16 27.39     61.55   39.23 36.40     75.63
24位 30.40 30.01     60.41   37.71 37.02     74.73

25位 28.91 30.85     59.76   38.37 35.21     73.58
26位 25.23 31.37     56.60   38.41 33.69     72.10
27位 28.91 28.39 -1   56.30   30.77 39.35     70.12
28位 27.47 29.57 -2   55.04   26.04 29.52     55.56
29位 21.87 26.25 -1   47.12   22.59 30.82 -1   52.41
30位                  18.68 29.90 -2   46.58   

 

ソチが29人しかいない?と首をひねったのだが、そうプルシェンコが棄権したんだった。あれから4年もたったんだと感慨深い。引退はしたがそのプルシェンコが今も変わらずショーなどで滑っているのは素敵だと感じる。日本メディアが事あるごとにコメントを求めるので今でも目にする機会が多く喜んでいたりします。

色がついているのは両大会出場している選手。マヨロフの代わりに急遽出場となったマルティネスは仕方ないにせよ、銅メダルだったテンがまさかSP落ちするとは・・・抜けは本当に怖い。何で4Tにしなかったのだろう?しかしそれ以外の選手はFSに出場した。チャンとハンヤン以外は順位はともかく点数は伸びている印象だ。

それにしても・・・わかってはいたがここまで点数が伸びているとは。70点代前半ではFSに進めないなんて思いもしなかった。それでも進出したメンバーを見ても意外だと思う人物はいないのでボーダー上にいた選手たちはほんの少しのミスと質の差で運命が分かれたのかもしれない。4回転をSPから飛ぶ選手が増えるとテンのように抜けてキックアウトになるケースも多くなる。よほど確実に飛べなければ3回転ジャンプ3つを質良く飛ぶ方が安全かもしれない。ただ上位には確実に行けないけれど・・・

それでも80点が団子なところはソチの頃から変わりがない。そして最下位の点数も。点数が伸びたといえるのは上位と60点代あたりだろう。これは新採点の攻略が現在では幅広く実行されているということなのだろう。

 

     ソチ五輪          平昌五輪

平均TES 37.97/29名   42.90/30名
平均PCS 36.15/29名   39.67/30名
平均得点  73.75/29名   82.16/30名
 
表彰台平均TES   49.68    60.37
表彰台平均得点    95.32    107.81

 

4位~10位平均TES  44.78    48.64
4位~10位平均得点  85.40    91.03

 

11位~20位平均TES 37.56    43.33
11位~20位平均得点    73.30    82.74

 

表彰台に乗るためのTESが60を超えているというのは2クワド絶対に必要ということ。ソチの表彰台レベルでは平昌では10位以内程度になってしまう。

平均を取ってみると伸びているのがTESだけではないことがわかる。PCSの上がり方も大きい。ソチの頃は割としっかり選手ごとにPCSがまだ出されていたが、最近はシニア上がりの若手でも簡単に40以上出るようになった。それなりに滑れるかもしれないがジャンプだけのスカプロでも飛べさえすれば出してしまうというのはいかがなものかという印象もある。平均で40近い数字が出てしまうということはTESを稼ぐ若手有利な採点になってきているということ。つなぎや質・プログラムの魅せ方より高難度ジャンプに走りやすい傾向になっているといえる。

平昌の20位までの平均得点が全体の平均値よりも上という結果に驚く。この平均の上下5点以内に如何に選手が多く入っているかということだろう。

 

    ソチ五輪             平昌五輪
4T 6/13=46.15%   4T 9/15=60.00%
4S 0/ 5= 0.00%   4S 3/ 7=42.86%
                 4F 1/ 2=50.00%
                 4Lz 2/ 5=40.00%
計  6/18=33.33%   計 15/29=51.72%

転倒 8人/10回        転倒 11人/12回

 

4回転の種類も本数も格段に増えていることがわかる。しかし一方で成功率は上がっている。というかソチの時第4グループ最初の羽生まで4回転の成功がなかったことを思い出した。そう思うと五輪という大舞台で安定的に飛べるほど4回転は当たり前になってきているのだろう。

一方でやはり転倒は増えている。必ずしも4回転で転倒しているわけではないが17位から23位まで転倒点が並んでいるところを見ると多少確率が悪くても入れようとする傾向が現在は強いのかもしれない。ただ70~85点内に15人以上の選手がいるので失敗すれば一気にSP落圏に入る危険も。そこそこの確率ではハイリスクハイリターンな戦法ではある。

一方で3Aまでのジャンプをしっかり飛んでFS進出している選手がもちろんいまでも多くいる。どちらかといえば上位4人を除けば綺麗なプロトコルを作ったのはこちらの方が多かったかもしれない。五輪という大舞台にしっかりとした演技を母国で流したい・見せたいと思いまとめてFS進出するというのは結構大事なことだろう。今回はソチとは違っていい演技が多かったという印象があるがそれは彼らの存在も大きかっただろう。

 

ソチから大きく順位と点数を上げたのはケリー君とビチェンコさん。ケリー君は最下位から16位35.94点アップ、ビチェンコさんは22位から13位21.69点アップ。若いケリー君が4回転マスターして点を伸ばすのは理解できるけど三十路のビチェンコさんが4回転安定させてこの年でPB出すなんて想像もできなかった・・・4年間ってすごいなぁと感心してしまう。

 

 

今回は時間がないのでただ並べてみただけ。細かい内容はまた時間が取れた時に。

 

 

 

 

五輪メダルという切符を得て―――ハビエル・フェルナンデス平昌五輪銅メダルに

唯一手に入れることが出来なかった五輪メダルをついにハビエル・フェルナンデスは手に入れた。銅メダルであっても4年前手をすり抜けていったものを得たと言う事は大きかっただろう。キャリアの終わりも見えている時期に手にしたこのメダルは今後に大きく生きてくる。本当におめでとう!SPFSともにここまでまとめた演技が見られるとはシーズン前半には思いもしなかった。本当にクリケットのピーキング力は凄いと感心する。

 

それでも本当はもっと良い色が欲しかっただろう。実際もう一つ上のメダルを取ったと私も思っていた。転倒やつまりこらえ着氷が多かった宇野よりはプログラムとしては完成された出来だったからだ。

確かに宇野とはもともと9点近い基礎点の差があった。そこから2Sに抜けて更に10点以上失ったことは結果として大きかったと思う。それでも差は2点無い僅差だったのだ。

フェルナンデスの演技を見ているときこの滑走順は彼にとって一番最悪のものだったのでは無いかと感じた。そのことがメダルの色を銀から銅に変えたのでは無いかと試合が終わった後思ったのだ。

 

競技中はプロトコルは見えないのでTESカウンターの数字の変遷で何点入ったのか予想するしか無い。フェルナンデスの滑走順が羽生の次になったことが悪かったのでは?と思ったのは2つめのジャンプを飛んだときだ。


最初の2つのジャンプ、羽生は4Sと4T、フェルナンデスは4Tと4S+2Tを飛んだ。本当はフェルナンデスは2番目が4S+3Tだったが4Sがあまり良くなかったので2Tを付けたのだ。結果的に3Tは次の3Aでリカバリ出来たのでここでの基礎点の損失は無かったわけだがそれでもこの2つのジャンプの時点で私はフェルナンデスの逆転は厳しいなと思った。
羽生は結果的にコンボが1つ入らず2T分の基礎点の損をした。しかし羽生の失った2Tを入れて飛んだフェルナンデスの2つめのジャンプ時点のTESは25点代半ばを表示していた。ところが羽生は2つめの時点で26.60を出していたのだ。(プロトコルでは結果的に満点になったのでジャンプ2つで26.80点稼いでいた)つまりこの時点で羽生の失った2Tはフェルナンデスに対しては全く問題にならなかっただけでなくすでにFSでも上回っているということになる。勿論後半羽生はRPEで3点以上失っているのでこの分についてはまだわからないがSPで4点差があることはそうなると大きかったなと思ったのだ。


ではフェルナンデスのジャンプはそこまで差が出るものだったのだろうか?4Sコンボについては確かに着氷がいまいちだったからGOEが少ないのはわかる。しかし4Tは勢いもある良いジャンプだったのだ。普通のGPSやユーロだったら+3ついていたかもしれない。実際ジャッジの1/3は+3を付けている。でも残りの6人は+2が4人と+1が2人だった。これはその前に羽生のGOE満点ジャンプを見ていたことが影響しなかったのだろうか?


もしフェルナンデスの前がジャンプのつまり着氷の多かった宇野だったらあの4Tにもっと高いGOEが付いていたかもしれない。他のジャンプのGOEにも響いていたなら2位と3位が入れ替わっていたかもしれない。完成された美しいジャンプを持つ羽生を直前に見てしまったためにフェルナンデスのGOEが渋くなってしまった気がした。フェルナンデスは羽生に比べると転倒したくないためかフリーレッグが下がりがちだし後半になるとどうしても上から落ちる感じになるためそこまでの流れが出にくくなる。シーズン前半を思えばジャンプもしっかり飛び回って着氷できていたのにそこまで点数が伸びなかったのはそういう影響があったのかもしれないと出されたプロトコルを試合後に見て改めて思ったのだった。

それでもGPSやユーロで勝っても結構グダグダしていたFSがあそこまでしっかりと演じきれたことは素晴らしかったと思う。五輪という最高の舞台でそれをやり切ったことは記憶にも記録にも残る。明らかな着氷不良が2度あった羽生より転倒などがあった宇野より演技としては見ごたえのある整ったものだったと思う。

 

試合後引退を示唆するような発言をし羽生が涙したという。年齢ももう若いとはいえないし五輪メダルを目指して節制する毎日を続けるのはフェルナンデスのような性格の選手には大変だろう。一度ゆっくり休んでリフレッシュしもし続ける意思があるなら続けて欲しいし引退するならそれでもいい。五輪という大舞台のメダルを得たのだ。自分の望み通りに新たな道を選んでも問題ない。

 

昨年のワールドで300点に乗りながら表彰台を逃したとき、GPFを逃したとき、五輪の表彰台は難しいかなと思ったことがある。ジャンプ主体で若手が伸びてきて基礎点としては戦えなくなってきてノーミスしなければと精神的な負担になることもあっただろう。それでもワールド2連覇・ユーロ6連覇・五輪銅メダルは素晴らしい実績だ。最後と思い乗り込んだ五輪で念願のメダルを得たことは本当に良かった。すっきりとした体型のフェルナンデスの笑顔が表彰台に上がる姿を見れたこと、羽生の連覇とともに非常にうれしいことだった。オーサーやトレーシーが非常に喜んでいた姿も印象的だった。羽生連覇・フェルナンデス3位・ジュンファンPBとチームクリケットとしては素晴らしい五輪になっただろう。ワールドに出るかはわからないがオフにショーでその演技を見ることを楽しみにしている。

 

五輪銅メダルおめでとう!SPFSともに素敵な演技でした!!

 

全てはこの瞬間のために―――羽生結弦平昌五輪金メダル獲得に

ぶっちゃけていってしまうと私はソチ五輪が終わった次のシーズンが始まったときから平昌五輪で金メダルを取るのが羽生結弦に違いないと思っていた。本当に今回の平昌五輪が始まるまで一度もそのことを疑ったことは無かった。


一番大きな理由は結局のところ羽生結弦が最も今の現役プレーヤーの中で能力が高い選手だと思っていたからだ。
ソチ五輪の頃は明らかにスケーティングがパトリック・チャンに劣っていたがその次のシーズンには見違えるほど磨かれてきた。そして更に数年掛けて今では男子シングルで最も優れたスケーティングの持ち主になったと思っている。
更に構成を毎年上げてきていることも大きい。若手ではもっと高い基礎点のジャンプを飛ぶ選手がいるが、質と完成度を加味すれば羽生を上回れる選手はいないと確信できる。そして大舞台に強いという点、高難度攻勢でも何度もノーミスしてきた実績。
こういった諸々で羽生結弦を上回る選手はこの4年現れなかった。

五輪というのはフィギュアスケートにとって最高の舞台である。その舞台で与えられる金メダルは少なくともその競技の顔となるべき存在である。
結果に色々いわれたバンクーバーで示したかったのは闇雲に高難度を飛ぶことでは無く滑り・エレメンツの質・プログラムの密度全てが大事という競技の意思だったと思う。それがふさわしかったのはその当時のプルシェンコでは無くライサチェックだったということだろう。
そう考えれば今回の平昌五輪で金メダルを取るべき人物は羽生結弦以外に無い。平昌五輪が近づくにつれ私の確信はますます強まっていった。

 

確信の二つ目と言って良いのか微妙だが「ジンクス」の存在だ。
女子シングルにはあまりないのだが男子シングルに限っては五輪金メダルに関して幾つかジンクスと呼ばれるものがある。
細かいものまで上げるとかなり数があるのだがその中でも特に当てはまると言われているのが下記の3つである。

 

1.カナダ人で無いこと
2.10代でワールドのメダルを取っていること(金・銀・銅どれでも良い)
3.五輪の2シーズン以上前にワールドのメダルを取っていること(色は何でも良い)

 

今回の平昌五輪出場者30人に当ては待て考えると、1は二人のカナダ選手以外の28名、2はチャン・羽生・ボーヤン・宇野の4人、3はチャン・羽生・フェルナンデス・テン・ボーヤンの5人が該当する。
この3つの条件を全て満たすのは羽生とボーヤンの二人しかいないというわけだ。私が先の記事で表彰台候補にボーヤンを入れていたのはこういうジンクスの存在も大きかった。

カナダ人が金メダルが取れない理由については本当にわからない。ストイコ・オーサー・チャン、それ以外にも世界選手権で何度も金メダルを取っている選手がいるのになぜか五輪に相性が悪い。今回チャンが団体金を取ったことで今後変わることもあるかもしれないが平昌終了時点ではまだ継続したジンクスとなっている。

とにかく過去のデータ上よく言われるジンクスがこの3つであり全て該当する選手が二人しかいない、更にボーヤンが現時点で羽生を上回れる可能性が少ないという点で羽生が勝つ可能性がデータ上高いことがわかる。

 

更に羽生限定で五輪前に別のジンクスが二つ発生していた。


1つ目が4Loの最初の成功者という点。
実は2Loと3Loの最初の成功者である二人の選手とも五輪を連破している。そういったことからLoの初成功者は五輪を連破するというジンクスがあるのではと成功時に話題になった。今回羽生が実際連覇したことで次は5Lo成功者にこのジンクスが引き継がれたことになる。生きているうちにこれが続くのか確認できるかわからないが・・・

2つ目はヘルシンキワールドの金メダリストジンクスである。
第二次世界大戦後五輪の前にヘルシンキで世界選手権があったとき、その優勝者がその後の五輪で金メダルを取っているというもの。スコット・ハミルトンとアレクセイ・ヤクディンの二人しかいないのだが羽生が今回続いたことでこれは今後のジンクスとなっていくかもしれない。

 

五輪金のジンクスとしては直前のGPFで金の選手がとるというものもあったがプルシェンコトリノ金をその枠外でとっていたため今回出場していない羽生には当てはまらない。今回ネイサンが表彰台を外れたことで今後はあまり言われなくなるかもしれない。

 

ジンクスはジンクスでありGPF金のように違う結果を生み出すことは今後起こってくるだろう。ただ平昌開催前の状態でそのジンクスに最も当てはまっているのは羽生だった。そして今回その羽生がその通りにとったという事実はジンクス継続に大きな役割があったといえる。


3つ目は・・・きわめて個人的な出来事にあった。
昨年の10月の初め頃、二日で東京を5万歩以上歩く旅をしてきたと記事を書いた。この歩く旅は多少目的の場所はあるが基本東京の街をぶらぶら散策しているもの。こういう時よく立ち寄るのが神社仏閣である。実際この10月の時は特に多く15~16ほどの社を訪問した。
立ち寄ればもちろん参拝する。参拝すればもちろん願い事もする。色々な神社仏閣で様々なお願い事をした。そんな中2日目に立ち寄ったある神社で私はおみくじを引いた。数年前は1回の旅行で何度もおみくじを引いたのだが現在では1度だけ引くことにしている。その時はおみくじの箱に目がついた上野のある神社で引いた。
内容は「中吉」とまずまずいいものだったが頭をひねったのは「願事」の部分だった。それにはこう書かれていたのだ。
驚くことが起こりますが願いはかないます
実は引く直前にその神社で願ったことは、「羽生結弦選手が2月の平昌五輪で最高の演技をして五輪2連覇できますように」ということだった。
それに対しての返答のようなおみくじの内容で願いが叶うと書かれていたことは喜ばしいのだが気になるのはその前の「驚くことが起こる」という点だ。
おみくじを見て真っ先に思い付いたのは「もしかして羽生GPFに出られないってことじゃ・・・」ということだった。GPS開幕直前のことだったからそう思ったのだが羽生の出るロスレテコム・NHK杯のメンバーを思い浮かべて出れないということはないだろうとすぐに否定した。怪我や病気でもない限りGPFに出られない可能性はかなり低い。
「そうなるとGPF5連覇できないってことかなぁ・・・」
五輪直前のGPF金メダルの価値が高いことはジンクスとしてあることは知っていたから本当にそうならショックは大きいだろう。たとえそうであっても五輪で金を取ればその方がずっと価値が高い。だから仮にGPFで誰かに上回れても驚かないようにしよう、とその時には思ったのだ。五輪金が取れればいい、と。

そしてその後どうなったかはすでにご承知だろう。

あのニュースを聞いたとき私が願ったのは「欠場してくれ」というものだ。無理しないで怪我を直せば絶対大丈夫、と。実際おみくじのことはあのニュースを見るまで忘れていたのだ。五輪シーズンに怪我、なんて予想もするはずがなかったから。でも願いはかなうとあったのだから怪我さえ直せば大丈夫のはず、祈るような気分で欠場の報を待っていたことを覚えている。

NHK杯欠場は苦渋の選択だったのだろう。でもあれ以上の悪いことにならなかったとこは不幸中の幸いだったと今でも思っている。
あの神社には今度東京に行ったときお礼参りしなくてはいけない。羽生負傷の報に多くの人が神社仏閣に足を運んだと聞いている。きっと今頃神様たちは多くの感謝を受けていることだろう。


このように色々なことがあって、何より羽生の実力を信じていたので何が起ころうと私は羽生結弦が平昌五輪金メダルを取ることを全く疑っていなかった。
口の悪い人が羽生欠場の報道が出るたびに色々書いている文章を幾つも見たが、五輪で結果を出せば問題ないと確信していた。


そんな私が羽生が金メダルを取れないかも・・・と初めて不安に感じたのが2月16日の深夜だった。

すでに記事に書いた通りあの日私は仕事でリアルタイム観戦ができなかった。しかし結果はすぐにヤフーのトピックスに上がったので羽生が自己ベスト近い点を出しトップに立ったことはわかった。記事をいくつか目にしたが全く問題ない素晴らしい演技のようだったので帰宅後観戦することを楽しみに仕事を終わらせた。
そして帰宅後、入浴と食事をし地上波録画を最初から見た。

通常の試合で地上波録画を見るとき最近は演技しか見ないことが多い。しかし今回は五輪なのだ。雰囲気と点数の出方を見るために最初からすべて見ることにした。早送りしたのは中居君と女子アナたちが話しているところとCMと製氷部分だけ、30人すべて見終わったときあと数分で17日になるところだった。
ネットニュースでは素晴らしい演技・王者の帰還的に書かれていたが私には111点を超えたあの演技にそんなに浮かれた感想が全く抱けなかった。

羽生の演技を見た時の最初の感想は、「羽生の右足完治してないじゃん!」というものだった。公式練習で単発の4回転成功を見ているときには気づかなかったが試合の曲がかかった演技を見た時鳥肌が立つほどの違和感を感じた。あのSPの演技はリスフランを隠して出場した2016年の世界選手権SPを思い起こさせた。あの試合SPだけはまとめた演技ができたがFSはとても踏ん張れなかった。
ヘルシンキのFSを2000回以上見たのだ。羽生のいい状態のジャンプ着氷とは明らかに違うことがわかる。
完治していることを前提に金メダルは間違いないと思っていたからかなり私は動転したのだと思う。4分半持つのか?4Lzがない以上REPの危険性が発生する。もしかしたら4Lo抜いてそれが2倍になるかもしれない。まだ直っていない足首、おそらくそれほど通し練習もできていない状態でそれをクリアできるのか・・・様々な不安が猛烈に襲ってきた。
4年近くも確信していた分急に沸いたその不安はとても落ち着いていられるものではなかった。もんもんと色々な悪い予想が浮かんでしまい全く眠ることができなかった。

 

大丈夫かな?怪我が悪化しないかな?最後まで滑れるのかな?
そう思いながら2月17日10時からFSが始まった。ソチはあまりいい演技が残念ながら見られなかったが、昼開催のわりにはいい演技が数多く見られた。(この辺りの感想はまた別に)

そして1時40分過ぎに羽生登場である。
はっきり言ってしまうとこの時点で私はすでに疲れ切っていた。夜眠れなかったしそれでも五輪という大会は面白かったし・・・ついでに全選手見れるという長丁場だったから羽生が登場したときにはもうただただ頑張ってくれ、くらいのことしか考えられなかった。
出だしの4Sはまずまずいい出来、そして2番目の4Tはすごく軽やかな着氷とやはり羽生は凄いなぁと感心してみていた。心配していたのは後半の4Sと4Tのコンボとラストの3Lzだ。結局そのうちの2つをミスったが意地でも転倒しないという羽生の意志が感じられてこの子の精神力はどこまで強いのだろうと改めて実感した。
SEIMEIは2シーズン目でだがコレオステップからラストのスピンであそこまで表情を出したことは初めてだろう。勝ちたいんだ、自分が勝つのだというものすごい意志を受け止めた。これは2016年の世界選手権FSとは全く違う印象だった。

演技が終わって羽生が吠えた時、言い表せないほどのものを抱えていたんだなと実感した。その後に多少は出てくるかもしれないがそのほとんどはわからないだろう。
それは選手として五輪にかける気持ち以外のものも多かったはず。それらをすべて飲み込んで更に怪我が完治しない不安の残る状態で構成的にもかなり危険なものをREP1つと2Tマイナス、3Lzの着氷不良だけにとどめた・・・演技中は3Loに2Tつけろ!と思わず叫んでしまったがおそらく3Lzを降りれるかぎりぎりだったのだろう。それでもその2ジャンプ以外は加点が十分つくジャンプだった。つなぎも全く減らさなかった。中盤多少スピードが落ちたが最後まで集中した気迫のこもった演技だった。
言葉にするとなんと陳腐なと思うものしかない。自分が見たものはこんなものじゃなかったという気持ちが強い。しかし今はこれしか思い浮かばない。とにかく頑張った、精いっぱいやり遂げた、連覇を期待した人々に美しく強い姿を見せた。五輪という最高の舞台最高のプレッシャーを注目を浴びる場面で力を出し切ることができる、それがトップに立つ人というものなのだろう。どんな状況に陥ろうとも負けてもいいなんて姿勢は絶対に出さない。


羽生結弦選手、金メダルおめでとうございます!
あなたは現在のフィギュアスケート男子シングルにおいて最高のスケート技術と他に類を見ない表現力と不屈の闘志と精神力と五輪選手としての美しい姿勢と競技への深い愛を持った選手であると思います。
平昌五輪であなたの演技を見られて本当に幸せです。たくさんの感動とフィギュアスケートの深さを改めて感じました。
どうか怪我をしっかり直してこれからも素晴らしいフィギュアスケートを見せてください。

平昌五輪金メダル、66年ぶりの男子シングル連覇の偉業、素晴らしかったです。おめでとう、そしてありがとうございました!!

 

SP滑走順決定!

2年前のワールドが終わった時、平昌の表彰台のメンバーはこの3人だろうなと思った。もちろん順位は変動するだろう。ただメンバーはフェルナンデス・羽生・ボーヤンに違いない、なんとなくだがそう感じていた。その当時の予想順位は1位羽生・2位ボーヤン・3位フェルナンデスだった。
昨季が終わってもその順位予想は変わらなかった。ただフェルナンデスはちょっと難しくなったなとは感じた。
そして今季ここまでを見ていても、その考えは大きくは変わらない。シーズン冒頭ではもしかしたらフェルナンデスの所にコリャダ―が来るかもと思ったこともあるが、ここまで4回転の精度が低いとまず困難だろう。一方であまり内容が良いとは言えないが一応五輪まで全勝できたネイサンは可能性を持っている。多くのスポンサーを持つアメリカの選手であるということも大きい。
そんなわけで1位2位の予想は変わりないが、3位についてはフェルナンデス(50%)・ネイサン(40%)・コリャダ―(10%)くらいで考えている。

 

そんな中、SPの滑走順が出てきた。

表彰台候補としては21番 チャン・25番 羽生・26番 ネイサン・27番 コリャダー・28番 宇野・29番 フェルナンデス・30番 ボーヤンと言う順に登場する。


最終グループに入れなかったチャンもそう悪くない位置での滑走になる。そこまでそれ程の点数の出る選手がいない為チャンの得点の出方がその後の基準になるだろう。団体ではジャンプに苦戦したが金メダルをゲットできたし気持ちよく滑って是非五輪初の3A成功を見せてほしい。
羽生は最終グループ1番滑走になった。ネイサンやフェルナンデスと言った表彰台候補がいる中での出番は点数的に多少不利があるかもしれない。ただソチの時も同じ1番滑走で世界記録を出している。これまでも1番滑走でいい演技をしてきたから苦手意識はないだろう。製氷後最初の滑走者でもあるし気持ちよく滑れる良い順番ではないかと思う。
何度目かの羽生後の滑走になったネイサンは多少難しいかもしれない。ただSPであるからまだ滑りの差は動きの多さでカバーできるかもしれない。団体の時はがちがちで体が動かせていない感じであったが、1週間たったことであるし今回は良い演技を見せてくれることを期待する。
コリャダーはネイサンの後と言うことで動きの美しさを見せるにはいい順番だと思う。ただ点数的にはやはりジャンプを降りてなんぼなので4Lzの転倒は避けたいところ。
滑走順に得意不得意があるかは知らないが宇野はまずまずいい順番ではないだろうか?4回転の成功率の低いコリャダーの後でいいジャンプを飛べば点数も上がるかもしれない。ただコリャダーはこの中でも屈指の高さを誇るジャンパーなのでクリーンに決めてこられると宇野の低空ジャンプに渋くなるかもしれない。
フェルナンデスはラス前ということで点数的にも押さえられることのない良い滑走順を引いたといえる。羽生とも離れたのでオーサー的にも良かっただろう。フェルナンデスは羽生・チャンとは比較した点数が出る傾向にあるが若手とは一線を引いた採点をされているため二人が終わった段階での演技はそのままの点数が出るだろう。構成がそれほど高くないだけにできればSPで若手を上回っておきたいところだ。
そしてラスボスはボーヤン。五輪初滑りが最終滑走とはなかなかすごい運を持っている。大舞台の緊張が不安ではあるが、これまで世界選手権などでも飄々と上手くこなしてきている。大舞台に強い印象があるのでさらっとノーミスするんじゃないかと言う期待がある。PCSではどうしても渋め採点されてしまうのでジャンプ3つしっかり飛ばないと表彰台は難しい。ぜひ最高の4Lzコンボを見せてほしい。

 

その他の選手では田中はなかなかいい滑走順を引いた。過酷なスケジュールの中四大陸に出た甲斐があったと言える。なかなか上位は厳しいがぜひPBを出してほしい。

 

いよいよ明日、である。残念ながら仕事中の時間帯ではあるが各選手の最高の演技が実行されることを心から願っている。

 

 

伝える言葉伝わる言葉

今週の火曜日頃だっただろうか。オーサーから羽生情報がもたらされたのは。
「4Lz以外のジャンプは良い状態だ」という内容だったと思う。
その情報を目にしたときにふと以前から少し気になっていた事が思い起こされた。

 

英語表現で綺麗と美しいの違いって有るのかな?、というものだ。

 

フィギュアの試合の実況と解説を聞いているとうーんと悩んみたくなったり頭をひねりたくなる言葉を聞くケースが良くある。
流石に4・5年ほど前に多かった着氷さえすれば「降りたー」とか「成功しました」と何でもかんでも言う事は少なくなったが、それでも回転不足っぽいジャンプに「上手く着氷しました」とかレベルが足りてなさそうなスピンに「ポジションの移動もスムーズでした」などといわれると視聴者が最高点もらえたのか誤解しないか心配になることはよくある。
最近ではレベル表記も出来るようになってきているので多少誤解も少なく出来る様になってきてはいるが、心証を悪くしすぎない程度にはマイナス面の指摘もした方が良いと感じるケースは数多く存在している。

 

ただそれ以上に気になるのは「同じ表現の違いすぎる状況での適用」だろう。同じ試合をずっと見ていると実況にしろ解説にしろ同じ文言を割と多用していることがわかる。見ている側とすれば前にその言葉を言った状況と今の状況は同程度と判断したいところだが実際には大きく違うケースが多分に含まれている。


要するに言葉を発している実況や解説者の中でその言葉を言う「基準がはっきり定められていない」ということだ。

 

日本の報道・放送はどうもあまり無言の時間を作ってはいけない、という姿勢らしくとりあえず何かエレメンツを実行したらその名前と一言二言いわないといけないと思っているらしい。
ただ昨今の風潮からあまりにもポエマー過ぎたり自己満足的な表現は好まれないため画一的なコメントを幾つか用意しておいて当てはまりそうなものに貼り付けている作業的な実況解説になっている。下位の選手でもできる限り褒めようと言葉を探し結局同じ言葉が全くレベルの違う状況下で発せられるという事態になってしまっている。
褒めること良いところを認めることは大切ではあるが言葉で伝える職業である以上それがどの程度の差があるかはきちんと差別化できなくてはいけない。しかし現状はそこまで語彙力が無いのと放送を言う流れの中での作業のため忘れ去られてしまうのだろう。フィギュアスケートの採点がわかりにくいと言う事はよく言われるがその大きな原因の一つが伝える側にその力が無い&そこまで伝えようという確固たる意思がないと言う点にあると言える。

途絶えることの無い演技時間中はある程度仕方ないにせよ採点中のリプレイの時にはしっかりとした技術説明はもう少しあっても良いのではと思う。ところが何故か演技に全く関係の無いコーチの反応や選手のプライべート話題、更にはナビゲーターの個人的な感想などに費やされてしまうこと多く聞きたいのはそういうことじゃないんだよ、と憤慨したくなる場面が多くなっている。

TESカウンターなど若干改善された部分もあるので次はこの辺りの向上をもう少しお願いしたい。それができないならむしろ必要以上に話さないでくれ、と願うばかりだ。


ちなみに、では有りますが私の中での言葉の基準についてすこし書いておきます。
例えばジャンプの感想などで「クリーンなジャンプ」とか「綺麗なジャンプ」と書くことが良くあります。
私の場合の「クリーンなジャンプ」というのは「マイナス要因の無いジャンプ」と認識して頂ければ良いのではと思います。飛ぶ前から空中指定そしてランディングまで減点される要因が無いジャンプ。GOEが+が付く可能性は高いですが大きくつくかどうかまでは含んでいないと言う認識です。
「綺麗なジャンプ」というのは飛形が綺麗なジャンプ、ランディングがスムーズに流れるジャンプまたはその両方に対して使っていることが多いです。ですからもしかしたらGOEでマイナスがつくこともあり得ます。例えばニューエンの様に飛ぶ前に大きくスピードを落として飛ぶ場合でもジャンプそのものが綺麗に飛んで降りたらそういう感想になるということです。この場合はもしかしたらGOEがマイナスになることもあるでしょう。勿論+になっているケースの方が多いでしょうが。
こう書くととクリーンなジャンプの方が良いジャンプという印象を持たれるかもしれませんが、「クリーン」と表記する場合は回転不足無しエッジエラー無し着氷不良でも無い一方特出してほめる要因もない割と普通のジャンプという感覚なのでむしろ高いGOE+は付かないかもしれないという側面もあります。


「美しいジャンプ」と書いてあれば明らかに「クリーン」「綺麗」より上のジャンプになります。たぶん滅多に使っていないでしょう。その一連のジャンプ動作の中で「美」という観念を抱かせる完成された技術の結晶のジャンプに対しての感想になります。

 

羽生の2015年のNHK杯FSの2つの目ジャンプに対して実況アナが思わず口にした「美しい」という言葉。ある意味では個人的な感想と受け取られかねない言葉ではあります。ただ日本人視聴者としてこの言葉を聞けばそれが際立って素晴らしいものだと理解できる言葉でもあります。

現代の日本では何でもかんでも「綺麗」と連発する事が多いです。日常会話として「美しい」というのはあまり使わない、重い言葉のようになっている印象があります。
綺麗があまりにも普段使いになってしまったためただ「綺麗」といわれてもそのレベルがどの程度なのか認識できない部分も多い。本当に日本語って難しいなと感じます。

 

今は海外メディアの記事や記者・コーチなどの関係者の談話も割と情報に上がりやすく熱心な方がすぐ翻訳して拡散してくれる場合も多いです。
今回のオーサーの羽生情報の「「いいジャンプ」ってどんなジャンプをイメージしているのかと私は思いましたし、おそらく少しでも情報の欲しい記者達は詰め寄って聞き出そうとしているでしょう。戦略的な意図もあるからあからさまにはいうことはないでしょうが・・・試合が終わってからぜひその辺りのレベルの差を聞き取って欲しいものです。

 

日本文化もかなり海外に伝わって「かわいい」とか「綺麗」なんて言葉を口にする選手もいたりします。ただその意味がどの程度理解されているのかは疑問に感じる部分ではあります。

そして逆に海外のコーチや選手の発した言葉を日本人が翻訳する際にその日本語に当てはめて本当に正しい意味で伝わるのか疑いを持ちたくなるケースもあります。「綺麗」も「美しい」も一人一人基準が違うかもしれませんがある程度その違いが日本人なら認識できる→外国人に理解できるかは微妙、という逆のケースが翻訳の際起きていないのかとても心配になのです。実際選手が口にしたのと全く逆の意図の翻訳を広めたことがありますので微妙なニュアンス程度の間違いはむしろ多いのではと思っています。

感嘆語という言葉は海外の実況など聞いているとよく耳にします。ただどれが特に良くてどういうランクがあるのかまでは理解できていません。なかなか原文を探して上手く翻訳するということもできないのでもやもやするところではあります。

ただそれでも伝えるメディアが公正に丁寧に真実を伝えようという姿勢があるならばある程度解消できる部分ではあります。しかし現状の日本メディアはありのままを伝えるではなく自分たちが作ったシナリオ通りに展開しようというご都合主義が蔓延していてかえってその本質が見えにくくなってしまっていることが多いです。

言葉は何かを伝えるためにあるツールですがその言葉の使い方ゆえにかえって伝わらない、それはただの害悪でしかないと思います。演説や答弁はともかくスポーツ観戦ぐらいは何のバイアスもかけずに放送して欲しい、判断のすべてを受け手にゆだねて欲しい、そう願うことは間違っているのだろうか?すっかりライスト観戦、地上は録画振り返りが定着してしまった1視聴者の疑問が解消されるときは来るのでしょうか?

 

そんな中平昌五輪は開幕しました。昨日は団体男子シングルとペアのSPが行われました。明日は女子とアイスダンス、明後日は団体FSですが・・・残念ながら見られません。家の都合で東京をうろうろしていると思われます。本当についてない。そんなわけでコメント等頂いてもお返事も遅くなってしまうかもしれません。申し訳ありませんがよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

魔物大暴れの巻ーーー五輪団体SPざっと感想

まさかの大大自爆大会と相成りました。
流石は五輪、というべきなのかもしれませんがここまで魔物大暴れしなくても・・・という感じです。
怖い怖い怖い・・・ただこれで厄落としができたと思おう。カナダ・アメリカ・ロシアと揃って遭難したので演技そのものほど悲惨なことにはならなかったし・・・

 

ジュンファン
大きくなりすぎて少し体を持て余している感じがある。ただ所作は悪くないし大きく動けている。自国開催のトップバッターとしてはまずまずな出来。スピンをもう少し改善したい。


リッツォ
姿勢のいい滑り。3Aの軸が怖いけど何とか。フリーレッグの処理と上体の良さでこの緊張の舞台をしっかりやり遂げた。

 

チャン
ジャンプのタイミングが合っていない。せっかく衣装らしいものを着ているのに・・・滑りとスピード感はいつも通り素晴らしいがさすがにがっかりしたのかラストのスピンは良くなかった。

 

ビチェンコ
これぞベテランといったいつも通りの演技を行った。良いんだスピンステップのレベルなんて。自国のお祭りの曲だから楽しく滑らなきゃ。

 

ネイサン
こちらもジャンプ全ミス。ただチャンと違ってジャンプのタイミングではなく滑りそのものがなんか腰が浮いたようなふわふわした印象。しっかり滑れていないためかせっかくのネメシスがもっさり見えた。一生懸命動こうとしていることはわかるんだけど・・・

 

コリャダー
流石に3Aのノーバリューにはがっかり着た模様。上体の動きも多く美しい動きなのだが滑りと合わせてみると連動していない印象。いつもと何か違うと感じながら滑っていたのかも。

 

宇野

4Fもコンボも回転が足りないように見えたが刺さらず団体日本としては良いスタートになった。他の選手がふわふわした氷をとらえきれていない感じだったことから見ると重量感のある滑りだったと思う。

 

大自爆大会のわりにはPCSが大盤振る舞いといった採点。これだと基礎点高の若手有利になります。そこまで構成の高くないチャンやフェルナンデスにはなかなか厳しい大会になりそう。

しかし五輪ってやっぱり選手にとっては特別なんだなと思い知ります。もちろん昼開催の影響も多少ありそう(全体的にみんなジャンプがいつもより低めだったし)だけどどちらかといえば緊張でガチガチだったことが原因かと。でも1回失敗という結果に吹っ切れて個人戦いい演技を見せて欲しい。

メダル候補の3国はペアを含めてカナダ1位、1ポイント差でアメリカ、4ポイント差でロシアという結果に。カナダがアイスダンス、女子がロシア取りますのでカナダとしてはこの差をキープしたいところ。なんとなくラストのケイトリンのFS次第でメダルの色が変わるなんて事態になりそうで・・・うーん、うまくいっても行かなくても負担が多そうでやっぱり団体を先にすべきじゃないなぁという感想になってしまいます。

 

平昌五輪まもなく開幕

団体にスイハンが出ないとは思っていたがボーヤンは予想外だった。しかし考えてみればボーヤンは四大陸に出ていたわけで団体はかなり日程的にきつかった。怪我明けだからあまり無理しない方がいいだろう。賢明な判断だといえる。中国スケ連の団体SP落ち作戦も徹底していて潔いといえる。

そしてフランスはパパシゼを団体には出さないらしい。こちらもSP落ち狙いということか。メダルの可能性がないなら無理して疲労を残すマネはしたくないのだろう。

そういう意味ではドイツがサフマソを出すのは意外だ。フランス・中国以上にFS進出の可能性が低いのに・・・前回回避したことをあとから何か言われたのか、それともSPで五輪の氷と雰囲気を体験したいのか?いずれにせよ種目別に響かないことを願っている。

フランスと中国がSPで終わるメンバー構成できたので日本のFS進出の可能性が俄然高くなった。ペアとアイスダンスは2回滑らなくてはいけないわけだがとにかく怪我無く五輪の雰囲気をうまくつかんで頑張って欲しい。シングルに出場する選手もとりあえず五輪体験できたといい方向に考えて欲しい。

それにしても・・・パパシゼとボーヤンそして羽生が出ないということでカナダとロシアどちらが有利になるだろうか?アイスダンスはテサモエが1位になるだろう。女子はロシアが断然強い。ペアと男子の順位とポイント差が勝負を決めそうだ。

 

そしてオーサーから羽生情報が多少発信された。4Lzは回避、本番構成はこれから決めるということだ。ただFSで3種5本という話が出てきているが・・・うーん、REPの恐怖が・・・3A2本の方が見ている方は安心なのだが基礎点的にいうと5本の方がいいのかな?まぁ状態はだいぶ良くなっているというので楽しみですね。

明日はいよいよ団体が始まる。金メダルの予想も高いネイサンは羽生・フェルナンデス・ボーヤンがいない以上100点超えのトップを取っておきたいところ。団体にかけるチャンはロシアとのポイント差を作りたいところ。一方でコリャダーはチャンを上回ってロシア優位にしたいところ・・・いろいろな思惑が渦巻きながら大舞台が始まります。昼休みに状況を確認する日々が続きそうです。