つれづれなるままに・・・

日々の思ったことを綴っていきます。

全ては最高の瞬間のために

GPFが終了したところで羽生の情報がもたらされた。まだ炎症が治まっていないため氷上練習ができていないと伝えられるとメディアは一気に悲観的な報道であふれることになった。

 

・・・なんで?

 

日本のメディアを全く信用していないため普段はこの手の記事に対して触れないことにしている。それでもスケ連関係者含めてあまりの右へ倣え的な姿勢に困惑している。
というのは私は小林氏が「まだ氷上練習ができていない」と言っている映像を見た時むしろ「あー良かった!」と思ったからだ。

 

怪我後の復帰で一番心配なのは治りかけの状態で無理して練習に入ることだ。治りの状態にもよるが、えてしてこの時怪我を悪化させることが多い。そうでなくても負荷が多ければ完治はさらに遅くなるし庇いながら練習することで変な癖がつきバランスが狂うこともある。ここ一番の大勝負の時なら仕方ないことはあるがこと「羽生結弦」の場合全日本選手権はそこまで大事な試合ではない。五輪代表の選考条件はもう十分に満たしている。
羽生に対して悪く言いたがる人間も少なくないが彼らは結局どんなことでも勝手にわめくのだ。そんなことに気を回す必要はない。

 

怪我をしたのが11月9日で12月10日現在まだ氷上に立っていない。ひと月以上を費やしてもいい状態と思われない限り先へは進まない。このことが分かったことで私は非常に安心した。
ゴールは見えているのだ。そこに向かうためもっとも良い選択をしているはず。
必要なのは2月16日17日に最もよい状態に持っていくこと。そこに至るまで着実に時間をかけて力を蓄えていけばいい。

 

メディアはよかろうが悪かろうが結局のところ目先の話題になればいいだけ。その報道の是非の責任を取るつもりはさらさらない。そんな無責任報道がまかり通るのは結局それを受ける側が厳しく叱責する土壌がないためかもしれない。何事に対してもことなかれで済ましてしまう日本人気質の問題も多い。そういう部分を変えて欲しいが今すぐ変革できるわけもない。

ただ一方で今はネット社会でメディアに頼らなくても情報を得られる時代でもある。そういった自己の都合の良い情報や思い込み・願望ばかり垂れ流すメディアを選別できる手段もある時代だ。受け手側も賢くなれる。

 

羽生結弦が若くしてトップに立ちその地位を維持し続けることができるのはその能力の高さだけではなく自分で考え実行できるという点が大きい。仮にトラブルに見舞われてもその次の試合に対し自分がどうすべきか検討し対策を立てられる。

構成やエレメンツの配置、装飾など現在のフィギュアスケートはただ肉体的な能力が高いだけでは戦ってはいけないスポーツだ。羽生はそういった部分では最も現役選手の中で高い能力の持ち主であると思う。だからこそ現在無理をしていないということはそれだけで素晴らしいことだと私は思う。捻挫による靭帯損傷はフィギュアスケーターにとっては職業病のようなものだろう。自身にもクリケットというチームでも経験があるはず。だからこそ大事な試合に対してしっかり対応や対策ができるだろう。

 

どれほどネガティブに報道されようと試合でしっかり自分らしさを出せれば問題ない、羽生という選手はそのことをこの4年誰よりも味わい経験してきた。

メディアの不誠実さは今始まったことではない。また間抜けなことを書いてるな、とあきれた視線で垂れ流される記事を流し読みしている。

4番目を用意する必要?枠を捨ててまで選手を厳選したワールド以外に補欠が用意されなかった大一番はない。本音がどこにあるのか勘繰りたくなるばかばかしさだ。だからといってくだらない勘繰りで気分を害するのも意味のないことだろう。

 

今週全日本選手権が始まる。今シーズンここまでの実績で羽生と宇野の代表は固いだろう。3枠目に入る、その意思を最も強く持った者がその地位を得ることになるだろう。それぞれが五輪という最高の舞台に立つために後悔しない演技をしてほしい。

仮に羽生が全日本を棄権することになってもそれは全て五輪で最高の演技をするためだ。視聴率とか話題性が下がるとかそういうつまらない損得でその決断を批判してはいけない。代表選考は全日本が必須ではないしその条件を得るための実績は十分この4年積み重ねてきた。他国のメディアからも金メダル候補筆頭に挙げられる素晴らしい選手がいる、そのことを誇りに感じ五輪という最高の舞台に最高の状態で送り込んで欲しいと願っている。

 

 

GPFざっと感想

女子シングルFSライブで見ていました。SPは非常に見応えがありましたがFSはそこまで良い演技というものが無かったのが残念でした。
FS巻き返しの鬼のザギトワもちょいミスが幾つか&いつも以上に滑ってない感じ。後半のジャンプ音からずれていたりやはりシニア最初の大舞台に緊張があったのかな。それでも大崩れしないところがエテリ組のすごさ。PCSも70乗りましたので五輪表彰台にまた1歩近づいた感じです。SPがそれ以上に滑りこなせていない印象があるのでもっといい演技をナショナルやユーロで見られることを期待します。
ソツコワがFS一番纏めたと思う。ただタノ多発があまり効果的では無い印象。ただまだ若い選手なんですが演技そのものは良い感じに演じられていると思います。ザギトワから感じるジュニアっぽさは彼女にはありません。GPF2位はロシア3枠のアドバンテージになるでしょう。そして変わった衣装もやはり素敵。なかなか難しい色なんですが彼女に似合う良いデザインだと思います。
オズモンドは相変わらずFSが鬼門。転倒と抜けは女子では大きすぎるミスです。それでもこの2つに止めたことが表彰台の確保につながった。ただ・・・FSのプログラムは彼女には合っていないと感じます。濃いメイクも浮きすぎていますしそもそも黒鳥にしては健康的すぎる。動きもバレエというよりエアロビですし・・・なんか色々もったいないなと見ていて感じます。
コストナーはひたすら彼女の良さを見せるプログラムだと思います。ジャンプ構成は弱いし抜けがあったりもしましたがこれはこのままで良いのではないでしょうか。見たいものをいつも見せてくれる、そんな選手になりました。非常に感慨深いです。
宮原は取られると思ったジャンプがしっかり取られていました。正直スケアメの時もジャンプが良いとは思わなかったので仕方ないかと。演技の魅せ方・体のコントロールについては今の日本女子ではNo。1だと思います。ただこのジャンプで五輪やワールドで表彰台に乗れるかと考えればかなり難しい。それでもSAですし五輪代表に選ばれる可能性が高いのかな?全体的に点数がインフレ化しているのでジャンプに見ごたえがない彼女にとっては上位がかなり厳しそうだなと感じます。
樋口は・・・コンボのリカバリは頑張ったと思います。ただ途中に昨季多かった悪い樋口を出してしまったことは良くないと思います。ジャンプにミスしたときに所作というか動きが雑になる投げやりに見えるというのは採点競技では最もやってはいけないこと。ジャッジも人間ですからミスして腐る人よりミスを忘れられるような頑張りを見せた人に良い点数を与えたくなるもの。自分の状態が良くないことがわかっての試合で難しかったのでしょうが誰もがいつも良い状態で出れるわけでは無いはず。良くないときでも良く見せ様とする強さを身につけて欲しい。


さて男子シングルはネイサン・宇野・コリャダーというある意味で予想通りの結果でした。
ただ気分的にはヴォロノフ・コリャダー・ネイサンでした。まぁ基礎点差などもあるでしょうから現実的にはコリャダー・ネイサン・ヴォロノフという順位が妥当だったんじゃ無いかなという気がします。
いずれの順位にせよヴォロノフ以外はファイナルらしい演技では無かったと思います。かなりぐだぐだでした。こういう試合を見せられると4回転の基礎点を下げるべきとか「技術」と「芸術」に分けるという意見が出てくることは理解できます。とにかく上位3選手については多種4回転・複数4回転の弊害ばかりが目につく演技でした。
それでもコリャダーとヴォロノフのロシアン二人はまだ見せる演技をしたと感じます。おそらくそれがロシアンフィギュアスケーターの根本なんでしょう。ブラウンとリッポンはジャンプ以外ではある程度それが出来ますが完全に分離してしまう辺りがもう少しかなという気がします。


ファイナルを見ての感想はただひたすらヴォロノフがロシアの2枠めに入れると良いなぁという全くファイナルに関係ないことだったりして・・・

 

GPFというと6戦を勝ち抜いた者たちのいい演技の競演というイメージがあるのでそういう意味では男子シングルはちょっと残念だったなと感じてしまいました。ただまだシーズン半ばです。今回のミスや失敗、その中でも良かったことなど色々今後に生かして五輪で最高の演技を見せてくれることを期待しています。

雑記という名のお知らせ

昨日帰宅したときは21時をかなりすぎていました。土曜日も出勤なのでこのGPFはほぼライブで見られないようです。あとから演技を見ていますが記事を書くまでの時間はしばらく取れそうもありません。

仕事が最も忙しいこの時期に行われるGPFは実はアジア開催の方が見れないのかもしれません。来年はカナダでしたっけ?そうすると4時から11時くらいになりそうなのでジュニアっ子たちの方は見れるのかも。一番いいのは欧州開催だったんだな・・・眠いけど。

今のところ見たのはジュニア女子とシニア男子だけ。女子の争いは熱いですね~ただエテリ軍団が強い理由が良くわかる戦いでした。紀平も良い選手ですがプログラムとエレメンツの質が違う・・・

そして男子はPCS大判振る舞いな採点のようです。こんなに出して五輪やワールドで他の選手との兼ね合いが大丈夫なのかとちょっと心配になります。ただ滑りとしてはコリャダーは良かったと思いますしブラウンもジャンプが少し持ち直した感じでほっとしました。ステップの動きは良かったですがネイサンは滑りという意味ではあまりよくない印象です。FS大丈夫かなと気になります。あと氷に集音器を取り付けているのか音がすごくて気になりました・・・

 

せっかくの日本開催なのにライブで見れないことが非常に残念ですが帰宅していい演技を見ることを楽しみに頑張ります。

 

GPFに向けて―――ファイナル出場者GPS FSデータ

怪我の情報のあったメドベデワとボーヤンのWDが発表されて宮原とブラウンがINしました。宮原スケアメの後アメリカで合宿と言う事だったんだけど日程的に大丈夫なんでしょうか?全日本までのスケジュールもタイトなので上手く折り合いを付けて欲しいです。
しかし女子もまた本命選手が欠場と言う事でシングル競技では今回のGPFは五輪を占うという位置づけでは無くなってしまいました。代わりにカップル競技は熾烈な争いが見られそうで非常に楽しみなんですが残念ながら地上波放送は無し。ちょっともったいないですが日本では仕方ないことです。
メドベデワもボーヤンも大事な時期ですのでしっかり直して五輪に良い演技を持ってきて欲しいです。

 

そんなわけでメンバーはネイサン・宇野・コリャダー・ヴォロノフ・リッポン・ブラウンとなりました。ほぼ米露対戦ですね。誰がとっても初タイトルどうなるでしょうか?

 

<FS得点順>
1位 宇野昌磨     197.48 スケカナ
2位 ネイサン・チェン 193.25 ロステレコム 
3位 M・コリャダー  185.27 ロステレコム
4位 S・ヴォロノフ  181.06 NHK杯
5位 宇野昌磨     179.40 フランス杯
6位 A・リッポン   177.41 スケアメ
7位 A・リッポン   177.04 NHK杯
8位 M・コリャダー  176.25 中国杯
9位 ネイサン・チェン 171.76 スケアメ
10位 J・ブラウン   170.43 スケカナ
11位 S・ヴォロノフ  169.98 スケアメ
12位 J・ブラウン   160.59 NHK杯

ぱっと見て「低い」と思ってしまったのはここ2シーズンのせいでしょう。全体的な得点としてはソチ前後に近いのではないでしょうか?
ただ気になるのは2試合目で点数が伸びているのがリッポンしかいないという点。そのリッポンもごくわずかの上がりでしかも地元開催の試合だったわけでぼんやりしたスケートファンがなんか盛り上がらないなぁと感じてしまうゆえんがここにあるとよくわかります。
今シーズンFSをほぼほぼ纏めた選手がどの位いるのか、高難度化したからという言い訳もちょっと無理があるなという感じです。
フィギュアスケートがどこに向かおうとしているのかわからなくなっている、そう感じるのは私の気のせいでしょうか?

 

<TES上位順>
1位 宇野昌磨     106.32    スケカナ
2位 ネイサン・チェン 104.85    ロステレコム
3位 M・コリャダー  100.27 -4 ロステレコム
4位 S・ヴォロノフ   94.34    NHK杯
5位 A・リッポン    91.46    NHK杯
6位 M・コリャダー   90.11 -1 中国杯
7位 宇野昌磨      90.20 -2 フランス杯
8位 A・リッポン    88.91    スケアメ
9位 S・ヴォロノフ   86.50    スケアメ
10位 ネイサン・チェン  86.68 -2 スケアメ
11位 J・ブラウン    80.77 -1 スケカナ
12位 J・ブラウン    72.73 -2 NHK杯

 

・・・どう評価したら良いのか微妙な数字の並びだ。TES100点超えが3人もいることは評価すべき処だが、コリャダーの3転倒は大きな問題だと思うし宇野とネイサンにしても基礎点が高いから出たのだろうけど良い演技だったかといえば決してそうじゃないところが非常に微妙です。ただ一つこの上位3つについて触れるべきは回転不足やキックアウトがあったにせよ抜けが無かったこととコンボを3つしっかり入れたという点が大きい。コリャダーの様に3転倒してもTESが100超えると言うPCSが伸び悩む選手ならかなり魅力的な結果の象徴的な出来事なのかもしれない。
それは試合では4回転が決められていないブラウンの数字をみてもわかる。高難度が無い&その他のジャンプにミスが出るとどうやっても点数的に及ばない。例えジャンプミスの回数が同じでも4回転がある無いの差は点数としては大きい。
そして総合では唯一2戦目が高かったリッポンも実はTESは下がっていたという結果に。そこを鑑みると2戦目の良かった選手は一人もいないというファイナルメンバー、GPFがただの負担の大きな試合にならないことを願いたい。

 

<ジャンプ獲得点数順>  
1位 宇野昌磨     86.91     スケカナ
2位 ネイサン・チェン 86.54     ロステレコム
3位 S・ヴォロノフ  76.04     NHK杯
4位 M・コリャダー  79.15 -4  ロステレコム
5位 A・リッポン   69.89     NHK杯 
6位 M・コリャダー  69.27 -1  中国杯
7位 A・リッポン   67.54     スケアメ
8位 S・ヴォロノフ  66.83     スケアメ
9位 宇野昌磨     68.69 -2  フランス杯
10位 ネイサン・チェン 66.68 -2  スケアメ
11位 J・ブラウン   57.40 -1  スケカナ
12位 J・ブラウン   50.40 -2  NHK杯

 

4回転の成功の無いブラウンを除くと宇野とネイサンが最後尾というのが何ともいいようが無い。高難度だからまだ基礎点が残って救われている部分はかなり大きいと言える。そう思うとジャンプだけでTES100超えした羽生の質の良さは際立っていると言えるかもしれない。
ブラウンについては高難度が無いことも大きいがその他のジャンプにもミスが多いことがこの順位にとどまっている大きな理由。2シーズン前は4回転無しでもっと多くのジャンプ得点を得ていたため4回転挑戦というのはその他への影響が大きすぎるのかなと思わせる結果だ。
ヴォロノフとリッポンがファイナル進出できたのは3A以上の高難度以外はしっかり飛び加点を得たと言う事が大きい。してしまったミスを限定的に留めると言う事が今は非常に大切だと言える。


<スピン獲得点数上位順>
1位 J・ブラウン   13.77 ALLLv4 スケカナ
2位 宇野昌磨     13.41 ALLLv4 フランス杯
3位 A・リッポン   13.37 Lv4-2 Lv3-1 スケアメ 
4位 A・リッポン   13.27 ALLLv4 NHK杯
5位 ネイサン・チェン 12.77 ALLLv4 スケアメ
6位 J・ブラウン   12.63 Lv4-2 Lv3-1 NHK杯
7位 M・コリャダー  12.42 ALLLv4 ロステレコム
8位 M・コリャダー  12.34 ALLLv4 中国杯
9位 S・ヴォロノフ  11.87 Lv4-2 Lv3-1 スケアメ
10位 宇野昌磨     11.84 Lv4-2 Lv3-1 スケカナ
11位 S・ヴォロノフ  10.90 Lv4-1 Lv3-2 NHK杯
12位 ネイサン・チェン 10.61 Lv4-2 Lv1-1 ロステレコム

 

リッポンとブラウンはさすが、と言いたいがブラウンはキャメルでちょくちょくレベルを落とす。一番の見せ場で稼ぎどころであるのでもったいない。
スピンが得意なイメージがありレベルも取っているのにコリャダーの点数が思ったほど高くないのは基礎点が最も低いから。今は多くの選手がFSではコンビネーションを2つにして基礎点を上げてきている。0.3でも0.5でもGOEで上げるのはなかなか難しい。スピンは得意であると思うのでジャンプだけでなくこういう部分での基礎点上げも検討してみてもいいかもしれない。
SPに比べレベルや姿勢不足で点を落とすことも増えるがそれでも一つ程度なのでスピンに関してはやはりそこまで大きな得点差にならないエレメンツであるといえる。ただ見ている分にはスピンに見ごたえのある選手とこなしてる感の強い選手がはっきり違うのでもう少しその辺が得点に反映されて欲しいなぁとは感じる。

 

<ステップ獲得点順位>
1位 J・ブラウン   9.70 NHK杯   レベル4
2位 J・ブラウン   9.60 スケカナ   レベル4
2位 M・コリャダー  8.70 ロステレコム レベル4
4位 M・コリャダー  8.50 中国杯    レベル4
5位 A・リッポン   8.30 NHK杯   レベル4
6位 宇野昌磨     8.10 フランス杯  レベル3
7位 A・リッポン   8.00 スケアメ   レベル4
8位 S・ヴォロノフ  7.80 スケアメ   レベル4
9位 ネイサン・チェン 7.70 ロステレコム レベル3
10位 宇野昌磨     7.57 スケカナ   レベル3
11位 S・ヴォロノフ  7.40 NHK杯   レベル3
11位 ネイサン・チェン 7.23 スケカナ   レベル3

 

CSの頃ステップのレベルがなかなか取れないイメージがあったがGPSを終わってみると案外とれている選手が多かった。対応できてきているということなのか?
ステップに関していえばこの6人ではブラウンが抜きんでているようだ。確かに美しいスパイラルなど見ごたえのあるステップだ。コリャダーもレベルは取れているがブラウンと比較するとコレオが弱い。時間的にも短いから仕方ないのかもしれない。
SPではステップトップだったネイサンがFSでは最下位。レベルが取れていないのも響いているがやはりジャンプ偏重で滑れていないというところが評価が伸びてこないのだろう。


<GOE獲得点順位> 
             合計    ジャンプ  スピン  ステップ    
1位 S・ヴォロノフ  11.77= 7.77+2.00+2.00 NHK杯
2位 J・ブラウン   11.03= 3.80+3.43+3.80 NHK杯
3位 A・リッポン    9.55= 4.08+3.07+2.40 NHK杯
4位 A・リッポン    9.40= 3.73+3.57+2.10 スケアメ
5位 ネイサン・チェン  8.98= 4.37+2.21+2.40 ロステレコム
6位 M・コリャダー   8.64= 3.40+2.64+2.60 中国杯
7位 S・ヴォロノフ   8.08=-0.28+2.57+1.90 スケアメ
8位 J・ブラウン    6.19=-0.08+3.57+3.70 ロステレコム
9位 宇野昌磨      5.81= 0.90+2.64+2.27 スケカナ
10位 M・コリャダー   1.03=-4.49+2.72+2.80 ロステレコム
11位 ネイサン・チェン  0.74=-3.76+2.57+1.93 スケアメ
12位 宇野昌磨      0.01=-6.00+3.21+2.80 フランス杯

何とNHK杯表彰台独占!(違)GOEについては転倒がない選手の方が有利なわけでそういう意味でヴォロノフとリッポンが上位に来ます。ただそれでもすべてのエレメンツで平均的にGOEを得る必要があります。スピンステップでそこまで高GOEというわけでもないヴォロノフが10点を超えてくるというのはやはりすごいことだなと感じます。
一方で安定しているといわれる宇野の順位の低さ。スピンやステップでヴォロノフより多くのGOEをもらっている割にはという点からしても実は安定した演技ができていないことがわかります。またプラス評価のジャンプについてもその評価に値するのか疑問を感じる部分が多い選手です。そういう意味ではこれでもまだ救われているのかもしれない。


<PCS上位順>
             計  SS TR PE CC IN
1位 宇野昌磨     91.20 9.32 9.00 8.89 9.18 9.21 フランス杯
2位 宇野昌磨     91.16 9.29 8.89 9.04 9.11 9.25 スケカナ
3位 J・ブラウン   90.66 8.86 9.04 9.04 9.07 9.32 スケカナ
4位 J・ブラウン   89.86 8.89 8.93 8.79 9.11 9.21 NHK杯
5位 M・コリャダー  89.00 9.07 8.75 8.75 9.00 8.93 ロステレコム
6位 A・リッポン   88.50 8.82 8.50 8.89 8.93 9.11 スケアメ
7位 ネイサン・チェン 88.40 8.96 8.57 8.89 8.89 8.89 ロステレコム
8位 M・コリャダー  87.14 8.89 8.57 8.54 8.82 8.75 中国杯
9位 ネイサン・チェン 87.08 8.82 8.50 8.57 8.86 8.79 スケアメ
10位 S・ヴォロノフ  86.72 8.71 8.29 8.89 8.68 8.79 NHK杯
11位 A・リッポン   85.58 8.54 8.29 8.75 8.46 8.75 NHK杯
11位 S・ヴォロノフ  83.48 8.46 7.96 8.50 8.39 8.43 スケアメ

 

PCSって本当に何なんだろうと感じる数字の並びです。例えば宇野の数字の変遷。2転倒でグダグダだったフランス杯の方が高い・・・というか滑りがスケカナより良かった?SPから全くスピード感なかったけど・・・
そしてNHK杯からスケアメに流れたリッポンとヴォロノフの数字の変化。上にも挙げたようにリッポンのTESはスケアメで下がったのにトータルが上回ったのはPCSが上がったから。確かに冒頭で肩を痛めた割に頑張っていたがむしろ振付などは簡素化していたのにTRやCC・INが1段階(0.25)以上上がるというのは妥当な評価なのか?
そしてヴォロノフも確かにジャンプの質はスケアメが劣っていたが5項目全部1段階以上下がるほど悪い演技だったのだろうか?本当に疑問だ。自国選手には甘い点数を・演技スタイルが好まない選手には厳しい評価をというようなジャッジの個人的な心情が反映されてはいないのだろうか?別の試合との比較はしないという前提があるようだがいざとなったらSBなどの点数で決まる部分がある以上ある程度のジャッジの一貫性はやはり必要だと思う。その試合だけでの判断などという甘えが現在の採点への疑問を抱かせてしまっていると思われるのでシーズンを通したジャッジの検証を行っていくべきであるとたった2試合を見ても感じる。
また各項目ごとの採点もかなり疑問だ。少なくとも宇野の滑りや動きに音楽性は感じないし、振付が曲の世界観に合っているとは思わない。バッククロスでも音楽性を表現できる選手はいるが現時点では宇野もネイサンもただジャンプを飛ぶためのスピードの確保のためにしか行っていない。それでSSが高くなったりするのはやはりおかしいだろう。
PCSについてはアバウトな文言でなく各項目で0.25点ごとの基準をしっかりと示してほしい。今のままではまるで選手ごと都合の良い順位をつけるための調整に利用されているように思われてしまう。
大きなミスをしたら満点を出さないルールができたはずなのにその辺りも曖昧のまま運用されている。今はライストがあって世界どこにいても自由に演技が見れる時代だ。映像の検証も自由に行われる。その中で説明のできない点数を出し続ける意味がどこにあるのか、ジャッジの好みや利便を感じさせる採点が生み出す危険性を真剣にとらえ競技の未来を考えて欲しいと願っている。

GPFに向けて―――ファイナル出場者GPS SPデータ

某有名ブロガーさんのところでGPS開始前にファイナル出場予想が行われていた。数多くの人が投票していたが男子シングルに関して当てた人はいただろうか?その位今シーズンの出場者は難しかったと思う。
ちなみに私の予想は羽生・フェルナンデス・チャン・ネイサン・ボーヤン・コリャダーの6人。このメンバーが来る、と言うよりもこの6人のファイナルが見たいという願望が強いものだった。五輪前だし1国一人というのも良いだろうとも思ったのだ。
結果的に半分当たった訳だがどちらかといえば当たった3人の方が意外だったと思えてしまうメンバーとなった。


ネイサン・チェン  30P 
宇野昌磨      28P 
M・コリャダー   26P 
S・ヴォロノフ   26P 
アダム・リッポン  26P 
ボーヤン・ジン   20P 
 


GPFの順位予想は後日としてまずは各選手のGPSデータを振り返ってみる。
 
<SP得点順>
1位 ネイサン・チェン 104.12 スケアメ
2位 宇野昌磨     103.62 スケカナ
3位 M・コリャダー  103.13 中国杯
4位 ネイサン・チェン 100.54 ロステレコム
5位 宇野昌磨      93.92 フランス杯
6位 ボーヤン・ジン   93.89 中国杯
7位 S・ヴォロノフ   90.06 NHK杯
8位 アダム・リッポン  89.04 スケアメ
9位 S・ヴォロノフ   87.51 スケアメ
10位 M・コリャダー   85.79 ロステレコム
11位 アダム・リッポン  84.95 NHK杯
12位 ボーヤン・ジン   77.97 スケアメ
 
100点超えの選手が3人と流石高難度時代と思う一方下半分についてはあまり変わらない気がする。リッポン以外は4回転を入れているためミスると大きな減点となってしまうためだろう。
ヴォロノフとリッポンのようにそこまで高難度で無くてもミス無く演技して安定した点数を獲得するというのもSPではまだ有りなのかもしれない。
ただ一方で2試合ともミスがあっても100点を超えるネイサンという存在を見ると基礎点というのは大きいなと感じる。多少の着氷の乱れ位なら4Lzや4Fを入れるのは有りなんだろう。

 

<TES上位順>
1位 M・コリャダー  59.63 中国杯
2位 ネイサン・チェン 59.56 スケアメ
3位 ネイサン・チェン 57.57 ロステレコム
4位 宇野昌磨     57.12 スケカナ
5位 ボーヤン・ジン  52.67 中国杯
6位 S・ヴォロノフ  49.18 NHK杯
7位 宇野昌磨     48.91 フランス杯
8位 S・ヴォロノフ  46.97 スケアメ
9位 アダム・リッポン 45.04 スケアメ
10位 アダム・リッポン 43.16 NHK杯
11位 M・コリャダー  42.19 ロステレコム
12位 ボーヤン・ジン  37.28 スケアメ
 
意外や意外TESトップはコリャダーでした。つまりはコリャダーよりもネイサンや宇野の方がPCSが高いと言う事・・・何となく釈然としない印象があります。実績という部分で弱い処はありますが単純な滑りや表現する技術という点ではこの二人は十分上回れると思うのですが・・・今後上がってくることを期待します。
4回転の無いリッポンのTESは40点代半ば、4T1本のヴォロノフが50点行くか行かないかの辺り。そう考えると2本入れるというのは大きいなぁと感じます。
ただ今シーズン今のところ60点を超えた選手は羽生とフェルナンデスの二人だけ、いかに高難度でも単独前にきちんとステップを入れられなかったりするとなかなか超えられない数字のようです。


<ジャンプBV上位順>
1位 ネイサン・チェン 40.78 4Lz-3T // 4F 3A
2位 ボーヤン・ジン  37.73 4Lz+3T 3A // 4T
3位 宇野昌磨     37.71 4F // 4T-3T 3A
4位 M・コリャダー  37.55 4Lz 4T+3T // 3A
5位 S・ヴォロノフ  29.95 4T-3T 3Lz // 3A
6位 アダム・リッポン 24.70 3F-3T 3A // 3Lz

 

構成差だけで15点以上というなんともすごい数字です。
ただネイサンの4Fもコリャダーの4Lzもステップからは飛んでいません。宇野やボーヤンも二人よりはましという程度です。しかしこれによるマイナスはほぼ無しの状態。ステップから間が空く3Lzのヴォロノフが容赦なく減点を食らうことから考えるとなんとなく釈然としません。
「ステップからの単独ジャンプ」というのが必要エレメンツなので3回転4回転にかかわらず同じ目線で評価すべきだと思うのですがそうではない辺りが微妙な採点だと感じます。

 
<ジャンプ獲得点数順>
1位 M・コリャダー  43.12    中国杯
2位 ネイサン・チェン 42.35    スケアメ
3位 ネイサン・チェン 40.46    ロステレコム
4位 宇野昌磨     40.13    スケカナ
5位 ボーヤン・ジン  36.52    中国杯
6位 S・ヴォロノフ  33.61    NHK杯
7位 S・ヴォロノフ  31.76    スケアメ
8位 宇野昌磨     31.58 -1 フランス杯
9位 アダム・リッポン 26.39    スケアメ
10位 アダム・リッポン 26.33    NHK杯
11位 M・コリャダー  24.69    ロステレコム
12位 ボーヤン・ジン  22.73    スケアメ
 
驚いたのはこの高難度時代にあって転倒は宇野の1回だけということ。GPSとはいえ勝ち抜くためには転倒は基本あってはならないということでしょう。4回転のないリッポンの2試合のジャンプ得点が近いというのも面白い。
ボーヤンの低いのは3A抜けでノーカン、コリャダーはコンボ無しのGOE-3のため。SPでは要素が少ない分抜けとコンボ無しは痛い。埋める方法がないという点で小さいミスはあってもネイサンとヴォロノフの安定はSPでは大きいといえる。


<スピン獲得点数上位順>
1位 アダム・リッポン 13.05 ALLLv4 スケアメ 
2位 M・コリャダー  12.70 ALLLv4 ロステレコム
3位 宇野昌磨     12.55 ALLLv4 スケカナ
4位 ボーヤン・ジン  11.99 ALLLv4 中国杯
5位 宇野昌磨     11.93 ALLLv4 フランス杯
6位 ネイサン・チェン 11.56 Lv4・・・2 Lv3・・・1 ロステレ
7位 ネイサン・チェン 11.51 Lv4・・・2 Lv3・・・1 スケアメ
8位 S・ヴォロノフ  11.41 ALLLv4 NHK杯
9位 S・ヴォロノフ  11.34 ALLLv4 スケアメ
10位 アダム・リッポン 11.33 Lv4・・・2 Lv3・・・1 NHK杯
11位 ボーヤン・ジン  11.27 ALLLv4 スケアメ
12位 M・コリャダー  11.21 Lv4・・・2 Lv1・・・1 中国杯
 
このメンバーではほとんどスピンで差は付かないという結果に。昨季と比較しても1位は高いですが他の上位は低め、ただし全員11点以上という下限の高い数字でもあります。
レベルもおおよそ取れる選手なのでGOE勝負という意味ではリッポンとコリャダーが有利といったところでしょうか。ただ中国杯のコリャダーがびりになっているのは一つレベル1を取ってしまったから。さすがにこのマイナスは取り戻せなかった。
男子は割とキャメルでレベルを取り損ねる印象があります。足を変えた後で必要回転数を満たせないケースが多いのかな?あとは途中で膝が落ちてしまい連続にならないケースとか・・・
いずれにせよスピンは3つある割には上位ではそこまで大きく点差がつかないエレメンツに現状なっているようです。


<ステップ獲得点順位>
1位 ネイサン・チェン 5.70 スケアメ   レベル4
2位 ネイサン・チェン 5.60 ロステレコム レベル4
2位 アダム・リッポン 5.60 スケアメ   レベル4
4位 アダム・リッポン 5.50 NHK杯   レベル4
5位 宇野昌磨     5.40 フランス杯  レベル4
6位 M・コリャダー  5.30 中国杯    レベル4
7位 M・コリャダー  4.80 ロステレコム レベル4
8位 宇野昌磨     4.44 スケカナ   レベル3
9位 S・ヴォロノフ  4.16 NHK杯   レベル3
9位 ボーヤン・ジン  4.16 中国杯    レベル3
10位 S・ヴォロノフ  3.87 スケアメ   レベル3
11位 ボーヤン・ジン  3.24 スケアメ   レベル2
 
何とびっくり、昨季は最下位の方にいたネイサンがトップ!続いてリッポンというアメリカ勢が上位を占めました。確かに今シーズンのネイサンのステップは格好いいですからレベルさえ取れれば評価が高くなるのかもしれません。
そして今のところヴォロノフとボーヤンがレベル4をとれていません。ボーヤンは怪我のせいであまり練習できていないようなので少し心配。シーズン序盤はなかなかレベル取りがしにくい印象がありましたが徐々に取れる選手が増えてきています。エレメンツが少ない分SPではこういった基礎点をしっかりとっておきたいです。

 

<GOE獲得点順位> 
             合計    ジャンプ  スピン  ステップ    
1位 宇野昌磨      9.71= 5.72+2.85+1.14 スケカナ
2位 M・コリャダー   9.68= 5.57+2.71+1.40 中国杯
3位 アダム・リッポン  6.74= 1.69+3.35+1.70 スケアメ
4位 S・ヴォロノフ   6.23= 3.66+1.71+0.86 NHK杯
5位 ネイサン・チェン  5.58= 1.57+2.21+1.80 スケアメ
6位 アダム・リッポン  5.26= 1.63+2.03+1.60 NHK杯
7位 S・ヴォロノフ   4.02= 1.81+1.64+0.57 スケアメ
8位 ネイサン・チェン  3.59=-0.32+2.21+1.70 ロステレ
9位 ボーヤン・ジン   3.35= 1.14+1.57+0.64 スケアメ
10位 M・コリャダー   2.94=-0.96+3.00+0.90 ロステレ
11位 ボーヤン・ジン   1.94=-1.21+2.29+0.86 中国杯
12位 宇野昌磨      1.30=-2.43+2.23+1.50 フランス杯
 
転倒した宇野が最下位というわかりやすい結果に。昨季は10位以下はマイナスだったことを考えると割合みんなGOEを取っているということがわかります。
今回は4T1本のヴォロノフや4回転無しのリッポンが入っていることも大きいのかもしれない。いずれにしても転倒するとGOE-3がついてしまう。そのマイナスを打ち消すことが困難ということ。ファイナルに進出する選手はその辺りがしっかりできていたということだろう。
しかし宇野のジャンプ加点5.72というのは・・・他の選手に比べても幅も高さもなく奇妙な着氷のジャンプのどこにそんな要素があるのか本当に理解できない。

 
<PCS上位順>
             計  SS TR PE CC IN
1位 宇野昌磨     46.50 9.29 9.14 9.46 9.32 9.29  スケカナ
2位 宇野昌磨     46.01 9.29 9.04 9.07 9.32 9.29  フランス杯
3位 ネイサン・チェン 44.56 8.89 8.64 9.07 9.00 8.96  スケアメ
4位 アダム・リッポン 44.00 8.64 8.50 9.00 8.82 9.04  スケアメ
5位 M・コリャダー  43.60 8.96 8.54 8.68 8.71 8.71  ロステレコム
6位 M・コリャダー  43.50 8.75 8.36 8.93 8.75 8.71  中国杯
7位 ネイサン・チェン 42.97 8.61 8.39 8.61 8.57 8.79  ロステレコム
8位 アダム・リッポン 41.79 8.32 8.11 8.43 8.36 8.57  NHK杯
9位 ボーヤン・ジン  41.22 8.32 8.07 8.29 8.29 8.25  中国杯
10位 S・ヴォロノフ  40.88 8.25 7.89 8.39 8.21 8.14  NHK杯
11位 ボーヤン・ジン  40.69 8.29 7.89 8.11 8.29 8.11  スケアメ
12位 S・ヴォロノフ  40.54 8.18 7.86 8.18 8.14 8.18  スケアメ

宇野とコリャダーの2試合の比較が面白い。特に宇野については転倒した分だけPEを下げましたという採点。ものの見事に計算しつくしましたという平均点を打ち出している。あまりにも鮮やかすぎる採点マジックですねと言いたくなります。
そしてコリャダーはコンボ抜けのジャンプミスの多い方がPCSでは高かったという結果に。地元という部分が大きいかと思いますが、地元だから高いというのも本来はおかしいはずなんですが・・・
そしてスケアメの自国上げとライバル下げの鮮やかさも見事です。ヴォロノフは確かに旧採点下の選手ですので今の採点方式に合っていない部分はあるでしょう。しかしこうあからさますぎるとただのジャッジの好みじゃね?と思われます。まずはこういう場合には8点台がつきます9点台になります的な誰が見てもわかる指標を示すべきだと思います。
この6人の2試合の数字を並べただけで妙なうさん臭さが漂ってしまうというのはいかがなものなんでしょうか?

 

スケートアメリカ少しだけ

SPは仕事のためリアル観戦できませんでした。無良・コフトゥンと状態が良くなさそうな下ばかり向いた滑りが非常に心配になりました。ボーヤンも明らかに痛めていることがわかりましたがそれでもまだ先の二人よりは滑り切る意志というものを感じました。それぞれがいろいろな事情を抱えて試合会場に立っているわけです。苦しい結果ながらもそれぞれが少しでもいい方向へ向かう手段を手にしてほしいと思います。

 

FSは朝から観戦しましたが8時に外出予定になっていたのでネイサンの演技が終わるまで見ていました。ネイサンは公式練習では好調という話を耳にしていましたが左右のブレードの色が違って見えたので何か問題があったのでしょうか?Lz以外のジャンプをすべてミスるという奇妙な結果となりました。靴の問題だけでしたらいいのですけど・・・

とりあえず今日はもうサモヒンで泣いてしまって・・・・・・そこからはおちついて見ていられなくなってしまいました。サモヒンが止めて欲しいと叫んでいるのに何故音楽は流れ続けるのか・・・・・・結果的に棄権して病院に向かったようですが骨折などの大怪我で無いことを願います。サモヒンの元気な姿を五輪で見られることをひたすら祈ります。

次の滑走が肩の脱臼に悩まされ昨シーズン手術したハン・ヤンでまた非常に心配になり、更にリッポンが4Lzで肩を痛めたのを見て心を痛めました。本当にフィギュアスケートは過酷なスポーツだと思います。

ボーヤンは両足捻挫しているという情報も耳にしました。ファイナルの切符を得たわけですがこれから国内戦もあるでしょうから決して無理はしないで欲しいです。それでも8つのジャンプエレメントを抜けなく実行したのは彼の強さを感じます。十分なケアと今後の良い対応をしてほしいです。

 

高難度化してもう数年たちます。棄権入れ替えは割と毎年あるものです。出場登録してからの棄権もないこともないですがここまで試合結果を大きく左右するシーズンはなかった気がします。男子シングル全体が嫌な雰囲気に取り巻かれている感じがします。とりあえずファイナルに出る6人の選手は日本に来たらお祓いしてもらった方がいいかも・・・名古屋なら熱田神宮かな?とにかくあと2週間、できるだけいい状態で日本に来て頂きたいです。

GPSに参加した選手の皆様お疲れさまでした。次の試合でも元気ないい演技を見られることを期待しています。怪我や不調を抱えている選手が少しでも良くなることを心の底から願っています。

 

 

最終戦を前にーーースケートアメリカ開幕前

羽生はカナダに渡ったとスケ連から発表になった。安静期間も終わり復帰に向けて着実に進んでいるのだろう。良い過程を経ることを願っている。

さてGPFにはコリャダーと宇野が確定した。残りの4枠はネイサン・ヴォロノフ・ボーヤン・リッポンのスケアメ組とブラウンの5人の中から決まりそうだ。面白いことにスケアメ組みの4名は過去GPFに1度出場したことがある選手達ばかり。出来ることなら出場経験の無いブラウンに出て欲しいが残念ながら日本の試合と相性悪いんだよ。


無良崇人
ネイサン・チェン
セルゲイ・ボロノフ
ボーヤン・ジン
アダム・リッポン
ヨリク・ヘンドリックス
ケビン・レイノルズ
ハン・ヤン
ダニエル・サモヒン
マキシム・コフトゥン
ロス・マイナー
ロマン・サドフスキー

 

ジュンファンのWDによってハン・ヤンが2戦目を獲得した。前回まずまずの演技を見せてくれたので期待している。
一方1戦目WDだったコフトゥンが今回は出場できるらしい。コリャダーもヴォロノフも頑張っている。アリエフやサマリンもよじ登ってきている。何となく五輪運が無い気もするがコフトゥンも是非枠を争ってほしいと願っている。。
そして無良、スケカナから少し時間をおいて気分を切り替えることが出来たと思う。五輪出場のためにも自分の良さを出来るだけ発揮して欲しい。

 

表彰台としてはスケアメに強いリッポンと地元の期待がかかるネイサンが有利かな。ボーヤンはどこまで滑り込みできたか気になる。昨シーズンも2戦目はだいぶ良かった。とりあえず基礎点を確保できれば表彰台には乗れると思う。そこに無良・ハン・ヤン・コフトゥン・ヴォロノフがどこまで割り込めるかが見所かなと思っています。

 

残念ながらスケアメの地上波放送はなし。中国杯でFS勝手に放映時間が変わってしまったため録画できないということがあったが放映そのものもないとは!五輪シーズンとは思えない所業です。海外で日本はフィギュアスケートが人気スポーツだなんで記事が出たこともありますがこんなことからしてもそれは間違いだと良くわかる。私の目からすると逆にどんどんスポーツとしてのフィギュア人気が下がっている気がするのだが、そういう危機意識があるのかなと不安になります。

一方で今はライストあるから別に地上波放送無くなってもいいかなーなんて思っている部分もあったりして。何というか客観的に伝えられないマスコミ報道や解説にならない解説を聞いているとそんなやさぐれたような気分になることもあるんです。ただ選手の頑張りはそれとは全く関係ないので五輪シーズンの最後のGPSぜひいい戦いが見れることを願っています。