つれづれなるままに・・・

日々の思ったことを綴っていきます。

それでもプーの雨は降る―――ロステレコムSP感想

全部見られるか微妙という時間に帰宅したものの映るライストが見つからない。やっとこロシアがつながったときはラズキンが終了していた。でもこのまま見れるならいいやと思ったら次のクヴィテラシヴィリでブチブチに、テンが4Tでこけたらブラック化してしまった。
色々いじったが映らないので地上波へ移動。その頃にはニューエンが終わっていた。そのまま見ていたら第2グループの練習前に過去の羽生特集になり6分間を飛ばすのかと思ったら終わった後から選手紹介に・・・やっぱりライブじゃ無いのかと諦めて再びライスト探しに旅立った。
ようやく中国でつながったときネイサンが終わっていた・・・


1位 ネイサン・チェン 100.54 TES 57.57 PCS 42.97
公式練習では全く良くなかったが6分間ではジャンプが跳べていた。その流れのまま良いGPSスタートになった。ジャンプはかなり力業という感じだが抜けない転ばない回転不足を取られないというのは大きい。基礎点を失わなかったからこその100点越え。
ジャンプの後もしっかり動けている、若さって素晴らしい。ステップの加点1.7というのは非常に高い評価だ。パーフェクトでは無いがPCSも非常に良い得点がでた。

 

2位 羽生結弦 94.85 TES 49.24 PCS 46.61 -1
4Loが回転不足のOT、あれだけ体勢を崩してもフリーレッグがつかない体幹が凄い。何となく落ち着かない雰囲気で得意のシットスピンの回転が遅かったのが気になった。
3Aで落ち着いたかと思ったが4Tの着氷が完璧という感じでは無く結果セカンド3Tで転倒した。4TがオータムのFSから多少低い感じがする。多種クワドを完璧に飛ぶというのは大変なのだなという感じ。
ただステップはほぼ満点加点だったし後半の滑りは悪くないのでFSでの巻き返しに期待。ミスった印象が強いがここ2シーズンに比べれば遙かにまし。初戦はとりあえず抜けなきゃ良し!

 

3位 ドミトリー・アリエフ 88.77 TES 48.45 PCS 40.32

冒頭は4Lzだったのかな?軸が曲がって3Lzになったが上手くコンボで流した。単独はしっかりステップ入れて飛んでいた。ロシアンのわりにジャンプは高くないのだけど割と端正で決まると流れがあっていい。腕の振付が多く上手く仮面舞踏会のイメージを作っているが足元は割と単調、振付も腕だけになりがちなところがまだ若いという印象がある。なかなかシニアのプログラムは大変だが一生懸命頑張ってますというところが非常に伝わる演技だった。

 

4位 ミハイル・コリャダー 85.79 TES 42.19 PCS 43.60 -1
4Lzは途中で締めるのを止め回転を止めた感じ。GOEがばらけた辺りにジャッジのの感覚に違いが見える。4Tは転倒でコンボ無し、SPでコレは痛い。ただその他のエレメンツは纏めて本日唯一のオールレベル4。GOEもつくタイプなのでミスしてもネイサンよりPCSが高かった。ただ持ち味というかコリャダーらしい演技だったかというとちょっと微妙。気持ち的にはジャンプ2ミスなのでなんか乗り切れていない印象がある。

 

5位 ミーシャ・ジー 85.02 TES 43.39 PCS 41.63
3Aやコンボなど着氷はちょっと「ん?」と思うところはありますがミスとは言えないのでOK。ただクワドレスなのでGOEをもう少し上積みしたいところ。ただ4回転組とは違う評価を求めている選手なのでこれはこれで良いのかも。
どうしても転倒などの多くなってしまう試合の中でミス無く自分の世界観をみせる選手という意味では今や第一人者かもしれない。ステップ加点1.8は羽生に次ぐ第2位。これは素晴らしい!

 

6位 デニス・ヴァシリエフス 82.44 TES 42.33 PCS 40.11
昨季は背が高くなり手足を多少持て余している感がありましたが今日はそういうところ無く良かった。非常に姿勢が良く衣装含めて端正で見所がある演技。冒頭多少固かったがコンボと3Aを着氷したことで波に乗った感じ。ただ得意のスピンでレベルを落としたことはもったいない。ついでにラストのシットレベルを取りGOEも付いているがあの衣装と振付からしてもっと格好良いポジションにした方が良いのでは。面白いし個性的ではあるけれど曲には合っていない気がする。


羽生のGPS初戦SPはスケアメ以来1位というのは無いのである意味通常運転と言える。ここ2シーズンのスケカナを思えば点数的にもそれ程痛くない。まくりの羽生の真骨頂をみせてくれることを期待する。
ネイサンにしても羽生の後に滑ることは慣れていると思うので明日が非常に楽しみだ。ロシアの氷にもあってきているので期待が持てる。

一方気になるのはテンの状態。クワドは両方とも回転不足。先週の試合を見ても飛んで着氷できる状態ではないと思うのでミーシャやラトデニのように抜いてまとめた方がいいんじゃないか。ステップ以外では棒立ち姿勢が多く全体的に緩い印象が付きまとう。旧採点時代でもここまでだとジャンプが決まっても評価できなかったと思うので一度すべてをリセットしたほうがいいんじゃないかと思ってしまった。

それにしても羽生人気は凄い。演技後のプーの雨を大写しにする公式放送にも驚きです。プーシャワーは今や羽生とともに名物なのかもしれません。明日はぜひ笑顔のプースコールが見れることを期待します。

 

横目でアイスダンス見ながら書いてます。今日はこの後女子もありますのでまだまだ夜が長い。来週はほとんどリアルでは見れないので今週末は頑張ります。皆様も体調にはお気をつけて・・・

はじまりは4Lzで―――ロステレコム杯予想

いよいよGPS開幕。明日の夜には男子シングルが始まってしまう・・・なんかまだ心構えが出来ていない気もしますが明日帰宅時には始まっているわけで流れに乗り遅れないようにしたい。ただ・・・間に合うのかな?せっかくリアルタイムに見れるから見たいんだけど人手不足の影響で残業続きなんですよ・・・

 

82 アンドレイ・ラズキン
41 モリス・クヴィテラシヴィリ
31 デニス・テン
26 ナム・ニューエン
22 グラント・ホクスタイン
21 ミーシャ・ジー
20 デニス・ヴァシリエフス
16 ドミトリー・アリエフ
15 ダニエル・サモヒン
 7 ネイサン・チェン
 6 ミハイル・コリャダー
 1 羽生結弦

 

世界ランキングから明日のSP滑走順はこうなる。案外ランキングが近い選手が多い。と言うことは1試合で順位が変わりやすいわけで五輪を有利に戦うためにも順位は重要になってくる。
それにしてもテンのランキングがここまで下がっているとは・・・先シーズンほとんどポイントを稼げていないことが大きい。怪我などの体調不良が続いているためだろうが先週のニース杯でもジャンプも滑りもあまり良くなかった。せっかくの五輪シーズンなのになかなか大変そうです。五輪までには持ち直せると良いのだけど・・・

 

そしてツイッター上は羽生の4Lzで持ちきりです。練習で綺麗に決まっていたようですしロステレコムのFSで挑戦するようです。
と言っても別に驚かないですよね。オータムの構成が3Lz 3Loで始まったわけで、このまま4Lo変更だけにするとは思わないでしょう。抜けが割りと多そうなのが気になりますが仮に抜けても後を纏めれば4回転3種4本3A2本構成だから200点は軽く超えます。回りきれるならチャレンジする価値はあるでしょう。REPの心配も低いのでそういう意味では安心できます。
ただそれでも後半3クワドコンボ3回はリスクが高いです。今日の曲掛けもまだはまっていない感じがしたので今回は4Lzよりも後半の5ジャンプをある程度纏められる方を頑張って頂きたいです。

 

そして優勝候補の対抗馬ネイサンも今日の練習はあまり良くなかったよう。まだシーズン序盤ですしそこまで完成していないのは当然です。メディアはあまり煽らないでお願いしたい。

 

表彰台予想としては1位羽生、2位ネイサンは固そうかな。3位はコリャダーかなと思うけどCSではジャンプが安定しなかった。なのでアリエフやサモヒンがジャンプを決めてくると表彰台に絡んでくるかもしれない。

GPSはシーズン序盤と言うことで番狂わせが起こりやすい。田中に代わって急きょINしたクヴィテラシヴィリも大変だろうがせっかくのチャンスを生かしてほしい。試合が終わったときさすが五輪シーズンと今後にワクワクできるような結果になっていることに期待しています。

 

とりあえずやってみた―――クリアファイルキャンペーン

またまたやってまいりました、羽生結弦クリアファイルキャンペーン。今回はキシリトールということでしばらくぶりに参加してみようかなと情報を耳にした時思いました。ちょうど先週末これまで溜まっていたキシリトールガムが終了したところだったのです。良い時期だったと言えます。

とはいえ全く焦りませんでした。だって参加した過去2回ファイルあまりまくっていたのだから。フィギュアスケート不毛の地静岡に都会のようなファイル収集熱はありません。唯一心配だったのは・・・キャンペーンそのものをやってくれないかもということ。しかし全国一斉ものですので多分大丈夫でしょう。

今回は以前のような焦りはないので収集は終業後にすることにしました。毎日残業ですがコンビニを数軒回るくらいはできるでしょう。

 

ところが予想以上に帰宅が遅くなりました。本当はローソン→デイリー→サークルK→セブンの順に回るつもりでしたがちょっと無理ということで少し遠いデイリーは後日にすることに。まずは会社に近いローソンへ向かった。

 

・・・・・・・・やってねぇ・・・

 

会社周辺にローソン3件ある中で一番大きな店舗にまず行ったのですがクリアファイルもなければイベント告知の札もない。やはり静岡、色々ぼんやりしている。

多分まだ展示していないだけだ。以前もこういう店舗があって声をかけて出してもらったこともあった。今回も言ってみるか・・・と10秒ほど悩んで店を出ました。なんだろう、以前は言えたことが今回は口に出せなかった。たぶんレジにいたのが明らかなバイトだったことと周囲が暗かったためだ。以前は朝で明るかったから言えたのだろう。そういう意味では終業後に来たのは失敗だった。

次に行ったのはまたまたローソン、先ほどより半分ほどの大きさしかない店舗だ。しかしこちらは大丈夫。店に入ってすぐ羽生とご対面。ファイルが入り口に向けて立っていた。とりあえずイベント告知の文言を確認し棒ガム2本持ってレジへ。ローソン限定ファイルをGETした。

そのまま普通に帰路につきサークルKでファミマ限定ファイルをセブンでセブン限定ファイルをGET。今日のところは限定ファイルのみ購入した。この辺りなら共通ファイルはいつでも手に入るから今日でなくてもいいだろうと思ったのだ。

 

あれ?っと思ったのは家についてからだ。

「私レシートどうしたっけ?」

今回がこれまでと違うのはこのキシリキャンペーンに別のおまけがついていること。キシリガムを1000円以上購入したレシートでGショックキャンペーンに応募できるのだ。たかが200円ほどのレシートも使えるはずなのだ。

ところが、サークルKとセブンはあったもののローソン分がない。普段コンビニで買い物するときレシート入れに入れてきてしまう私は無意識でそうしてしまったのだろう。もったいないことをした・・・

 

しかも5件いったコンビニ(ローソン×2、サークルK、セブン×2)すべてにキシリトールXアソートボトルがなかった。これがないとGショック応募できないんだよね。ボトル自体あまりおいていない店舗が多いってことは他のコンビニにも期待できそうにない。やっぱりイオン行かないといけないのか・・・あることはあるけどかなり大回りしないといけないんだよな。

 

限定3枚GETしてもういいか・・・とも思い始めています。果たしてファイル7種類とキシリトールXアソートボトルを手に入れて無事にGショック応募に参加できるのか。出来ればGPS始まる前には決着をつけたいです。

 

2位じゃダメなんです―――ロシアジュニア女子シングル

トゥルソワ
サモドゥロワ
コストルナヤ
パネンコワ
タカラノワ
紀平梨花

ジュニアグランプリファイナルはこの6人に決まった。7戦終了して痛感したのはロシア女子の強さだろう。ファイナルに出場する6人中5人がロシアンという結果、本当におそロシア、である。


ファイナルに出場決定したロシア5人に共通しているのは第1戦で優勝しているということ。幾人も実力者がいるロシアだからこその厳しさではあるが第1戦で2位以下になってしまうと少なくとも今シーズン2戦目は来なかった。
勝って道を開いたのは5戦目が第1戦となったサモドゥロワと6戦目に初登場だったコストルナヤ。この二人1戦目がこれだけ遅かったことからも2戦目の可能性はそれほど高くなかったはずだ。しかし得ていたワンチャンスに勝利したことで2戦目を獲得した。短期間で体調管理も大変だったろうがそれでも良い順位を獲得しファイナルの切符をつかみ取った。ファイナルの表彰台に立てれば更なる道が開かれるだろう。その可能性を得たことは非常に大きい。

一方で1戦目で2位だったグリャコワ・4戦目で3位だったコンスタンチノワには2戦目は与えられずその時点でファイナルへの道も断たれた。それはつまり出場できる5人に比べ世界に飛びたてる道がかなり厳しくなってしまったということでもある。
ロシア以外の国であれば当然与えられたであろう2戦目が与えられない。それだけレベルが高く世界に出るのは困難な状況だ。他の国なら簡単にトップに立てる実力がありながら出場権さえ得られない。それが今のロシア女子シングルの現状だ。

スポーツだからこそ勝利を目指し勝利をもって更なる道が開かれる。2位じゃダメなんです、それをジュニアの年齢で実感することになる彼女たちはこの悔しさを糧にしていくしかない。そして今回勝利した者も次はその勝った者の中でも勝利していかなければならない。この過酷な状況を乗り越える必要があるからこそミスのない演技ができるのだろう。

ただ一人ロシアン以外で出場する紀平も当然勝利を表彰台を狙っているはずだ。しかし1度でも勝利してきた者たちと勝利できなかった自分との差をしっかりと自覚する必要がある。3Aという特別なジャンプが飛べるということは強みではあるがミスしない選手たちの中にあってはそれほどのアドバンテージにはならない。まして5人のロシアンの中にはそれ以上の高難度を飛べるものもいる。勝利するためにはメダルを得るためには名を上げるためにはまずミスをしないことが何よりも求められる。それを成しえることができるか、真価が問われるファイナルになるだろう

タノジャンプを多発するロシアンに苦言を呈する意見を見ることがある。ボーナス狙いでジャンプを後半にまとめるプログラムにウェルバランスが悪いと言われることがある。しかしルール上考えられる戦略の一つだ。より高い基礎点をより多くのGOEを得るための手段なのだ。0.1点でも多いものが勝利する戦いなのだから有効だと思うのならやってみることは悪くないだろう。良くないというならばルールで制限するしかない。現状問題がないのならば勝つための手段として用いることを責められはしないだろう。

外部から嫌味を言うことは簡単だ。しかし彼女たちは熾烈な戦いを勝ち抜かなければならない以上できることを出し惜しんではいられない。外部の無責任な好みを意識してウェルバランスの取れたプログラムを組んで損をして勝てなければそちらの方が悔やまれるだろう。ルールの設定の問題を選手に転嫁させてはいけない。

2位じゃダメなんです。勝たなければ次の試合は得られないんです。その過酷さこそが現在女子シングルにおいてロシア女子がシニアにおいても上位を占める理由となっている。ジュニアっ子たちの結果を見れば今後もその流れが続くことが予想される。

その一方一時期活躍しても体型変化やけがなどで長くは続かなかったりリタイアする選手が後を絶たない。使い捨てのような状況に置かないで欲しいのだが、そこに気を回す以上に多くの選手が上を目指して競っているためなかなか難しい。せめてロシア国内においてもう少しスポーツ医学の発展や選手ファーストの医療体制を整えて欲しいと願わずにいられない。ファイナルに進む選手たちも今回それができなかった選手たちもぜひサポートを含めて体調管理・怪我対策に十分気を付けて欲しい。

 

それにしても面白いと思うのが選手のカラーだ。エテリ門下はその期間の長さにかかわらずいかにもエテリ門下という印象を与えるし、ミーシン門下のサモドゥロワは動きや体の使い方がリーザを思い起こさせる。得意分野の違う2人のコーチが協力したらどんなすごい選手ができるだろうと想像が膨らむが残念ながらそれはまずないといえる。日本でも幾つか派閥があるようにロシアもモスクワやらサンクトやらいろいろあるみたいだから。ただエテリ門下の基礎技術が高いながら少女潮流で個性が似偏ってしまいがちなところや、ミーシン門下のちょっと古い印象のプログラムながら女性的な魅せ方の巧さを見るともったいないなと思ったりもする。

 

さてJGPSの終了をもって今週末からシニアのGPSが始まる。今回は五輪を占う意味でも重要な大会になる。素晴らしい演技がたくさん見られる大会になることを願っている。

 

フィンランディア・JOざっと感想

日・月と東京を歩こう旅に出ておりました。2日で5万5千歩超え、さすがに疲れました。年に2・3度そういう旅行をするのですが天やとかジョナサンとか静岡にはあまりないチェーン店で食事をすることが多かったです。せっかく東京に行ったのにもったいないと思っていたのですが今回はおいしい食事に出会うことが出来ました。どこでおいしいものを食べたら良いか迷ったらとりあえず大きな百貨店に行くというのが今後の方針になりそうです。

 

旅行前に一応フィンランディアとJOの結果は把握しました。女子は割と出来ている選手が多いですが高難度男子はまだまだという感じですね。ジャンプも揃わないしそれ以上に新プログラムの選手はまだとっちらかってますという印象が強かったです。


そして大会ごとに点数が乱高下するフィギュアおなじみの結果に渋い気持ちになります。CSではロンバルディアが異常に甘くてその後が渋めに一律に落ち込んでいたのでJOの甘さが際立ちます。ただ甘かった割にメドベは割と普通・・・甘くなるとトップ選手にきつくなる風潮はあまり歓迎しません。ただFS変更してそこまで表現が行き届いていたわけでは無いと言う部分もあるので仕方ないのかな。


それにしてもザギトワは可愛い。今回はラストポーズもぴたっと決まりました。ジャンプもコンボが一つ着氷が少しいまいちだっただけできちんと降りています。TESでは今シーズントップを突っ走りそうな印象です。滑りについてはまだまだなところはありますがエレメンツをきちんとこなせるというのは大きな強みだと思います。メドベ1強にしたくないという気持ちがジャッジに働くと追い風になるかも知れません。今のところメドベデワに対してTESではザギトワ、PCS併せた総合としてはオズモンドが対抗馬なのかもしれません。

 

それでは男子シングルの感想をざっと上げておきます

 

ボーヤン・ジン
初戦優勝おめでとう。シニアに上がって初めてのタイトルGETです。しかしここまで回転不足を取られたのは初めてなのでは。ただ2ftぎみなのでとられても仕方ないかと。あと3連の足替えがもともといまいちだったのがかなり流れて反転していたのでマイナスは当然。まだ曲を感じて滑っているよりはジャンプ専念という意識が見えるので道は遠そうです。しかし昨季はシーズン後半には安定してきましたので今のところはこんな感じでいいのかも。

個人的にはローリーの振り付けの幅が狭いことが気になりました。SPもFSも昨季のスパイダーマン的なものがちらほら垣間見えるのがなんか合わないと感じてしまいます。FSのラストのステップは大幅に振付を変更した方がいいのでは。

 

ヴィンセント・ゾー
SPがかなり厳しい判定だったがFSは頑張りました。4種クワドとりあえず着氷は快挙です。ただいくら4回転を決めても3Aを落とすともったいない。カナダといいアメリカといい3Aが安定しないのはなぜなんだろう?
ジャンプとスピンはまずまずなんですがプログラムとして見ていて面白いかとか気持ちいいかというと微妙です。ジャンプに頑張っている感じはすごく伝わるのですがそれだけだとみていてつらくなってきます。滑りこんでバタバタした感じを少なくしていって欲しいと思います。あと北米の選手のわりに猫背気味なのは気になるので肩をもう少し張って欲しい。

 

アダム・リッポン
昨シーズンからの鳥プログラム。リッポンに鳥というイメージはなんとなく似合っています。滑らかさと滑りは持ち越しもあって他の選手よりずっといいです。ただやはりジャンプ前が単調なのでその辺りが間延びした印象になります。姿勢の良さと腕使いが綺麗なのは良いです。あとはジャンプをそろえてベテランの強みを見せて欲しい。


ミハイル・コリャダー
前回崩壊したSPはまずまずまとめたのに今回はFSが駄目でした。今シーズンは3種クワド構成のようですが4Lzが安定しない段階で4Sまでというのは無理があります。ロシアンの選手は割とミスが重なると「今日は自分の日ではなかった」的に演技をあきらめてしまったり投げてしまう傾向が見られます。それは競技者としてどうなのかな。悪い演技なら悪いなりに得るものは多いはず。最後までできる限りをし続ける姿を見せて欲しいです。
そういう演技になってしまったためか曲が完全にBGMてなってしまっている部分が多かったです。面白い振付もありますし表現者として良い課題だと思うので自分なりの世界を作り上げることを願っています。


ハビエル・フェルナンデス
FSだけを滑るJOに何の意味があるのか全く見えないのですが明るい照明下で演技を見れたことだけは良かったです。(オータムは暗かった)
ジャンプは今の時期ですからそこそこという感じ。振付時期は遅めと聞いていましたが割と滑り込みができている感じです。その辺りが2連勝という結果になっているのかも。ただ高難度組は今後調子を上げてくるのでもう少し伸びしろを持っておきたいです。4Loを試すという話もありますがやるなら今やっておいた方が良かったんじゃないかという気がします。
ただ曲と世界観は非常にあっているのでジャンプが綺麗に揃うと点数は出そうな印象です。

 

ネイサン・チェン
相変わらず曲が難しい、ステップが曲調についていけてない感じがします。そして5種クワドでそこに4Sを入れるの?っていう構成です。あまり4Sの成功率は高くないのでせめて4Tより先に飛んだ方がいいのではと思ったりします。
調子がそれほどよく見えないせいか着氷が怖いです。音楽で良くわからないですが大きな音がしているような着氷で膝や腰に負担が大きそうな感じがします。まだ増やす気持ちはあると思うのですがそのためにはもう少し高さが必要でしょう。怪我の防止という意味でも質の向上をもう少し図って欲しいです。あと2Tの繰り返しは以前もやっていますのでその辺りの対策も考える必要がありそうです。

 

宇野昌磨
JOの甘々採点なので175点も出ましたがフィンランディアの判定だったらいくつ回転不足を取られたかなと思う演技でした。4Lo・4S・4F・4T全て危ないです。宇野は回転しながら着氷するのでトゥが刺さった状態で体の回転力でくるっと回ってエッジがつくことが多い気がします。着氷したエッジの角度で回転不足ではないと判定されているのかもしれないですがなんか違うだろうと見ていると感じます。他の選手とは違う着氷をしていて最終の形だけ見ての判断だとするとフェアではないのでは。元々飛び方も奇妙な選手ですのでこの辺りジャッジはしっかり指摘すべきだと思うのですがどうなのでしょう。
2季前と同じ素材のFSですが今のところ見た感じその時よりも内容が薄い印象です。高難度を入れた分助走に掛ける時間が増えたのかもしれません。ジャンプ前だけちょこっと何かを入れてやってますよ感を漂わせるのはジャンプ前は薄いけど合間合間は何とかしようとしているネイサンやヴィンセント・ボーヤンとは違うアプローチなのかもしれません。個人的には宇野的アプローチよりは他の3選手的な方が好感を抱きます。個人的な好みなのでどうでもいいことなんですけど・・・

 

織田信成
一見地味だけど素敵な衣装。そしてJOでは最も綺麗な4回転コンボを見せてくれました。本当にジャンプのクリーンさでは現役選手と遜色なかったです。色々大変なことも多いかと思いますが今後もショーは継続して欲しいなと感じさせる演技だったと思います。
スパイラルからの3連ジャンプなんて引退選手のすることじゃないですよ、本当に!!ただ一つだけ気になったのは背中、もしかしたら痛めているのかな?色々あるでしょうが体調には気を付けて今後も頑張ってください。

 

アレクセイ・ビチェンコ
急遽INが決定したため来日してくれましたが変な転倒で肩を痛めてしまったのかな?どうか大事にしてください。スピンがいつも以上によくなかったのは転倒のためか?たぶん五輪代表にはなれるのであまり無理しないようにしてほしい。

 

今週末にはJGPSが終了します。そしたらいよいよシニアGPS開始です。見たいような怖いような複雑な気持ちでいっぱいです。今回東京で色んな寺院仏閣に立ち寄りましたが選手に怪我やアクシデントが無いようにお願いしてきました。どんな結果になるにせよせめて万全の体調でその日を迎えて欲しいと願っています。

 

 

リピート回数ベスト10―――羽生編

ネーベルホルントロフィー中ですが個人的に打ちのめされておりまして情報を追う程度です。何と言いますか自分の駄目さ加減に嫌気がさしておりましてJGPSのジュニア選手が頑張っている姿を見るのも申し訳ない気持ちになっております。

 

ということで現実逃避の話題を・・・

 

神様に選ばれた試合で羽生が2015年GPFのSEIMEIを3桁は見ていると言っていた。
それを聞いたとき、「羽生はこっちを見るんだー」と私は思った。SEIMEIが見たいと思ったとき私の場合はNHK杯を選ぶことが多いからだ。おそらくは無我夢中で成功させた時ともう一度と期待されているときとではプレッシャーなど色々違うところがあったのだろう。見ている人と演者では違う目線や印象があると面白く感じた場面だった。

番組を見終わった後でふと思ったのは、私ってどのくらい演技を見ているんだろう?という疑問だった。おそらく羽生は「3桁」というのはかなり多いという意味で使ったのだろうが、自分を振り返ったときそれほど多い数かなぁと思ってしまったからだ。
そこで自分の行動を振り返りおおよその再生数を計算してみることにした。色んな選手まで手を広げてしまうとぐちゃぐちゃになりそうなのでとりあえず羽生の試合限定で考えてみる。

 

羽生の演技でこの試合のこの演技いっぱい見たなぁと思う演技は以下のものになる。

2011年 四大陸  FS ツィゴイネルワイゼン
      GPF  FS ロミオ+ジュリエット
      全日本  SF 悲愴
      全日本  FS ロミオ+ジュリエット
2012年 ワールド FS ロミオ+ジュリエット
      NHK杯 FS ノートルダム・ド・パリ
      全日本  SP パリの散歩道
2013年 エリック SP パリの散歩道
      エリック FS ロミオとジュリエット
      GPF  SP パリの散歩道
2014年 五輪団体 SP パリの散歩道
      五輪個人 SP パリの散歩道
      ワールド FS ロミオとジュリエット
      中国杯  FS オペラ座の怪人
      GPF  SP バラード1番
      GPF  FS オペラ座の怪人
      全日本  FS オペラ座の怪人
2015年 NHK杯 SP バラード1番
      NHK杯 FS SEIMEI
      GPF  SP バラード1番
      GPF  FS SEIMEI
2016年 オータム SP Let's Go Crazy
      NHK杯 SP Let's Go Crazy
      NHK杯 FS Hope & Legacy
      GPF  SP Let's Go Crazy
2017年 四大陸  FS Hope & Legacy
      ワールド FS Hope & Legacy   

単純に考えて羽生の言う3桁以上は見たなと確信を持って言えるのがこの27演技になる。この中で特に多く見たベスト10を上げてみる。


1位 2017年 ワールド FS Hope & Legacy 確実に4桁以上見てる
2位 2015年 GPF  SP バラード1番  4桁は見たはず
3位 2014年 GPF  FS オペラ座の怪人 多分4桁位見てる
4位 2014年 GPF  SP バラード1番  4桁近く見てるはず
5位 2015年 NHK杯 FS SEIMEI   4桁見てるかなぁ
6位 2011年 GPF  FS ロミオ+ジュリエット   7~800位は見たと思う
7位 2014年 五輪個人 SP パリの散歩道    500以上は確実に見てる
8位 2015年 NHK杯 SP バラード1番    500位は見てるはず
9位 2012年 ワールド FS ロミオ+ジュリエット      500位は見たかな?
10位 2014年 五輪団体 SP パリの散歩道    300以上は見てるはず

 

意外や意外?なのか微妙だが一番新しい今年のワールドが1位になった。というか継続中。半年たった今でも少なくとも1日1回は確実に見ている。これを超えると思う演技が出てくるまでは再生回数はまだまだ増えそうだ。いい加減背景の観客の動きまで理解してしまって適当に止めた静止画見てどの場面かわかるくらいになってしまった。

そして多いのはバラード1番。理由は綺麗なジャンプが見れるという点。2014年のGPFの4T、2015年NHK杯の4T+3T、GPFの4Sは本当に絶品だと思う。更にSPは時間的に短いというところも空き時間に見れる利点がある。そんなことで3つも上位に入ってきている。
こうやって改めて振り返ってみると私あんまり新ロミジュリはプログラムとして好きじゃなかったんだなと実感する。多分Let's Go Crazyも・・・おそらくはノーミス演技がなかったということが大きい。それがあったらどこかで食い込んだかもしれない。ただミスがあっても旧ロミジュリやオペラ座の怪人は入ってきているのだからその辺りはやっぱりプログラムの好みがあるのだろうと思う。

 

このベスト10に割って入りそうな気配があるのが先日行われたオータムのSP、ただいま絶賛リピート中。ただ画面の暗さやカメラワークがそこまで良くないので今季もっといい演技をしていい映像を作って欲しいと願っている。

もちろんそれはSPだけじゃなくSEIMEIも同じ。新SEIMEIはまだその良さを見れていないが、過去最高と今現在思っている2017年ワールドを超える演技を見せてこの順位表を更新して欲しい。

 

 

112.72の出し方

オータムが始まる前に「110.95を超える(仮)」と言う記事を書いていた。昨季のワールド上位6人が今期の構成でこの数字をどうしたら上回れるかを考えてみたものだ。時間がある時にちょろちょろと書いていたので途中で飽きてしまい記事として上げることはなかった。
凡その内容として110.95を超える可能性が最も高いのはノーミス羽生で次がジャンプノーミスレベル4揃え+最高にクリーンな3Aを飛んだチャン、その次がジャンプノーミスレベル4揃え+全てのジャンプGOE+2以上のネイサンではないかというようなものだった。
まだシーズン序盤だしその内また書く気になるかも・・・と書きかけを一応ファイルに保存はしたのだが先日のオータムであっさり羽生が超えたので廃棄決定となってしまった。

 


<2017年AC>

      基礎点     満点    獲得点   達成度

TES計 49.51  65.11  64.17 98.56%

ジャンプ 35.91  44.91  44.71 99.55%

スピン   9.70  14.20  13.60 95.77%

ステップ  3.90   6.00   5.86 97.67%


PCS         50.00  48.55 97.10%

総計         115.11 112.72 97.92%

 


<2015年GPF>

      基礎点     満点    獲得点   達成度

TES計 47.45  63.65  61.81 97.11%

ジャンプ 34.45  43.45  43.16 99.33%

スピン   9.70  14.20  13.85 97.54%

ステップ  3.30   6.00   4.80 80.00%


PCS         50.00  49.14 98.28%

総計         113.65 110.95 97.62%

 


上がオータムの内容、下がこれまでの最高であった2015年のGPFだ。基礎点を上げた以上に点数が伸びているので単純な達成度としても今回の方が上回っている。
個別のエレメンツとしてはジャンプはほぼ同じ、スピンが少し下がってステップはレベルを揃えた分上がった。PCSはまだ序盤と言う意味ではまだそこまで出し切ることはできない部分はあっただろう。そういう意味では現時点で出せる最高の数字といえるのではないだろうか。

 

ということで110.95は超えられてしまったので次は112.72以上を出す事を考えてみる。
まずは予定構成からTESを比較してみる。

 

           今期予定構成      ジャンプ基礎点 TES満点 対64.17比率
羽生結弦    4Lo // 3A 4T+3T= 37.41 66.61 96.34%
宇野昌磨    4F // 4T+3T 3A = 37.71 66.91 95.90%

ボーヤン・ジン 4Lz+3T 3A // 4T= 37.73 66.93 95.88%

P・チャン   4T+3T 4S // 3A = 34.45 63.65 100.82%

フェルナンデス 4T+3T 4S // 3A = 34.45 63.35 101.29%

N・チェン   3A // 4Lz+3T 4F= 41.72 70.92 90.48%

        AC羽生    最大基礎点   必要GOE
羽生結弦    64.17 - 51.01 = 13.16

宇野昌磨    64.17 - 51.31 = 12.86
ボーヤン・ジン 64.17 - 51.33 = 12.84

P・チャン   64.17 - 48.05 = 16.12

フェルナンデス 64.17 - 47.75 = 16.42
N・チェン   64.17 - 55.32 =  8.85

 

羽生のオータムのTES64.17を超えるためには基礎点を最大に取ったうえで大量のGOEを得なくてはいけない。それぞれの今シーズンの基礎点から必要GOEを計算したのが上である。
GOEはジャンプが9点(3×3)、スピンが4.5点(1.5×3)、ステップが2.1なので最大で15.6と言うことになる。現時点でチャンとフェルナンデスがTESでは上回ることができなくなっている。


GOEを+13つけるには凡そステップで1.5、スピンで3.5、ジャンプで8点ほど必要になる。
そうなると宇野とボーヤンについては無理とは言わないがかなり難しいと思われる数字になる。宇野はまだスピンステップは獲得できるかもしれないがボーヤンはこれまでのところその二つにもそこまでのGOEがついていない。両者共に問題となるのが単独ジャンプだろう。ステップを全く入れてないというわけではないが羽生やフェルナンデスほど「明確」ではないし実際に飛ぶまでに間もある。その場合GOEで+3はかなりつきにくい。そしてコンボについてはどちらもあまり上手くはない。ボーヤンは詰まりがちだし宇野は回転しながら下りるので回り込んで回り込んで降りる形になりやすい。ジャンプGOE+8と言う設定はかなりハードであると言える。


そのあたりネイサンはまだ可能かなと言う数字だ。ステップで+1、スピンで+3、ジャンプで+5と言うのはノーミスだったら普通に出そうな数字だからだ。単純なTES勝負だったらノーミス羽生と最も競えるのは現在のところネイサンと言うことになるだろう。


そして羽生も当然更新可能だと言える。少なくとも4LoをSPで入れることは昨季できているからだ。もっともGOEについては4Sほどはもらえていない現状がある。しかしGOE+1.5以上がつけば4S満点を上回るのしそれ以上のGOEを出した経験もあるので十分可能だろうと予想できる。

 

ということでTES64.17を超えられる選手は羽生自身とネイサンの現状二人かなと言う印象だ。


PCSについては羽生・チャン・フェルナンデスの3人なら完璧なノーミスをすれば48.55を出すことはできそうだ。ただ羽生はともかくチャンとフェルナンデスはTESで超えることができない分PCSの数字が必要になる。だがその不足分埋めるとするとPCSをほぼ満点出す必要になる。しかしどちらかといえばTESよりPCSで満点を出す方が難しい。不可能とは言わないがかなり困難だろう。

 

宇野・ネイサン・ボーヤンの3人はPCS3強とはまだ差がある状況だ。よく若手がいい演技をするとPCSが上がるといわれる。確かにソチ五輪で羽生のPCSはチャンに肉薄した。しかし伸びたとはいえ並び立ったわけではない。ソチ五輪SPで先に滑ったノーミス羽生のPCSは46点台半ば、あとから滑ったミスありチャンが47点強、その差は約0.5だった。かなり近づいたことは確かではあるがただ結果的にそうなったというべきだ。つまりノーミス羽生にあの点をつけた時点でチャンがノーミスだったらもっと高い点をつける意思があったということだ。チャンにミスが出て滑りもいまいちな部分があったがため近い数字でおさまっただけでまだ二人の間に差はあったのだ。

そう考えるとこの3人がノーミス同士で3強に並び立つのはまだ難しいだろう。昨季までの3人の最高PCSは宇野が44位、ネイサンが43半ば、ボーヤンが41ほどだった。ソチシーズンの羽生のようにいい演技を連続して行って上がったとしても最高で45~47程度だろう。そうすると48.55まではまだ1点以上は確実に差があることになる。とすればTESでその数字を上回る必要がある。64.17時点で90%以上の達成率が必要なTESにさらに1点以上の上積みと考えると・・・宇野やボーヤンは完璧に近い完成度が必要になるし、ネイサンでもかなり困難さが増してくる。

 

以上のことを踏まえて112.72を各選手が出すために必要な数字を出してみる

        ジャンプ スピン ステップ  TES計 PCS PCS平均 
N・チェン   49.02 13.30 5.20 = 67.52 45.20 (9.040)
宇野昌磨    46.21 13.70 5.80 = 65.71 47.01 (9.402)
ボーヤン・ジン 46.73 13.90 6.00 = 66.63 46.09 (9.218) 
P・チャン   43.45 14.20 6.00 = 63.65 49.07 (9.814)
フェルナンデス 43.45 13.90 6.00 = 63.35 49.37 (9.874)

 

こうして予想点数を考えてみると出せそうな可能性があるのはネイサンだけという感じだ。ジャンプのGOEはなかなか難しいがそれ以外については頑張れば出せないことはない気がする。
宇野はジャンプとPCS、フェルナンデスはスピンとPCS、チャンもスピンとPCSが苦しいなと感じる。ボーヤンに至ってはどれか1つでも出せるだろうかと思ってしまう。

結局のところ試合に勝てるなら何点でもいいのだが、最高点を出すあるいは超えると考えるとそれぞれがこういった数字を意識しなくてはいけなくなるということだ。112.72という数字がどれほど凄いものかよくわかる。上を狙う者たちに対して相当高い壁としてそびえたっている。

 

羽生はわざわざ数字を出す必要はないだろう。PCSもスピンもステップも今回より高い点数を出したことがある。更に基礎点を上げることでジャンプの点数を伸ばすことができれば最高点更新も当然あるだろう。

一方で羽生がシーズン冒頭にこの数字が出したことが良かったのかなと思ってしまうこともある。膝さえよければ4Loに戻すだろうがこの数字が気負いとなってしまわないかと心配になるからだ。数字には上限があり満点採点はないだろうという予想もたつのでたとえノーミスして点数が伸びないことがあるかもしれない。そうなっても深く考えすぎないで欲しいとは思う。こんな記事を出しておいてなんだがあまり点数にはこだわらないその試合その試合の最高の演技を見せて欲しい。

 

とりあえず数字として検討してみたが点数とは実行した演技につけられるもの、あまりそれを意識しすぎてもいけない。頑張って演技をして結果的に最高点だったということが本来望まれるべきだろう。あとどこを強化したらもっと伸びるかな、そんなことを考えながら様々な試合を見ていきたい。そしてまたこの数字の更新が見られたら最高だと今は思っている。